仮面ライダー&プリキュアアウトサイダーズ   作:ラルク・シェル

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今回登場する作品は仮面ライダーゼロワン・仮面ライダーエグゼイド・仮面ライダーセイバー・スマイルプリキュア・トロピカル〜ジュ!プリキュアです。
そしてまさかの意外な人物が仮面ライダーになります。


第2話 魔剣を持つメイド

財団Xのアジトにある研究室。そこでオーディンデッキのエネルギーと、コンピューターの中にある火炎剣烈火を初めの聖剣データをライドセイバーに注いで剣が完成。

 

「これが…魔剣か?」

「そうだ。ソードオブロゴスの使っている聖剣のデータから、こうして新しく魔剣を生み出した」

 

すでに聖剣のデータも手に入れたことから、その聖剣とは対照的に魔剣を作り出すことに成功した。

 

「あとは、この魔剣を使う奴を探すだけだな」

 

乱堂の言う通り作り出したはいいけど、それを使うものがいなければ意味がないと言う。

 

「そう慌てるな。魔剣自身が見つけるのを待つだけだ」

 

魔剣が見つけ出すの待つしかないとキゼフが言う。

けれど、乱堂は苛立ちを見せる。

 

「だが、ピーサードがどっかに行ったのは仕方ないが…奴を復活させたのは失敗だったな!」

 

大声を上げて怒鳴る乱堂。じつはピーサードとは別に、ある人物もヒューマギアとして復活させたらしい。

 

「奴は、オーバー側に付いたぞ?」

「…問題ない。オーバーの覚醒が近づけば、黙って無い奴がいる」

 

オーバー側に付いたと怒るけど、キゼフはそうなれば黙っていない奴がいると語るので、それを聞いて乱堂は誰なのかと気付き笑う。

 

「アーク…」

 

 

 

 

 

一方、あおぞら市の上空で空飛ぶ小舟に乗る何かがいた。

かつてあとまわしの魔女の手下で、地上に遊びに来たエルダ。彼女は仲間達と一緒に心を入れ替えて真面目に働いているようだけど、それでも子供なのでたまにこっそりと遊びに行く。

 

「えへへへ、今日は何で遊ぼうかな♪ん?」

 

するとエルダは何かを発見。それは森の中で風双剣翠風を振って鍛錬する緋道蓮。だけど、動きをを止めて近くの岩に座る。

 

「何やってんだよ…平和なのに」

 

平和になって剣術の修行なんてしなくなくなったけど、暇で仕方ないからやったが全然やる気が起きずにこの通り。

 

「俺って、やっぱ戦うしか何もできないのか?」

 

そしてデザストの事を思い出した。メギドのデザストは強さと戦いを求める性格だが、同じく強さを求める蓮とライバル関係となりながらも、それと同時に似たもの同士として行動。

だから、デザストが消えて寂しくなる。

 

「ねぇねぇ」

「ん?うぉっ!」

 

声をかけられたので振り向くとエルダがいたので驚く。

 

「さっきは何して遊んでたの?」

「はぁ?」

 

エルダはさっきの鍛錬はなんなのかと質問して来た。

 

「……修行だよ。剣の」

「修行。なんでそんな面倒なことをするの?」

「とにかくだよ!強さの…果てを!」

「強さの果て?」

 

かかわると面倒になりそうなので、とりあえず答えて離れようとするがエルダはついていく。

 

「なんで、ついて来る!」

「面白そうだから!」

 

どうやらエルダは蓮と一緒に行ったら面白そうだと感じて付いて行く。

 

「でも、強さの果てってよくわかんないな」

「子供に分かるはずない!」

「うん、エルダ子供だもん!」

 

はっきりと言うエルダに苛立つ蓮だけど、追い払うのも面倒な気がした。

それから公園では、キュアパパイア改め一之瀬みのりが公園で新しい小説を考えて書いていた。

 

