仮面ライダー&プリキュアアウトサイダーズ 作:ラルク・シェル
ゼアとアークが1つになった仮面ライダーゼロスリーに負けたオーバーゼロ。だが、そこに謎の仮面ライダーノトルが現れてクローズを連れて逃げた。
そしていつの間にか気絶したクローズが目を覚ます。
「ん…はっ!ここは?」
「大丈夫か?」
ノトルがクローズに声をかける。
「どうやら、クローズに戻ったようだな?」
「んで…アンタは?」
ハッキングを解いたクローズが何者かとノトルに言う。
「おっと、忘れてたな。俺は仮面ライダーノトル。またの名を、カッパード」
ノトルが変身を解除すると、それはノットレイダーのカッパードだった。
「カッパード?あっ!そうだ…俺は!」
するとクローズはさっきまでの事を思い出した。
「俺は……コイツの力で」
最初はオーバーを拒否しようとしたクローズだが、結局人間を20人も殺してしまい。オーバードライバーを見ながらショックを受ける。だが、この様子を見るカッパードは
「いいねぇ~破壊の限りを尽くす仮面ライダーか?」
落ち込むクローズの背中を叩いて絶賛した。なんとも普段のカッパードとは違い、とても軽く陽気で飄々とした雰囲気で馴れ馴れしかった。
「うるせぇ!もともと破壊なんて!ただ…俺は」
怒りながら言い返すが、それでも自分のしたことは変わらないと落ち込むクローズ。ちなみにこのやり取りを、ブレンは隠れながら覗き見していた。
「く…クローズ、そんなアナタを見たくはない!どうしたら…」
なんとかクローズの為にならないかと悲しそうになるブレン。
一方、アジトでは
「カッパードのクローン。思っていたより何かが違うな?」
グアイワルは財団が作り出したクローンのカッパードに違和感を感じる。
「ああ、なんとか手に入れたカッパードの細胞で作ったクローンだけど、性格はエボルトなんだ」
「エボルト?」
乱堂が言うにはクローンカッパードの性格のモデルはエボルトらしい。
「奴の遺伝子のサンプルも手に入れたから、組み合わせて完成した」
じつはカッパードの細胞でクローンを作ろうとしたが、どうも上手くいかず失敗続きだった。けど、エボルトの遺伝子サンプルを使って完成。そのせいか性格がエボルトみたいになったらしい。
ちょうどそこに垓がやって来た。
「ついに我々のプロジェクト・アウトサイダーズが実を結びますね」
「ああ、まさかゼロスリーが誕生するとは」
「想定外の事態だ!」
「ほんとほんと!」
ゼロスリーの出現にキゼフ達は信じられずにいた。
「でも、オーバーに対抗できる1000%の可能性を手に入れた!」
それからネット内のゼロスリーは、ゼアとアークが話をしていた。
「あのライダーはなんだ?メテオドライバー以外、我々のビッグデータには存在しない」
「宇宙のかなたから飛来して来た未確認生命体のようですね」
アークはノトルの存在がデータにないらしいが、ゼアはすぐに変身者は宇宙人だと理解。
「まず私達が導くべき結論は、オーバーの討伐です」
「仮面ライダークロニクルの参会者の犠牲を恐れてるのか?」
「いえ、その問題はすでに解決する予測が出来ております」
その頃ネットでは、キュアロック改め夏目颯斗が配信されていた。
「みなさん、みーたんねっとをご覧いただいてますね。俺はゲストの夏目です…じつはみーたんからみなさんに話があります。どうか聞いてください!」
そう言うと席を離れて、石動美空が座って動画の視聴者に向かって言う。
『私からのお願いです…巷で有効している仮面ライダークロニクルは、命に係わる危険なゲームです!絶対に参加しないで!』
美空はみーたんねっとの視聴者へ向けて仮面ライダークロニクルへの参加はしないようにと訴えた。
