激重感情短編集   作:五足歩行

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セリフのみの描写です

この番組は
数千年を余裕で生きる魔女と
普通の寿命の人

でお送りします

短くて病み要素薄め



寿命の差で死別するやつ

 

 

ん?こんな森深くに人間が来るなんて、何百年ぶりかな?どうしたんだいボク。

 

あぁ泣かないで落ち着いて。私は他の魔女と違って開幕全方位全属性殲滅魔法なんて撃ったりしないから。

 

なんて言ったって?だから、開幕全方位全属性殲滅…

 

カッコいい?…そうかそうか!これの魅力が解るかね!

これはだな?火水木土光闇全てを均等に正六角形に配置して陣の一つ一つに威力と範囲増加の陣を五重に直列配置で威力を100%伝達して尚且つ技名も各々非常に趣の…そういうのは分かんないからいい?ここからが素晴らしいのに…

 

ふーむ。ただ町に帰すのもいいが思い立ったら吉日、ここで会ったのも何かの何とやら…よし、そうだ、お前私の弟子になれ。明日また来い。異論は認めん。

 

魔法の頂点に位置する者の弟子になれるんだぞ?末代まで胸を張って語れる名誉だぞ?

 

よぅし、その一歩目を踏み出したな?歩くことを辞めない限り成長は無い。ある偉人の受け売りだが。

 

荷物をまとめたら、またここに来い。…迷うから無理か。これを持ってけ。直接私のラボに転移出来る道具だ。大事に扱えよ?それ1個で城が買えるのだから。

 

 

 


 

 

やぁ、おはよう。よくぞ来てくれたね、待っていたよ。早速だけど師匠からの命令だ。部屋を掃除してくれないか。それくらいできるだろう?

 

あ、いや、昨日整えようと思ったんだけどな?知り合いの魔女にドラゴンの唾液を採取しに行こうと連れ出されてな。…ウソじゃないからな?

 

どれに何の価値があるか分からないから取捨の判断が出来ない?…君、ガキンチョなのに意外としっかり者だね?

 

じゃあこうしよう。私は魔法を教える。君は教えられた魔法に使用する素材を覚えて価値を理解する。これで行こう。

 

さっさと覚えてくれよ?ほぼ不死の私と違って君は短命なのだから。

 

あの魔法?あれは最上位中の最上位の物だ。今からやろうとすると君は…まず爆散して死ぬね。何事も地盤を固めてからだよ。天才の私がついてるから何も焦ることは無い。

 

これからよろしく頼むよ、君。

 

 

 


 

 

 

待て、それはそこじゃない。あっちだ。

 

こら勝手に壺を覗くな!手を入れるな!危うく蠱毒に巻き込まれるところだったぞ!?

 

ご飯?適当に床に落ちてるやつ食べていいよ。

…!?何故私が怒られなくてはいけないのだ!?

 

…ハァ、久しく疲れた…教育とはこれ程難しいものだったか…

 

まさか私のラボに調理器具が増えるとはね。だって何も食べなくても100年は生きていけるんだもの…魔力でどうにかなるし…

 

ん、おかえり。では早速作ってみせたまえ、料理とやらを。

 

ほう、まずは芋か。ん?それは…ユニコーンの角か?しかもオレンジ色だと…え、にんじん?にんじんってなんだい?

 

何っ、これがあの芋!?何だこの…何だコレ!もはや別物に進化してないか!?

 

い、いただきます……お…いしい。美味しいっ!手が止まらん、うひょー!

 

ごちそうさま。ふぅ、君を弟子にして良かったとつくづく思うよ。

 

今は弟子ってか小間使いだって?言い得て妙だねぇ。ちゃんと魔法も教えているでは無いか。その対価に身の回りの事をお願いしているだけの事さ。

 

な…っ、今だらしないって言ったね!?この私にだらしないって言った!

 

あっ正論を推し並べてぶつけるのはやめてくれ。

その魔法(言葉)は私に効く。

 

僕が居なくても掃除ができるように教える?いいね、ますますギブアンドテイクが成り立ってきた。私たちは誰よりも良好な関係を築けているよ。

 

 

 

 


 

 

 

おかえり。随分と余裕そうだね?まぁ、誰を差し向けようが私の弟子に負けは無いからね。千戦山の頭目だって狩ってしまったのだから。

 

剣聖だろうが聖皇だろうが、所詮はヒトの枠から脱せれぬ弱者。私が手塩にかけて育てた弟子に勝てる道理はないのだから。

 

…そう。正しいのは開幕フルブッパだよ。相手に動く暇も避ける隙も与えないのが最善の一手。皆は何でこれをしないんだろうねぇ?

 

で、その帽子はなんだい?…戦闘時に視線を悟らせないようにする為…ほうほう。

 

よく考えたものだ、うん、似合っているぞ。カッコいいね。

 

おやおや、そこまで目深にかぶっては何も見えないぞ?案外初心かい?君ぃ、んふふ。

 

じゃ、さっさとご飯を作ってくれたまえ。君の帰還を待っている間、お腹が空いてしょうがなかったんだ。

 

確かにやり方は教えて貰った。でも私が作ると一帯を滅ぼしかねないのは以前身に染みて理解しただろう?そういう事さ。得意料理は全てを砕いて絞って作るスープだけです。あ、いつものやつ用意したから食後に飲んでね。

 

ほらはーやーくー。

 

 

 

 


 

 

 

 

いつの間にか私より大きくなったね。成人を迎えて益々男らしくなってきたじゃないか。ついこないだまで私よりも小さかったくせに、今や見上げる立場だ。

 

さて、今日は霊廟の原に出かけようか。欲しいものがあるんだ。特に危険性は無いだろうしデートだよデート。にひひ、光栄に思えよ?

