仮面ライダー&プリキュアアウトサイダーズ 作:ラルク・シェル
今回登場する作品は仮面ライダーゼロワン・仮面ライダーエグゼイド・仮面ライダー555・ふたりはプリキュア。
「ん…ここは?」
ある空間で目覚めた男がいた。この男は最初のふたりはプリキュアと戦ったドツクゾーンのピーサード。目の前にいるのは、白い服装の男2人。
「なんだ貴様らは…」
「私は財団Xのキゼフ」
「俺はジョセフ乱堂だ!」
知的な雰囲気の男はキゼフで、筋肉質の大男はジョセフ乱堂。裏社会を支配している財団Xのエージェント。そして近くにあったパソコンの画面で、自分の顔を見ると耳が機械的・ヒューマギアモジュールになっているのが分かる。
「俺を蘇えさせたのは貴様らか」
「ああ、ヒューマギアとしてな。それで君がプリキュアと最初に戦ったピーサードで間違いないな」
「ん…」
これには当然、警戒するピーサード。自分をヒューマギアのボディで復活させた2人に対して強く。
「俺の事を随分と調べたみたいだな」
「まぁな。プリキュアの中で初代と戦ったアンタから最初にな」
それでも呑気で復活の理由を説明し始める乱堂。
「んで、復活させた訳だが…それはアンタの力を借りたいと思ってな」
「力を借りたい?仮にも俺はドツクゾーンの幹部だぞ…」
ますます怪しいと感じるピーサードだが、キゼフは勝手に話し始める。
「まず我々がお前をヒューマギアのボディで復活させたのは、あるものと戦う為にだ」
「あるもの?それは?」
「オーバーだ」
一方、幻夢夢想コーポレーションという会社には、同じくヒューマギアのボディを得て復活した檀黎斗がゲーム開発をしていた。だが、そこに天津垓が入って来る。
「なかなかがんばっているようだね。檀黎斗」
「当然さ、新しいボディでも私の才能が健在!私は神の宿った才能は永遠だ!」
相変わらずのハイテンション差で呆れる垓。しかしここで本題に入る。
「それだけ元気なら心配はなさそうだが、君に話したいことがある」
「なんだ?」
「君は知っていると思うが…オーバーの存在を」
垓がオーバーと言う単語を出すと黎斗は目を向ける。
「そんな事知っているに決まってるさ」
「ほぅ、だったら言ってもらおうか。オーバーを」
今度はオーバーの説明をしてみろと言うのでさっそく始めた。
「オーバーは善意と悪意を超越したAIで、ゼインと呼ばれるAIの一部から誕生したものだ」
彼らが言うオーバーはネット内で、善意をラーニングさせたゼインというAIの一部によって生まれ。善悪を超越するかもしれないAIらしい。
「そうだ…善悪を超えた存在。つまり人間に牙を向くかもしれない…君の才能が1000%必要となる!」
もしもオーバーが人間に敵対するようになったら、人類が滅ぶ可能性が高くなる。なので垓がここに来た理由は、黎斗にオーバー対策の手伝いをしてもらうため。けれども、黎斗の反応は。
「残念だが、私には関係ない!」
「なに?」
「私はこの幻夢夢想コーポレーションで、再びゲームによる天下を得る!この幻夢無双で!」
大声で幻夢無双ガシャットを掲げて強く宣言する黎斗。
「たしかこれを使ってITベンチャー企業を次々と買収したり、宝くじを全て当たりしているらしいな…」
「もちろん、強運を呼び人生を無双する力だ!!」
また高笑いする黎斗に垓は呆れてしまう。
「まぁ…しかし、貴様がそうでも私は諦めは…ん!?」
するといきなり黎斗が立ち上がると幻夢無双ガシャットを持って歩く。
「黎斗…いきなりどうした?どこ!?」
慌てて追いかける垓で、黎斗はまるで操られたように歩くと地下駐車場に着く。
「ん?私はなぜここに?」
いつの間にか地下駐車場にいて不思議がっていると
「やはりヒューマギアは、ハッキングに弱いな」
ここでピーサードが現る。
「君は確か、ドツクゾーンのピーサード?」
「ああ、貴様と同じヒューマギアだがな」
自分をここに誘導したのがピーサードだと気付いて睨む黎斗。
「ほぅ、あの初代プリキュアと最初に戦った敵が復活とは」
さらに垓もここにやって来た。
「私をここに来させて、なんのつもりだ?」
「貴様のガシャット、幻夢無双を寄越せ」
「なに?」
「ん?」
ピーサードが来た理由は幻夢無双ガシャットを奪いに来た事。
「なぜ、これを?」
「俺を復活させた連中に頼まれたのさ。必要だとな」
「…財団Xか?」
垓がその言葉を言った瞬間にピーサードはちよっと驚く。
「知っているのか?」
「ああ、私も彼らとは協力し合おうと考えてな」
「何のためにだ?」
「人類の脅威から守るために」
そのまま垓が語り続ける。
「恐らく君はオーバー対策として、復活させられたのだろう?今不安定なオーバーが覚醒する前に、悪の…プリキュアと敵対している存在の力を使ってな」
「まぁな…俺も最初は信じられなかったよ。そんなものが人類を滅ぼそうとする…んで、俺のような連中を利用する」
財団Xは人工知能オーバー対策として、ピーサードを初めプリキュアと戦った敵を復活させたり。もしくは仲間に引き入れたりと、戦力を上げようとしていた。
「でも俺はそんなオーバーなど関係ないが、せっかく蘇ったんだ。恩を得て色々と暴れたいしな。とりあえず寄越せ」
本人はオーバーが恐ろしいものだと分かっているが、全然気にしていない。でも復活できたからにはまた悪さしたいと言うことで協力してるらしい。
「なるほどね…だが、この幻夢無双は!私の頭脳と才能の集大成だ!貴様らに渡してなるものか!」
