モンハンやってたり、ネトフリでMIB観てたりで遅くなった上、今回はめちゃんこ長くなってしまった。
ユウカが主役といいましたが、今回もそんな出番がない感じがする。
蝗害発生から数日後。ミレニアムサイエンススクールエンジニア部部室。
「 改めてみると、ほんと凄いわね。 」
「 だろ。最先端の技術を惜しみなく使ったからね。問題の重力反転にも、対応できるよ。 」
当部部長白石ウタハは誇らしげにいった。二人の前に佇んでいるのは、彼女の製作した地底探査用ビークル、「 ビートル 」二機である。
何故こんなものを用意するに至ったか、それはラドン襲来時、メトロン星人とちゃぶ台を囲んで会話をした時に遡る。
「 地下空洞? 」
「 そうだ。我々が住んでいるのは、この地球の表面でしかない。地下こそは、ゴジラのようなタイタンをはじめとする多くの地球怪獣たちの故郷であり、そこには独自の生態系が広がっているのだ。 」
「 へぇ。私はてっきり大昔の迷信だと思ってました。 」
「 そうだろうねぇ。だがふとしたきっかけで常識とは覆るものだ。そんな地下空洞だが、当時は重力が反転してしまうせいで通常のメカでは調査に行くことすら叶わなかった。今ではそれもクリアして、地球人たちは地底を調べ始めたわけだ。 」
「 もしかして、アーストロンも・・・ 」
「 彼らも、普段は地底に住んでいる怪獣だ。飲み食いはおそらく苦労しない。それがどういうわけか地表にでてしまい、二つの領域を繋ぐ穴が新しくできてしまった。
地底を調べられれば、怪獣たちが何故頻繁にこの街に出てくるようになったか分かるかもしれない。だが、気をつけ給え。あそこにおいて、人間は余りに無力。油断すれば、命取りだ。 」
「 地底・・・ 」
こうしてユウカは、危険ながらも、あの自然保護区の大穴から、地下の世界の探索を行うことを決めたのだった。
そうしてエンジニア部に地下空洞を動けるビークルを用意できないか掛け合ったところ、こんなこともあろうかととでも言わんばかりに用意していたのだ。曰くウタハも地下空洞説のことを存じており、アーストロンが現れた辺りから、準備を始めていたそうだ。
このビートルは悪名高きそして今は亡きカイザーグループが勝手に複製していたエイペックス社製の探査ビークル、「 HEAV 」をベースにしており、その名の通り垂直離着陸が可能。これによって、如何なる場所でも着陸や低空飛行ができるのだ。
武装は元のミサイルに低火力ながらレーザー砲が搭載されている。
「 貴女も地下に行くつもりだったなんて思っても見なかったわ。 」
「 私も、キミがそんなものに興味を示すのを意外だったね。それでユウカ。 」
「 ん? 」
「 C&Cは本当に連れて行かないのかい? 」
「 ええ。だってトラブルの種になりそうですもの。それに留守の間ミレニアムでなにかあった時の為に、残していった方がいいとも思ったの。ただ、人手事態は欲しいからカリンは連れて行こうと思ってるわ。他三人に比べて大人しいもの。 」
「 いえてるね。返す言葉もないよ。 」
ウタハは納得した。C&Cは確かにミレニアムの精鋭であり、高い任務達成率と戦闘能力を誇るものの結果として周囲への被害が大きく成りがちだった。
危険生物だらけの地下空洞に連れてったら、命がいくらあっても足りない気がしてならない。
実際ユウカは彼女たちの被害額に頭を悩ませたりしていたのを知っているので、恐ろしく説得力がある。それでも人手は欲しいので、比較的常識人なコールサイン02こと角楯カリンを探索チームに加入させるわけである。
「 私に君、カリンに、あとは開発を手伝ってもらったハレと、もう一機はどうするんだい? 」
「 それならもういい人材が見つかったわ。入ってきて。 」
「 失礼します。 」
ユウカに言われ、ドアを開けて入ってきた少女たち四人。見慣れぬ青い制服に白いウサギの耳を模したカチューシャやヘルメットを被っており、ただの生徒ではないことが、ウタハにも分かっていた。
「 先生が生前に仰っていた人たち。連邦生徒会長失踪後に閉鎖されてしまった、SRT特殊学園の生徒たちRABBIT小隊よ。 」
ユウカに続くように、RABBIT小隊の面々は一番左の銀髪のリーダーらしき少女から、自己紹介を始めた。
「 隊長のRABBIT1、月雪ミヤコです。宜しくお願いします。 」
「 RABBIT2、空井サキだ。宜しく頼む。 」
「 RABBIT3、風倉モエ。宜しく・・・あ"ぁ"~! 」
「 どうかしたのかい? 」
