Hashirama Archive   作:アテナ18号

52 / 54
先週は投稿を休んでしまい申し訳ありませんでした…
本篇どうぞ


八つ当たり

 

 「……まぁ元気を出せ、モモイ。元々ゼロから作る予定だったろう?」

 「分かってる……!分かってるけどぉ……!」

 

────ゲーム開発部、部室にて。

 

 連日の疲れも溜まっているだろう忍術研究部の三人は置いて、珍しく一人でミレニアムを訪れた柱間が目的地の扉を開くと目に飛び込んできたのは────意気消沈しその場に座り込むモモイとミドリとユズに加え、狼狽し困ったように表情を歪めるアリスの姿。先生を見つけていの一番に彼の袖を引っ張るアリスの様子に何があったのかと話を伺い彼が見たものは────言わずもがな、G.bible。

 

 

 「───こんなのってあんまりだよぉぉォォオオオ!!!」

 

 

───そこに刻まれた伝説のクリエーターによる、ゲーム開発者に送られたありがた〜い言葉に、全てを察した柱間がため息を吐いた。

 

 「モモイよ、気持ちは分かるが…」

 「分かるよ!?ゲームのデータがそのまま入ってるわけはないと思ったさ!だってあくまで神ゲー"マニュアル"なんだもん!!でもさでもさ!ゲーム開発に役立つ汎用的なプログラムやコードとかは!?そうじゃなくてもジャンルごとのゲーム開発に関するアドバイスとかうんちくが載ってるもんじゃないの!?最悪売上から予想されるユーザー、ターゲット層を意識したマーケティング戦略とかさぁ!?何かないわけッ!?言われなくても────

 

 

 

 

────ゲームは愛してるってぇ!!うわあぁぁああああん!!!」

 「も、ももい……」

 

 死んだ目のミドリとユズに代わって代弁するような彼女の嘆きに言葉を失う柱間の隣で、依然としてあわあわと手を右往左往させるアリスが掛ける言葉も見つからず、ただただ部活仲間の名前を呼ぶにとどまっていた。頭を掻いてどうしたもんかと顔を顰める柱間が"手荷物"を近くの棚の上に置いて彼女達に歩み寄る。

 

 「……そう嘆いとっても何も始まらんだろう。残酷なことを告げるようだがな、貴様らに残されとる時間は二週間も満たぬのだぞ」

 「先生……正確には六日と四時間三十八分です……一週間を切っています……」

 「……そんなに経っとったのか……」

 「分かってるよお!!何で現実を突きつけてくるの!!正論は時として人を傷つけるんだよ!?」

 「長いこと現実から目を背けとった貴様らの自業自得だろう……」

 

 柱間の、いつになく鋭く冷たい言葉がモモイ並びにゲーム開発部一行に突き刺さる。いつもの彼ならもう少し棘のない発言で彼女らを宥めながら発破をかけるものだが、今日に限って回りくどい言い回しはせずに呆れたように正論を突きつけるのは、そもそもの話彼自身は別にG.bibleにゲーム開発部ほどの期待を寄せてはいなかったからだろう。それは単に"ゲーム開発部"そのものに対する期待と言い換えても良いわけだが────

 

 加えて。

 ゲーム開発部とは対照的に、鏡の件を終えて彼の胸中を満たしていたのは達成感ではなくユウカやC&C、その他無関係のミレニアム一般生に対する罪悪感であった。要するに、アリスの件を除けばG.bibleにまつわる全てが柱間には忌まわしき記憶でしかない。

 とくれば彼はG.bibleの件で肩を落とすゲーム開発部の気持ちを汲んでやることもなく、早く気持ちを切り替えろと伝えるばかり。ため息を吐いて手元の端末───ゲームガールズアドバンスSPに視線を落としながら、柱間がそこに無慈悲に表示された、ゲームを愛しなさい、という文言をながめていた。

 

