Fallout 異世界無頼   作:正海苔

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プロローグ的なやつ


君は、どこの異世界から招かれた人なんだい?

 

 あれからもう、何日立つんだろう・・・。

 

 あれからもう、何週間立つんだろう・・・。   

 

 あれからもう、何カ月立つんだろう・・・。

 

 

 ・・・いいや。

 あの物理転移装置の誤作動を境に。元の世界とは全く違う異世界に来て、どれぐらい時が流れたんだろうか。

 

 

男はツァルラント大陸の西、穀倉地帯と言われる、マグリット王国にいた。

 

男は、王国側から恩賞の資金と大陸やそれぞれの国家が記載された世界地図を見ながら、マルグリット王国にあるウォレスト駅にいた。

その駅には、大陸全土に線路を敷いて運行される。大陸横断鉄道の列車に乗るためであったが。

すでに線路が8本ある駅構内のホーム一角に到着している、客車と貨物の混合列車の目的地は、王都マグリットの南東部にある商業海運国「ファリスティア公国」へ交易品の輸送であった。

 

だがその列車に乗ろうとしたが、駅員に止められたので話を聞いてみると、この列車は本来の時間帯にはない臨時便であるため。急行がでる列車ができるまで、一度街に出て時間潰す予定だったが。魔術師の男が声をかけてきた。

「もしよろしければ、自分たちのパーティに加わりませんか?」

 

男はまたとない好機と思い承諾した。

「それはありがたい、ぜひお願いします」

 

「分かりました。此方へ」

 

ファリスティア公国へ向かう複数の商人一団と、商人ごとに用心棒として冒険者ギルドから派遣された。

そのひとつのパーティーである。魔術師がリーダーのパーティーの指揮下に入ると言うことで、一緒に同行する事にした。

 

臨時便の列車に乗り合わせる、ギルドから商人護衛の為に契約もしくは専属護衛として派遣されてきていた。今回参加したの冒険者パーティーメンバーの人数は典型的な8名。人族の女1名、男2名、鬼族男性1名による典型的な剣、槍を扱う前衛タイプが3人、カービンタイプにまで切り詰めたマルティニ・ヘンリー銃をサブにし、弓をメインに扱う援護タイプの獣人女性が1人、そして最後の3人は、魔法や精霊を扱う女性エルフや男の魔術士が3人のパーティーに同行していた。

 

男は、今回参加するパーティーのリーダーであり。魔術士のハリソンに挨拶した。

 

「目的地まで、道中よろしく頼む」

「こちらこそ、あなたのお噂は冒険者ギルドの間で聞かない事は滅多にありませんでした。お会いできて光栄です。失礼ですが名はなんと?」

「俺はベイリン……ベイリン・ジャクソンですよろしく。そんなに噂になっているんですか?本物の勇者達(・・・・・・)が召喚されたのに?」

「はい。突如、城に出現した魔物の大群に手も足も出せなかった勇者達に代わって、御一人で魔物の大群を殲滅した大騒動を知らないものはいませんよ。ただ・・試験官を半殺し(・・・)したことは、ギルドでお聞きしました。」()

 

ベイリンは渋い顔した。あの時、試すように襲いかかってくる試験官からアパラチアや連邦時代の癖なのか、無条件で反撃に出てしまったが、試験官3人を半殺しにしてしまったのだ。そしてその話は目の前にいるハリソンの耳にも入っていたのである。

 

「やっぱりばれたか。勢い余って、いつものように反撃に出て、そのまま試験官3人を半殺しにしたのはまずかったか。招集掛かるまでは敷居跨げないな、試験官と親しい奴らと目の合わせた瞬間、間違いなく殺しに来るもん」

 

ハリソンは苦笑いしながら話した。

「いやむしろ、現役を引退して間もない。Aクラスの冒険者3人を瞬時に倒すのは、並大抵のことではありませんよ。騎士団や名の知れた傭兵団もあなたを雇いたいと探しているようです」

 

「そうかなぁ?単に、使い捨ての駒としか見てないと思うよ」

 

二人の話が終わると、今度は弓を装備していた獣人の女性が近づいてきた。

 

「そうですよ、自信持ってくださいよ。あっアタイは、狼人族のフェリス。よろしくね」

「ベイリンだ。よろしく」

「ベイリンさん、お願いがあるんだけど」

 

フェリスは、ベイリンが装備している銃に興味を持っていた。自分が持っている銃より遥かに高性能だというのを、見て理解したんだろう。

「この銃に興味があるのかい?」

目をウルウルさせながら首を縦に振った。

「まもなく商人達の荷物を載せた列車が出発するから、客車の中で君の銃と交換だいいね」

「わかりました!ありがとうございます」

 

そう言ってフェリスが去っていくとハリソンはなんだか申し訳ない顔をしてきた。

「いろいろすいません」

「はっはっはっ、構いませんよ。興味持つことはいいことです。ハリソンさんも薄々興味はおありでしょう?」

「はい、護身用に欲しいくらいです」

「まぁ。おいおいみんな興味を持つでしょうね。この世界にある銃より高性能ですから。自分達も乗車しましょうか」

「ですね」

 

 道中、列車の中で。彼女の持つ同種の銃器を用意し、手持ちの弾薬をそのまま流用できるようにカスタマイズしたマルティニ・ヘンリー銃を渡した。

もちろん彼女は大喜びし、仲間には護身用にと。この世界で流通使用されている拳銃弾.38スペシャルこと.38SP弾が出回っているを王都にある武器屋の店主と一緒に確認している。

しかも.38SP弾の薬莢径が共通で、薬莢長を長くしているため、.357Mag対応のリボルバーまたはオートマチックであれば、.38SPを装填して撃つ事も可能なため。.357マグナム弾仕様のM&P R8リボルバー8丁とスピードローダー、弾薬、ショルダーホルスターなどを引渡した。

 

しかしその列車も出発してから運悪く、情報が漏れていたのか。世にも珍しい山賊による列車強盗に鉢合わせしまうが、運が悪かったのは山賊共だった。

 

「おいおい、確かよ。この国治安いいと王宮で聞いたんだが?まったく話が違うな!まぁ襲ってくる奴を殺る事には変わりはないがな」

 

手始めに乗り込んだ1人は、フェリスにあげたヘンリー銃と同じサイズにして反動と命中率を高め。高倍率サイトを装備したタクティカル仕様のヘンリー銃で、ヘッドショットをくらい。

 

それでも突っ込んでくるレイダーならぬ強盗紛いの山賊は、1発しか撃てないから間があると見誤っていったが、左手にジャマダハルを装備したベイリンが飛び出し、体格とパワーを活かした。山賊は壁際に叩き付けては顔面を刺突され。

挙句の果てに、どこからかいきなり何も無い空間から出現した武器を使い、超至近距離でKS-23から放たれる12発内蔵したタングステン散弾をモロに受けてしまう。

 

眼前の敵を排除し、ポンプアクションによる再装填をした際、空薬莢が床に当たると同時にベイリンは呟いた。

 

「この世界は面白いな。剣や魔法、あらゆる生物が混在するのか、Fallout世界とはえらい違うな……放射能や核による変異生物戦後世界とは大違いだ……おっと、俺も目覚めた時は培養液に保存されて、外見変わらん人外変異体の身体だったな。失念したわ」

 

彼の物語は、始まる

 

 

 

 

 

 

 

  

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