暗殺家系の不殺師   作:ナツユキ

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どうも!ナツユキです
今回から本編に入ります!
原作キャラと主人公を絡ませるのが難しい…
今回もよろしくお願いします!


入学編Ⅰ

「ここか」

実家から都内に移り住んでから3日が経ち、今日が第一高校の入学式なのだが…

 

???「納得できません!」

 

???「まだ言っているのか」

 

高校入学式開会二時間前の早朝。早く着き過ぎてしまった俺は学園内を見て回ってたのだが、入学式の会場になる講堂を見ようとしたら講堂前で真新しい制服のに身を包んだ一組の男女が何やら言い争っているのが聞こえた

 

しかし、その制服は明確に違いがある。女子生徒の制服には八枚の花弁がデザインされた第一高校のエンブレムがある。男子生徒の制服にはそれが無い。

 

???「なぜお兄様が補欠なのですか?入試の成績はトップだったじゃありませんか!本来ならば私ではなくお兄様が新入生総代を務めるべきですのに!」

 

(待って!?あの子どうやって入試成績を見たの!?)

 

???「お前がどこから入学試験の結果を手に入れたかは、おいておくとして、それは、筆記試験の結果じゃないか。ここでは、ペーパーテストの結果より実技試験の結果が優先されるのは当たり前だ。自分じゃ補欠とは言え、よく受かったものだとおもっていたのだが・・・・・」

 

???「そんな覇気の無いことで、どうしますか!勉強も体術もお兄様に勝てる者などいないというのに。魔法だって本当なら「深雪!」申し訳ございません。」

 

項垂れた女子生徒の頭にポンと手を置いて、艷色でさらりとした、長い髪をゆっくりと撫でながら男子生徒は言った。

 

???「・・・お前の気持ちは、嬉しいよ。俺の代わりに、お前が怒ってくれているから、俺は何時も救われている。」

 

???「嘘です。お兄様はいつも、私のことを叱ってばっかりで…」

 

???「嘘じゃないよ、お前が俺のことを考えてくれているように、俺もお前のことを思っているんだ。」

 

???「お兄様・・・そんな『想ている』なんて・・・」

 

 

???「それにお前が答辞を辞退しても、二科生の俺が代わりに選ばれることは絶対にない。本当は、分かっているんだろ?深雪。お前は賢い娘だろう。」

 

???「それは・・・・・」

 

???「それにな、深雪。俺は楽しみにしているんだ。お前は俺の自慢の妹の晴れ姿を、このダメ兄貴に見せてくれ」

 

 

???「お兄様はダメ兄貴なんかじゃありません!・・・・・ですがわかりました。わがままを言って申し訳ございませんでした。」

 

???「謝ることでもないし、わがままだとも、思ってないさ。」

 

???「それでは、行って参ります。・・・・見ていてくださいね、お兄様」

 

???「ああ、行っておいで。本番を楽しみにしているから。」

 

そういって会釈して、歩いていった少女の姿が、講堂に消えていったのを、確認して少年はやれやれとため息をついた。

 

話が終わったタイミングで俺は男子生徒に声をかける。

 

啓介「あー…盗み聞きみたいに感じたならすまん、そんなつもりはないから安心して」

 

???「そんなふうに思ってないから安心してくれ」

 

啓介「それならよかった。俺は竜胆 啓介。啓介って呼んでくれ」

 

達也「司波達也だ、俺のことも達也でいい」

 

啓介「わかったよ、達也」

 

俺と達也がそんなことを話していると

 

『ねえあの子ウィードじゃない?』

 

『こんな早くから・・・張り切っちゃて』

 

あとで調べてわかったことだが、この学校では制服の胸のエンブレムのデザインによって一科生と二科生に分けられている

一科生のエンブレムは先ほどの女子生徒のように八枚の花弁がデザインされており、俺と達也のような二科生はそれがないのだ。そのため生徒の間では一科生のことをブルーム、二科生のことをウィードと揶揄されるらしい

(制服で優劣を決めるなんて学園側は良い趣味してるよ)

 

俺は内心そんなことを考えながら講堂が開場するまで達也との談笑するのだった

 

 

講堂が開場し、中に入った俺と達也はその圧巻な光景に目を奪われていた。

 

啓介「うわー、キレイに前半分と後ろ半分でわかれてるな」

 

達也「前半分が一科生で後ろ半分が二科生か」

啓介『そんじゃ俺たちは後ろだな」

 

俺たちが二科生の新入生の集まる後ろの席に達也、俺の順番で座っていると

 

???「あのお隣は空いていますか?」

 

あの、お隣、いいですか?」

 

という声がした方を向いてみると、そこには黒髪で眼鏡をかけた女子生徒が立っていた。

 

見てみると俺の隣に2つの空席ができていた

 

啓介「ああ、どうぞ」

 

美月「ちょうど空席を探していたんです。私は柴田 美月と言います。よろしくお願いします。」

 

と言うと、その隣りに座っていた赤髪の女子生徒が

 

エリカ「私は千葉エリカよろしくね、私のことはエリカでいいわ」

 

啓介 「俺は竜胆 啓介、俺のことは啓介で良いから」

 

