雪梛の一閃   作:雪梛

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技と分析

「久しぶりだね雪梛。元気してた?」

二人の予想は的中したようだ。

雪梛は声を聞いた途端にその人物を思い出したようだ。

「ああ、瑠奈か。こっちは元気しているよ」

瑠奈という少女はにっこりと笑った。

「瑠奈に今の仲間を紹介するね。この子が香澄だよ。私の最高の相棒だよ。そしてこの子が初雪だよ。この物語の一応主人公らしいよ」

瑠奈は二人をしっかりと見てから挨拶をした。

「初めましてだね。私の名前は瑠奈だよ。雪梛とはだいぶ前に特殊部隊を組んでいて今は少しの休憩中ってところかな」

どうやらまだ現役で続いているらしい。

二人も各々挨拶を済ませたようだ。

「どうしてここにいるの?」

「なんかロングのお姉さんがここにいれば懐かしい知り合いと会えるとかいってたから待ってたんだよ」

朝月だな。

全員がそう思うと同時になぜ朝月が特殊部隊のメンバーを知っているのか疑問に思ったが今は気にしないようだ。

「久しぶりに会ったから雪梛の実力を見てみたいな。私と戦わない?」

雪梛はそう聞かれた瞬間に観察眼で瑠奈を観た。

「いいよ。今の私ならギリギリ互角程度で戦えそうだしね」

どうやら戦えると判断したらしい。

「おお、すごいね今のやつ。今度私のにもその眼を教えてよ。一応“技”なんだからさ」

どうやら地球割りの製作者が瑠奈らしい。

「いいよ。まあとりあえずは戦おうか」

雪梛は面白そうに口元を歪ませた。

雪梛は亜空間を生成して桜吹雪と交換をして間合いをとった。

「雪梛も作者になったんだね。これは結構楽しみだ」

雪梛は魔力を展開してブレイキングショットを使った。

超速で魔力の塊が瑠奈に向かって飛んでいった。

瑠奈は手のひらを向けると当たる瞬間にバンっと押して完璧に相殺をした。

「流石の精度だね。今の私なら制度面で完璧に負けるぐらいには」

瑠奈はふふっと笑った。

「かなり強くなったね。他にも高度な技だったりまだ隠しがあると思うと楽しみで仕方がないよ」

瑠奈はそういうと手を銃の形にしてから人差し指を雪梛に向けて照準を合わせた。

雪梛は立体的視認を使ってシールドの準備をした。

瑠奈は指先に極少量の魔力を伝達した瞬間にものすごく細い超高密度の氷が撃たれた。

雪梛は指先に魔力伝達がされた瞬間に軌道を把握してそこに少し細工をしたシールドを張った。

瑠奈の氷が雪梛のシールドに当たると何故か跳ね返っていき今度は瑠奈に向かって飛んでいった。

瑠奈は一点に闇を生成して無効化させた。

「いいね。他メンバーと比べても問題ないレベルの精度と効率だね。そろそろ始める?」

「もちろん。勝てるかわからない対戦なんてもの久しぶりな気がするよ。じゃあ最初から全開でいくからね」

雪梛はそういうと潜在能力を解放してマイゾーンで距離を詰めて剣撃を開始した。

瑠奈は抜刀せずに角度に速度、強さなどを他を圧倒するレベルで把握して避けている。

雪梛は一度距離をとって納刀し、簡易呪文と光の組み合わせを行ったものを連発しはじめた。

「その様子をみるにものすごい体力効率の良さだね。まあ面倒だから一気に破壊するけどね」

瑠奈はシールドや闇を使って回避を行いながらも闇と光をそこそこの出力で雪梛付近に生成した後あわせようとした。

雪梛はその瞬間に無理やり闇を強く入れて粒子破壊を阻害した。