「自分の命を大切に…アナタがいなくなると悲しむ、家族と友達のためにもラブ&ピースを忘れないで!」
もちろんこの配信はブレンも見ていた。
「ラブ&ピース…これこそ、今の私が求めたもの!」
ブレンはラブ&ピースの言葉に心を打たれる。
それから幻夢無双コーポレーションでは、人の体を取り戻した黎斗のもとに垓が来る。
「みーたんのおかげで、仮面ライダークロニクルの参加者は激減している情報が入った」
「そうか」
仮面ライダークロニクルの状況を話す垓だが、黎斗は軽い返事してせっせとパソコンでなにかの作業をしていた。
「今のうちに暴走したオーバー対策について打ち合わせたい。私がプロジェクト・アウトサイダーズの発起人でもあるからね」
そのまま作業している黎斗に近づく垓。
「私に協力した覚えがないっという君の気持はわかる。たしかに、戦いに敗れ君にこの会社を奪われた」
もともと幻夢無双コーポレーションの元は垓が作ったが、蘇った黎斗との戦いにやられて奪われてしまった。しかし彼は恨みとかを水に流そうと考える。
「改めて、君をアウトサイダーズに歓迎しよう!」
「悪いが!黙ってくれないか?ゲームの開発な忙しいんだ」
「なに?」
「そろそろ情報解禁される頃だ」
一方、ブレンはと言うと
「ラブ&ピースを実現するには…どうすれば?」
なにかいいラブ&ピースはないか悩んでいると、ビルについている大型ビジョンに黎斗が映った。
『愛が命を育み、あなたの運命を変える。いざ、次のレベルへ飛び立とう!出会い系恋愛ゲーム、ときめきブライダル』
ときめきブライダルという新作ゲームのCMが流れた。これを見たブレンは
「ときめきだ♪」
心にびびっと来た。
再び幻夢無双コーポレーション。
「ときめきブライダル?」
不思議そうになる垓に、ゲーマドライバーに装填されたときめきブライダルガシャットを抜く。
『ガッシュー』
「理想の相手とマッチングし、恋愛結婚を目指すゲームだ!」
自信満々に黎斗がゲーム内容を説明。これには垓は呆れてしまう。
「恋愛…そんなものがオーバー対策になると?」
「これは私個人的な目的のためだ…オーバーはゼロスリーに任せておけばいい」
はっきりオーバーをゼロスリーに丸投げする黎斗。
「無責任にも程がある…君こそ、真のアウトサイダーだ!」
ちょっと怒り出す垓。すると部屋に置かれたヒューマギアボディが勝手に動き出し
「いいや!我々に必要なのは…ラブで、ピースで、ときめきだ!」
ブレンになって2人に向かって、今言った3つの言葉が必要だと宣言。
「君は、たしかアウトサイダーズの1人で…元ロイミュード幹部のブレン?」
垓は戸惑いながらも尋ねるけど、ブレンは黎斗に向けて言う。
「壇黎斗…アナタの開発中のゲーム、ぜひすぐ私にプレイさせてもらいたい!」
ときめきブライダルをやらせてほしいと頼む。
「私のゲームを愛するプレイヤーを、拒む理由はない!!」
まるで神様にような感じでブレンにガシャットを渡した。受け取って喜びながらも同じポーズをとるブレンに、呆れて何も言えない垓だった。
それからみーたんねっとの配信が終わって
「これで、少しはなんとかなったかな?」
「たぶんね。それで手伝ってありがとう」
美空は配信を手伝ってくれた颯斗にお礼を言う。
「プリキュアとして当然だよ」
「そうだね。でも驚いた…まさか男子のプリキュアがいたなんてね」
やっぱり美空も男子プリキュアの存在を知って驚いていた。
それからアジトでは、クローンカッパードがプロジェクト・アウトサイダーズの計画書を読んで尋ねる。
「プロジェクト・アウトサイダーズ。お前達の目的は、オーバーを止める事じゃなかったのか?」
「俺達財団Xは慈善団体じゃない。見返りに仮面ライダーのテクノロジーとプリキュアの力を集め財源に変えるんだよ」
