「Wonder(不思議)」と「full(満ちた)」を掛け合わせました。
こむぎが犬飼家の一員になって早数年。
いよいよ原作開始となった。
「うっ!?ぐへぇ!・・・こむぎぃ・・・」
何があったか簡単に説明すると。
こむぎがいろはにダイブしたのだ。
「ワン!」
「はぁい起きたよ〜おはようこむぎ・・・澪もおはよう」
『お兄ちゃん!おはようワン!』
『おはよう、いい加減いろはに飛び乗るのはやめとけな』
『なんで?』
『いやなんでって・・・まあいいや』
こむぎの曇りなき眼で言われた澪は諦めたのであった。
いろは達は朝の日課の散歩の準備をしていると、階段から剛が降りてきた。
「おはよう!今日も早起きだな、いろは、こむぎ、澪」
「お父さんもおはよ!」
「「わん!(わふ)」」
「いってきま〜す!」
「いってらっしゃい!」
いろはは道中に出会う動物達に挨拶してゆく。
こむぎはそんないろはの前を元気に歩き、澪はいろはに歩幅を合わせてゆっくりと歩いている。
「いっち!に!」
「ワン!ワン!」
「さん!しっ!」
「ワン!ワン!」
いろはとこむぎがいつも行う散歩の掛け声も澪は黙って見守っていた。
『お兄ちゃんも一緒にやるワン!』
『俺はいいよ、二人で楽しみなよ』
『一緒にやった方が『わんだふる!』なんだよ!』
『・・・ハァ、仕方ないな』
「いっち!に!」
「「ワン!ワン!(わふ、わふ)」」
「っ!澪・・・」
いつも喋らない澪に、いろはは嬉しそうに目を潤ませた。
(・・・偶にはやってやるか)
なんだかんだでいろはに甘い澪なのであった。
そしていろは達は散歩から戻ってきた。
家では剛が朝食を作ってくれていた。
「お腹空いたね〜二人とも」
「ワン!」
「朝ごはん出来てるぞ〜、お座り!」
「「はい!(ワン!)」」
澪も黙ってはいるが、自分のドッグフードが入った器の前に座る。
「・・・よし!」
「いただきます!」
『ワン!』
(ドッグフード最初は抵抗あったけど、慣れたら案外美味いな)
すっかり文字通り、いや見た通り犬になってしまった澪なのであった。
「いろは〜時間大丈夫なの?」
「時間?・・・やば!?今日バレーボールの助っ人の日じゃん!」
(あ〜そういやそんな話あったな・・・と言う事は)
何かを思い出す澪。
そして慌てて玄関に向かういろはを追いかけるこむぎ。
(あ・・・)
「遅刻しちゃう!」
「くぅん、くぅん・・・」
「ほら、朝ごはん詰めといたぞ」
「お父さんありがとう!行ってきま・・・」
扉を開けようとするいろはのスカートにこむぎがしがみつく。
「うわ!こむぎ!?離して!帰ってきてから遊んであげるから!ね?」
「ウゥゥゥ!」
離れる気配のないこむぎ。
刻一刻と迫る時間。
いろはは最後の手段を取る。
「こむぎ!お座り!」
「わふ!」
いろはの言葉にこむぎは無駄のない動きでその場に座る。
「おてて!握手〜!いぇーい!」
いろはの目論見通り、こむぎを引き剥がす事に成功した。
「よし!じゃあ!」
「ハッ!ワン!」
そしてそれに気づき再びこむぎはいろはにしがみつく。
「こむぎ〜・・・」
そんないろはに救世主が現れる。
『いい加減にしろこむぎ』
『お兄ちゃん離してぇ!』
澪がこむぎの首輪を咥えていろはから引き離した。
「澪いつもありがと!行ってきます!」
「「いってらしゃい!」」
両親に見守られながら家を出るいろは。
ドアが完全に閉まった事を確認した澪はこむぎを離した。
こむぎは2階の部屋に向かいいろはを見る。
笑顔でこむぎに手を振って行くいろはを、こむぎはただ眺めるしか出来なかった。
そこに澪がやって来た。
『お兄ちゃん酷いワン!なんでいつもこむぎといろはを離れ離れにするワン!』
『あまりいろはを困らせるな。いつもまでも一緒に居られるわけじゃ無いんだぞ』
『でも!』
『これ以上駄々をこねるって言うなら・・・『ガブガブ』だぞ?』
『ヒッ!お兄ちゃんのガブガブ怖いワン・・・』
『分かったならこれを機に・・・ん?』
そこに陽子がやって来た。
「こむぎ!一緒に遊びましょ、今ならドッグラン走りたい放題よ」
それでも落ち込んだこむぎに陽子はこむぎの頭を撫でる。
「こむぎはいろはが大好きだもんね、お散歩以外でも一緒に居たいわよね」
そのままこむぎは眠ってしまった。