 

あ、おんぶしておくれ。体力は温存しておくべきだからね、つべこべ言わないの。

 

こら、帽子ずらさない。きちんと被りなさい。

 

疲労軽減と認識不可の魔法かけとくから。

 

………んぁ、ごめんね…寝てしまった。もう着いたのか。目的の物までまだ先だから少し休んでこうか。見張りはしておく、寝てていいよ。

 

はい、お休み。

 

…寝顔、子供の頃から変わってないなぁ…

 

 

 

 


 

 

 

 

おかえり、遅かったね。

 

襲撃にあった?大丈夫かい?ちゃんと全員殺したかい?…左腕、隠すなよ。今薬持ってくる。

 

ハァ…世話の焼ける…君も老いたものだねぇ。ちょっと染みるぞ。はい再生っと。指の調子はどうだい?

 

差し金はどこだ?…民意だと?君が魔女の弟子だから…か。そうか、それだけでか。食事は明日でいい。用事を思い出した、行ってくる。

 

君を害するものは消えてしまえばいいんだ。ひひっ、全力を行使するのも久々だねぇ。

 

__恐れよ。私は魔女、家族に刃を向けるものは誰だろうと必ず私の総てを以て殺してやる。

 

広範囲消滅魔法、起動。

 

 

 


 

 

 

ただいま。…待っていてくれたか、ありがとう。帽子が落ちかけてるよ、ほら。

 

君を傷付ける者はもう居ない、今日は一緒に寝ようか。手を出しな、よっと。

 

随分と痩せて軽くなったねぇ。ちょっと前まで人の身で竜を狩るほど逞しかったのに。

 

…なんで病気を黙ってたんだい?さすがの私も怒るよ?

 

え?なんだい急ににやけちゃってさ。師匠は変わらないねだって?そりゃあ…魔女だもの。

 

おっと、もしや眠たいのかい?危ない危ない。頭がぶつかる所だっただろう。

 

…いつもそうだ。成長した君はそうやって照れたり誤魔化したいことがあると帽子を目深にかぶる癖がある。

 

…いいさ、もう分かってる。分かって…いるんだ…!君が死んだのは私のせいだ!

 

なんだよ…なんでだい…なんで人間はこんなにも脆い…!

 

…はは…手、冷めてきたね。私の努力はなんだったんだろうね。魔力を増やすと偽って飲ませた液体も、君が寝ている間に心血を注いで研究した魔法も!私の血を料理に隠し混ぜて摂取させてみても!何一つ効果は現れなかった!

 

剰え君の命を削るという本末転倒!凡愚!笑えるねぇ!何が魔女だ、何が魔法の頂点に位置する者だ!

 

魔女になんてならなければよかった!一人の女として生まれ君と一緒に死にたかった!

 

あぁぁ…私は君を愛していたんだ。あれ程時間はあったのになんで言えなかったんだろうね…

 

待っててね。次は復活の魔法だ。禁忌だろうが関係ない。絶対に成し遂げてみせる。大丈夫さ、時間は無限にある。

 

君が望まなくても私は望んでいるのだ。そういう性格なのは君が一番知っているだろう?

 

 

だからさぁ…かえってきてくれよぉ…

 

 

きみじゃなきゃだめなんだよぉ…

 

 

もうひとりはやだよぉ…

 

 

 

 

 




あー好き
胸が締め付けられるこの気持ち

師匠
この世界の魔女は寿命が長すぎてほぼ死なない
誰かに関する感情は希薄だったが、弟子君のお陰で激濃に
だから激重感情を患った
この先彼女は未練タラタラでずっと死者蘇生を研究して籠る

内に抱いていた感情
  ↘↓↓↓↓↙
 ↘↘↓↓↓↓↙↙
 →→→弟子←←←
 ↗↗↑↑↑↑↖↖
  ↗↑↑↑↑↖

弟子
一般人
医学を祈りや魔法に頼る世界は人間の平均寿命は60歳ほど
恥ずかしいと帽子で視線を隠す癖がある
『人間』で括れば世界最強クラスに強い
師匠には片手のみのハンデもらっても勝てない

魔力病っていう魔女以外なら誰でも罹る病気になって死んだ
魔力耐性の有無に関係無く長い間魔力を浴び続けると罹患して心臓が数十年と時間をかけてごく緩やかに結晶化し、最後には死に至る
特効薬も無く魔力から隔離する事が一番の療法

師匠の事はだらしねぇ女の子だと思っている




ハッピーエンド




は、はは…漸く完成した…!魔力病で1度死んだ実験用マウスは蘇った…しかも天の齎した偶然か寿命の枠が撤廃されるおまけ付き!

怖いくらいに完璧だ…才能ある私が恐ろしい…

やぁ、今日も綺麗だね。エンバーミングを施せる友人がいて良かったよ…

じゃあ、いくよ。千年の時を経て、お目覚めの時だ。

___ふぅ…私は魔女、魔法の頂点に位置する者。失敗なんて認めない。確実に成功させろよ私!

鼓動は…よし…よし!!あぁっ…この温もり!

あ…お、おはよう。煩くしてごめんね。よく眠れたかい?

一体何が起きたって顔だねぇ。恨んでくれるなよ?死ねない私を置いて行った君のせいでもあるのだから。

さて、君は色々言いたい事もあると思うが、早速だけど師匠からの命令だ。私と生涯を共にしてくれないか。それくらいできるだろう?

よろしく頼むよ、君。

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