ビートルを見るなり歓喜の声を上げるモエに、ウタハは心配そうな目を向けた。
「 いや、まさか本当にHEAVに乗せてもらえるなんてねぇ。コイツでブッパできると考えるとゾクゾクしてきちゃう・・・! 」
「 そんなに凄いのですか?このHEAVというのは。 」
ミヤコはどうやら、このメカが如何なるものかをいまいち理解できていないようである。そんな彼女にモエは丸メガネをクイッと押し込みながら、HEAVを熱く語りだした。
「 凄いなんてもんじゃないよ。 」
今から数年前、某国の組織『 MONARCH 』は、人類にとって未知の領域である地下空洞への探索を始めた。この地下空洞ってのは知っての通り怪獣の生まれ故郷で、そこを調べるというのは正に大自然に挑戦状を叩きつけるようなものだった。
ところが・・・
「 ところが? 」
その当時は、お話しにすらならなかったんだよ。地下空洞には地表とは違う重力が働いていて、大穴からでた瞬間、並の飛行機じゃそのまま揚力を失ってフリフォールの末にお陀仏さ。
調査隊は怪獣の腹の中にも収まることなく全滅。まったくといっていい程、成果は得られなかったんだ。
それから暫くは、調査は打ち切られてたんだけども、大手企業エイペックス社がこのHEAVを開発したことで、漸く地下に潜れるようになったんだ。
コイツには重力エンジンが搭載されてて、そのお陰で重力反転下でもしっかり舵が取れるわけ。メカゴジラなんてもん作って香港を滅茶苦茶にした連中の唯一のまともな功績だよ。
コイツが発表されたとき、界隈は大賑わいだったんだ。ネット掲示版なんかでもその手のスレがめっちゃ立ってさ、私もそれ覗いてたっけな。
「 そう、なのですか。で、概ね説明は受けましたが、その地下空洞というのは、危険生物の生息域ということでいいですね? 」
「 ざっくりいえばそうなるが、もう少し踏み込んだ知識も必要になると思うぞ。 」
「 お詳しいのね、貴女。 」
セミナートップにお褒めいただけるなんて光栄だね。もともと私はこういうメカが好きな人間だよ。SRTに入ったのだって最先端武器を使えるからだしね。
「 随分、不純な動機よね、それ。 」
「 こんなんでも優秀なやつだ。 」
「 あ、あの・・・ 」
「 あ、忘れていました。私たちの四人目のメンバーを! 」
「 RABBIT4、霞沢ミユです・・・うぅ、忘れられてるなんて、やっぱり私はゴミクズなんだぁ・・・ 」
「 す、すまんミユ!悪気はなかったんだ! 」
「 そうそう。忘れたくて忘れようとしてたわけじゃなくて、あぁ!ゴミ箱の中に入らないで! 」
気にしないで。ミユの定位置だからさ。
「 うぅ、ミヤコちゃん。地下空洞のこと、知らないの? 」
「 さっき言った通り、あまり深くは・・・ 」
「 じゃ、私が教えてあげる・・・ 」
お、今度はミユが地下について教えてくれるみたい。お時間戴くけどごめんね?
「 え、えぇ。構わないわ。 」
「 じゃ、じゃあ・・・ 」
地下空洞は、独自の生態系と原始的な環境の成り立った世界。私たちのいるこの地表とは比較にもならない熾烈な生存競争が繰り広げられているの。
それら生物群は大きく二つに分かれる。
一つは超種。タイタンほど大きくないけれども、凶暴で人間も食べちゃう種が多い。二つ目がタイタン。ゴジラをはじめとする超巨大怪獣。そのどれもが自然環境に影響を与える。
MONARCHはこの地下空洞の調査をすると同時に、他国の進出を防ぐ防波堤にもなってるの。
「 もし、MONARCHがその役割を放棄したらどうなるんですか? 」
そうしないと、資源の取り合いになって人間と怪獣たちの全面戦争になっちゃう。
勿論、大勢の犠牲がでる大惨事になる。
ヨハネの黙示録とか、北欧神話のラグナロクなんかが子供の絵本になるくらいの。
「 なるほど。でも貴女、やけに詳しいわね? 」
ユウカは訝しんだ。如何に連邦生徒会お抱えの精鋭部隊だったとはいえ、そこまでのことを教えられる筈がないからだ。
「 うぅ、前に本物、みたことあるから。 」
「 えぇ!? 」
一同は驚いた。まさか間近にみた者がいたとは。
「 本当ですか、ミユ! 」
「 いつ何処で!? 」
「 入学前に、イタリアで。旅行にいってたときに。ゴジラにやっつけられた方を調べたら、ラブクラフトとダーレスも出くわしたことがあるらしくって。それで調べてたら、いつの間にか・・・ 」
「 誰ですか、その二人は? 」
「 クトゥルフ神話、知らないの? 」
「 えぇ、まったく。 」