達也「俺は司波達也、俺のことは達也と呼んでくれ」

 

エリカ「わかったわ、ねえ啓介はもしかして武術の名門 竜胆家の人間なの?」

 

竜胆の一族は暗殺を生業としているが一部の政治家や財閥のトップにしか知られておらず、表面上は武術の名門であり、多くの門下生が在籍しているのだ。

 

啓介「ああ、そういうエリカは剣術の名門 千葉家の人間か」

 

千葉家 百家本流の家系であり、自己加速・自己加重魔法を用いた白兵戦技で知られ、「剣の魔法師」の二つ名が与えられている。

 

エリカ 「ええ、けど私としては千葉の娘だからってかしこまられるのは苦手だから気にしないで」

 

そんな会話をしていると講堂内の照明が消え、入学式が始まる。

 

 

これより、2095年度、国立魔法科大学付属第一高等学校入学式を開会致します。

はじめに生徒会長挨拶。

生徒会長 七草真由美さん、おねがいします。

 

 

 

次に、新入生答辞。

新入生総代 司波深雪さん、よろしくお願いします。

 

すると、壇上に上がったのは今朝、達也と言い争いをしていた女子学生だった。

 

深雪「春の木漏れ日が降り注ぐ中、このような場に立てたことを、光栄に思います。私達は、今年、今この時を持って、国立魔法科大学付属第一高等学校に、入学します。

私達は、ここで、みんなで力を合わせ、先輩たちの力をお借りしつつ、魔法以外にも、一生懸命励むことを、誓います。  新入生総代 司波深雪」

 

 

 

式も終わり、講堂の照明も戻っていく。

 

エリカ「そういえばみんなは何組だった?」

 

啓介「俺はE組だ」

 

その後、達也とエリカと美月もE組である事を知った。

 

エリカ「じゃあさ、一緒にホームルーム行こうよ」

 

達也「いや、妹と待ち合わせているんだ」

 

美月「妹ってもしかして新入生総代の司波深雪さんですか?」

 

達也「ああ」

 

啓介「もしかして双子か?」

 

 

達也「よく聞かれるけど双子じゃないよ。俺が四月生まれで妹が三月生まれ、俺が前に一ヶ月ずれても妹が一ヶ月過ぎても、同じ学年じゃなかった」

 

深雪「お兄様、お待たせ致しました」

 

講堂の隅っこで話し込んでいた俺たちの背後から達也の待ち人の声がした。

入学式の壇上で見た新入生総代の司馬深雪だ。

その後ろの人垣の中には生徒会長の七草真由美と副会長を務める服部服部刑部少丞範蔵が立っていた

 

深雪「お兄様、その方たちは?」

 

達也「俺のクラスメートだよこちらが竜胆啓介 こちらが柴田美月さん。そしてこちらが千葉エリカさん」

 

 

深雪「そうですか。早速、クラスメイトとデートですか?」

 

可愛らしく小首を傾げ、唇には淑女の微笑み。ただし、目が笑っていない。しかも冷房が入っていないはずなのに周りの空気が冷えてくのがわかる

 

達也「そんなわけないだろう、深雪。お前を待っている間、話をしていただけだって。そういう言い方は2人に対して失礼だよ?」

 

達也がそう言うと深雪さんは一瞬だけハッとした表情を浮かべた後、一層お淑やかな笑顔を取り繕う。

それと同時に先ほど感じた冷気は失われる

 

深雪「初めまして、柴田さん、千葉さん、竜胆君。司波深雪です。わたしも新入生ですので、お兄様同様、よろしくお願いしますね」

 

美月「柴田美月です。こちらこそよろしくお願いします」

 

エリカ「よろしく、あたしのことはエリカでいいわ。貴方のことも深雪って呼ばせてもらってもいい?」

 

啓介「こちらこそよろしくお願いします、俺は深雪さんって呼ばせてもらうよ」

 

深雪「ええ、どうぞ。苗字では、お兄様と区別がつきにくいですものね」

 

達也「深雪、生徒会の方達との話はもういいのか?まだならどこかで時間を潰しておくが…」

 

七草「その心配はありませんよ」

 

 

達也からの質問に答えたのは深雪さんでは無く生徒会長の七草真由美先輩だった

 

 

七草「今日はご挨拶だけで十分ですし、何か用事があるのならそちらを優先してもらって構いませんから」

 

服部「か、会長!?ですが此方も重要な案件だったのでは!」

 

七草「予め予定をしていた訳ではありませんし、深雪さんの予定を優先するのは当然だとおもいますよ?」

 

服部「それは…」

 

 

七草「それでは深雪さん、また後日改めて」

 

そう言った七草先輩は俺たちの方にも一礼し去っていくのだった

その背後に続く服部先輩は突然振り返り、悔しそうに達也と俺の方を見て睨みつけてくる。

 

…なんで俺まで?

 

この時、俺はこの平凡な学園生活を送れないことを悟ったのだった




いかがでしたか?
原作との相違点がいくつかありますがご了承ください

よければ感想や評価をよろしくお願いします!
では次回もお楽しみに!!
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