「う~~~ん、ある程度まで書いたけど…もうちょっとホラー要素が薄いかな?」

 

ちなみにジャンルはホラーらしい。でもホラー系はどこを怖くするのが難しいので大変。

 

「ねぇ、君」

「ん?」

 

するとみのりに近づいて声をかけた彼女はキュアマーチ改め緑川なお。

 

「君、地元の人だよね?」

「ええ…そうですけどなにか?」

 

しばらくすると2人は一緒に歩く。

 

「へ~~~じゃあ、親戚に会いに」

「まぁね。会ってちょっと散歩したけど、初めてで分からなかったんですよ」

 

じつはあおぞら市に親戚が住んでいるので、なおは遊びに来たとのこと。

挨拶をして町の探索をしたけど、ちょっと分からなかったからちょっと同い年のみのりに声をかけた。そしてこうして意気投合して仲良くなる。

 

「それにしても本が好きなのですね」

「ええ、ひょっとしてアナタも?」

「違う違う!私の友達ですけどね」

 

なおが自分の友達のキュアピース・星空みゆきと同じ趣味だと話す。

 

「うふふふ、そうなんですか。じつは私、今小説を書いているの」

「そうなの!スゴイですね!」

「ホラー小説だけど」

「ほ…ホラーですか。ちょっと苦手ですね」

 

とにかく会話しながら歩いていると

 

「「「「「うわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」」」

「「ん?」」

 

トリロバイトマギアとガーディアンと下級ロイミュードの、ロボット系戦闘員が人を襲っていた。

 

「なんなのあれは!?」

「よく分からないけど、助けなきゃ!」

 

2人は街の人達を助けようと変身を開始。

 

「プリキュア!トロピカルチェンジ!」

 

さっそくみのりがトロピカルパクトにハートクルリングの鍵を差し込んで、パクトが開いてリップ型のハートルージュロッドを取って眼鏡を外す。

 

「レッツメイク!キャッチ!チーク!アイズ!ヘア〜!リップ!ドレス!」

 

そのままハートルージュロッドで、顔にメイクをして衣装も変えていき。

 

「ひらめく果実!キュアパパイア!」

 

キュアパパイアに変身完了。

もちろんなおもスマイルパクトを取り出して、キュアデコルをセット。

 

『READY?』

「プリキュア スマイルチャージ!」

『GO!』

 

音声と一緒に光のパフが飛び出てキャッチ。

 

『GO! GO! Let's Go March!』

 

光のパフを構えて自分の周りを三角に斬る様にする。衣装と髪型が変わり、頬にパフでポンポン叩く。

 

「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

 

キュアマーチに変身完了した瞬間。

 

「えっ!プリキュア?!」

「アナタもプリキュア!?」

 

お互いにプリキュアだったと気付いて驚く。

けど、ガーディアンはアサルトライフルを、下級ロイミュードも指先の銃口からエネルギー弾を発射して2人に攻撃。避ける2人だが、今度はトリロバイトマギアがナイフで襲い掛かった。

 

「いきなりなんて、筋が通ってませんね!」

「敵だから、仕方はありませんけど!」

 

でも関係なく2人は戦う。まず脚力自慢のマーチが、高速で走ってマギア達を混乱させた隙に。

 

「とりゃ!」

 

強烈なキックで、一気に5体をふっ飛ばした。それからパパイアに飛び掛かろうとするロイミュードもいたが

 

「はぁっ!」

 

両耳のキウイ風イヤリングを、怒った感じのサングラス風に目にかけてビームを発射。それが直撃してロイミュードはダメージを追うと、それからガーディアンやマギアにも撃つ。

 

「ここは一気に!」

「片付けましょう!」

 

2人はここで必殺技ですべて倒そうとする。

 

「プリキュア・マーチシュート!」

 

マーチは風のボールを出して蹴りつけるマーチ・シュートを発動。もちろんパパイヤもハートルージュロッドを構えると

 