乱堂がオーバー殲滅後に仮面ライダーとプリキュアの力で大儲けを企む。
「さすがっスね!俺もその一員ですよね!」
ここで鳥かごの仁良ビョーゲンも、自分もその1人に入ってるだろと媚びを売る。けど、それを無視してカッパードが
「本当に金だけが目的なら、人類を犠牲にする必要はないはずだ。そうだろ?」
などとキゼフに尋ねるカッパード。これには乱堂と仁良とグアイワルも不思議そうな目になる。
「どういうことだ?」
「……世界的人口の増加、資源の枯渇、世界経済のインフレ。この星の問題を解決するには、一度世界を作り直した方が良いんだよ」
キゼフはさっき言った世界の問題を解決するためには、世界を作り直す方が一番だと語る。
「そんなの初耳だぞ…」
もちろん知らなかったと語る乱堂だがグアイワルは
「なるほど、オーバーなら可能って事になる。だから…」
「そう、この私がオーバーの力を使う」
オーバーの力を使えば世界を作り変えることが可能になるから、キゼフが新たなオーバーゼロになると宣言。
「そんなの財団Xの意思じゃない!」
もちろん乱堂もキゼフの考えに反論する。
「…君は、もう用済みだ」
「なに?」
するとグアイワルとカッパードはお互いに顔を見ると、にやりと笑いながら乱堂に近づく。
「お前ら?!」
「悪いな…だが」
「これも仕事でな」
「ぐわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
容赦なく乱堂は断末魔を上げながら2人に消されてしまった。ちょっと驚く仁良ビョーゲンだが、ざまあみろと感じで笑う。
「クローズの実験も間もなく終わる。これで、オーバーに新たな力が宿る!」
その頃、屋上にいるオーバードライバーを装着したクローズ。
『なにをしている?』
オーバーはドライバーを通じてクローズに話しかける。
「別にいいだろオーバー」
『そうか?本当は正義だの悪だのというこの世界が嫌なんだろ?』
などとオーバーが悪党としてキュアフローラと戦ってきたクローズへ言ってきた。
『大体、善と悪というものがあるからいけないのだ。誰かが悪いと決めつけたり、良いことをしたいが出来ない…このままでは、世界と人類は破滅する』
善意と悪意をラーニングしたオーバーは、世界をダメにしてしまうものが善と悪だと判断。それ故に行動だと語る。
「分かっているさ!アンタの言いたいことが…だから、俺はやるしかない」
クローズがシフトヒーローとホスピタルウォーズガシャットを持って言い返す。
『ああ、そうだ。これは変えるしかない運命』
そこにアタッシュカリバーを持ったゼロスリーが歩いてきた。
「「仮面ライダークロニクルは終了した。だが、まだ裁こうとするのかオーバー!」」
「ゼロスリー、言っとくがオーバーは裁きとか関係ないぜ!コイツの目的は、善悪と言う存在を消し去ることだ!」
ゼロスリーにオーバーのやろうとしていることをぶちまけた。
「「そんな真似はさせない!」」
「もう止められないぜ!」
『オーバー!』
『ホスピタルウォーズ!』
変身しようとプログライズキーとライダーガシャットを起動してオーバードライバーに装填。
『オーバーライズ!』
『Hyper ALL ENGINES!』
もちろんシフトヒーローも起動。
「変身!」
『JUSTICE!THE HERO OVER!』
『Complete Transcendence.』
仮面ライダーオーバーゼロに変身してシフトヒーローのスイッチを押す。
『カモン、ギーツ!』
『執行、ヒーローカキマゼール』
なんとギーツⅨカードだったので、ギーバスターQB9を手にした。ゼロスリーも警戒しながらアタッシュカリバーを構える。
