型月世界はモブに厳しすぎる   作:音割れまーに

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処女作。
Fateとか好きだからこんなキャラいたら面白そうだなと思って見切り発車で書きました。
(作者自身型月結構にわかなので設定とか調べてなるべく不自然さは消すように努力しました)
改善点などはどんどんください!


小さな一歩

 

鳥の囀りとカーテンの隙間から漏れる朝日で俺は気持ちのいいまどろみからゆっくりと目を覚ました。

 

 時刻は午前7時。前世では低血糖で朝はすこぶる機嫌が悪かったのだが、今世はそんな煩わしかった事象から解放されてとっても嬉しいです。

 

 自己紹介としてはなんだが、名乗らせて欲しい。俺の名前は夜祭善(よまつりぜん)

冒頭で察しのいい視聴者、読者は気づいているだろうが俺は俗にいう()()()なのだ。

 

 こんな事になった理由は、いつものように俺はチャリンコで家に帰っていたら何故か雷が落ちてきて死んだんだ。

 

 いや、言いたい事はわかる。そんなギャグ漫画みたいな死に方したのお前?って言いたそうだね、全くその通りだよ!誰が悲しくてそんな死に方しなきゃならんのだ!

 

 そこからはテンプレよろしく、面白みもない白い空間にいた。

 

俺を転生させた神曰く、(死因に関しては)ワシらは全く関与しとらんよだの

偶々の偶然なんじゃね?

だの

そんな事より今週のジャンプ読んだ?

だの

好き放題言いやがる!!なんなんだアイツら!!人の気持ちも知らないで!!

 

 初めて神様と会話してみて理解したのだが、やっぱり神はロクデナシの集まりのようで…スマホゲームに出てきた何処かの英雄が言っていた通りの酷さだった。

 

それでもそんなロクデナシ連中の中にも、不運な俺を憐れんだ心優しき神様はいた。

今現在怠惰とピザポテトを貪っているやる気を出さないプータローみたいな他の神たちを一喝し、お詫びに俺をアニメや漫画の世界に転生させてくれる事になった。

 

 正直渡りに船だった俺は迷わずその提案を受け入れて、じっくり世界を選んだ。

 

正直行ってみたい作品はたくさんあったのだが、熟考して結局自分が選んだのは生前友人に布教されてから好きだった型月作品の世界。

 

 正直この世界にするかめちゃくちゃに悩んだ。

 

 だってどんな最強の能力、規格外スペックチートでも型月世界は例外パワーとやらの不思議な力でどんなチートも局所的なメタで対策してくる奴もいるのだ。 まぁ早々そんな奴とは出会さないとは思いたいが…

 

 紆余曲折あり、特典は慎重に選ぼうした所…俺の死に様を笑いやがった神が腹いせなのか勝手にダーツで決める暴挙に出るわ、挙げ句の果てには魔術回路や運命力を1D100ダイスで決めやがったのだ…! …絶ゆる。

 

それで決まった能力がこれ。

 

家柄・極東の一般魔術家庭(ウェイバーくんの家よりほんの少し代を重ねてる位)

魔術回路・15本

属性・無

 

特典・際限のない成長性と強靭な精神力

 

…………いや特典地味すぎない…?

 

 まじで何してくれてんだよあんのクソ神!!なんだよ!際限のない成長性と強靭な精神力って!!

 

属性は珍しいけど魔術回路の本数少なすぎるだろ!いい加減にしろ!!こんなんじゃただのちょっと強いウェイバーくんレベルなんだよなぁ!!(半ギレ)

 

 最悪化け物に遭遇しても死なないような能力が良かったのに、天上のクソ神は俺がどんなふうに四苦八苦するかお楽しみみたいだな!!いいぜやってやるよ畜生!!(空元気)

 

 それからというもの第二の人生(ハードモード)がスタートしてから暫くして、俺は行動に移しとにかく鍛えた。それはもう文字通り血反吐を吐く想いで。

 

 現状クソ雑魚な自分は得意魔術を模索したり筋トレしたりだとか、山に篭ればワンチャンYAMA育ちになれんじゃね?とか考えて実際に篭ってみたり……

 

 それで結果俺は少しは強くなれた。でも鍛錬や効率が悪いのか、ある段階から伸び代が打ち止めになったように感じてきていた。

 

「際限のない成長性とか嘘じゃねぇか…めっちゃ限界感じてきてるぞ…」

 

 死に物狂いで魔術を鍛えた結果、俺の得意魔術はどうやら置換魔術のようだった。基礎魔術が得意魔術とか俺の存在価値は何処に…?

 

置換魔術(フラッシュ・エア)

 何かを何かで置き換える魔術。

錬金術から派生した魔術系統らしいのだが、原理的には劣化交換にしか至れない下位の基礎魔術であり、その使いにくさからか、使い手はほとんどいない。

 イメージとしては、金属のフォークを溶かしてスプーンの形の型に入れて固めてスプーンを作る、というのを途中の過程をすっ飛ばしたような感じだとか。

当然ながらスプーンとフォークを交互に置換し続けるたびに劣化が進み、最終的にはフォークともスプーンともつかない「何か」に成り果ててしまうみたいだ。

 

 基本的にはやっぱり投影魔術の下位互換的立ち位置なのは変わらないと親父も言っていたのだが、手入れの行き届いていない親父の書斎で調べ物をしていてとある資料を俺は見つけた。

 

中身を調べてみるとそれは、とある魔術一族についてのようだった。その一族の名を見て俺はすぐにそっ閉じしたい衝動に駆られたのだが、今の自分ではどうしようもない為、閲覧する事に決めた。

 

その名はエインズワース。

 

 どうして親父の書斎からこんな厄ネタの潜んでそうな資料が出てくるのか謎だったのだが、親父は過去に時計塔に留学していたみたいなのだ。(情報源は書斎の引き出し+卒業アルバム的な奴)

 

如何に弱そうな魔術や基礎魔術だったとしても、置換魔術一芸特化(HENTAI)の魔術師一族という例外もある事から、やはり何事も鍛えれば化けるのが流石の型月クオリティー。

 

 正直プリヤに関してはほぼ未視聴だったから友人経由で厄ネタって事だけは知ってはいたが、まさか精神の在り処を肉体から人形に置き換えたり、空間の繋がりを置換することができるとか色々ヤってる事がヤバすぎる。

 

 何処ぞの傷んだ何色さんと同じ、精神を肉体から人形に置き換える…あれ?寸分違わず同じ人形なんだっけ?型月好きとはいえkwskは知んないからここは割愛。

 

そこからある程度の方針を決めた俺は色々理由はあるのだが、後回しにしていた魔術工房の作成に取り掛かった。

 

魔術工房作成に取り掛かり約数年、自分なりに魔術工房で魔術の研究とか貧弱な俺でもエインズワースのように使えるようになるか試していたのだが、自分の導き出した結果…

 

どうやら俺ではエインズワースみたいな無法な使い方は現状無理だということしかわからなかった。 その理由は現状複数あるのだが、改善点と適切な鍛え方がわからないというのが致命的だった。

 

でもそこは時間はかかると思うが焦らずに自前の特典の《際限のない成長性》で地道にコツコツ進めていくか…

 

 と、そんなふうに考えていた矢先、自室のドアをダン!ダン!と叩く音が聞こえた。

 

______

 

 

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