 「……兎も角元気を出せモモイ。貴様がそんな様子では、アリスも不安になるだけぞ。明るい貴様がおってこそのこの部室だ、雰囲気も暗くなる一方よ」

 「うぅぅぅぅ〜……」

 

 いつまでもぐずって立ち直らないモモイの前に腰を下ろして頭を撫でると、呻き声を上げるモモイが涙か鼻水か判断つかない液体を柱間の服に擦り付けるようにお腹に顔を埋めて抱きついた。仕方のない奴だと幼児退行するかの如く柱間に頭を擦り付ける彼女を抱き上げて微笑む柱間が彼女の背中を撫で、しばし経った後に落ち着いたのを確認すると彼女を離し、再度頭を撫でる。

 

 「落ち着いたか?」

 「はぁ〜〜〜………うん……まぁ、まだショックは抜けきれないけど……」

 

 「そうか。しかし、それでも立ち上がらんとな。辛くとも後がない、そういった逆境にこそ己を奮い立たせるのがゲームの主人公なのだろう?ならば、お前達もそんな彼らに恥ずかしくないよう立ち振る舞わなくてはな」

 

 自身の服の胸元についた濃いシミには目もくれず、モモイの頭を撫でる柱間が彼女を元気づける。先生が生徒にとって激毒であるように、どうやらその逆も然りのようで、甘さの捨てきれない柱間があまり目にしない弱々しいモモイの姿に同情心がわき、少々過保護なほどにモモイが立ち直るまで愛撫を続けていた。

 

 「うん。………あ、そういえば……先生、結局ゲームはどうしたの?何かやった?」

 

 少しばかり気を持ち直したモモイが依然としていつもの快活さは見えないものの他の話題について語れるほどに回復したようで、昨日柱間に話していた"ゲームへの慣れ"について尋ねた。

 

───ちなみに。

 

 彼女がこれほど早く気を持ち直せたのは、鏡の奪還以前に既にアリスの激励を受け、元々G.bible抜きでのゲーム開発に思考をシフトしていたことも大きいのだろう。

 

 結局はG.bibleに頼ったわけだが──既に関係のない話である。

 

 「あー……それなんだがな……まぁ、ゲームセンターには行ってきたぞ」

 「それだけ?」

 「まぁな…後はゲームを買おうかと思ったが……」

 「え、わざわざ?そんなことしなくてもウチの借りれば良かったのに…」

 

 「お前ら抜きで勝手に忍び込むわけにもいかんだろうが。それに、やりたいゲームがあったが……ついぞ見つけられなくてな」

 

 柱間の発言に意外そうな声を漏らすモモイと、彼らを外野から眺めて少し立ち直ったミドリ。以前ゲーム開発部で格ゲーをやっていた時は確かに楽しそうに遊んでいたのだが、彼が主体的に自ら興味を示すゲームというのも思い当たらず、何より彼自身がデジタルゲームに無頓着そうなこともあり、逆に彼女らも興味が湧いていた。

 

────ただ一人を除いて。

 

 

 「………せ、先生…」

 「ん?どうした、ユズ」

 

 ロッカーを少し開いた柚子が、おそるおそるといった様子で口を開く。柱間の先ほどの発言に続き、珍しいことも起こるものだとモモイとミドリがロッカーへと顔を向ける。柱間から声をかけることはあっても、ユズからわざわざ呼ぶことはないと思っていたばかりに、いったい何を言い出すのかと話半分に耳を傾けていたモモイとミドリだが────

 

 

 

────次の瞬間、背筋が凍りついた。

 

 

 「…先生のやりたいゲームって、もしかして───

 

 

 

───テイルズ・サガ・クロニクル…?」

 「おぉ!たしかそんな名前だったかの?貴様らが作ったという…」

 

 「「ひぇ」」

 

 三人の顔が瞬時に青ざめる。対照的に柱間の顔は喜色満面、アリスも同様に顔を綻ばせていた。

 

