雪梛の一閃   作:雪梛

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最終ダンジョン

このまま次の日に行くと思ったらちゃうで。

久しぶりの登場のてんちょうや。

とは言ってもこの前雪梛人格で出てきたんやがな。

今回はその雪梛人格の説明的なものをさせてもらうで。

私は現在5、6程度の人格を保有していてその保有方法というか生成方法は精神をいっぺんぶっ壊してそしてそこに新たな精神を生成するんや。

この生成時の性格が反映されるんや。

例を出すと脳筋な精神を入れ込んだら脳筋野郎が出来上がるみたいな感じやな。

そして今回は雪梛っぽい性格、つまり感情が薄くて冷静でってやってみたら本当に出来上がってもうたというわけや。

あとなぜ雪梛の実力をそれなりに引き出せたんかということに関しては人格形成を何度かやっているうちの結構私のポテンシャルが高まってもうたというわけやな。

まあ最強クラスとちゃうのやさかいええな。

じゃあここいらで失礼するで。

またどこかでなー。

 

 

 

翌日の朝、三人は起床して早々に支度を済ませてすでにダンジョンに向かっていた。

「結構速くなったね。それに呪文発動時の体力消費を結構抑えられてきたみたいじゃん」

雪梛は初雪を観ながらいった。

「まあこの程度はできないとやばいでしょ流石に」

初雪は日数的には少ないとはいってもその間延々と戦闘をしていたため伸び率が半端ないのだ。

高速で移動していたため案外すぐに到着したようだ。

「今回のダンジョンはゆっくり行こうか。前回みたいにやってもいいんだけどそれだと初雪の成長が見られないからね」

どうやら今回は前回よりは確実に長期戦になりそうだ。

初雪を先頭に三人はこの世界で多分最難関であろうダンジョンに入っていった。

中に入ると真っ暗で何も見えない状態であった。

三人は何かを感じ取ったが行動したのは初雪であった。

初雪は簡易呪文で壁に向かって炎を放った。

放った先にはロウソクがありそこに火がつくと同時にそこの階層のロウソク全てに火がついた。

「結構面白いね。火がつくと同時に魔物も結構生成されたし」

なかなかに興味深いギミックではあったが泣く泣くスルーして先に進んだ。

この階層の魔物はあまり強くはなく簡易呪文のみで突破できそうだ。

迷路のような道を進んでいると行き止まりについて宝箱が出てきた。

「これはいいじゃない。雪梛、あけちゃいなさい」

「言われなくとも」

雪梛はさっさと近づいて開けようとし始めた。

「たまに擬態しているから気をつけてね」

初雪がそういうと同時に宝箱が斬られた。

どうやらその擬態している個体だったらしい。

「最悪だね。次は絶対零度で凍らせてやる」

ちょっと残念そうにしながらやばいことを言っているようだ。

そんなイベントもありながら三人はずかずか進んでいった。

「あら、全ての道に階段がなかったじゃない。どこかにギミックでもあるのかしら?」

「私に任せて。このギミックは確かに雪梛と香澄には厳しそうだからね」

初雪はそういうと一つの行き止まりまで来た。

そしてそこで短い詠唱を唱えたかと思うと下るための階段が出てきた。

「なるほどね。魔力に反応して出現するものは初めて見たよ。でもこんなことしなくてもここら一帯を破壊した方が早いんじゃないかな?」

「それはそうだけどそんなことできるのは私が知っている中だと雪梛だけだよ」

初雪は呆れながら言った。

階段を降りると今度は道が二つ出てきた。

「なんでこんな死なないトラップばっかりなのかしら。こんなんじゃ確定で進めてしまうわよ」

香澄はそんなことを言いながら道を一つ選んで進んでいった。

そしてある程度進むと爆速で戻ってきた。

香澄が今までいた道は上から特大の石が降ってきて通路を全て埋めた。

「流石のこのダンジョンもそんな速度で動ける人間がいるとは思っていないんじゃないのかな」

やはり雪梛と香澄が挑むにはこのダンジョンですら生ぬるいらしい。

そんな感じで進んでいってこの階層もクリアであった。

階段を降りると今度は広い場所に出た。

「じゃあ私たちはここで見ているから頑張ってね」

「いいよ。鍛錬の成果を見せてあげるね」

初雪はそういうとフィールドの中央へと歩いていった。

そしてど真ん中に着いた途端に多量の魔物が生成されて一気に初雪に襲いかかった。

初雪は簡易呪文で氷の極小の弾を何個か生成させて銃弾の如く発射させた。

背後から接近していた魔物に遠距離攻撃を狙っていた魔物などを瞬く間に殺してそちらに注意を向けた瞬間に電気系統の呪文を即時発動して数体ごとにまとめて倒した。

そして残った魔物たちの周囲にそこそこの密度の炎を生成してそこに同程度出力の氷を生成することによる高エネルギー爆発を発生させて一掃した。

呪文の発動回数が少なく効率的で非常に素晴らしいという評価が得られそうな動きであった。

「お見事だね。効率化された動きに更に体力消費を抑えつつ高威力の技も出せているとはね。かなり上達したね」

「ええ、この子のいう通りとてもいい動きだったわ。そしたら次の階層で大技を見せてもらってもいいかしら?」

二人に褒められて嬉しそうに笑っていた。

階段を降りるとなぜか香澄のいう通り少しだけ強敵がいたようだ。

ドラゴンが50体程度といったところだろうか。

かなり大きなフィールドだがそれを埋め尽くすかのようにいっぱいいる。

「これも私一人でやった方がいいかな?」

「いいやここは私がいい感じにしてみるよ」

雪梛はそういうとショートマイゾーンで一気に中央まで行き詠唱をした。

「凍れ。アイシクル」

詠唱をするとかなりの高密度な氷を生成した。

その瞬間に雪梛の攻撃方法がわかったようだ。

「初雪、貴方凍死しない方法あるかしら?あればそれを今すぐしてちょうだい。さもないと死ぬわよ」

「急に何を始めてんの⁉︎」

初雪はびっくりしながらも氷の粒子を身体に広げて寒さによるダメージを無効化した。

香澄は流体を発動して待機している。

雪梛は準備が終わるのを待っていたかのように二人の準備が終わった瞬間に氷に光を流し込んだ。

ピカ ピキーン

氷が破裂すると同時に超低温となった。

氷の粒子によってこの空間が満たされているようだ。

「何が起きたのこれ?」

解説どころか光の効果を知らない初雪が困惑していた。

「ああ、初雪は知らなかったわね。なんか光を使ってやばいことをしているだけよ」

実際の体力効率を考えたらやばいぐらいにいいのだが初雪は考えることを放棄した。

「今回のダンジョンも結局簡単だったね。最終戦に行くけど香澄はどう思う?」

もはや考える必要もないのか即答した。

「絶対にいるわ。どうしようかしら」

「誰かいるの?」

ダンジョンに久々にきたのか初雪にはわからなかった。

「この先に知り合いがいるだろうからどう殺してやろうかってことだよ」

「殺す前提なんだね…」

雪梛と香澄は考えたが一つしか思いつかなかったようだ。

「面倒だから初雪の対人戦を見たいということでどうかな」

どうやら丸投げのようだ。

「いいよ。対人戦もやりたいからね」

思ったより乗り気であった。

三人はフィールド中央に出現していた扉に入っていった。

中に入ると一人の小さい少女がいた。

「あれがその知り合い?」

「いや違うわね。誰かしら」

「なんか見覚えがあるんだよね」

この状況だと特殊部隊の人間である可能性が高いとみるのが自然だろうか。

前にいた少女が振り向いてきてこちらに歩いてきた。

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