拙い文章ですが、お付き合いしてもらえれば幸いです。
久々にブルアカのアプリを開こうと思ったら、データが飛んでたので泣きながら新垢の方で始めたのですが、久々すぎて何から何まで感動してる私です。
……地獄を見た……
建物は崩壊し、街は火の海に飲まれ、多くの子供たちが血と涙を流していた。
大切だった人たちを喪い砂漠に降臨した死の神は、破壊と殺戮の限りを尽くすことになった。
名もなき神々の王女は、ただ世界を滅亡させるだけの機械と化した。
古くから続く勢力同士の争いは、救いなど無く悲劇しか生むことはなかった。
数多の惨劇が、子供たちの嘆きが、まるで映画のフィルムのように流れていく。
彼女たちは、何処で間違えたのだろうか……。
そもそも、間違えてなどいなかったはずなのに……。
救いはなく、止まることのない崩壊をただ待つことしか出来ない。
……この世に、“奇跡”なんて存在しない。
視点が暗転する。
その地獄という名の暗闇の中を、必死に抗おうとする幾つかの灯が光り輝いてた。
強い信念を持った大人は、未来を繋ぐために希望にその『責任』を託した。
「はぁ、はぁ……。あんたに、任せるのは、癪、だがよ……。……先生、あいつらを妹を頼みます。」
戦場を飛び回り最後まで抗った猟犬は、自分の居場所を仲間を守る『決意』をした。
「こんな俺にもう一度、あいつらは意味を与えてくれたんだ。……勿論、あんたもだよ、先生。……だから、これが俺の最後の仕事だ。」
助けを求めるすべてに手を差し抱した偽物は、それでも歪んだ『正義』を貫いた。
「先生を見てると、まるで鏡を見せられてるみたいだ。……ここは任せて、先に行くといい。……別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」
人一倍不器用な怪物は、己を受け入れてくれる仲間の『意志』を繋いだ。
「……しけた面してんなぁ、先生?何、終わったみたいな感じ出してんだよ。あんたには、まだやるべきことがあんだろ?……邪魔者どもの殲滅は怪物の担当だ。」
一人で全て背負い込んだ悪魔は、味方すら裏切り『悪意』をばら撒いた。
「……先生。俺は、みんなから嫌われるような悪役になれたかな?迷惑しかかけてこなかった俺だけど……。せめて最期は、先生に、僕の罪を裁いてほしい。」
自他ともに認める天才発明家は、発明の『原点』に返り歴史に名を遺した。
「持論だが、理想を語れなくなったら人類の進化は止まる。先生、今の貴様の姿はどうだ?俺は、例えこの体が朽ち果てようと、決して歩みは止めん。」
名も知らぬ、彼らが誰かに語りかけている。
終わりゆく現実の中、彼らの瞳には決して揺るがぬ強い信念が見えた。
そこで再び視界は暗転し、意識は闇の中へと落ちていった。
「……私のミスでした。」
そんな、女性の声に反応し私は意識を覚醒させた。
「私の選択、そしてそれによって招かれたこの状況。」
「結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの、そして彼の方が正しかったことを悟だなんて……」
その声色は、何処か悲しげで申し訳なさそうだった。
「……今更図々しいですが、どうかお願いします。先生。」
“先生”直観だが、それは私のことを言っているのだろう。
目を開けば、顔はよく見えないが所何処血が付いた白い制服を見纏った女の子が座っていた。
「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから……。それは、きっと彼らも……。」
彼女が言う、“彼ら”は先ほど見た記憶の彼らだろう。
「ですから……大事なのは経験ではなく、『選択』。」
「あなたにしか出来ない『選択』の数々を。」
「責任を負う者について、話したことがありましたね。あの時の私には分かりませんでしたが……。今なら理解できます。大人としての、責任と義務。そいて、その延長線上にあった、あなたの『選択』。それが意味する心延えも。」
「ですから、先生。私が信じられる大人である、あなたなら。」
「この捻じれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……。
そこに繋がる選択肢は……きっと見つかるはずです。」
「……それと最後に、彼をよろしくお願いします。もしかしたら、彼とはそりが合わないかもしれませんが、きっと先生を支えてくれるはずです。」
「だから先生、どうか……。」
“私に、任せて。”
意識が朦朧とする中で、そんな私の答えに彼女は微笑んでいるように見えた。
「……先生、起きてください。」
体を揺さぶられながら、起床を促す声に私は目を覚ました。
目を開ければ、青髪のロングヘアーに眼鏡をかけた、如何にも仕事が出来そうな女の子が立っていた。
“お、おはよう?”
「はい、おはようございます。中々起きないほどだったので、相当お疲れだったようですね。」
軽く挨拶をすると、彼女も笑顔で返してくれたが、急に真剣な顔つきになると口を開いた。
「ですが、こちらも先生には早急にやってもらわねばならない事情もありますので、目を覚まして、集中してください。」
“せ、先生?!”
いきなり、見知らぬ場所で起こされたら、どうやら私は先生になっていたらしい。
私の言葉を聞いた、彼女は少し目をつむり考える仕草をすると話し出した。
「先生が混乱するのも無理はありません。私自身、先生がこちらにやってきた経緯も詳しく知らないのですから。」
「ひとまず、今の状況をお伝えします。」
「私は七神リン、学園都市キヴォトスの連邦生徒会所属の幹部です。」
「……本当でしたら、先生をお迎えに上がる際にもう一人生徒がいたのですが。」
そう言い、「はぁ」とため息をつくと、コホンと表情を直し私の方に顔を向けた。
「ひとまず、詳しい話は移動しながらにしましょう。着いてきてください。」
エレベーターへと歩き出した、リンを追うように私も彼女に慌ててついていく。
エレベーターに乗る際に、振り返った窓の向こうの青空は、透き通るほど青かった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
不定期更新になると思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。
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