 「なるほど!先生はテイルズ・サガ・クロニクルをプレイしたいのですね!ゲーム開発に当たって前作をプレイしておくのはとても良いと思います!アリスもオススメです!」

 「ぬ?アリスはもうやったのか?」

 「はい!アリスに多くの感動と衝撃を与えてくれた作品です!」

 

 「なるほどの、アリスのお墨付きとは期待しても良さそうだの!といっても、少し野暮用でまた後でになるがな、っと……」

 

 膝に手を当てて立ち上がる柱間。どうやら直様テイルズ・サガ・クロニクルをプレイするわけではなく、別件で用事があるらしい。少しばかり寿命が伸びただけだがそれでも露骨に安心したようにモモイ達が安堵のため息を吐いていた。

 

 「せ、先生何か用事があるの?」

 「あぁ、セミナーとヴェリタスに少しな。何、ちょっとしたら戻る」

 「そ、そっか…ちょっとしたら戻るんだ……」

 

 「?あぁ、そうだが……っと、そうだ。モモイ、コイツを少し借りていいか?」

 「え?何、ゲームでもするの?」

 

 「いや、そうじゃなくてな。G.bibleのデータを移しておきたい。貴様らにはもう無用の長物だろう?」

 

 そう言う彼が片手に持ち上げるのは未だ容量の小さいファイルを開いて残酷な文言を突きつけるG.bibleの入ったゲームガールズアドバンスSP。

 

 「え?まぁ私はいいけど……そんなの何に使うの?先生も必要ないでしょ?」

 「あぁ。ただあの工場について気になることがあってな。手がかりが一つでも欲しい。何かの役に立つかもしれん」

 

 「ふ〜ん、まぁ良いよ持ってって。早めに返してね〜」

 

 のんきな声で柱間を見送るモモイ。とりあえず皆が立ち直ったことに安堵しながら柱間が部屋から出て行こうとした矢先───

 

 「…あ、そ、そう言えば先生」

 「ん?どうした、ミドリ」

 

 

 「その、G.bibleについてなんですけど、伝えておきたいことがあって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『えっと、シッテムの箱に、ですか?』

 「あぁ。ただまぁ無理にとは言わぬ。正体不明のデータを入れて、貴様に何か影響が出るやもしれぬからな、嫌なら嫌と……」

 

 『良いですよ!このスーパーアロナちゃんにお任せ下さい!』

 「ふむ、そうか。頼りになるな、アロナよ」

 『当然です!と言うか、先生はもっと私を頼って下さい!キヴォトスに来たばかりの頃は何をするにも尋ねてくれたのに、最近は全く先生が声を掛けてくれないから暇なんですよ!』

 

 「はは!すまんすまん!お前に頼ってばかりだと自堕落になってしまうのが怖くてな、お前を信用してないわけではない」

 『むぅ……』

 

 ヴェリタスの部室に向かう柱間が、道中でアロナと言葉を交わす。何気ない雑談も含めて彼が口にするのは一つの頼み事、というのもモモイから借りたゲームガールズアドバンスSPに入っているデータをシッテムの箱に移行しても良いかという話であった。

 

 ミドリやモモイ達から聞いて自身で確認した上で確かにG.bibleは彼女らを落胆させるに足るただのファイルであることは理解したのだが、それでも何かの手掛かりになるかもしれないし、それこそ黒服等に現物を持って尋ねれば別のアプローチも見つかるかもしれないと踏んでいた。兎も角、彼女らにとって必要なくなったのなら、あの軍需工場から回収したものは手元に置いておきたかったのだ。

 

 「ただ、今回ばかりはアロナに頼らないとどうにもな、悪いが頼めるか?」

 『…ふっふっふ、仕方ないですね〜。このアロナちゃんにドーンとお任せ下さい!』

 

 「ハッハッハ!頼りになるの!───では、例のファイルの解析も頼むぞ、アロナよ」

 

 「例のファイル?……あぁ!えっと、ケイ、じゃなかった。

 