「プリキュア・ぱんぱかパパイアショット!」

 

巨大なパパイアになってから半分に割れて、大量の種を飛ばすぱんぱかパパイアショットのW技でマギア軍団を一気に倒した。

でもまだ新たに出現。

 

「まだこんなにも…」

「それでも倒さないと!」

 

ちょっと焦るパパイアとマーチだが、突然紫の矢がマギア達に直撃して爆発。

 

「えっ!?」

「今のは…」

 

驚きながらも2人が目にしたのは、アタッシュアローを持った仮面ライダー滅。じつは滅もキゼフ達財団Xによって復活したが、裏切って逃げ出した。

 

「か…仮面ライダー!」

 

まさかの仮面ライダーの出現に驚くが、滅は2人に近づく。

 

「キュアマーチとキュアパパイアか…いきなりだが、俺達に手を貸せ」

「え?」

「今この世界に異変が起きている。今の奴らもその原因で…悪の脅威が迫っている!」

 

滅は自分達に協力してくれと要求。

 

「ちょ、ちょっと!助けてくれたのは感謝しますけど、一体悪の脅威ってなんなのですか?」

 

当然、マーチはいきなり協力しろとか脅威か迫るとか訳が分からず聞いてみる。

 

「ライダーだけじゃなく、プリキュアに脅威が迫ると…不完全ながらオーバーが予測した」

「オーバーって、なんですか?」

「善意と悪意…その2つをラーニングし超越しようとする存在だ!」

 

説明しながらも滅は目から、オーバーの姿を立体映像で見せた。

 

「えっと…つまり良い心と悪い心の2つを持ったものですか?」

「ああ、そして悪意に目覚めれば全てを滅亡させるが、善意に目覚めれば悪を根絶させようとする。たとえ、仮面ライダーとプリキュアの世界を1つにしようとも」

 

この話を聞いてマーチはちょっと怖く感じるが、パパイアはある程度理解する。

 

「じゃあ、今は完全じゃない状態だから…どっちに付くか迷っている状態ですね」

「そうだ…信じる信じないかはお前らが決めろ」

 

警告しながら滅は去った。

それから別なところでは

 

「美味しいね、これ!」

 

なぜかエルダと一緒にカップ麺を食べる蓮。

 

「それにしても、とんこつと紅ショウガって相性抜群だね♪」

 

とくに紅ショウガが気に入ったらしいけど、蓮は紅ショウガを聞いてまたデザストを思い出す。

 

「どったの?」

「別に…知り合いを思い出しただけだ!」

「ふ~~~ん、その知り合いは今どこなの?」

「いない!」

「エビャっ!なんか、ゴメンね」

 

なんか怒らせたみたいので、エルダはしょんぼりしながら謝る。でも蓮はこのやり取りもデザストの時と同じと感じてちょっと懐かしむ。

そして蓮は優しくエルダの頭を撫でる。

 

「え?」

「悪い…大人げなかったな」

「あ…こっちこそ」

 

そのまま謝るのでちょっと戸惑いながらも返事を返す。でもその時

 

「ん!?」

「エビャ?」

 

彼らの前に死神ロイミュード3体とハードガーディアン3体とバトルマギア3体が現れた。

 

「なんだ、お前達は!」

 

蓮は驚きながらも風双剣翠風を構えると、リーダーらしきコブラ型死神ロイミュードが大鎌のヘルサイスを構えて喋る。

 

「つべこべ言わずに、大人しく死んだ方がいいぞ」

 

するとスパイダー型死神ロイミュードは鉤爪を、バット型死神ロイミュードも手を銃器にして、それからハードガーディアンとバトルマギアも装備した武器を構えた。

 

「まさか…せっかく平和になった世界で、また戦いなんてな!」

『猿飛忍者伝!』

 

猿飛忍者伝ワンダーライドブックを開いて風双剣翠風に収めて2本に分離。

 