「もしかしてこれは知っていたのかな?」

瑠奈はそういうと高速詠唱を行なって特大の炎を三つ雪梛に放った。

雪梛は流体でやり過ごしながらも次の一手を考えていた。

瑠奈は雪梛の出方を見たいのか待っているようだ。

雪梛は刀にシールドを張ってそのまま重心を低くした。

「熱く燃え上がるこの中に 一つの小さな氷あり どんな温度でも溶けないこの氷が 火を破り出て貴方に近づいた時 貴方は 何を思うかな」

「マイゾーン:一閃」

雪梛が動いた瞬間に一閃がはしった。

流れるような動きで完璧に無駄のない確実な動きをしながら瑠奈に接近して抜刀して首を狙った。

そのまま振り切り雪梛は納刀した。

その瞬間に何かを感じ取り最初に展開しておいた魔力を壁に変換させて防いだ。

「お見事。素晴らしい速度に流れ方だった。更にその後の隙もないときた。確実に近づいてきているね」

瑠奈は少し斬られていたが致命傷ではないようだ。

「そろそろ私も抜刀するからね」

瑠奈がそう言った途端に雪梛は光を混ぜ込んだ特大の超高密度の氷を瑠奈に落とした。

「随分と面白いことをしてくれるね。見てな」

瑠奈はそういうと氷を見てから刀を構えた。

そして氷が接近してくると刀をなめらかに動かして氷に向けて進めた。

そして刃がスルスルと入っていき簡単に割ってしまった。

「地球割り。未だに惑星が割れないけどね」

どうやら本当に割りたいらしい。

雪梛はミカエルを発動させて眼を閉じて剣先を地面に向けて構えた。

「これはまたたいそうな構えだね。面白くなってきたよ」

瑠奈はそういうと試しにシンプルにきりかかった。

ミカエルは刀の軌道を把握して最小限の最効率で回避をして先読み斬撃を選択した。

瑠奈は思ったよりも鋭くくる刀を見ながら、計算をしながら無理やりな体術回避を行なってそのままの運動エネルギーを使用するために即座に追撃をした。

ミカエルは刀が身体に触れると同速のほぼどう角度での行動を開始して受け流しを決めそのまま更に追撃をした。

瑠奈は回避の時間がないことがわかっていたので片手で雪梛からの刀を受け流してやり過ごしてそこから簡易呪文を発動しながらカウンターをした。

ミカエルは必要最小限の出力で対となる系統をぶつけて無力化しつつ迫り来る刀に対してはシールドを張って相手にリアクションタイムを取らせてその隙に流体拳を選択した。

瑠奈は刀が急に弾かれて硬直してしまったようだ。

雪梛はミカエルを解除して瑠奈の腹に拳を当てて順々に圧縮した力を一気に解放して吹っ飛ばした。

「流体拳。懐かしい技でしょ」

雪梛は流体無焦点で刀を振ってそのまま空破斬を一発撃った後納刀してもう一度流体拳を発動して空裂弾を撃った。

瑠奈は半ば自分から吹っ飛んでダメージを減らしたが少しくらったようだ。

そして気流の乱れを感じ取って最初の一発は回避したのだが空裂弾の方は速度が速すぎたため喰らってしまった。

「ぐはっ、結構な威力だねやっぱり」

これをやったのが詩奈だったらと思うと恐ろしいが瑠奈は次の一手を考えた。

雪梛は短めの詠唱をしてそこに光を少し混ぜることによる時短を行いライトミクスアイスをして更に瑠奈の付近にこちらも光を入れた超高密度の炎を生成した。

「私にこれをやるとはなかなかいい度胸してんじゃん」

瑠奈は即座に計算を開始した。

「マイ モウティッドメンショナル ソード」

シュン ドカーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!