そして同時に動いて、それぞれの得物を振って斬り合いとなる。とにかく刃がぶつかって火花が出ながらも、蹴ったり殴ったりしていき。
「シーッ・・・」
オーバーゼロが指を指したりすると、背中からギーツテールナインが出現してゼロスリーに襲い掛かる。これには予想してなかったので、慌てながら防ぐけども
「はっ!」
「「ぐわっ!」」
ここでオーバーゼロのギーバスターQB9の攻撃を受けてしまう。
『ブレイド オン ビッグバン!』
ヴァルクサーベルを生成して二刀流で立ち向かう。とにかくヴァルクサーベルで攻撃するゼロスリーだが、オーバーゼロはギーバスターQB9をレールガンモードにして発射。ヴァルクサーベルが弾き飛ばされてしまい、再びギーツテールナインを出して空中からレールガンを撃つので、クラスターセルで防ぎ避ける。
『バレット オン ビッグバン!』
今度はランペイジガトリングプログライズキーがセットされたエイムズショットライザーを出す。
「「オーバー!お前の結論は、我々が止める!」」
『パワー スピード エレメント All RAMPAGE!』
そしてショットライザーを上空のオーバーゼロに向けた。
『RAMPAGE ALL BLAST』
レールガンを連射するオーバーゼロに、ゼロスリーは背中から翼を出して突き刺してランペイジオールブラストを撃つ。
「ぐはっ!?」
撃ち抜かれたオーバーゼロは落下して屋上に叩きつけられる。ゼロスリーはボロボロなオーバーゼロに近づく。
「「オーバーゼロ…いや、クローズ。君の考えていることを、予測した…」」
「そうかよ…」
「「ああ、君の使っているその力は存在してはならない!」」
『ゼロスリー ビッグバン』
ポーズを決めたゼロスリーは走りながらのジャンプしてキック。
「うおぉぉ!!」
『ヒッサーツ!Full throttle Overjustice HERO!』
だが、オーバーゼロもヒーロージャッジエンドを発動してお互い押し合う。そしてヒーロージャッジエンドが勝ってふっ飛んだに見えたが、再びゼロスリーがキックを決める。
『ZERO-Three BIG BAN』
改めてゼロスリービックバンが決まってオーバーゼロを貫き爆発。変身が解除されてクローズに戻り、ドライバーが転がった。
「やりやがったな…」
ダメージを受けたクローズはゼロスリーを睨む。けれども、ここで垓がやって来る。
「よくやった!ゼロスリー!」
オーバーを倒してゼロスリーを絶賛する垓。
「まぁ、手加減したようだがな」
「「気付いていたな?わざと倒されて」」
クローズはゼロスリーが手を抜いていたことを知っていた様子。
「俺はもともと、オーバーをぶっ潰そうと思っていた!とくに誰かに手を渡る前に!」
今のうちにドライバーを破壊して、オーバーを次元のどこかに捨てようと考えていたクローズは、まず自分がオーバーゼロに変身した後に誰かに倒してもらってから。その隙に実行しようと考えていた。
ちょうどそこに、グアイワルとカッパードがやって来た
「良いところで来たな。プロジェクト・アウトサイダーズはついに実を結んだぞ」
「ふふふ…いや、プロジェクトは」
「まだ続いているのさ!」
そう言うといきなりカッパードが殴りつけて、さらにはグアイワルが垓を持ち上げると投げつけた。
「ぐおっ!貴様ら…なにを?!」
これには当然、強く体が痛むが何のつもりだと叫ぶ。しかしそんなのは無視してグアイワルはWドライバーを、カッパードはUFO型のノトルスイッチがセットされたメテオドライバーを装着。それからカッパードがウェイティングトリガーを右にスライド。
『Notoru Ready?』
