私、車田花!オリーブ学園に通う中学生!
二年生になる前の春休みに私は妖精のジャックと出会い、その後色々あって魔法少女マギアポジティブになっちゃった!?これから一体どうなるの〜!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……なあ、花。お前何やってるんだ?」
車田家の二階にある花の部屋。ベッドに座ったジャックは呆れた様子で何やらクネクネと体を動かす花に声を掛ける。
「ふぇっ!?え、えーっと……」
ジャックが声を掛けた途端、顔を真っ赤に染めて、花はあたふたとする。
その姿を見てジャックが(あ、これは下らない事考えていたな)と察し、ジト目で見つめると、「たはは〜」と花は苦笑いをした。
「……まあ、何を考えていても別にいいけど」
はぁ~。と息を吐くジャックに、花は気不味そうに視線を逸らす。
「……で、改めてトキメキングダムやマギアセイヴァー、そしてコーリナーについて説明するが、いいな?」
「あ、はい!」
元気よく背筋を伸ばして返事をする花。それを見て一つ頷くとジャックはどこからともなくマギアブローチを取り出した。
「先ず、これは分かるよな」
「うん。マギアブローチだよね。あの時、ジャックが投げ渡してきた奴」
「そう、これはマギアブローチ。トキメキングダムでマギアセイヴァーの伝説と共に代々受け継がれてきた秘宝だ」
「……秘宝を持ち出してよかったの?国の人に怒られない?」
「国が滅んじゃってるから、怒る人がいないんだよ。というか、その怒る人を助けるためなんだからな?」
花の疑問に答えるジャック。そして、次は新たにピンク色の宝石を取り出した。
「あ、それって……」
「マギアクリスタルだ。これは花が浄化したサメンダーから出現した物だな」
「私のものと似てるね」
花は自身もポケットからマギアクリスタル・ポジティブを取り出して、ジャックの持つそれと見比べだした。
「良く似ているが、形が違うだろ?」
「うん。私のはお花の形をしてるけど、ジャックが持ってるのはハートの形をしてるね」
「マギアクリスタルにはそれぞれ違う力が宿っているんだ。で、マギアセイヴァーはマギアブローチでその力を解放することが出来る」
「へぇ〜!!」
感心したように手の内にあるマギアクリスタルを眺める花。それを横目に、ジャックはこれまたどこからともなくホワイトボードとペンを取り出した。
「さて、次はコーリナーについてだ」
「うん。悪い人達だよね」
ジャックの言葉にそう返答する花。ペンを動かしつつもジャックは「その通りだ」と肯定する。
「コーリナーは総統のサー・アフーム率いる侵略者達だ。俺が知っているのは三幹部のラチカ、ムスルス、そしてグフット位だけどな」
「グフットって……」
「花も見ただろ?あの豚野郎だ」
クルリと返したホワイトボードには、そっくりなグフットの似顔絵が描かれていた。
「……いや、凄いそっくり!?」
「ん?そうか?」
称賛されたジャックはなんともなさそうに振る舞うが、表情は緩み、尻尾は嬉しそうに揺れていて、花は微笑ましげにそれを見ていた。
「それで、コーリナーは確か心の熱を奪うんだよね?」
「ん?あ、ああ。心の熱を奪い、氷の世界に変える。それがコーリナー達の目的だ」
「コーリナーってどこから来たの?」
「それが分からん」
フルフルと首を横に振るジャック。その間も再びホワイトボードにペンを走らせると、また花へと絵を見せる。
「コーリナー達の本拠地は不明でな。おかげでこちらから攻め入ると言った手段が使えない。……まあ、まだマギアセイヴァーも揃っていないから分かっていたとしても攻め入るのは悪手なんだがな」
「そっか……。なら、まずは仲間集めをしないといけないってことだね!」
そう言って力強く頷く花に、ジャックが難しい顔をする。
「……あまり花がマギアセイヴァーだって事は明かさないほうがいいだろう」
「え、何で?」
「この世界では魔法が無いんだろ?もし、魔法少女だとバレたら……」
そこでジャックが言葉を区切ると、花は目をキラキラと輝かせながらジャックを見つめる。
「私、人気者になっちゃう!?」
「違う!」
ジャックに力強く否定されて花はしょんぼりとする。
「下手をすると実験動物扱いだぞ」
「え、それは嫌なんだけど!?」
「なら、秘密にしとくんだ」
「……うん」
コクリと真面目な顔で頷く花を見て、ジャックは満足げにするのだった。
この前みりんとめんつゆを使った和風コンソメ作ったけど、意外と美味かった。和風の味付けにしたかったら取り敢えずめんつゆを使うべきだな。うん。