はっきりと黎斗は拒否する。だが、そう簡単に引き返すわけはない。
「…たく、そうだよな。んじゃあ、無理にでも奪うか!」
するとピーサードは腰に地のベルト・オーガギアを着けて、オーガフォンに変身コードを入力。
『Standing by』
「変身!」
『Complete』
ピーサードは仮面ライダーオーガに変身した。
「貴様…まさか、仮面ライダーになるとは!」
「帝王のライダーだ…ほら、お前も変身して戦えよ?」
驚く黎斗にオーガは挑発。
「そんなの、決まっているさ!」
もちろん黎斗は戦う気満々でゲーマドライバーを取り出したが、ここで垓が前に出た。
「ん?何の真似だ?」
「ここは私に任せてもらおう」
「はぁ!?」
「なに?」
なんと自分が行くと言う。
「貴様…さっきの話からすれば、財団Xと協力しようと言ってたはずだ?」
「たしかに…だが、彼に何かあった時はマズいからな。それに貴様はただ暴れたいだけであろう?」
オーガはただ交渉する気がなく、せっかくだから暴れたいと言う本音に気付く垓。もしも暴れて黎斗を倒したら大変だと感じるので相手になろうとした。
「だとしたらなんだ?」
「所詮、ヒューマギアのボディで蘇った存在。1000%私の敵ではない」
そう言ってサウザンドライバーを腰に巻く。
「お前、もうサウザーはちゃんと変身できるようになったのか?」
黎斗はかつて垓がゲーム病で弱くなったサウザーで負けた事があったのでちょっと心配。
「あの頃と一緒にしないでもらいたい…あれからアークが私にこれを渡した」
すると垓は幻の戦闘機・震電の絵柄が書かれたエレキファイターゼツメライズキーを取り出しサウザンドライバーに装填。
『ゼツメツ!Evolution!』
「今度は2種類の兵器を使う…」
『10タンク!』
次に今度は最新鋭の10式戦車の絵柄が書かれた、タイプ10タンクプログライズキーを開けてサウザンドライバーへ装填した。
「変身!」
『Land and air weapons combine to create the invincible Souther.』
音声と一緒に震電と10式戦車のライダモデルが出現して、垓の周りを何回か回ってから合わさると体に装着して変身完了。
『Presented by ZAIA.』
それは金と銀と黒のサウザーとは変わって、黄緑と水色と白のカラーリング。胸にはキャタピラで両肩はプロペラの装飾に、頭部は大砲と翼が付けられた仮面ライダーに変身。
「これぞ、私だけの完全なる兵器…仮面ライダーデスメタル」
垓は仮面ライダーデスメタルと宣言。お互い睨みながらも、同時に動いて取っ組み合いをしながら外に出た。
オーガはオーガフォンを取ると
『Single Mode』
フォンブラスターで射撃するが、デスメタルはかわすと右腕を砲身に変えて撃ち返す。今度はデスメタルの背中に翼が出ると、空を飛んでの空中戦に入る。
避けるオーガはオーガストランザーに持ち替えて、短剣モードでのエネルギー弾を発射。
「く…うがっ!?」
何とか避けようとするデスメタルだが、撃ち落とされて地面に叩きつけられた。
「ほら、これで終わりだ!」
そのままオーガフォンのミッションメモリーを抜いて、オーガストランザーに差し込んでENTERを入力。
『Exceed Charge』
オーガストランザーが長剣モードとなりながら、エクシードチャージによってエネルギーの刃が大きく伸びての必殺技・オーガ・ストラッシュを放とうとする。
「そう簡単にやられてたまるか!」
しかし立ち上がったデスメタルはタイプ10タンクプログライズキーを押して必殺技の発動を開始。右足にキャタピラ型のエネルギーを纏わせると、ジャンプして跳び蹴りを放とうとした。
「そうは行くか!」
だが、オーガはオーガストランザーを振ってオーガ・ストラッシュを与えた。けれども、右足のキャタピラが回転しエネルギー刃を削って近づき。
『THOUSAND METAL DISTRACTION』
必殺キックのサウザンドメタルディストラクションが決まったかに見えた。
「「ぐわっ!?」」
でもなぜかオーガだけでなくデスメタルも吹っ飛んで一緒に変身解除された。
「く…デスメタルは、思った以上に強力過ぎたのか!」
じつは垓はデスメタルの姿の時は、かなり肉体的に疲労がかかっていた。そしてさっきの必殺技で、相打ちに近い形でダメージを受ける。
「なんて…無茶苦茶な奴だ!」
こんな相手に呆れながらも立ち上がるピーサードに黎斗は近づく。
「んでどうする?私と戦うか?」
幻夢無双を掲げて聞いてみる黎斗。
「…こんな状況で戦えるか!それにさっきも言ったが、オーバーなど興味ない!」
そのままピーサードは立ち去った。
「とにかく、ともに戦う運命は来る」
垓もそう言うと去って行って残ったのは黎斗だけ。
「たとえ、オーバーだろうが何だろうが…ゲームに勝利するのは私だ!」
彼もどこかに行ってしまう。そしてあるビルの屋上では、この様子を見ていたキゼフと乱堂。
「アイツ、逃げ出したな」
「なんでもいい。もう始まった…仮面ライダー&プリキュアアウトサイダーズ計画が」
今ここに彼らの計画、仮面ライダー&プリキュアアウトサイダーズと呼ばれるものが発動された。
最初のプロローグでは、初代プリキュアの敵・ピーサードを仮面ライダーオーガに変身させて、さらに天津垓がサウザーの新形態に変身させました。
次回も楽しみ。