音声と待機音が鳴って、さらに飛んで来たゼクスビョーゲンメモリがWドライバーにセット。
「「変身!!」」
『XEGSUBYOGEN』
グアイワルはゼクスビョーゲンに、そしてカッパードもエンターレバーを下げて体が黒いコズミックエナジーに包まれて仮面ライダーノトルに変身した。
「さてと、たしかコイツの名は聞いてなかったな」
「たしかに…俺はクローンのカッパード改め、仮面ライダーノトルだ。以後、お見知りおきを」
ここでノトルは自己紹介をした。
「「まさか…地球外生命体のクローンか!」」
構えるゼロスリーにゼクスビョーゲンがビョーゲンソードで襲い掛かる。ちなみに仁良と融合してないのか、前に比べて無駄のなくスッキリとした感じで動いていた。だが、その隙にノトルは超スピードでクローズに近づき、腹を殴ってホスピタルウォーズとシフトヒーローを奪う。
「こんな面白いおもちゃ、使わなきゃもったいないだろ?」
この2つを持ちながら語り出す。やっぱりクローンで見た目はカッパードだが、性格がエボルトなのが分かる。
「く…そいつを返せ!」
「返してやるとも、本来のご主人のもとへな」
そう言って別の方向に投げると、いつのまにかいたキゼフが2つをキャッチ。
「キゼフ…」
「ご苦労、クローズ。君のおかげで、オーバーはさらなる進化・シンギュラリティを得た」
クローズにお礼を言いながらオーバードライバーを拾い腰に装着。
「これで私は無限の存在…私こそがオーバーだ!」
『オーバー!』
『ホスピタルウォーズ!』
そうしてキゼフがオーバードライバーに2つをセット。
『オーバーライズ!』
『Hyper ALL ENGINES!』
「変身!」
『JUSTICE!THE HERO OVER!』
『Complete Transcendence.』
ついにキゼフが新しい仮面ライダーオーバーゼロに変身した。するとホスピタルウォーズを一度抜いて、バグヴァイザーに装填。
『ガッシャーン』
そしてホスピタルウォーズガシャットがセットされたバグヴァイザーを上空に向けてビームを撃つ。すると空に亀裂が走って、次元の穴が開いた。
「これは…」
「もちろん、次元を超えて世界を作り変える!」
この光景に驚く垓に世界が次元ごと作り変えられると宣言。これにはゼクスビョーゲンと戦っているゼロスリーも驚く。
「「そんなバカな!いくらオーバーでもそんなことは!?」」
「可能だ!たしかにホスピタルウォーズは、患者を治すゲーム。だが、オーバーの力を加えれば世界そのものを、治癒…修復して新しい世界へ直すと言うことも出来るのさ!」
ホスピタルウォーズのゲーム内容を利用して、進化したオーバーの力が組み合わされた時。次元が崩壊と同時に新しく作り直されると言う。
「これで私は、全ての次元の救世主で創造主!リセットしたからな。お前はもう用済みだ…クローズ」
クローズを始末しようと歩き出すオーバーゼロ。もちろんゼクスビョーゲンを蹴って止めようとするゼロスリーだが、ここでトランスチームガンとネビュラスチームガンの二丁を持ったノトルが撃ちながら乱入。
いくらゼロスリーも一度に2人の敵には苦戦してしまい、オーバーゼロがクローズに近づこうとしたその時。
「止めろ!」
左右のヒューマギアモジュールにときめきブライダルを2本突き刺した状態で止めに入った。
「クローズ!本当の自分を取り戻せ!えっ…うわっ!?」
必死でクローズに向けてフローラとの想いを思い出すように叫ぶが、オーバーゼロに掴まれて空の亀裂で出来た穴に投げ込まれる。
「君のときめきを忘れないで~~~」
そう叫びながら次元の穴に入って爆発した。この光景を目の当たりにしたクローズは思い出す。かつてフローラとの最後の戦いをしながら、夢と絶望は同じもの。絶望がある限り、夢だって輝き続けるとお互いに理解し合ったことを。