『双刀 分断!』

「変身!」

『壱の手、手裏剣!弐の手、二刀流!風双剣翠風!』

 

緑の風が舞いながら蓮は仮面ライダー剣斬に変身。

 

『翠風の巻!甲賀風遁の双剣が、神速の忍術で敵を討つ!』

「行くぞ!」

 

翠風の二刀流で戦闘に入る剣斬。ナイフや鉤爪で襲い掛かるバトルマギアと死神ロイミュードだが、アクロバティックに避けると斬りつけて攻撃。

だが、今度はハードガーディアン二体がガトリング砲を発射。これもかわすが死神ロイミュードのヘルサイスの斬撃を受けた。

 

「ぐおっ!?」

「蓮!」

 

それから重火器による一斉射撃となったが、立ち上がった剣斬は走って避けながら翠風を手裏剣にして投げて5体を斬りつけてダメージを与えた。

とにかくそんな戦闘がしているところに滅が現れる。

 

「剣斬と…あれはたしかあとまわしの魔女の所にいた」

 

剣斬とエルダがいるのを確認すると滅亡迅雷フォースライザーを腰に巻いて、スティングスコーピオンプログライズキーを取り出す。

 

『ポイズン!』

「変身!」

 

スコーピオンプログライズキーをフォースライザーにセットと同時にフォースエグゼキューターを引く。

 

『フォースライズ!スティングスコーピオン!Break down.』

 

仮面ライダー滅に変身するとアタッシュアローを構えて走っていくとハードガーディアンを斬る。

 

「また違うのが出た!」

「仮面ライダー!?」

「俺はかつて悪意に囚われ、人類を滅ぼそうとした」

 

語りながらも死神達と戦う滅。

 

「仮面ライダーは悪に染まる存在を、野放しにするわけにはいかない!」

 

敵の攻撃を避けたり防いだりしながらもキックやパンチで反撃して、そしてアタッシュアローを引いてエネルギーの矢を放ち。死神ロイミュードを残して8体を破壊。

 

「おのれ!」

 

怒った死神ロイミュードはヘルサイスを大きく振り下ろしたが、滅は左腕のアシッドアナライズで相手を貫く。そのまま爆発したが、滅は次の目標を

 

「え?」

 

なんとエルダにしてアタッシュアローで斬りつけようとしたが、剣斬が翠風を使って守った。

 

「お前…なんでコイツを!」

 

いきなりエルダに襲い掛かった理由を問い詰める剣斬。

 

「オーバーと呼ぶAIが、もしも悪に目覚めれば人類を滅ぼす…そいつはかつてあとまわしの魔女の手下だ。どんな相手で形だろうと悪を滅ぼさなければならない!」

 

もう足を洗ったとはいえ、あとまわしの魔女の部下のエルダを野晴らしにするわけにはいかないと語る。

 

「だから、どけ!」

「…生憎だけど、余計にできないな!」

『猿飛忍者伝!翠風速読撃!』

 

そう言って滅を振り払って、翠風のシンガンリーダーに猿飛忍者伝を読み込ませて疾風剣舞を発動。

これを喰らって滅は爆発した。

 

「うわぁ…蓮!助けてくれて、ありがとう!」

 

エルダは剣斬に助けてくれたお礼を言う。

 

「別に、お前のような子供が殺されるのが嫌なだけだ」

「まぁ確かに、エルダは子供だしね」

「たく…いい気なもんだぜ」

 

すっかり慣れたのか笑い出すエルダと剣斬。だが、その時。

 

「はっ!ぐわっ!?」

「蓮!」

 

突然の赤いビームに撃たれて、強いダメージを受けた剣斬は変身を解除。すぐに蓮に駆け寄るエルダだが、彼らが見たのは腰にアークドライバーゼロがある滅。

 

「滅…お前がふがいないから出てきてやった」

 

当然今の滅はアークに乗っ取られていた。

 