モエの問いかけに、ミヤコは素っ気なく返した。明朝八時に出発するということでまとまりその日はそれでお開きとなり、RABBIT小隊の面々はその日はユウカの手配したミレニアムの宿泊施設に泊まることとなった。ちなみにミヤコはモエとミユからクトゥルフ神話について語られることとなったのだった。
一方、その頃の氷海。以前かの王がデカグラマトンと交戦していた区域の近くだ。冷たい海に白い氷塊が漂う、北極圏や南極辺りを思わせる極低温のこの区域は、漁業が盛んである。
「 ようし、大漁だ大漁だ。 」
「 明日も儲かるとええなぁ。 」
「 んだんだ。 」
漁師やオデュッセイア海洋学園の生徒たちが罠のかかりをみるために巡回していた。
どうやらその日は豊作だったらしく、明日も同じようであれば良いという声も聞こえる。
しかし、平穏とは、突如として打ち砕かれるものだ。特に、怪獣なる厄災の住まう、この学園都市では。
「 お、おい!あればなんだべさ! 」
漁師の一人が水面を指さして、声を荒げる。仲間はそれを聞いて、その方面に目を向ける。
いる。黒い影。それもだんだん大きくなっていく。
「 クジラか? 」
「 いや、違う!! 」
海面から、水飛沫を飛ばしながら、それは現れた。
「 うわぁぁぁあ! 」
「 イカの化け物だ!! 」
「 逃げろ! 」
漁師たちが、面舵をいっぱいに取り漁船群が、踵を返して、一目散に逃げていく。
その怪物は殺意の籠もったような鋭い目を向け、船を追うように泳いだ。
「 それで、明日行くの? 」
「 ええ。ウタハ先輩もビートルの試運転テストを済ませてあるから、あとは今晩調整するだけだって。 」
打ち合わせより2時間ほど経った頃。ミレニアムサイエンススクールにて。
ユウカはノアと会話をしていた。
「 そう・・・ねぇユウカちゃん。 」
「 なに? 」
「 本当にユウカちゃんが行かなきゃいけないの? 」
心配そうなノアのこの問いかけに、ユウカは愚問だなとでもいいたげな口調でこう返した。
「 なによ。今さら行くななんて止めるのは辞めてよね。 」
「 だって、地下は危険なところなんでしょう?ユウカちゃんにもしものことがあったら・・・ 」
ノアはユウカの身を案じていた。ミレニアムに進学したときからの友人である彼女を失いたくないのである。しかし、ユウカの思いは変わらなかった。
「 ノア、そんなに心配しなくていいわ。ミレニアムのみんなが平穏に生きるには、まず怪獣がどうして頻繁にでるようになったのかを調べなきゃいけないのよ。そのためなら、命だって賭けるわよ。 」
「 でも今、会長だっていないのよ?ユウカちゃんまでいなくなったら、ミレニアムはどうなっちゃうの? 」
「 そんなに私を引き止めたいの? 」
「 そうよ。だってユウカちゃんは大切な友だちですもの。先生のみならず、貴女も失いたくない・・・ 」
「 そう。 」
ユウカはノアに抱きついた。友人同士の友愛からくるものであるが、それはどこか、想い人へのそれのようだった。
「 ゆ、ユウカちゃん・・・! 」
突然のことに、ノアは頬を赤らめる。ユウカは構わず、彼女を抱く力を強めた。
そこそこのサイズの二人の胸がギュウギュウと敷き詰め合い、胸が高鳴ってくるのを感じていた。
「 ノア、心配してくれてありがとう。でも、私がやらなきゃいけないことよ。本当なら、先生やC&Cに任せるところ。でも、シャーレはもうないし、ネル先輩たちも不安定。だから私が直にいって見てこなきゃ。迷惑かけて、ごめんね。必ず戻るから。 」
「 ユウカちゃん・・・ 」
「 私のこと、信じられない? 」
「 いいえ、信じるわ。ユウカちゃん、必ず戻ってきてね。 」
二人が雰囲気そのままに目を閉じて、唇を近づけ合う。闇の中、ユウカは思った。
これまでノアはやむを得ず彼女を問題解決に送り込んでいた。アーストロンの時も、バルタンの時も。しかし、表面上は平静を保っていても、その実彼女はそのたびに不安に駆られていたのだろう。
アーストロンに追われて、ヘリを要請した時も、きっとそうだ。
ノアは先生に惹かれているようだった。歳の差、大人と子供、立場など関係なく。
だが、もう彼はいない。彼の訃報を聞いたとき、一番悲しんだ一人が彼女だった。
その日から、ノアの心にも、穴が空いてしまったのかもしれない。その点自分と似通っているのかも。
ユウカはその場のノリでノアに唇を近づけ――
「 ユウカ先輩! 」
その時、横槍が入った。セミナーの会員が、二人しかいない部屋に入ってきたのだ。
「 な、なにが起きて・・・ 」
