不思議に満ちた転生戦士   作:Xペスト

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シリーズ予定の転生戦士。
その第一作目になるのはこのプリキュアです!


プロローグ

side澪

 

俺は朝日八(あさひや) (みお)、キュアゴッドに頼まれてプリキュア達の危機を救う為にこの世界に来たわけだが・・・

今の俺は非常に混乱している。何故なら・・・

 

「澪!おてて!」

 

俺の目の前には朱色の髪に緑色の可愛らしい女の子が俺に向かって手を伸ばしている。

 

「お〜て〜て!」

 

プリキュアの世界で、犬の芸にある『お手』。

これを『おてて』と言うキャラは二人しかいない。

そして何よりこの子が俺に向かってそれを求めている。

これが何を意味するのか・・・

 

「ぐすっ・・・おててぇ・・・」

 

うっ・・・流石にこれ以上は泣かせてしまう。

俺は出された手に自分の右手(?)を乗せる。

 

「っ!お母さん!みおがおててしたよ!」

 

「あら〜良かったわね」

 

「うん!」

 

取り敢えずは泣かせずに済んだか・・・

俺は横に置かれた姿見で自分を見た。

黒にも見える青い毛並みをした犬がそこにいた。

大きさは芝犬より大きいくらいかな。

まあギリ中型?って言える大きさだ。

 

「わふ・・・(はぁ・・・)」

 

そう、俺はこの世界に来て犬になっていたのだ。

なんでこうなってるのか?そんなの俺が聞きたいよ。

 

「澪!クッキー!」

 

目の前に骨の形をしたクッキーが出される。

俺はそれを食べる。

 

(意外に美味いんだよなこれ・・・マ◯ーより美味い)

 

えっ?そんなクッキー知らん?森◯の商品だよ。

 

「クッキー食べてくれたよ!」

 

「ハッハッハ、本当に澪の事が好きなんだな・・・『いろは』」

 

もう気付いてる人もいるだろう。

そうこの子は『キュアフレンディ』こと『犬飼(いぬかい) いろは』だ。

そしてここは『わんだふるプリキュア』の世界だ。

 

「うん!澪大好き!」

 

そう言って俺に抱きついてくるいろは。

ちなみに俺の推しの一人でもあるから少し気恥ずかしい。

だがあまり素っ気ない態度は取りたくないので、抱きついてるいろはの頭に頬擦りをする。

 

「澪もいろはが大好きなんだな」

 

そりゃ推しですからね。

 

「私大きくなったら澪と結婚する!」

 

「あら素敵ね〜」

 

「よぅし、じゃあ早く大きくならないとな」

 

「うん!」

 

多分剛さんと陽子さんは・・・

あっ知らない人に説明するといろはの両親の名前ね?

二人は小さい子供の言う事だからと軽く流してるんだろう。

だがいろは、君は未来で彼氏が出来るんだから、こんな犬じゃなくその子と結婚しなさい。

 

「あの!すいません!」

 

ん?外から声が聞こえるな。

結構呼びかけられてるけど、なんで剛さん達は気付かないんだ?

あっそっか!俺今犬だから人間の頃より聴力が上がってるのか!

声の出所はおそらく自宅の隣に併設されてる『フレンドリィ』のドアからだな。

 

「わふ!」

 

「ん?どうした澪?」

 

俺は声の方まで剛さんを連れていく。

 

「こんな時間にお客さんか?ありがとうな澪、教えてくれたんだな」

 

「澪えらい!」

 

いろはが頭を撫でてくる。

 

「はぁい!今開けますね!」

 

剛さんがドアを開けると、そこにはウサギを抱きかかえた子供がそこにいた。

 

「この子、蛇に襲われてて毒のない品種だったんですけど怪我が凄くて・・・」

 

「そいつは大変だ!どれ、見せてご覧なさい・・・陽子さぁん!」

 

剛さんはウサギを預かると陽子さんを呼びそのまま診察室の方へ行く。

あのウサギ・・・まさか大福か?と言う事はこの子は・・・

 

「お母さんは凄いお医者さんだからすぐ良くなるよ!」

 

「うんありがとう!」

 

「私犬飼いろは!あなたは?」

 

恐らく兎山悟(とやまさとる)・・・この世界でいろはと公式カプを約束された少年だ。

 

「『()』は『兎山(とやま) 悟理(さとり)』よろしくね。いろはちゃん」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?

 

「うん!よろしく悟理ちゃん!」

 

えっちょっはっえっと・・・・・は!!?

 

 

 

「怪我はそこまで酷くなかったけど、念の為うちで預かるわね」

 

「はい!お願いします!」

 

「良かったね悟理ちゃん」

 

「いろはちゃんもありがとう」

 

「この子は君の家の子かしら?親御さんにも事情を・・・」

 

「あっ違うんです・・・私動物が好きなんですけど、公園で日課の観察をしてたら蛇に襲われてる所に出会して」

 

「あら、じゃあこの子は野良ウサギなのね」

 

「あの、私が買う事って出来たりわ・・・」

 

「そうね、ならお父さん達とお話ししてまた来てくれる?その時に買うかどうか検討しましょ」

 

陽子さんがそう言うと悟・・・いや悟理は帰っていった。

 

『大丈夫か?そこまで重症じゃないらしいが・・・』

 

俺は大福に話しかける。

あくまでもまだ野良だからこの名前は出さないけど。

 

『あぁ、アンタが気付いてくれて助かったよ』

 

『困った時はお互い様だ・・・それより、お前は今後どうするんだ?』

 

今の大福自身には二つの選択肢がある。

一つはさっき陽子さん達が話してくれた様に悟理の家に引き取られること。

二つ目はこのまま野生に帰るかだ。

 

『あの子は・・・悟理は身を挺して俺を助けてくれた、守られている時も心の中が少し暖かくなるのを感じた、もし許されるのなら悟理と一緒にいたい』

 

『そうか、いいんじゃないか?俺は澪だ、よろしくな』

 

『あぁ、よろしくな澪』

 

 

 

そしてその後、大福は悟理の家、兎山家に引き取られて行った。

その時の二人の顔はとても嬉しそうだった。

 

そしてそこから月日も流れて・・・

 

(雨か・・・いろは傘は持ってたよな?)

 

いろはが小学校に行ってる間は俺はお留守番だ。

え?学校や会社にも行かず家でゴロゴロしてるとかニートだな?

すぅ・・・それはほら、今俺犬だし(震え)。

 

「お母さぁん!」

 

おっいろはが帰ってきてか。

でもなんだろな、すっごい大事な何かを忘れてる様な・・・

 

「この子怪我してる!」

 

いろはの腕の中に、小麦色のパピヨンが抱かれていた。

 

(あ・・・)

 

こうして我が家に新しい家族が増えた。




悟くんのTSに関しては文句を受けつけません。
悟いろも勿論好きですが、悟くんと大福が劇場版と最終話でプリキュアに変身したのに衝撃を受けたのと、あわよくば悟大がみたい(欲望)

誤字脱字の報告もありがたく頂きますので、感想と一緒にお待ちしております。
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