雪梛は急接近をして刀を振り超光エネルギー爆発を起こした。

辺りが光に包まれつつ破壊されていき光が止んだ時には大きなクレーターのようなものが残った。

そして二人の少女が立っていた。

「やっぱり防ぐよね。相変わらずの凄技だよ」

「こんなものは簡単でしょ?実際同等エネルギー爆発で相殺すればいいんだからね」

簡単に言っているがまともにやれる人間?が何人いることだろうか。

「今度はこっちからいくよ」

瑠奈は広範囲に魔力を展開してその魔力に対して炎系統の波長を流した。

その瞬間に今まで魔力が展開されていた場所が火の海となった。

そしてそこに対して使うために瑠奈は魔力を練っているようだ。

「これはなかなかに厳しいね」

雪梛は流体を使って流しながらも思考を全力で回しはじめた。

実際やり過ごす方法は何個かあるのだがそれはやらないらしい。

瑠奈は準備ができたため思考中の雪梛は気にせず開始した。

「オールブレイカー」

広範囲に密度が少し違う炎を生成してそれに対して適切な氷をぶつけることによる多次元シリーズには破壊力で劣るが対処のされにくくする方法としては素晴らしいものだ。

雪梛はミカエルに全てを任せるようだ。

ミカエルを発動した瞬間に少量の闇と光を混ぜて生成してそこから更に光を入れた炎と氷を即座に生成した。

瑠奈のオールブレイカーにより視界が真っ白に染まり色が戻ってくる時にやはり両者はまだ立っていた。

「素晴らしい対応力だ。対戦もかなり長引いてきたね」

両者実力がほぼ互角で更に防御がうますぎることもある決め手に欠けているようだ。

「そろそろさ、抜きなよ。瑠奈の愛剣を」

雪梛は流石に指摘したようだ。

「それじゃあ遠慮なくいくよ」

瑠奈は抜刀してその刀身を見せた。

そして刀身に光を大量に流し込んだ。

刀身が白く輝きもはや眩しいぐらいのようだ。

雪梛はそれを見て少し笑ってから重心を低くして眼を閉じた

「いいのかい?私的には闇を入れてくると思ったんだけど」

「私の一閃に飾りは不要だよ」

それを聞いて瑠奈も笑ってから納刀し雪梛と同じように構えた。

「暗き空間を照らす光 それを切り裂く一筋の線 原点から変化を遂げず 未だに基礎で構成されしこの型は 他をも圧倒するものとなる この一閃がはしった後 貴方は 何を思うかな」

「暗がりの空間を照らす一つの光 それをも覆い尽くす一つの光源 流れが変化し続けているこの刀は 一定のものに効果を発揮する この光を視界に入れた後 貴方は 何を思うかな」

同時に詠みはじめて両者が読み終えた瞬間に居合いの勝負が始まった。

「マイゾーン:一閃」

「デッドゾーン:光撃」

両者一寸の狂いもなく同じ動きで動き出し抜刀のタイミングすら同時となり光輝く刀と桜吹雪が見えた瞬間に勝負は決まった。

両者振り切って納刀すると同時に腹部からの出血をして倒れた。

程なくして両者立ち上がった。

「流石だね技。初代マイゾーンの原型となったその技はやっぱり洗練されたものだったね」

「そっちもだよ分析。別れる前はあんなに弱かったのに今ではようやくこっちに並んできたね。いつかこっちの世界に帰ってきた時が楽しみだよ」

二人がそんな話をしていると香澄と初雪がきたようだ。

「すごいわね貴方。この子にかなりのダメージを与えたのはほとんどいないのよ」

「そうだったの?そういえば先日詩奈と戦ったんじゃないの?その時は?」

どうやら流体拳が使えたことからカマをかけてきたらしい。

「確かに私は詩奈と戦ったんけど結構鈍ってて正直期待はずれだったね」

「ふふふ、それは結構面白いね。あの詩奈が雪梛にそこまで言われるなんてね。じゃあ私はこの辺で撤退するからまたどこかで会おうねー」

瑠奈はそういうと既に開いていた出口から出ていった。

「まあ、最後にやばい人がいたけどとりあえずこの世界の最高難易度ダンジョンはクリアだね」

「そういえばこれダンジョンだったわね。味気がなさすぎたのと最後のインパクトが強すぎて忘れていたわ」

実際ダンジョン攻略なんかよりもよっぽどいいものだったのでそれも無理はない。

「そういえば香澄は毎回強敵と戦っていないように見えるけど実際どうなの?」

初雪は気になったので聞いてみることにした。

「あんなアホと戦ったら流石にボコボコよ。負ける確率が8割を超えたらなるべく戦いたくはないわね。それと私も聞きたいことがあるわ。守りの加護はどうしたのよ?」

どうやら全く使っていない加護のことを言っているようだ。

「あれで防げたら苦労しないよ。戦いのレベルが高すぎるのが原因だけど」

どうやら持っていた加護では本気前の世無離の攻撃すら防げないいわゆるゴミであったようだ。

「まあとりあえず一旦帰ろうか。オールブレイカーみたいな技も考えてみたいしね」

三人はとりあえず自宅に帰るようだ。

外へ出ると何故か魔物が案外いたので香澄と初雪に対処してもらった。

「珍しいね。初雪がいるのに魔物が来るなんて」

「確かにそうだね。明日あたりに世無離のとこに行ってみようか」

その後の帰路も何度か魔物とエンカウントしたがそんなものは難なく粉砕して家に入った。

「いやーなかなか大変なダンジョン攻略だったわね。そういえばこの家は魔物に襲われないのかしら?」

「そこんとこは大丈夫だよ。この家はどの世界でも不可侵領域になっているしそのことは世界の住民に気付けないからね。まあどの世界でも共通のセーフティハウスといった感じだよ」

どうやらこの家は思ったよりも最強の場所らしい。

ちなみに作者は認識できるが破壊までは不可能という謎な家だ。

「さあ準備をしたらもう寝ましょうか。結構時間をくっていたらしいわね」

どうやらダンジョンの最終戦で結構時間がかかったようだ。

三人は飯、風呂、睡眠の順番でさっさと寝たようだ。

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