ユウカもノアもハッとなって、恥ずかしさから赤面してしまう。
「 海より怪獣現出。それもバカにならない大きさの! 」
「 なんですって!? 」
氷海より上陸した、伸長100mにも達するような、巨大怪獣。それは今、ミレニアムの街を進軍、蹂躙していた。カニのような六本の脚に支えられたイカのような顔の触手と、古生物のアンモナイトのような殻。複数の海生生物が融合したような巨躯が、進行ルートにある建物を破壊し、住民たちはその脅威から逃れようと逃げ惑う。
しかし、そんなこの大怪獣に、立ち向かう者たちがいた。
「 わぁ、おっきー! 」
「 先輩、呑気にいってる場合じゃないと思う。 」
「 私少しだけ不安です。どうして私たちが地下空洞に潜らないのでしょう?カリンを除いて。 」
「 こんなのに暴れられたら困るからだろ。
そら、行くぞ!! 」
ミレニアム精鋭部隊、C&C。
普段はメイド喫茶を営業し、依頼を受けて、治安を維持する。
チームの中で一番タッパの小さい彼女たちのリーダー、コールサイン00こと美甘ネルもまた当学園の怪獣使いである。
「 行け、タッコング! 」
『 バトルナイザー、モンスロード! 』
『 グオォキィィィイ!! 』
ネルのバトルナイザーから、丸くデブったタコに手足のついたような怪獣が呼び出された。
オイル怪獣タッコング。
その名の通りオイルや重油などの油を好む海棲怪獣で、ネルとともに修羅場をくぐり抜けてきた。
が、今回は余りにも体格差が大きすぎる。
相手は100mもの巨躯であるのに対し、タッコングはその半分いくか否かほどである。
その差はまるで、主人であるネルを思わせる。
が、
「 いくぞタッコング。ファイヤーボールだ! 」
そんな悪条件にも負けぬ気合い、闘志も正に主人によく似ているようだった。タッコングは自分より遥かに強大な相手にも臆することなく炎を纏わせた身体を高速回転させて跳躍、渾身の体当たりを喰らわせた。
その一撃を受けて、怯んだ隙に接近戦に持ち込もうとすると、怪獣は口から蜘蛛のごとく糸塊を吐いて牽制する。タッコングはそれを口から吹いた火炎放射によって防ぐが、続いてその鋭利な脚の刺突攻撃が振りかかる。そのまま貫かれ、鮮血が噴き出るかと思われたが、弾力性と核にも耐えうる頑強さを併せ持ったタッコングはそれを耐えて、それを弾いて見せた。
再び跳躍し、全体重をかけてタックルをお見舞いしようとするが、巨大怪獣がそれを口元の触手で受け止めると、至近距離から火炎放射をお見舞いした。
これには思わず巨大怪獣も悲鳴をあげた。
遠く、高台から二大怪獣の戦いを見つめる者がいた。桃髪の少女が、儚そうな白い少女の乗った車椅子の取っ手を握っている。
「 妙ですね。 」
「 妙? 」
「 あのカニ怪獣、なにをしにきたのでしょうか?これまであのクラスのサイズの怪獣は市街地への出現には何かしらの要因がありました。 」
「 こないだの鳥も? 」
「 ええ。前のは縄張りを荒らされたとみなして人間の居住区を攻撃していました。では、あの怪獣は? 」
「 わかんない。でももうじき終わりそう。 」
「 そうとも限らない。 」
「 ん? 」
明星ヒマリと和泉元エイミは声のした方向を振り向く。そこには黒服に身を包んだ男。二人の隣に歩いてきて、同じように、怪獣の暴れる街を見つめる。
「 スキュラは曲がりなりにもタイタンだ。よほど練度が高くもなければ、タッコング一体に後れを取るのは稀だよ。 」
「 スキュラ? 」
「 あの怪獣の名前だ。我々は海魔獣って二つ名をつけてる。海に魔と書いて海魔獣だ。 」
「 魔獣、ですか。 」
「 それくらい凶暴な怪獣だ。といっても本来ならヤツはスカベンジャーで、怪獣の死骸以外は原子力の他に食わない。来る理由は、食とは別か。 」
「 貴方、もしや・・・ 」
「 申し遅れた。相沢という。 」
「 南の銀河一帯をその脅威の可愛さで破壊し尽くした天才美少女ハッカー明星ヒマリといいます。あのエレキングや、円盤を操っていたのは貴方でしょう? 」
「 ・・・ 」
相沢は無表情を貫いていた。
「 それにその名字、聞き覚えがあるんです。貴方、SOLOMONの人間でしょう? 」
「 御名答だよ。伝説の超天才美少女ハッカーゴッド超美少女ハッカー。 」
ヒマリの口からでた、SOLOMONという単語。これは古代イスラエルを治めた王の名に由来する。それがなんなのか気が気でならない者がいた。
「 SOLOMON。それが相沢さんの組織の名前・・・? 」
