原初の白の義弟は白兎 作:白布
こうして探索系派閥【ヘスティア・ファミリア】の冒険者となった僕達は
「ここがダンジョン・・・」
「迷宮というより生き物って感じが強い気がするな」
「えぇ、それに濃密な死の気配・・・とても悪魔好みな場所ね」
「不謹慎ですがテスタロッサの言う通りですね」
僕達は各々思ったことを言いながら迷宮内に入っていく。
そうして、ダンジョン探索が始まるのだが・・・。
「退屈だなぁ〜」
リムル様はそう言いながら頬杖をつく。
「まぁ、黒竜からしてリムル様どころか僕の足元にも及びませんでしたからね」
リムル様の言葉にベルが言葉を返す。
そう、ダンジョンのモンスターでは相手にすらならないのだ。分かりきったことだが・・・
「ベル君、それ他の冒険者の前で言わないでね。大炎上待ったナシの特大の火種だから」
ベルの言葉にヒヤヒヤするアリア。
「そんな事を言っていてもしょうがないでしょ、事実なのだから」
アリアの言葉にテスタロッサがトドメを刺す。
「それはそうなんだけど・・・私からしたら黒竜の扱いが雑過ぎると思うんです・・・」
「・・・・・・なんかすみません」
「謝らないで・・・」
そんな会話がありつつベル達はダンジョンで魔石を集めるのだった。
そうして、順調にダンジョン攻略をしている内に魔石が背嚢に入らなくなりこの日の探索は終了となった。
地上に戻り、換金する為にギルドに訪れるとそこでは
「なにやってんだー!?」
「!?」
その光景に対してリムル様が大声を出し、アリアは絶句する。
「「どうかされましたかリムル様?」」
「あれ、俺がおかしいのか!?」
「・・・」
目の前に起こる惨状に対して平然と質問してくる息ぴったりのベルとテスタロッサに戸惑うリムル様と二人の反応に信じられないといった表情を浮かべるアリア。
すると、二人がベル達に気づき中年エルフを引き摺りながらこっちに歩いてくる。
「すまない、遅くなってしまった」
「待たせたな」
何事もないかのように声をかけてくる二人にリムル様がこう言った。
「いや、なにやってんだよ!!」
「なんの事だ?」「さぁ?」
「マジか、お前等」
内心ゼウスとヘラのヤバさが一つ理解したと思えるリムル様だった。
「でも、なんでその
「そうそれ、それが聞きたい!!」
ベルの口からとんでもないルビの言葉にようやく事態が進展すると思い無視して、リムル様が問いかける。
すると、返ってきた答えが・・・。
「どうやらこのロイマンという白豚は私達を冒険者に復帰させないというのだ」
は? その時、ベルの顔が一瞬能面のようになる。
その言葉を聞いた瞬間、ベルはロイマンと呼ばれた
「お~いロイマンさーん、なんで二人を冒険者に復帰させないの?」
なんとも白々しい言い方で問いかけると、ロイマンが答える。
「させるさせないの問題ではない、ゼウスとヘラは厄ネタでしかないのだ!!」
「アァン?」
ロイマンの言葉にベルから不穏な空気を帯びる。
「確かに両派閥は三大
「ことあるごとにゼウスが問題を起こし、ヘラが粛清しようとするため街は度々廃墟と変わるのだぞ!!」
「えぇ・・・」
リムル様がロイマンの言葉を聞いてアルフィアとザルドを見てドン引きする。
「うふふ」
「 」
テスタロッサは心底楽しそうにしていて、アリアは絶句する。
しかし、ベルはロイマンの言葉を聞いてロイマンの髪を掴む。
「そんなの知らなーい、戦力的にも有益なんだから復帰させろー。じゃねぇとお前の髪を引き抜くぞー」
抑揚ない言葉の後、ベルはロイマンの髪を引き抜いた。
「ぎゃああああああああああっ!?」
「ほら早く復帰させろ、じゃねぇとまたお前の髪を引き抜くぞ」
またロイマンの髪を引き抜くとそこからは止まらずにロイマンの髪を引き抜いていく。
そうして、引き抜かれる痛みでしゃべることのできなかったロイマンは髪の全てを奪われた。
「ヒデェ」
その光景を見ていた他の冒険者の誰かが呟く。
「ロイマンさーん、頭から血が出てるので焼いて止血してあげますね」
そう言ってベルは手に炎を纏い血だらけのロイマンの頭に触れる。
「ぎゃああああああっ!?」
悲鳴を上げるロイマンが熱と痛みから逃れようと暴れるもベルからは逃げられない。
「( ゚д゚)ハッ! ベルやり過ぎだ!?」
普段のベルとのギャップが激し過ぎたためにリムル様が止めるのが遅れてしまった結果、ロイマンは髪を永遠に失うことになるのである。
「おい、ロイマン二人は冒険者に復帰していいよな?」
「もう好きにして・・・」
その言葉を最後にロイマンは意識を手放し、アルフィアとザルドは冒険者として復帰を果たすのだった。
「おいアルフィア」
「なんだザルド、私は私達のために交渉するベルの勇姿を見届けるのに忙しい」
ザルドが話しかけるとアルフィアはそう返答してくる。
「そうか、俺はそのベルに【
「何を言っているんだお前は?あの子はゼウスとヘラの系譜だぞ」
「それはそうなんだが・・・」
ザルドは目の前で起きる惨状を目にしてかつての【