魔法少女の暗躍者   作:瓶詰め蜂蜜

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第二話 噂の魔法少女!?1

 私の目の前へと転移で戻ってきた氷雪人形のグフットを眺めながら、私は『魔法少女プロデュース作戦』の第一歩の成功を確信して一人盛り上がっていた。

 

「いやぁ、魔法少女覚醒のトリガーとしてあの幼女を用意したけど、まさか偶然逃げた先に居た少年の方がきっかけになるとは……。私の計画通りに行きすぎて怖い!怖すぎる!……いやマジで怖いな、何か強制力とか変な因果とかがあったりしないよね……」

 

 少し怖くなったので、それについては考えないことにして新しい食料を出そうと、食料庫を覗き込むと、

 

「あ、切れてる」

 

 すっからかんとなっていた。調子に乗って出しすぎたようだ。

 

「あー……。まあ、何れは地球上で活動しようと思っていたし、それが早まったぐらいか」

 

 食料庫から戻り、溜息を吐きつつも魔法を使って自身の服装を宇宙服からジャックから得た情報を下に、現代風の衣服に変化させる。

 

「さて、行くか」

 

 そう呟いて、『魔法少女プロデュース作戦』を行っているカンランシティへと転移するのだった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 地球上で活動するための身分証や拠点代わりの住居を魔法を利用して獲得し、資金に関しても魔法を利用して作った宝石や貴金属を売って調達した。違法?バレなきゃ犯罪じゃないのさ。

 それにしても、本来ならバッタリ遭遇する可能性を考えて、カンランシティから遠く離れた町に行くべきなんだが……。

 そんな危険性を考えても、カンランシティにも拠点があった方が今後の為にも便利なのだ。

 

 

 そして、サメンダーを初めて暴れさせてから大体一週間経った週末。

 ジャックの記憶を確認すると、どうやら花ちゃんは無事中学二年生に進級したようで、偶然にも同級生にソウジュールの生成量が花ちゃんと同じぐらいある娘が二人いる事が分かった。本当に、私に都合のいいように進んでないか、これ。まあ、助かるって言えば助かるんだが。

 ……話がそれた。それで今、花ちゃんは日曜日を利用してジャックにカンランシティの案内をしているようだったので、都合がいいとグフットを近くの公園に転移させる。

 そして、日曜日だと言うのに外回りしていたらしきサラリーマンのおじさんを核に、サメンダーを生み出させる。お仕事の邪魔をして申し訳ないが、怪物騒動が起こるんだ。たぶん許してもらえるだろう。うん。

 こうして、おじさんを核にして生み出されたサメンダーは、スーツ姿に片手に革鞄を持った、サラリーマンの様な風貌だった。ピカリと輝く頭と眼鏡がチャームポイントである。




TIPS
 コーリナーの名前の由来は、『氷』+『凍りな』+『フォーリナー(よそ者)』を掛け合わせている。幹部の名前も雪や氷に関わりのある空想上の生物から来ている。
 ラチカはロシアのサンタクロース、ジェド・マロースの娘で、身体が雪でできていると言われるスネグーラチカから。
 グフットはUMAの一種で、雪男とも呼ばれるビッグフットから。
 ムスルスは北欧神話に登場する氷で出来た巨人種族、フリームスルスからである。
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