 

 

────key、というファイルですね!了解です!」

 

 柱間に言葉を返す彼女の口ずさんだ、keyというファイル。部室を立ち去る柱間を呼び止めたミドリが、マキからゲームガールズアドバンスSPを受け取った時に、彼女らでも解読不能な謎のファイルが存在したという。機械語、というのは柱間にはサッパリだが、兎も角現行のヴェリタスの技術力を以てしても解明できないデータが存在するという事実は、いつかの日に黒服と話した過去の遺産という話を想起させるに十分で、そういった意味でもG.bible───もとい、あの工場から持って帰った謎のデータを生徒の手元に置いたまま放置しておくわけにはいかなかった。

 

 「あぁ、まぁキーやらケイやら、そこら辺はオレには分からんが…兎も角、よろしくの、アロナ」

 『はい!大船に乗った気持ちでお任せ下さい!』

 

 

────ちなみに、両者が時折ケイと口走ってしまうのは、読み間違いを起こしたモモイの仕業であることは、言うまでもないことだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……うぅん……」

 

 「……ふふ、ユウカちゃん?」

 「な、何よ、ノア」

 

 「今日も先生、来ているらしいですよ?」

 

 「そ、そうらしいわね………な、何よ、いきなり」

 

 ミレニアムタワー最上階、セミナー室。

 流石のミレニアムの技術力というべきか、たった一日で大凡の補強工事は終えたものの未だに完全修復には至っておらず、先日の件の傷跡が未だ物理的にも精神的にも癒えていないユウカが、何か悶々とした様子でソワソワと落ち着かない様子であった。そんな彼女を茶化すようにノアが声をかけると、やはり問題の原因は先生であることは疑いようがないのだが、年相応に見栄を張るユウカが何でもないように気丈に振る舞おうと試みるがどうにも本人は自覚がないのだろうが、口が引き攣り声が上擦ってしまっていた。

 

 そんな友人の姿に何とか笑いを堪えるノアが小さく微笑みながら声をかける。

 

 「いえいえ、特に他意はありませんよ?今頃はゲーム部の部室でしょうか」

 「まぁ、そうなんじゃないかしら」

 

 「ユウカちゃんも、少しご挨拶に向かわれてはどうです?」

 

 ノアのいきなりすぎる提案に、驚くユウカが目を見開いて慌てふためく。そんな彼女の様子に、更に笑みを深めるノアが堪えきれずに笑い声を漏らした。

 

 「ち、ちょ、な、なんで私がわざわざ挨拶なんか行くのよ!」

 「ふふ!いえ、別に深い意図はないですよ?先生には色んな意味でお世話になっているでしょうから、少しお声をかけるくらい…」

 

 「……ふ、ふん!それこそ余計なお世話よ、ノア。私からわざわざ先生にご挨拶に伺う、なんて……」

 

 そこまで言って、言葉に詰まる言い淀む彼女が不安そうに目を泳がせる理由は、やはり先日の柱間に対する暴言だろう。彼女を取り巻く状況からしてあの時ユウカがハッキリと表明した柱間に対する正当な怒りに誰が異議を唱えられようかという話だが、人の良い彼女はそれでも冷静になってから心を痛めてしまったのだ。かと言って今更彼の前に立って素直に頭を下げるのを変な意地が邪魔してままならない、よもや彼に限ってそんなことは万に一つもあり得ないのだがもしも自分を嫌ってしまっていたらどうしよう、などと心をチクチクと刺すような鈍いストレスが彼女を襲っていた。

 

 「そうですか……では、私がご挨拶に向かいましょうか」

 「うん……え、え?え!?」

 

 「あら、どうされました?ユウカちゃん」

 

 ここで冷静なユウカなら、いつものノアのからかい癖かと長年の付き合いから容易に想像できたものだが、そんなバレバレの演技をノアがわざとらしく行ったということは、通るという確信があってこそ。