「変身」

『アークライズ!オールゼロ』

 

そのままアークドライバーゼロのボタンを押して仮面ライダーアークゼロに変身。2人に近づくアークゼロだが

 

「とりゃ!」

 

マーチが飛び蹴りしてきたけど軽く避けるアークゼロ。

 

「さぁ、早く逃げてって…エルダ!」

「あっ!パパイア!?」

 

今度はパパイアが逃げようと言うが、まさかここでエルダと再会して両方驚く。

 

「ちょっと、早く!」

「あ…そうだね!」

 

パパイアはアークゼロに向けてビームを撃つ。しかしアークゼロには効かないが、目くらましには出来たので4人の姿はいない。

そして誰もいないトンネルに逃げ込むと、マーチとパパイアは一度変身を解除。

 

「ねぇ、大丈夫ですか!」

「ん…ああ、俺は死なねぇよ」

 

なおはボロボロの蓮を心配して声をかけたりする。だけど、エルダは

 

「どうして、わたしを助けるの?一応、前は敵だったのに…」

 

するとみのりは優しく言う。

 

「だって、困っている人がいたら助けるのは当たり前だよ」

 

まさかかつて敵でも助けた方がいいと言った。そんな時、エルダはみのりの小説の原稿用紙が挟まっているクリアファイルを発見。

 

「あれ?これって…」

「え…ちょっと!」

 

気になったエルダはクリアファイルを手に取って原稿を読んだ。タイルとは【エビと亡霊】。

 

「これって、なに?」

「私が書いている小説…一応、ホラーで。海で暮らすエビが、沈没船の幽霊と出会う話」

 

ちょっと恥ずかしそうにして小説の内容を話す。

海底でのんびりと暮らすエビが、沈んだ沈没船の中を探検すると、そこで女の子の幽霊と出会う。初めはお互いに驚いて怖がったりするけど、でも仲良くなったりするという物語。話は途中までだったけど読んだエルダの感想は

 

「へ~~~面白いね!」

「そう…かな?」

「うん!なんか、これはこれで完成した気がするよ!」

 

面白かったと言う。

 

「始めはちょっと怖かったけど、こうして読むと面白かったよ」

「本当に!」

 

なおも読んでみると面白かったとのことでみのりは喜ぶ。

 

「おいおい、こんな時に…」

 

大変な状況なのに笑ったりしている3人に呆れながらも笑う蓮だった。

 

「なんか…お前って飛羽真みたいだな」

「え?」

 

蓮はなんだかみのりを飛羽真と同じだと言う。

 

「飛羽真って、エターナルストーリーの作者の?」

「ああ、そいつも小説を…物語を考えるのが好きな奴でな」

 

そしてちょっと過去の話を始める蓮。

 

「んで…俺は飛羽真のことが気に入らなくて、とにかく自分勝手に暴走して、アイツと……デザストと行動した」

「デザスト?それが、アンタの言っていた知り合いなの?」

「まぁな…俺はあいつと勝負をして勝ったんだ」

「……かなり苦労してたんですね」

 

蓮の話を聞いてたくさん苦労したんだなっと感じる3人。だが

 

「逃げても無駄だ…剣斬!」

 

目の前にアークゼロが歩いてきた。

 

「そのエルダを守るお前達の行動は予測できた…善意あるものは抹殺する!」

 

みのりとまなはすぐに変身しようとしたが、蓮がフラフラな状態でも立ち上がろうとした。

 

「お前達は逃げろ…俺が!」

「緋道さん、そんな体で無茶ですよ!」

「そうですよ!殺されるかも!」

 

1人で戦おうとする蓮を止めようとするなおとみのり。そしてエルダは自分を守ってくれる蓮と、助けてくれたみのりとなおの姿と手に持った【エビと亡霊】の原稿を見る。

こんなに自分を助けてくれる彼らにエルダは前に出た。

 

