Fallout 異世界無頼   作:正海苔

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もしもFallout76から始まってFallout4で終わり、そのまま異世界へ行ったらどうなるという構想です。


将軍よ、流浪のナイトよ。運命を覆した男よ。

「……。」

 

施設内部には、血と硝煙、レーザーで焼ける焦げ臭い匂いが漂っていた。

 

「……弾切れだから交換するか」

手に装備していたKord A-762アサルトライフルから空になった100連ドラムマガジンを外し、ポーチから新しいのに交換していた。

たが周りを見渡せば……。

 

「幾分か、お互い死傷者が出たが。こうなる事は避けられなかったな……ショーン。」

 

地下深くにある施設内部には、爆発で壊れた建築物、無数の銃弾痕、戦闘用人造人間やコーサー、インスチュート構成員の死体が辺りに転がっていおり。当然、施設内に侵入したミニッツメン・BOS混成の攻撃部隊にもかなりの死傷者が出ていた。

 

「BOSは陽動かけつつ侵攻し、ミニッツメンに下水管から侵入してもらうのは、悪くないが予想以上にガードが硬かったのは、手痛受けたな」

 

ミニッツメンのリーダーであるガービー、BOS隊員で人造人間であるパラディン・ダンス、そしてFallout4の主人公の協力者であるニックの3人が、今回の立案者であるベイリンに話しかけた。

 

「将軍、BOSの共同作戦で。ここインスチュートの本部施設を難なくと制圧することが出来た。」

 

「ナイトよ。先程、君が人造人間への退去命令を済ませて、我々の部隊がくまなく施設内部を確認したが、もう誰もいない、早くガービーらとここを立ち去ろう。」

 

「ベイリン、俺たちのやる事はひとつさ。安全な場所まで離れてここを爆発しよう。」

 

「わかった。ところでネイトとノーラはどうした?施設内制圧後、姿を見かけないが?」

 

この物語「Fallout4」の主人公こと、2人の夫妻が見当たらなくなったのだが。

スタージェスは見ていたので話してくれた。

 

「あのご夫妻は、ショーンとかいう子供と老人を連れて、先に転送装置使って脱出させました。残ったのはここにいる我々だけです」

 

「わかった。ガービー、ダンス、ニック。他のもの達も転移装置に移動してください。装置を起動させます」

 

「わかったよ将軍」

「了解した」

「わかった」

 

転送装置を使い、彼らはインスチュート本部上にある建物。「C.I.T」が見える高層ビルの屋上に到達した。

 

仲間のスタージェスやヘイレンが、準備してくれた起爆装置に赴き、ベイリンは起爆装置の確認をした。

「さて、景気よく爆破するか」

 

安全装置を解除し、起爆装置にボタン押そうとしたその時。ガービーやダンス、ネイトら他の仲間が気になっていた事を話し始めた。

 

「ところで将軍、一つ教えてくれないかな?君はいったい何者だ?」

「そうだナイトよ。あまり気にしなかったがあんたは一体……何者?」

「あの時、君は。あの禿げ……ケロッグと一緒に居て、ノーラを撃つのを止めてくれた。そして俺にこれから先の予言を伝えるために、コズワースにホロテープと、必要な物資を残してくれた」

 

ガービーやダンス、ネイトから質問され、ベイリンはポーチに入れていたタバコを取り出し、口に咥え火を付けて一服してから。こう口にした。

 

「馬鹿げた話かもしれないが、この世界で目覚めたとき。俺は、アパラチアにあるウェストテック研究所の培養器の中で目が覚めた……。西暦は確か、2102年だったな。しかもスーパーミュータントの発端でもあるFEV強制進化ウイルスの中に。オマケに液体化したウルトラサイトを体内に注入済みときたよ。まぁ普通ならそのままスーパーミュータント化するか、エンクレイヴのバルカン部隊みたいに発狂して自我崩壊したと思いきや、体型が変わらず副作用も無く、そのまま適応してすべてが進化してまうのだから。随時変異状態となんら変わりやしないよ。まぁスコーチやグール、スーパーミュータントと違う形で変異進化し、200年以上も生き延びたたのは間違いないがな。vault76から支給されるピップボーイじゃなく、何故かタブレット端末を必要な時取り出しては、不要なとき消えていく仕様だったがな」

 

この与太話かもしれない聞いたパイパーとニックは……。

「200年以上?ブルーより長く外に出て、生存する自体おかしいよ」

 

「冗談だろ?冷凍人間や俺みたいに人造人間にじゃなくて、それ以前から生きていたのか?あんたは?」

 

「まぁ……そうなるな。ネイトが見たあの記憶は本物だよ。途中途中だが、あの禿げと一緒に傭兵していた。その後のショーンも何回か会っている……そうだな。ショーン」

 

みんながベイリンの視線に目を向けると、そこにはネイトとノーラ夫妻。子どもの人造人間「ショーン」。そして、年老いた老人こそが本物のショーンである事をこの場にいる全員が知ってしまった。

 

「ベイリンの言う事に、間違いありません。私は過去にベイリンと会い、これから先に起こる予想をどう防ぐか、話し合いました。そしていまの結論に辿り着きました。父さんと母さんに……再会できたこと、ありがとう」

 

ベイリンの言葉を聞いて、本拠地攻撃に参加していたBOS指揮官。エルダー・マクソンは昔、BOSアパラチア支部内の内紛と彼に関する記録を調べていたが、彼の言葉でようやくこの真実に辿り着いた……BOS内ではある噂があった。アパラチアからきた生きた伝説が存在すると。

