準備運動を終えて二人は間合いをとって互いに抜銃をした。
「せっかくこの世界に来たのだから今回は長めに楽しみましょう」
二人は演算を開始して同タイミングで完了し撃ち始めた。
「「ビリヤード」」
両者マガジン分撃ち終えた瞬間に立体的視認を発動してキーを抜いたり逆にキーにしたりし始めた。
「久々に銃を使えて楽しいわね」
「なかなかに粋なことをするね」
二人は互いのキーを全て打ち抜きサブマシンガンをしまって抜刀した。
そして
雪梛は見切りで見定めて正確に真っ二つにした。
「なんて出力だ。しかもあれを連発可能だと」
「ふっふっふ、それは余の最上位魔法ではない。ただの初級魔法だ」
ジョークを交えながらも雪梛は氷のつららを呪文と魔法を交えながら大量生成して発射した。
その瞬間に香澄はミカエルを発動させてミカエルにより最適された生成方法で薄い闇の壁を造り全て無に返した。
「流石はミカエルだね。とは言っても最適化させているだけだからこの場合は流石は香澄だねというべきだったかな」
「そろそろ本気の呪文でバトルしようじゃない。今ので身体も温まってきたわ」
二人はそういうと納刀して詠唱を開始した。
「この地に眠る氷の粒子たちよ。我が呼び声答えよ。時をも身体をもを凍らせる力をこの身に宿せ。炎熱との戦いがここにきた。熱く燃えそうな万物をも冷やし固める時がきた。全てのものに永久という名の休息であり地獄であるものを与えよ。凍れ!エルフリーズ」
「地の奥底に眠るコアという名のエネルギー源よ。我に力を。熱く熱く燃え上がらせるものをこの身に宿せ。寒冷との戦いはきた。冷やされているものを目覚めさせる時がきた。全てのものに永久という名の休息であり地獄であるものを与えよ。燃やせ!エルフレア」
二人が詠唱を終えると互いに手を向けて何かを発射した。
シュン ドカーーーーーーーン!!!
二人の対となるエネルギーがぶつかり合い多大なる爆発を発生させた。
「凍れ」
雪梛がそう言った瞬間に爆発音が一気にやみかわりに香澄は自身を囲むように闇球体を生成させた。
ピキーン
その瞬間に香澄の周囲全体が凍った。
「まさか完璧に防ぐとはね。なかなかやるじゃん」
雪梛はそう言い終えた瞬間に見切りを発動させて体術回避を行った。
「不意打ちも効かないわね。懐かしいことしてくれたお返しよ」
どうやら闇球体の一部分に穴を開けてその瞬間に魔力を詰め込んだブーメランを投げたようだ。
「それにしてもあまり呪文の威力が出ないわね」
「まあ今回ばかりは出なくて助かったよ。私の多次元シリーズと同等な状況だったんだからね」
二人は抜刀してようやく死合を開始するようだ。
香澄はミカエルを発動して雪梛は潜在能力を解放せずに何やら思案しているようだ。
「さあきなさい。今の私の防御を破れるならね」
雪梛は考えている。
香澄は一つの気配に気づいたがとりあえず気にしないことにした。
雪梛は考えている。
「面白そうなことをしているじゃない。香澄の気配といい雪梛の様子といいなかなか面白いところで来れてよかったわね」
「そうね。あの子の実力をとくと見させてもらうとしようかしら」
なぜか
雪梛は動き出すようだ。
「待たせたね。ようやっと一つの可能性の高い打開策が出てきたよ」
雪梛はそういうと納刀してからゆったりと近づいていき香澄の目の前まで来るとファイティングポーズをとった。
そしてメチャクチャな乱打が始まった。
ドドドドドドドドドドドド…
ミカエルを発動している香澄は冷や汗をかきながらかろうじてダメージを回避をしているようだ。
雪梛は殴りながらも簡易呪文を使って攻撃をしている。
香澄はついに防御不可となり簡易呪文だけ相殺して雪梛のパンチを一発もらい背後に吹っ飛びながらダメージを減らした。
「どんな速度で殴ってんのよ」
香澄は身体の調子を確認しながら言った。
「まあ拳にシールドを張ってショートマイゾーンを使い続けただけだよ」
一応潜在能力を解放していないと考えると恐ろしいことだ。
「まあいいわ。今度はこっちが攻めさせてもらうわよ。受けに回るのはやっぱり性に合わないわ」
「そう来なくっちゃね」
雪梛は先日のように何かを広範囲にばら撒いて見切りを発動させて構えている。
香澄は納刀せずにそのままショートマイゾーンを使って一気に間合いを詰めてシンプルにきりかかった。
雪梛はショートマイゾーンを使われたにも関わらず見切りで回避してそのまま先読み斬撃を発動した。
香澄はそう来ることを知っていたため体術回避をしながら至近距離で簡易呪文を発動した。
雪梛はシールドで防いでそろそろ来るであろう攻撃を危惧して距離をとった。
「完璧な判断ね。ここからは本領発揮よ。貴方もどうかしら?」
「ではお言葉に甘えるね」
香澄は闇球体を複数生成して雪梛は潜在能力を解放した。
現状の雪梛では5分が限界なので短期決戦といくようだ。
香澄は雪梛に二つほど闇球体を発射しつつ簡易呪文、魔法を織り交ぜながら重心を低くした。
雪梛は刀にシールドを張り闇球体を弾き飛ばして全てを体術回避しながら全神経を集中させた。