木陰から二人のやり取りをみていた、ユウカである。怪獣がでたと聞いて街に向かおうとしていたところに、この場面と出くわしたのだ。
「 日本に拠点を置く組織SOLOMON。バトルナイザーを初めて実戦投入した集団であり、怪獣や宇宙人と日夜戦いを繰り広げていると聞いています。何用でこの街に来たのですか?レッドマン。 」
「 レッドマン? 」
「 オレのあだ名みたいなもんだよ、そこの、ええと、色々すっごい格好の人
・・・もしかして、溜まってる? 」
「 欲求不満ってこと? 」
「 そう。だって、仮に暑がりでもこんな格好せんよ?オレは好きだけどね。
・・・不快になったら忘れてくれ。 」
「 不快じゃないよ。暑いけど実際溜まってる。パコパコしよ。 」
「 昼間からパコパコは不味い。お嬢ちゃん、名前は? 」
「 和泉元エイミ。一年。特異現象捜査部所属。
SOLOMONなら私も聞いたことある。MONARCHと仲悪いんでしょ? 」
「 悪いというよりは、方向性が違うだけだ。それにあちらが一方的に難癖つけてんだよ。
目標は合致してる。人類と怪獣の共存。
これだけははっきりいえる。 」
SOLOMON。レッドマン。パコパコ。色々と情報量が多いが、ユウカはとにかく、これまでの話しをまとめて、知ったことを確認する。
まず、メトロン星人のいっていた組織というのは、この「 SOLOMON 」という名称である。
バトルナイザーを初めて扱った組織であり、キヴォトスに流通しているもののデータの大元も彼ら。
それを基にウタハらエンジニア部が組み立てたものだ。
相沢らSOLOMONの怪獣使いがこのキヴォトスに来訪したのは、曰く怪獣災害が頻発する原因の調査。タイタンや地下空洞の情報もある程度知っている。
そして今、相沢はエイミとパコパコしようとして・・・やましい感じがしたユウカはそれを考えぬことにした。
「 それに、はたから見れば、SOLOMONもMONARCHも平等に胡散臭い組織だ。特にお前らは多感なティーンエイジャーの集まり。怪しいやつなら、容赦なく殺しにかかるだろう。 」
その時、相沢の雰囲気が少し重苦しくなったのを、ヒマリとユウカは感じ取っていた。
それまでの彼とは違う、何処か自分たちへの敵意を剥き出しにしている。懐に隠していた刃物を取り出して突きつけているような、そんな感じがした。
「 殺しにかかるとは穏やかではありませんね。ご存知でしょう?このキヴォトスでは、殺人は特に重い罪であると。 」
「 そうだろう。だが、実際に起こってしまった。いや、それまで表沙汰にならなかっただけで、殺しなどその実起こっていても可笑しくない。殺しの道具を常用してるんだからな。どいつもこいつもが、お前のような天才じゃないし、利口でもないんだよ。だから彼は死んだ。 」
「 ・・・先生のことですか? 」
「 そうだ。オレのもう一つの目的、それは彼が何故死んだのかを調べることだ。連中はネクロフィリアの気でもあるのか、アイツのホトケすら寄越さなかったからな。お陰でアイツのベイビーフェイスをこの頃見れちゃいない。 」
相沢の口から、ユウカにとって大切な人物の話題が上がる。先生が亡くなったことは自分たちは勿論、外の世界にも伝えられていることは知っていたが、何者かに銃殺されていたという報告以外は、明らかにされていなかった。
おそらく連邦生徒会は、先生の遺体を本国に返さなかったのだろう。だから、相沢らが来た。
そういえばメトロンと話したとき、彼はこういっていた。
『 連邦生徒会?ハハハハ。あんな連中、話しを通すまでもないよ。 』
彼らがキヴォトスの行政機関である筈の連邦生徒会を無視するのも無理はない話しだ。なにせ親善大使のような立場の人間を殺され、死後も返さぬのだから。
「 SOLOMONからは、何人か回し者が紛れていると噂を聞きますが。 」
「 確かにそうだが、生徒に紛れている以上、何らかの立場にいる。それ故、表立って動くことはできない。・・・それよりも、みろ。 」
相沢が指を指した方向、街の方をみてみると、状況が一変していた。
周囲一帯が高熱を発していて、その中心でスキュラが佇んでいる。
「 な、なにが起こって・・・ 」
「 急に、暑くなって・・・ 」
C&Cや、周辺の生徒や市民、そしてタッコングまでも高温に晒され、その多くが熱中症を発症し倒れてしまっていた。
「 暑い。脱いでいい? 」
「 駄目だ。それ以上は。 」
「 どうして? 」
「 えっちだろう?よろしくない。 」
「 えっちなの、私好きだけど。 」