 

「これでようやくわかったよ。貴方がBOSの生きた伝説……流浪のナイト。まさか目の前にいる君だったとは、今までの無礼すまなかった」

 

「そういうことだ。気にするな、そんじゃ点火!」

 

ベイリンが操作する起爆スイッチを何回も押したが、反応は無かった。

 

「あれ?作動しない?起爆装置は問題なし、まさか……」

 

「どうした?将軍?」

 

「起爆装置が作動しない。誰かが直接、爆薬に装置を繋いで直接起爆させる必要がある」

 

ようやく大団円を迎える矢先に、皮肉にもトラブルが起きた。

 

「そんな」

「マジかよ」

 

ベイリンは、最後の役目とばかりに。

「ここまで来て失敗にしたくはないさ。幸いな事に、C.I.T周辺に1人用の転送装置は、まだ使用出来る。それに転送装置の操作方法知っているのは俺だけだ」

 

プロクター・イングラムに連絡し、空港に待機中のベルチバード1機、回すよう無線で連絡をし。程なくして要請したベルチバードがビル屋上脇に寄せて、移乗準備を完了するとベイリンは彼ら向けて話した。

 

「いままで世話になった。ここから先はアンタらが一致団結して再建を果たす時だ。まぁ上手くいけば、転送装置使うか、地下トンネルを使って脱出するさ」

 

ミニッツメンやBOS、vault111夫妻ら連邦の仲間達は、おそらくこう感じていた……。ベイリンは、ここに二度と帰って来ないと。

 

「将軍。幸運を祈る」

「武運を祈る。流浪のナイトよ」

「ナイトよ。本来なら作戦終了後なんだが、いまこの場で君をナイトからセンチネルの称号を君に与えよう。頼むぞ」

「ベイリン、息子を助けてくれて。ありがとう」

 

ビル屋上にいたもの達は皆、ベイリンの乗るベルチバードを見送った。

「気にするな、やるだけの事はやったよ。それじゃ行ってきます」

 

ベルチバードの乗り込み、やがて巨大ロボットが鎮座するC.I.T正面に向かうようパイロットに指示をした。

「ここで降ろしてくれ」

「了解」

 

ベルチバードから降りたベイリンは、パイロットに別れの挨拶をして機体から離れた。そしてパイロットからこう呼ばれた。

 

「どうかお気をつけて、流浪のセンチネル」

「センチネルか……。高名な名だな」

 

C.I.Tにある青い容器のような転送装置に乗り込み。再度インスティチュート本部へと降りていった。

 

転送装置により到達するが否や、部屋に生体反応無いか、MRヘッドセットゴーグルを装着で確認するが。当然、残党が残っている可能性を考慮して接近戦用にと近代化したPPSh-41をタブレット端末から召喚させて、弾を装填し何時でも撃てるように構えながら最下層にある核融合炉へ降りていった。

 

「やはり爆薬本体を弄った奴がいたか。仕方ない、導火線を使った時限爆破にすれば、転送装置使っても充分間に合う」

 

タブレット端末で起爆用の導火線リールと発火具を取り出し、キィキィと音を鳴らしながら元来た道まで、導火線を敷いていった。その際、追加で破壊できるように仕掛けた。

 

「導火線リールセット、M60発火具よし」

 

元来た道に辿り着き再度、爆破準備を確認し。発火具のピンに手をかけた瞬間、気配がする方向へ銃を向けた。

 

「そこにいるのは誰だ出てこい!」

 

コンソール裏から出てきたのは、人造人間ショーンと変わらない歳の男の子かだ出てきた。

 

「子供の人造人間か?何故ここにいる」

 

「君は僕、僕は君だよ」

 

「何わけわからんこと言っとる?いいから来い!間もなく爆破する」

 

転送装置の起動スイッチを押す前に、子供がいる方向へ視点を向けたが。

 

「あの小僧どこへ行った?」

 

なんと消えていたのだ。

 

「仕方ない。いまから発火具に点火すれば、要所ごとに設置したC-4爆薬とTNT、ダイナマイトが起爆する。最後は核融合炉に仕掛けた特殊爆薬が作動する……点火!」

 

発火具に、点火し導火線に火が付いて燃え始めたを横目に転送装置を作動させた。

 

だが……。それは運命のイタズラか、或いは他者の運命すら覆ししてしまうその男に託したのか、装置の設定を狂わせ本来にない現象を発生させた。

 

ベイリンは転送ルームへ入ると、先程までいなかった小僧が転送装置のコンソールにおり操作をし始めると……。

 

「おい!何してる?はよこっちこい!ここはもう爆発すんぞ!」

 

1回目の爆発音と衝撃が響きだし始めた。だかコンソールを操作するもう一人の自分は、転送ルームにるベイリンを見ながら話した。

 

「君は、このFalloutの物語を、vault101を、彼らvault111夫婦の運命をも覆した。ならば違う世界でも、その世界が永遠にループし続ける世界の物語を覆してくれ」

 

「何言ってる?それはどういうこ……」

 

ベイリンの足元と頭上には、魔法陣のような紋章が刻まれ。ベイリンは紅く輝く球状に一瞬にして取り込まれた。

 

そして最後の爆発が発生、最下層の核融合炉が爆発しC.I.Tごとインスティチュート本部の施設は、跡形もなく消滅した。

 

 

 

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