「あんな感じの私たちもいいわね。私ももっと表現をすべきかしら?」
「そもそも私の所有感情量的に無理だと思うよ」
どうやらこれはかなり厳しいらしい。
帰ってきた二人は飯食って風呂入って気絶するかのように寝た。
「ただいまーってどこで寝てんの⁉︎」
初雪が帰ってくると床にぶっ倒れて寝ている二人がいた。
初雪は二人を布団に持っていきその時に香澄が前に言っていた冗談を思い出したようだ。
「そういえば前に冗談でもちろんあの子の布団よみたいなこと言ってたっけ…よし、やってみるか」
何を思ったのか初雪は雪梛を寝かした場所の隣に香澄を配置したようだ。
まあ確かに反応は気になりとこやがな。
おっと失礼今は雪梛が寝とるのやさかい私が描写させてもろとるで
初雪はその光景をパシャリと一枚撮ってから退室した。
一応書いておくと私は今プライベート空間で書いとるからな。
ここいいわよね。静かだし適温だし。
こんな感じで侵入者はたまにおるがな。
では翌朝までカットやで。
翌朝、香澄は起きると目の前に寝ている雪梛が現れた。
香澄は少し困惑したが即座に状況を理解した。
そして珍しく顔をほんの少しだけ赤くしたようだ。
「香澄も恥ずかしいと思うことがあるんだね」
声の方を向くまでもなく犯人はわかってた。
「ここが家の中だったことに感謝しなさい。これはもし外だったら貴方は…」
「そこで止めないで⁉︎私がどうなったちゃうの」
「おはよう。描写のためだけに寝されられていた私だよ。そもそもこんな時間に起きるわけないじゃん」
どうやら雪梛は香澄と同じ場所で寝ていたことは気にならなかったらしい。
現在時刻は午前6時と雪梛と香澄にとってはものすごい寝坊だ。
活動可能時間が二時間減ったと書いてもいい。
「ここはあんまり尺とる予定はないからさっさと紹介しちゃうよ」
どうやら起きてすぐに容姿描写を開始するようだ。
「まずは私だね。とりあえず身長は163cmで普段着ている服は左胸付近になんか変なロゴが入った黒い上と少しだけ赤が混ざっているかのようだ黒いズボンだね。髪色は薄めの水色で日によって長さの違うハチマキを巻いているよ。目の色は青色だね。なんかこういうの初めてだから随分と見づらくなったちゃったけどこんなとこかな。おっと忘れてた。髪型は腰程度まで伸びているロングだよ」
雪梛は香澄に促した。
「ええ、次は私ね。身長は170cmで目の色は赤色よ。髪は黒色の腰程度まで伸びているロングよ。きている服はこの子と同じで昔からつけている紅葉の髪飾りがついているわ」
「どうして黒目の服を着ているの?」
初雪は気になったので聞いてみたようだ。
「血っていうのは酸化すると赤黒くなるでしょ?それと汚れても目立ちにくいからね」
どうやら思ったよりも考えていたらしい。
「容姿紹介はこれでおしまいよ。さて、いよいよこの世界の大詰めね。世界観を形成していくわ」
ついに次回世界の内容を決めるようだ。
「その前に初雪には権限を少し渡しておくね。もしやる気があるなら物語をやってもいいけど無理にやらなくていいからね」
どうやら作者権限を初雪に解放したようだ。
「使い方は勝手に脳内に流れてくるからね。さて、まずは舞台設定をどうしようか」
「そうね。今までは新しいことを重きに置いていたから今回は逆にシンプルなものでいいんじゃないかしら?」
「なるほどね。そしたら戦闘スタイルは剣術に銃で世界の状況は戦場っていう感じはどうかな」
どうやら昔の原初の面影を感じるような世界観であった。
「それはいいわね。そしたら主人公をどうしようかしら?」
「そうだね…私たちよりも少し低いレベルに設定してそこから強化してもらおうか。香澄、タイトルコールよろしく」
「そうね…殲滅編よ」
香澄がそう言った瞬間に部屋の扉が開き中は暗くなっているようだ。
「じゃあ私たちは行っちゃうね。またどうせ戻ってくるからその時はよろしくね。後は世無離にもよろしくね」
「楽しかったわ初雪。またどこかで会いましょうね」
そう言って二人は歩き始めた。
「ありがとうね。雪梛と香澄のおかげでたくさん楽しかったよ」
その言葉を聞いて二人は扉に入る直前振り向いてニコッと笑った。
そして中に入ると扉が閉まり奥に小さな光が見えた。
「次の世界はかなり楽しそうね。これからも頼むわよ相棒」
「もちろんだよ。まだまだ続くこの時間を楽しもうじゃん」
二人はそう言って光に入っていった。
魔王討伐編終了