「 マジで? 」
「 うん。それ系の動画とか見たことある。 」
「 好きな体位は? 」
「 王道を往く騎乗位。 」
「 エロ談義はそれまでにしてください。それにしてもこの高熱、あの怪獣が? 」
「 そう。スキュラの能力、熱交換だ。ヤツは体内外の温度差を交換することができる。かの王が、前いた個体を活かしておいた理由だ。 」
「 なるほど。あの能力で、地球上の気温を冷却、温暖化を防止し南極の氷が解ける速度を遅める。そして海面レベルも・・・ 」
「 そういうこと。だが。 」
相沢は、銃を持った生徒や戦車、恐竜戦車のような怪獣たちの攻撃をものともせずにこれらを蹴散らすスキュラを見つめていた。
「 先述したように、やはりヤツはタイタンの中でも凶暴な部類の怪獣だ。どういうわけか、ああしてミレニアムの街を荒らしてる。それも熱操作まで使って。このままいけば被害は増える一方だ。 」
「 ではあの個体を? 」
「 あぁ、対処するしかない。殺すかどうかはアイツのお応え次第だけどな。 」
ヒマリとユウカは頭に?マークが浮かんだ。
「 お応え?まるで怪獣とお話しできるみたいな口ぶりですね。 」
「 あぁ、できるよ。それがコイツの真価だ。 」
相沢は、懐からバトルナイザーを取り出していった。
「 コイツで話しができるのは、自分の持ち怪獣だけじゃない。野生の怪獣の言葉を、人間の言語に翻訳することができる。勿論、タイタンも。 」
「 でも向こうは凶暴な種なのでしょう? 」
「 怪獣がでてくるのは、多くはなにかしら原因があるものだ。先ずは、対話だ。それでダメなら、駆除しかない。ま、十中八九後者だろうがね。
・・・みているんだろう?ユウカ。 」
「 ヘエェ!? 」
「 こっちに来い。 」
『 バトルナイザー、モンスロード! 』
『 ギィィイクゥアァァ!! 』
黒スーツの男の下へ舞い降りる、金色の龍。何処か機械的なそのフォルムは、とぐろを巻くと我々のよく知るUFOに近いものとなり、二人を収納し、怪獣の元へ飛んでいく。
その姿を、オカルト好きなヒマリはキラキラした目で見つめていた。
海魔獣スキュラ。学名をタイタヌススキュラというこの怪獣を人間が目撃した、知りうる中で有名な記録は、1927年のことである。
若き日のオーガスト・ダーレス、ならびにハワード・フィリップス・ラヴクラフト。彼らが偶然出くわしたのがその手のマニアの間でよく知られている。事のきっかけは一介のオカルト作家だったラヴクラフトが、ダーレスからある噂話を耳にしたことだ。
『 ハワード、アリゾナに怪物がいるらしい。 』
それを聞いたラヴクラフトは居ても立ってもいられなくなり、二人でその怪物を見に行ってやろうとなった。
こうして、アリゾナに足を運んだ彼は探索の末にそれと邂逅を果たすこととなった。
何を考えているかわからぬイカのような顔、オウムガイのような殻。そしてカニのような脚。そして山の如き巨躯。自身の知りうる生物の基準から大きく逸脱しているそれを目の当たりにしたラヴクラフトは、わけのわからぬ恐怖心を感じながらもある考察と共に、インスピレーションを大きく働かせることとなる。
『 私たちが目にしたのは、普通の生物ではない。我々の常識を遥かに凌駕した、いわば神なんじゃないのか?それも、宇宙から来た。 』
こうしてラヴクラフトは、その怪物、後にスキュラと呼ばれることになるその生物をみて感じた畏れを「 宇宙的恐怖 」とし、それを元に独自の怪物を考案、文章で再現、表現する事とした。
それが、翌年に出版された「 クトゥルフの呼び声 」である。
後年ラヴクラフトが没すると、これらをはじめとした関連作品を土台に、ダーレスをはじめとした有志たちが独自の世界観を展開。人間が、形容し難き旧支配者やその眷属と遭遇、恐怖する独特な神話体系が確立した。
「 クトゥルフ神話 」。スキュラはその祖ともよべる存在であった。
そしてそれは今、学園都市キヴォトスの最先端を往くミレニアムサイエンススクールの自治区に現れ、こうして生徒たちを襲っていた。彼女の発する熱で湯気が沸き、その中にシルエットが映る。
そこから目を覗くのはまさしく、「 旧支配者 」そのものであった。
この熱交換の能力の前に、ミレニアムはなすすべがない。多くの者が、高熱によって倒れ伏せ、街が破壊される様を指をくわえて見る他ない。
「 ち、畜生・・・こんな、カニ野郎に・・・ 」
美甘ネルはかろうじて倒れずにいた。周囲には倒れ、意識を失った仲間たち。