 

 案の定目に見えて分かりやすく動揺するユウカが一瞬遅れて机を叩いて立ち上がり、ノアを凝視する。

 

 「な、なんで!?」

 「なんで、と申されましても……少し気分転換に散歩も兼ねて、歩こうかと。そのついでに」

 「な、なん、そ、それは……」

 

 何か言いたそうにユウカが口を何度も開閉させるが、ノアにそう言われてしまっては咎める手段を持ち合わせないらしい。そんな彼女の様子をいじらしく思ったノアが心の中で微笑みながら言葉を続けた。

 

 「そう言えば、そろそろ小腹も空いてきましたし、先生とお食事に行くのも良いかもしれませんね」

 「な!?ちょ、ちょっと!!」

 「おや、どうされました?ユウカちゃん」

 

 「あ、う……き、今日に限ってなんでわざわざ外食なのよ!し、しかも朝から…!」

 

 知的で、理論武装の得意な友人が何とか自分を引き留めようと、どうとでも言い訳が可能な追及を行なってくる姿に、思わずクスッと笑いが漏れるノア。

 

 「ふふ、そういう気分、と言うだけですよ。今日は早朝から作業でしたので朝を抜いており、お腹も空いてますので。それに機会があればぜひ先生と交友を深めたいとも思ってましたから」

 「そ、それは……せ、先生がもう食事を済ませてたらどうするのよ!」

 

 「では、その際は話し相手になっていただきましょうかね」

 「なっ!?うぐぐ……」

 

 先生の都合を一切考えていないような厚顔甚だしい発言だが。それを諌めないのはユウカにも"柱間なら生徒の食事の誘いを断るはずがない"という認識があるからだろう。ここで、"先生に迷惑だ"などと口走ることは簡単だが「先生なら喜んで下さるのでは?」などと返されれば、頭の中にありありとあの陽気な大人の嬉しそうなニヤケ面が浮かび、否定する言葉を持ち合わせない。

 

 「……ふぅ、一通り作業も終わりましたし、失礼しますね?ユウカちゃん」

 「え!?は、早くない!?う、嘘───ほ、ほんとに終わってる…!」

 

 などと、言葉を交わしている内に、どうやら仕事を終えたらしいノアが書類を揃えてトントンと整理しながら伸びをする。驚くユウカが慌てて席を立ち彼女の元まで駆け寄って書類に目を通すが確かに彼女に割り振られた分の仕事をこなした証拠がそこにはあった。これは偏に彼女の処理速度が常軌を逸しているという話ではなく───勿論、事務仕事の処理速度で言えばこのキヴォトスにおいて彼女がトップレベルの人材であることは疑いようがないが───ユウカがストレスと疲労により著しくパフォーマンスが低下して、そんな自身とノアを比較していつもよりもノアの仕事の速度が早すぎると勘違いしただけである。現実は彼女が先走っているのではなくユウカが遅れているのだが。

 

 「さてユウカちゃん、そういうわけですので」

 「ち、ちょっと!待って!」

 

 勿論ノアのこれらの言葉は彼女をおちょくるためのものだが、そうとも知らないユウカが焦ったように彼女を引き止める。別段友人が恩師と食事をしただけで自身に何の不都合があるのか、これでは自分が何か変に重い人間ではないか、という葛藤がありながらもノアを呼ぶ口が止まらない。どうしようどうしようと焦っていたところ────

 

 「───すまぬ、ユウカはおるか?」

 「あら」

 「え!?」

 

────幸か不幸か、その柱間本人がセミナー室に現れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「すまぬ、予約しておいた千手柱間だが……」

 「あ、はい!お席までご案内いたしますね!」

 

 ミレニアム校舎より徒歩で数分、少しオシャレなカフェにしてはまだ人も少ないのは空も青みがかってきたばかりの早朝も早朝という時間帯が原因だろうか。縁がないわけではないが、あまり踏み入れることのない小洒落た雰囲気の店内に、少しキョロキョロと見回すユウカが後ろから声をかける。

