今日の私はカフェにいる
「022さん。どうですかこのカフェ?なかなかいいでしょ」
聞き慣れた、めんどくさい同僚の声が聞こえる
「まだ何も頼んでないのですが」
「雰囲気ですよ」
あの後彼がおすすめするカフェにて雑談をすることになった
「そうですね。まぁいいんじゃないですか?落ち着いた雰囲気ですし」
「で、何頼むんです?」
答えてやったのだから何か答えてほしいものである
「ちなみに俺のおすすめはこの『スペシャルパン「ブラックコーヒーで」って、さえぎらないでくださいよ!」
「私そこまで甘い物は…」
「じゃあ何で来たんですか!?」
お前が呼んだからである
「ご注文は決まりましたか?」
と店員が注文を取りに来た
「私はブラッk「ブラックコーヒー1つにカフェオレ一つにスペシャルパンケーキ2個で」
はぁ…」
「さっきのお返しですよ」
はぁ…本当にめんどくさい
いつもこうだ
店員は注文をメモし厨房に言った
「じゃあ注文が来るまで何か話しましょうよ」
「はぁ…いいですよ」
まぁもともと雑談するために来ましたから
「そうですねぇ。じゃあ022さんはこの街のことどう思っていますか?」
「どう思っているとは?」
「そのまんまの意味ですよ。人は皆機械になり監視され命を軽視する。そのくせスラムな
どの問題は解決しようともしない。知ってますか?この街の犯罪者の4分の3はスラム出身なんですよ。そのせいで犯罪者共は狩っても狩っても…まるでうじのように湧いてくる。
はぁ…いやになりませんか?」
吐き捨てるように、彼は低い声で言った
こころなしか彼の笑顔が消えて見えた。
いつもと違う
「そうですね。わたしは仕事なので。でもあなたにしては珍しいですね、そんな話」
「いやぁ何ちょっと夜勤明けでね。中層部の廃墟にたむろする
「そうですか…あなたならすぐに終わりそうですけどね」
「あいつら逃げ足だけは早いからね一応傷は負わせたけど全員逃しちゃった。そのせいで朝まで追跡したから気分が上がらなくてね」
と彼は肩をすくめる
「ほんと『解放』やら『自由』やらとかには興味あるけど仕事だからねぇ」
「それはつまり反逆者の肩を持つのですか?」
「やだなぁ。そんなわけないじゃないか。ただ興味があるだけで」
「冗談はそこまでにしないと廃棄されますよ」
「わかってるよ」
本当にわかっているのだろうか
たしかに彼のことは嫌いだ
だがそれでもたった一人の同僚だ
廃棄されては困る
「022さんは興味ないの?」
「興味ありません」
「え~本当に?」
「逆になんで興味持つ必要があるのですか?」
「そんなにキレるなよ~ただの冗談なのにねぇ~」
すると店員がきて
「はい。ご注文のブラックコーヒーとカフェオレとスペシャルパンケーキ二個でございます」
「まってました!」
そういって机に出されたのは上質な豆の香りがするブラックコーヒーにクリームとはちみつとバターがたっぷりと掛かった3段のパンケーキだ。
「なんか量多くないですか?」
「スペシャルなんて言うんだからそりゃあ多いでしょ」
「…」
「ごめんって。だからそんなに睨まないでくださいよ」
いつものように彼をにらみつけパンケーキを食べ始める
「どうです?おいしいでしょう?」
「好みじゃないです」
「じゃあ何で頼んだんですか!?」
お前が頼んだからだ
すると端末から音が鳴る
「どうしたんです?」
端末を見ると
仕事です。022執行官
と文字が現れる
「仕事です」
「えぇ~仕事~?せっかく楽しく雑談してたのに」
別にそこまで楽しくないが
「それでは私はこれで」
「ちょっと、このパンケーキはどうするのって全部食べてるし…」
「それではお会計は任せましたよ」
「え!?俺のおごりですか!?」
「さっきのお返しですよ。それでは」
「あぁ~ちょっと待っt『ガチャン!』 」
カフェの扉を閉め仕事に向かう
でも今日はすこしいつもと違った
いつもいつもの繰り返しなものが同僚が違った
でもこの街は変化しない
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
もしこの作品を面白いと思っていただけたら、感想・評価・お気に入り登録をしてもらえると励みになります!
次回もお楽しみに!