アスナも、アカネも、周りの後輩や同輩たちも、みな熱中症を起こしている。タッコングも戦闘不能で引っ込んでしまった。唯一カリンだけ動けるが、状況が最悪なことに変わりなかった。
それでもネルは、前方のイカの化け物に負けてやるつもりなどなく、睨みつけてやった。
例え死ぬことになっても、彼女は最後まで戦う所存であるようだ。
その時だ。
彼女の足元が急に暗くなった。怪獣が上を見上げている。自分もみてみると、あり得ぬものを目の辺りにする。
UFOだ。金色のUFOが見えたかと思うと、だんだん距離が近づいていってるのがわかる。彼女たちを吸い込み始めているのだ。
「 最悪、だ・・・ 」
巨大怪獣に続いて宇宙人とは。ついこないだでてきたらしいばっかなのに。自分たちはどうなるのか。しかし今のネルとカリンにはそんなものを考えている余裕はなく、そのまま意識を失うのだった。
ナース内部。メイド服の少女たちが、一列に仰向けに寝かされている。
「 酷い熱。このままじゃ命に関わる。 」
「 早急にアイツを対処する必要があるな。ユウカ、お前はこの中で彼女たちを。自治区内の病院に掛け合え。 」
「 相沢さんは? 」
「 さっき言ったとおりさ。お話しだよ。 」
金色のわけのわからぬ物体を警戒していたスキュラであるが、そこからなにかが降りてくるのがわかった。自分より遥かに小さい、取るに足らない存在だ。
『 おい化け物。 』
『 !? 』
スキュラは驚いた。それまで逃げ惑うか倒れてるかしかしなかった小さき者が、自分に話しかけてきたのだ。
『 お前以外誰がいる。それよりも聞かせろ。
何故ここに来た? 』
『 ・・・? 』
『 言ってる意味がわからんか?お前がここにきてなんになる?来る理由はなんだ?なにが気に入らない? 』
自分に話しかけてくるとは物珍しいので、彼女もこの小人の質問に答えてやることとした。タイタンは、その多くが人並の知能を有しており、テレパシーで会話をする。故に相沢にも、バトルナイザーを介してスキュラのそれが伝わってきた。
『 地下に手を出したでしょう?アンタたち。 』
『 なに? 』
『 私はこれまでこの地表の下で過ごしてきた。だけども、あの鉄の小人どもが私にちょっかいだしてきたのよ。でっかい網やら鉄砲やらを持ってきてね。だから頭に来てこっちから潰しに行ってやろうと思ったわけ。 』
鉄の小人。カイザーグループの連中か。だがたしか奴らは、触れてはならないものに触れて・・・
『 お前の気持ちはわかる。誰だって自分の家に土足で許しもなく入られ荒らされるのは腹に来る。
だが、よく聞け。彼らは地球の核に触れ、王の裁きを受けた。お前が労力を割いて暴れる必要はないんだ。 』
『 私は先に手を出したアンタたちの家を荒らし、三千世界の小さき者どもを滅ぼし、喰らいつくすだけよ!! 』
『 ・・・そうか。お前がそういうならば、我々はお前を殺さねばならない。 』
相沢はバトルナイザーを掲げた。相手はタイタン。エレキングでは分が悪い。そしてこの熱では、ギガザウルスも苦しい。であるならばと、彼は古くからの相棒を頼ることとした。
相手は明確に人間に敵意を向けている以上、やむを得ない。
黒服の男は、発する。
「 キングジョーオオォォォォォォオ!! 」
雷のごとく轟く叫びと共に、バトルナイザーから発せられた光。そこから現れたなにかはスキュラを殴り飛ばした。体制を崩している内にそれは相沢を手のひらに乗せて、口元へ運び、光線を照射して、内部に取り込んだ。薄金色の重厚な躯体が、旧支配者と対峙している。
「 行くぞ、キングジョー! 」
『 グワッシ!グワッシ! 』
「 ロケットパンチだ! 」
コックピットで操縦桿を握る相沢に同調するように、その怪獣は両腕をあげて独特の仕草を見せたかと思うと、次の瞬間、握り拳を作った右腕を振りかざし、バーニアと背のジェットを吹かせて飛翔、先ほどよりも手応えの強い渾身の一撃を叩き込み、スキュラを再び転倒させた。
宇宙ロボットキングジョー。怪獣使い相沢の初めての持ち怪獣であり、彼が安定して御しうる中で最強クラスの戦力だ。本来ならばペダン星人の開発したこのロボット怪獣は、この星の技術で、パット見のフォルムこそそれほどではないが、オリジナルのキングジョーからだいぶ改造されていた。
その一つが、エンジンの出力強化とバーニアの増設による、一定の機動力の改善である。このロケットパンチはそれから来る一撃だ。元来パワーに長けるキングジョーにスピードを与えることで、タイタンにも通用する攻撃力を実現した。