パッ
香澄が動き出すと同時に周囲と刀が炎に包まれていた。
「マイゾーン:炎撃」
雪梛は少し予想外の攻撃だったが瞬時の打開は不可と判断してミカエルに任せた。
ミカエルは初雪が見せていた冷気を霧状に出すやつを特殊なやり方で三連続行い炎の勢いを弱めて拳にシールドを張り肩の高さにセッティングして拳と刀が触れる瞬間に技を一発うった。
「流体拳」
ヒューン
完璧に決まって香澄は瞬く間に吹っ飛んでいってしまった。
雪梛は一旦潜在能力とミカエルを解除して脳内詠唱を開始した。
雪梛の予想通り20秒ほどで香澄は帰ってきた。
香澄は雪梛のやりたいことに気づき冷や汗をかきながら闇魔法を展開した。
「宿れ。ミクスライトアイス」
その瞬間に雪梛の刀が白く冷たく透き通った美しい刀に変化した。
そして香澄の展開した闇魔法付近に多大なる熱源を発生させた。
そして低重心に構えた。
香澄は死んだなと思いながらも悪あがきのミカエルを発動させた。
鞘には収めずしかし収めたかのように構えて気持ちを落ち着かせて目を閉じた。
「熱く冷たい対となるもの 合わせ混ぜあい完成形 一本の道を進んでいき 辿り着くのは終着点 そこに着いた時 私の瞳には 何が映されているのかな」
詠み終えると同時に動き出して無駄のない力を入れていき確実に進行方向を定めて刀をない鞘から抜き始めた。
滑るように滑らかに動いていき流れるかのように熱源に接触させた。
「マイゾーン:初撃」
シュン ピカァ ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!
今までで確実に最高峰の一撃を叩き込みもはや闇すら飲み込んでいきあたりにいた人間の視界を白く染め上げていった。
かなりの時間光っていたがようやくしずまったと思ったらもはや一人も立っている者はいなかった。
と思ったら急に亜空間が出てきて中から人間が出てきた。
「全く、派手にやっとるわな。まあ記憶そのまま再形成でもしはれば問題はあらへんか」
そんなことを言いながらてんちょうは珍しくノートパソコンを使って文章作成を開始した。
てんちょうが書き始めて5分ほどするとようやく雪梛が起きてきたようだ。
「こんなところで何をしているの?ちなみに復興状況はどんな感じ?」
ようやく起きてきた雪梛をみててんちょうは苦笑いをした。
「それがやな、雪梛に権限を渡した時に全て譲渡していたらしく今雪梛がいる状況下だと何も上書きできひんかったわ。まあ復活だけはできたから雪梛を甦らせたっちゅうこったな。じゃああとはよろしゅうおなしゃす」
雪梛はスマホを取り出し記憶そのままの再形成を行いながら人物復活も同時に行った。
そうすると猛者から順番に次々と起き上がってきた。
細かく言うなれば香澄、
「あら貴方見ない顔ね。私の名前は香澄よ。あの子の生涯の相棒でギリギリ肩を並べているわ。貴方の名前を聞いてもいいかしら?」
復活直後にも関わらず香澄は予想がつきながらも聞いた。
「私の名前は詩奈よ。昔あの子とかと一緒に特殊部隊をやっていたわ。ちなみにそこは多分全世界最強と思われる部隊だったわ」
香澄はやっぱりこの人かと思いながらとりあえず雪梛の方に向かった。
「すごかったわね。私も闇魔法系統で何か作ろうかしら」
「いいんじゃないの?もしやるんだったら闇魔法の特性をもちょっと分析してからそこに干渉しないように他魔法なり呪文なりを入れ込んで刀に浸透させたりとかね」
「いいわねそれ。今度実現可能か調べておくわ」
そんな話をしていると朝月と詩奈がこちらにきた。
「久しぶりね雪梛。前にあったときよりも格段に強くなっているじゃない」
「まあ人は日々成長していくものだからね」
「そういえば初雪はどこにいったの?」
あたりを見渡しても姿が見えないようだ。
「それなら心配はいらないわよ。なんかやばそうな技がくるとか言って巻き添えを回避しにいったわ」
どうやら思ったよりも判断がいいようだ。
まあ残った人間は全く知らないのと知りながらも見たいというアホのみだったが。
「戻ってきたよ。離れておいて正解だったよ。どうせみんな死んだんでしょ?」
氷の線のような道をつくりながら滑って戻ってきたようだ。
「その通りだよ。それじゃあとりあえず魔王討伐編に帰ろうか」
「あら、私との再会はこの程度でいいのかしら?」
詩奈はわかっていながら言った。
「もちろん詩奈は連れていくよ。じゃあ行こうか」
「ちょっと待ちなさい。あたしはどうするの?」
「わかりきったことを聞かないでちょうだい。貴方は今のところ入り禁よ」
「なんかへんじゃないかしら⁉︎」
朝月につっこまれたが気にせず4人は行ってしまった。
「そしたら私たちはどうしようかしらね」
「まあたまにはちょっかいかけに行ったりすればええんとちゃうか?まあ気楽にいこーや」
珍しくてんちょうが人と雑談しながらこの世界での騒がせごとが終わった。
「誰が人と喋れん人や。こっちとちゃうくてあっちが避けとんのやぞ」
そんな反論は読者にしか届かなかったようだ。