俺は、ライブダンジョンに酷似した世界に転生してサモナーになった。
サモナーはひたすらお金が掛かる。
だが、俺にはユニークスキルがあった。
英雄召喚がそれである。17歳の誕生日、たったの一回しか使えない、極意。
なんと異世界の英雄を召喚が出来るのだ!
通常召喚と違い、死んでも帰還するだけなので安心だ。でないと人間の死体が量産される事になるからな。代わりに、契約を結ばないとだけど。なんと、召喚された時間に戻すという親切設計である。安心して召喚できるな!
物心ついた時から必死こいて集めた魔石を全て使う。
現れたのは、呪術廻戦の甚爾、直哉、傑、灰原、折本だった。
直感的に理解できた。
これを御せと……?
「ええー!?」
「なんやどこやここ!? 勇者召喚か!? って甚爾くん!? わっか!」
さすが直哉、理解が早い。
「英雄の皆さん、私はサモナーです。貴方方を召喚しました」
「それで、自分をどうするつもりや!? 呪力が練れん……!」
「何処だよ、ここ」
「灰原!」
「夏油さん?」
「里香、成仏したはずじゃ」
混乱している。俺も混乱してる。なんとか事前に用意した資料で話を進めよう。
「えっと、注目! 皆さんには契約をしてもらいます」
「契約?」
「俺と一緒にダンジョン攻略してください! 報酬はとりあえず、異世界体験。ダンジョン体験が出来るってことで……!」
「チートはあるんか? スキルとか」
「足りねーな。それって実質報酬なしって事じゃねーか」
「ジョブが神様から貰えます……! あっそれと、未来知識も渡せます! 衣食住面倒見ます! お土産にポーションもお渡しします!」
「未来知識ぃ?」
「ここにいる全員の死因が言えます!!」
「はぁ?」
声が揃う。
「契約してくれれば、より良い未来が皆さんの手に!入る! かもしれない! それに、皆さんが死んでも、世界に帰還するだけなので安心です!」
「そんなこと言われてもな」
「信じがたいな」
「僕、すでに死んでるんですよね」
「は? 嘘だろ!」
「私は死んじゃった上に、成仏までしてるんだよね。でも今生きてるし、生きて帰れるって事?」
「それはもう! あと、それぞれパラレルワールドから召喚されたみたいですね」
各々考える。
結果、俺に使役される事を承諾。
契約をしてくれた。
そんなわけで。
「禪院 直哉! 召喚術師や。なんや傑くんの役割取っちゃってすまんなぁ。これから離反するんやろ、傑くん。悟くんの隣とっちゃう?」
「伏黒 甚爾。吟遊詩人だ。楽器なんざ構うのは初めてだな」
「灰原 雄! 黒魔道士です! 魔法をバンバン使いますよ!」
「夏油 傑。白魔道士だよ。硝子みたいな立ち位置かな? あと、直哉はじっくり話そうか」
「祈本 里香。騎士だよ!」
「メグル。サモナーです。神様、適正で遊んでおられませんか……!!!」
とにかく、神のダンジョンについて説明する。
「死んでも生き返りますが、死なないように頑張りましょう……!」
「当然だね」
「仕方ねーか」
「なんや面白そうやな」
「頑張ります」
「憂太に会うため!」
そうして、5年の月日が経ち。英雄達は帰還した。