『 いったいじゃないの!美人が台無しになったらどうしてくれるの!? 』
『 すまないな。だが自分たちの暮らしを脅かされれば、そうせざるを得ないんだよ。わかれよ! 』
『 わかりたくもないわよ。余計な情報ですもの! 』
『 このまま帰るつもりはないってことか!? 』
『 そういうことよ! 』
キングジョーは立ち上がるスキュラに接近し、彼女が突き刺そうと振り下ろした脚を掴む。
「 ううるぅぁぁぁぁあ!! 」
そのまま投げ飛ばした。スキュラはまたも地面に叩きつけられるが、必ず目先の敵を滅ぼそうと体勢を立て直し、キングジョーに襲い来る。
『 殺してやるわ伊達男! 』
『 やれるもんならやってみろ、イカ助野郎! 』
突進してきたスキュラに、ジェットを吹かせて飛翔、再びパンチをお見舞いし、そこからさらに二発目三発目と喰らわせる。
こうしてダウンしたところを、マウントを取った。
そこからなんとか無力化しようとひたすら殴りつけるキングジョーであるが、内部の相沢は、ある声をうっすらと聞いていた。
スキュラが来た方面、沿岸部のさらに先の海から、あの咆哮だ。
( ちょうどいいところに来てくれたようだ。 )
どうやら、今回の騒ぎは怪獣を殺さずに済みそうだ。だが、当のスキュラは彼に気づいていない。
『 復讐してやるわミジンコ共! 』
『 この場にいるのはお前の住処を荒らした連中じゃない! 』
『 じゃあ奴らは何処よ! 』
『 ゴジラが潰したといったろう!! 』
『 嘘おっしゃい! 』
『 なら本人に聞け! 』
『 グワッシ!グワッシ! 』
キングジョーはスキュラを蹴り飛ばすと、そこから彼女の脚を掴み、海へ投げた。
水飛沫が上がり、水面が大きく揺れる。
スキュラは尚もキングジョーやキヴォトス人に攻撃しようと向かおうとするが、
『 !! 』
後方から凄まじい圧を覚え、そっと振り向いてみる。そこには、『 彼 』がいた。その黒い巨躯はやはり、堂々たる王者の威厳を示し、獰猛なスキュラですら、怖気づいていた。
タイタヌス・ゴジラ。SOLOMONに於いても、この存在は重要視されていた。彼らはゴジラが自然の調停者であることを知っているのだ。
スキュラは、そんなゴジラと相対して、そのまま動かない。テレパシーで互いの意思を伝え合っているのだろう。キングジョーに乗っている相沢も、ナースの中にいるユウカも、その内容をバトルナイザーを介して知ることとなる。
まとめると以下の通り。
・スキュラの住処を荒らし、彼女を襲ったオートマタは間違いなくその後にゴジラが滅ぼした、カイザーグループのものたちである。
・彼らはスキュラを攻撃した後、ゴジラの力の源である地球の核のエネルギーをサンプリング、強奪した。
・地球の核は、ゴジラの種にのみ許された力。故に彼らのいくつかの住処、基カイザーグループとその傘下の企業へ赴き、成敗して回った。
目印になったのは、王冠を被ったタコのマークであるとのこと。
以下のことを伝え、ゴジラは世界に轟くような咆哮をあげた。
『 エオォォォォォォォォォォォォオオオオオオ!! 』
アルファコール。ゴジラなどのアルファタイタンと呼ばれる怪獣たちにのみ許された、他のタイタンへの命令権。その内容は、
"他の地へ赴け。大地を穢すな。"
である。以前の個体が、己に謀反を起こそうとした経験からか、ゴジラは彼女のように、地球環境の冷却を命じなかった。
それを聞いたスキュラは、潔く海へと去っていった。
ゴジラは何を思っていたのか、自身を見送るキングジョーを一瞥すると、同じく去っていくのだった。
ナースの中でそれをみていたユウカは圧倒された。
他の怪獣とはまるで規格が違う。あの日のアーストロンとは比べ物にすらならない。ミレニアムの、いやキヴォトスの全戦力をぶつけても、倒すことは叶わない。間違っても敵に回してはいけない存在であろう。
あんな生き物が、この地球にいるだなんて。
王の背中に荘厳さと生命の神秘、そして畏れを抱いたユウカは改めて思い知ることとなる。
怪獣という生物の強大さを。
故にそれらが街に現れ、自分たちの暮らしを脅かす理由を突き止めねばならないとより一層強く感じるのだった。故に探索は予定通り行うこととした。
「 頼りにしてるわよ。 」
『 ピィィイギャォォォォオン! 』
ユウカのバトルナイザーの中の怪獣は、任せておけとばかりに吠えるのだった。
今回もユウカの出番が少なくってしまった。多分もうちょっとしたら描けそうだけども、次回は多分別のになりそうです。