「アンタの目的はこのエルダでしょ!だったら、他は関係ないでしょ!」

「エルダ!?」

「お前!」

 

大声で叫ぶエルダにみのりも蓮も驚く。

 

「なぜ、助けようとする?お前がライダーとプリキュアをかばう必要はない?」

 

アークゼロは敵のはずのプリキュアとライダーをなぜかばうのかとエルダに尋ねる。

 

「だってこのわたしを助けてくれたし…いつまでも子供のままでいたいけど、本気で助けてちょっと成長したいもん!」

 

エルダが大きく叫んだ瞬間、持っていた原稿が光り出す。

さらにそれは財団Xアジトにある魔剣に反応したのか、突然エンブレムが光ると宙に浮き始める。

 

「な…なんだ!?」

「これは…」

 

キゼフも乱堂も驚くが、魔剣は光ながら消えてしまった。

それからトンネルの中では、アークゼロから3人を守ろうとするエルダの前に魔剣が現れた。

 

「えっ!?」

海帝剣怠漸(かいていけんたいざん)!』

 

魔剣改め海帝剣怠漸の出現に驚くエルダ。

 

「なっ、聖剣!?」

 

これには蓮も驚いてしまう。

 

「なんなのよ?この剣」

 

エルダは恐る恐る怠漸を触れた。

 

『エビと亡霊!』

「あれ!?」

「私の小説が!」

「変わった!」

 

なんと原稿がエビと亡霊ワンダーライドブックになって、おまけにエルダの腰に聖剣ソードライバーが出現。

 

「なんだか分からないけど…とにかくやってやるわよ!」

 

半分ヤケになりながらも怠漸をソードライバーに収めてエビと亡霊ワンダーライドブックを開く。

 

『海の底で怠惰に住むエビと幽霊のコンビ』

 

閉じてソードライバーに装填して怠漸を掴み。

 

『怠漸 抜刀!』

「変身!」

 

怠漸を勢いよくソードライバーから抜いてエビと亡霊ワンダーライドブックも大きく開く。

 

『闇のエビの爪と、悲しき幽霊の瞳…全てのやる気を切りつける!』

 

エルダは大きく怠漸を振りながら、マゼンダ色と薄紫のエビをモチーフにしたアーマーの剣士・仮面ライダーエルダに変身した。

 

「あれ?わたし、変身しちゃった!足も2本になってるし!」

 

まさか本当に変身出来て驚くエルダ。

もちろん足がちゃんと2足になったので、めちゃくちゃ混乱する。

 

「エルダが…仮面ライダーに!?」

「なんか…本人は勢いでやったみたいだね」

 

みのりもそうだけどなおは別なところで驚いている様子。そしてこっちも

 

「これは、まさか…予測を超えるとは!?」

「…もうこうなったヤケで戦うわよ!」

 

そう言ってアークゼロに走って突撃するエルダ。アークゼロはアタッシュアローを構えると、そのままエルダと斬り合いが始まる。当然、幼いエルダはまるでチャンバラごっこのように無茶苦茶に振るうが、その分どこから攻撃するのか予測が出来ずに防いだりする。

でもエルダがジャンプしての回転斬りでアークゼロを斬った。

 

「く…!」

 

だが、エイムズショットライザーを大量展開して一斉発射。でもエルダは足から大量の水を出すと、波乗りするかのように華麗に滑ってかわす。

 

「えへへへ!どうよ!」

「はっ!」

「きゃっ!?」

 

しかしアークゼロの蹴りで吹っ飛んでしまうが、水の壁が出てクッションのようにエルダを包まれるとそのまま体当たり。

 

「とりゃ!」

「ぐわっ!?」

 

アークゼロが外まで吹っ飛びながらも立ち上がってエルダも歩いて来る。ここから本気で行こうとアークゼロはドライバーのボタン・アークローダーを押し、エルダも怠漸をソードライバーに収めてトリガーを押して抜いた。