「お散歩で疲れちゃったのかな・・・澪はどうする?一緒に遊ぶ?」
澪は首を横に振る。
「ふふっ分かったわ、それじゃあまた後でね」
(今はこむぎの側に居てやろう)
澪はこむぎ用の掛け布団をこむぎにかける。
(前から思ってたけど、毎回変な格好で寝るなコイツ・・・)
そして時間が流れいろはが帰ってきた。
「ただいま!」
『こむぎ、いろはが帰って来たぞ?起きろ』
『ぅん・・・いろは!』
起きたこむぎはそのままいろはの元へと走って行った。
(やれやれ・・・)
いろはが帰ってきた事で、再び散歩へ向かったいろは達。
その道中、大きな石の前で考え事をしてる悟理がいた。
「鏡石・・・姿が映らない。なのに鏡・・・」
「なぁにブツブツ言ってるの?」
「うわあ!?いっいろはちゃん!」
「やっほ〜悟理ちゃん!大福ちゃんも」
いろはは悟理の足元の籠に大事に入れらているウサギ『大福』に挨拶する。
『大福おはよ!』
『ようこむぎ、澪も』
『あぁおはよ』
「鏡石がどうかした?」
「この石、なんで鏡石って言うのかなって・・・ほら、この街に動物やペットを飼ってる人が大勢居るから『アニマルタウン』って呼ばれてるでしょ?」
「あ〜確かに!姿が映らないのに不思議だよね・・・鏡石に姿が映ると願いが叶うなんて言われてるけど、何か関係があるのかな?」
「成る程。確かに大昔では鏡は儀式などに使われてたらしいし・・・」
「ふふっ。悟理ちゃんって勉強家だよね尊敬しちゃう」
「あはは。気になっちゃった事を調べたくなっちゃうから・・・」
「因みに私のお願いは・・・」
(ん?)
いろはから視線を感じた澪はいろはの方を見る。
それと同時にいろははすぐに目を逸らしてこむぎを抱き上げる。
「こむぎと澪や動物達とおしゃべり出来ますように!いっぱい話すことが出来たらもっと仲良くなれるでしょ?」
「いろはちゃんらしいね」
「でも今は・・・悟理ちゃんと同じクラスになれますように!」
「っ!わっ私も!私もさっきそうお願いした!」
笑い合う二人。
そして鏡石を見るが自分の影しか映っておらず溜め息を吐くこむぎ。
だがこむぎが目を離した瞬間。
その場にいたいろはと悟理、そしてこむぎ、大福、澪、全員の姿が映った。
それを澪は見逃さなかった。
深い森の中。
そこに置かれた暗く禍々しい大きな卵。
(ガル・・・)
悟理と別れたいろは達は散歩を続けていた。
(ん?あれ、ここって・・・)
澪は散歩中に立ち寄った場所でとある家を見ていた。
目の前の道路には引越しのトラックが荷を下ろしていた。
(ここ、プリティホリックか・・・)
「なんのお店かな?」
いろはも興味を示して立ち止まる。
『お兄ちゃん!あそこに猫さんがいるよ!』
(ユキか・・・あっまゆが隠れた)
「あっ!可愛い猫ちゃん!私犬飼いろは!この子達はこむぎと澪!よろしくね!」
「ワン!」
「まったね〜!」
そしてそのままその場を後にした。
(ユキも大変だな・・・)
『海浜公園』
「いっぱい歩いて疲れたね」
いろはは犬用のカップ二つに水を入れてこむぎと澪に差し出す。
「わんだふるだね〜」
『みんな楽しそうだねお兄ちゃん!』
『そうだな』
少し休憩したいろは達はボール遊びをしていた。
「こむぎ行くよ〜!それ!」
「ワン!」
(そろそろか・・・)
澪は知っている。
この後起こる出来事を。
すると動物達が突然吠え出した。
中には怯えて震えているものも居る。
(来たか)
澪はすかさずいろはの前に立つ。
「澪?」
『お兄ちゃん!なんかやな感じがするワン!』
『分かってる。いろはを守るぞ』
『うっうん・・・』
返事をするも震えるこむぎ。
(無理もない。ガルガルは動物達にとっては得体も知れない何かだ。怖くない訳がない・・・かく言う俺も、ちょっと怖い・・・プリキュアはいつもこんなのと対峙してたんだな)
「なっなに・・・?」
そして森の奥から現れた。
黒い体をした大きな羊の様な生き物が。
『ガルガルゥ〜!!!』
(出たな、『ガルガル』!)
長くなっちゃうかもなんでAパートとBパートで分けようと思います。
なので今回はここまでです。
わんぷりの推しキュアは?
-
ワンダフル
-
フレンディ
-
ニャミー
-
リリアン
-
悟(名称不明)
-
大福(名称不明)