改めて思い出したクローズはフッと笑う。
「無駄な自滅を…」
しかしブレンの捨て身に呆れながらクローズに止めを刺そうとした。しかしクローズは背中から黒い羽を出すと、大きく羽ばたいて消えた。それからゼロースリーと戦っていたノトルとゼクスビョーゲンがオーバーゼロに近づく。
「なにが起きた?」
「まぁ、いい。もう貴様らに用はない」
とにかく目的は達成したと言うことで、ノトルがワームホールを作って3人は吸い込まれて消えた。
「私は財団Xに利用されたのか?!」
1人残った垓は自分が財団Xに利用されていたと悔しそうになる。
それから3人はアジトに戻った。
「お帰りなさいボス!んで、計画は?」
鳥かごから出された仁良ビョーゲンがどうだったのかとキゼフ達に尋ねる。
「もちろん、オーバーの力を手に入れて私の計画は完結する」
「プロジェクト・アウトサイダーズのフィナーレだ」
「えへへへへ!そうですか!なんと嬉しいことで♪」
これを聞いて嬉しそうに飛び回る仁良ビョーゲン。
「そうだ…こっちもやっておかないとな」
「え?ま、またーーー!?」
するとゼクスビョーゲンメモリがまた仁良ビョーゲンを吸い込むと、仁良を元の人の姿に戻しながら放出した。
「あっ!戻った…やった!あひゃひゃひゃ、元の体だぜ!」
戻れたことに喜んで踊り出す仁良。とにかく狂ったかのように踊り狂う仁良に、グアイワルは引いてカッパードもちょっと面白そうに見たりした。
「なんだキゼフさん…本当は俺の事、ちゃんと仲間だと思っているんだな?ありがとね♪」
キゼフ達に感謝しながら近づく。だが
「そうじゃない、どうせなら普通の人間として死んだ方がいいらしいからな」
「え…」
などと吐きながらキゼフは持っていた銃で仁良の右ももを撃ちぬく。
「あがっ!テメェ…まさか!」
「お前のように三度も負けて奴など、必要しなかったが…実験の為にやってみたが、やっぱり小悪党のままだったな」
もともとキゼフにとって、仁良の事を初めからゼクスビョーゲンの実験道具とした思っていなかった。でもさすがにナノビョーゲンの姿じゃあ、あんまりなので人間の姿に戻したらしい。
「せめて最後は、ちゃんとした姿で迎えるようにな」
そう言って行こうとする3人だが、仁良はグアイワルの足を掴む。
「待ってくれ!俺達、一度ライダーに変身した仲間だろ?!」
「うるさい奴だな…さっきも言ったが、お前など必要なかったんだ!」
「ぐべぼっ!!」
助けを求めるもグアイワルに思いっきり顔面を蹴り飛ばされて、鼻血はもちろん歯も折れてしまう仁良。
「と言うことだな。ゴメンな…仁良ちゃん」
カッパードも笑いながら謝り3人は部屋を出ようとする。
「待…待ってくれよ……」
情けなく涙を流して助けを求める仁良を無視しながら部屋に閉じ込める。
3人がアジトを出るとキゼフはスマホを操作して起爆装置を発動。アジトは仁良ごと爆発して、キゼフとグアイワルとカッパードはそのまま崩壊するアジトを振り向かず歩いて行った。
もちろん町では、空と一緒に建物も亀裂が入って通行人は驚いたりしてた。
「Hey,hey,hey,!」
ただしジョージは外のカフェで呑気にお茶を飲む。しかしそんなジョージに誰かがやって来た。
「Welcome to this world,!この世界は破滅の時を迎えている…Mr.ジーン」
やって来たジーンに挨拶するジョージ。
「開幕しよう!デザイアロワイヤルを!」
そしてこの危機を救う為に、ジーンはデザイアロワイヤルを開催しようと宣言。
という訳で、エボルトの性格をしたクローンカッパードを出しました。
そして最終決戦は違う形にします。