 

『必殺読破!怠漸 抜刀!』

『ALL Extinction』

 

そのままアークゼロが悪意のエネルギーをエルダに向けて放ち捕らえた。のように見えたが、エルダは全身から大津波と一緒に、大量の亡霊の手を出して打ち消した。

 

『エビと亡霊!必殺斬り!』

「たあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

そしてエルダは体を回転しながらの連続斬りの、必殺技・シュリンプ・スラッシュが決まってアークゼロが吹っ飛んで変身解除して滅の姿に戻った。それからみのりとなおに支えられて蓮が来る。

 

「アイツ…」

「勝ったのですか?」

「たぶん…」

 

エルダは変身を解除すると滅に近づく。

 

「えっと…さっきのじゃあ、ないよね?」

 

さっきの事もあったので警戒しながらも尋ねた。するとここで西馬ニコが現れる。

 

「大丈夫」

「え?」

「滅はアークにハッキングされただけで、今は切断されている。でも…世界がおかしくなっているのは間違いない」

 

ニコは今の滅はすでにハッキングが切断されていると説明するが、世界の異変が起きているのは間違いないとのこと。でもエルダは、みのりに近づくとエビと亡霊ワンダーライドブックを差し出す。

 

「これ返す」

「え?」

「だって、これアンタのものでしょ?だから返す」

 

元々はみのりの書いた小説が元なので返した方がいいと思った。

 

「ありがとう…でも、これはもうアナタのもの」

「え?なんで?」

「だって、私の小説でアナタが強くなったのだから…これはアナタの物語よ」

 

エビと亡霊とい物語はエルダの力になってくれる物語だと言う。これを聞いてちょっと嬉しく思うエルダ。

 

「それで、エルダ!オーバーはきっとアナタを悪と認めてる…だから、あんまり彼らと近づかないで!」

 

ニコはすでにオーバーがエルダをアウトサイダーズ=悪と認識して、このままみのりや蓮達と一緒にいたら彼らが大変な目に合うから会わないようにと言う。それを聞いたエルダは、せっかく友達になった蓮や和解しあったプリキュアとかかわっちゃダメだとショックを受けた。

 

「エルダ……」

 

これには蓮も同じ気持ち。しかしエルダは

 

「とりあえず、一度帰るね。それからヌルリーとチョンギーレと話し合って、オーバーって言うのをどうしようか考えるから!」

 

そう言って一度この場から離れると、空飛ぶ小舟に乗って空から戻って来た。

 

「じゃあ、オーバーをやっつけたらまた遊ぼうね!」

 

手を振って帰って行くエルダに蓮は笑いながら立ち去った。そしてみのりとなおは、ニコと滅に近づく。

 

「あの…異変ってオーバーが暴走したから起きたものですか?」

「うん、きっと…」

 

滅も立ち上がりながら声をかける。

 

「どうするつもりだ西馬ニコ。状況がかなり悪いぞ…」

「そうだね。もしもオーバーが本当に悪に目覚めたら」

「飛電インテリジェンスに連絡をお願い!」

 

ニコが連絡を頼むと本人もスマホを出して、どこかに連絡しようと操作。

 

「とにかくオーバーが善を…正義に目覚めなきゃいけない!その為には禁断のゲーム!」

 

さらにポケットから2つのライダーガシャットを取り出す。

 

「仮面ライダークロニクルの復活と…」

 

まずは最悪のゲームとされた仮面ライダークロニクルガシャットと

 

「このホスピタルウォーズを完成させる!」

 

もう1つは薬と注射を構えた医者の絵柄が入ったホスピタルウォーズガシャットだった。

 

「もしもし、すぐに株主総会を!」

 

急いで仮面ライダークロニクルの事で、株主総会を開くようにと頼む。これから先がさらなる混乱となろうとする。




という訳で、あとまわしの魔女の元手下・エルダが仮面ライダーに変身しました。
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