 

 「せ、先生、いつのまにこんな場所を……」

 「ん?あぁ、別に常連というわけではないぞ。初めて利用するな」

 「は、初めてなんですか?」

 

 「あぁ、生徒との付き合いも増えてカフェに通う機会自体は多くはなったがな」

 

 目の前の大人の、あまりにも堂々とした立ち振る舞いから勘違いしそうになったが、どうやら彼もこの店は初めて利用するらしい。その事実が、ユウカを一際良い意味で動揺させる。

 

 「(わ、わざわざこの場を設ける為に……わ、私の為に予約をとってくれたってこと?)」

 

 どこか脳内ピンク色気味な彼女が頬を赤く染めるが、店員と柱間の言葉に我を取り戻したユウカがハッと意識を切り替えて促されるまま席に座る。どこかぎこちなさを有したまま軽く飲み物だけ注文すると、二人のオーダーの確認を終えた店員がペコリと頭を下げて奥へと姿を消した。

 

 沈黙。

 

 気まずさを覚えるユウカが柱間を前にして、何かを喋らなければと口をもごもごさせる。そんな彼女の奮闘が柱間の目に留まったのか、彼が先んじて口を開いた。

 

 「…先日はすまなかった、ユウカ」

 「い、いえ!私の方こそ、事前に把握しておいたのに先生に当たり散らしてしまって、申し訳ありません!」

 

 柱間と対面する前に抱いていた意地やプライドなど何処へやら、いざ面と向かって顔を合わせたら一も二もなく口をついて出るのは謝罪で、柱間に対してペコペコと頭を下げていた。

 

 「で、ですので先生もお顔を上げてください、私も気が安らぎませんので…」

 「しかし…」

 「そ、それに店内ですから…!人の目に付きますんで…!」

 

 「……そうか、分かった。──ありがとう、ユウカよ」

 「……いえ、先生もお疲れ様です、本当に」

 

 何に対しての感謝なのか、深くは追及しないユウカが今もなおゲーム開発部の為に奔走しているであろう柱間を労う。その後しばらく互いに沈黙し間を開いた後、ユウカが口を開いた。

 

 「……その、先生」

 「ん?なんぞ?」

 

 「……えっと、本当に、申し訳ありませんでした」

 「……」

 

 自分で柱間の謝罪を止めておきながら、自分勝手に頭を下げるユウカ。それを柱間が諌めないのは彼女が言葉を続けそうな雰囲気を感じ取ったからだろう。

 

 「その、分かっているんです。ノアや周囲の人間が、一定の理解を示してはくれます。私の状況を客観的に見たらどうとか、って……いうのは、分かるんですけど……だからと言って、ハシラマ先生に対して私が罪悪感を抱く抱かないは別の話ですし…ダメなことだと、判断するのは、私ですから」

 「……ユウカ」

 「改めて、申し訳ございませんでした」

 

 言葉がまとまらず、曖昧な言い回しの彼女がこれだけは伝えねばならないと、ハッキリと謝罪の言葉を口にする。数秒、深々と頭を下げたユウカが緊張した面持ちで頭を上げると───頭頂を包む、暖かい触感。それが何であるかなど想像に難くなく、反射的に離れそうになったものの、少し顔を赤くさせて大人しくその愛撫を享受していた。

 

 「…優しい子ぞ、お前は。ありがとう、ユウカ。そしてすまない、繊細な貴様にそれほどの心労をかけてしまった」

 「い、いえ。先生に比べれば私のなんて大したことではありませんから…」

 

 「そうか、では何故顔を曇らせる」

 「っ、そ、それは……」

 「ユウカよ、心配しなくて良い。不安なら言ってくれ」

 

 鈍感で鋭いこの大人の男性には、やはり見透かされるらしい。もしくは気丈に振る舞ったつもりの自分の顔に、それほど現れていたのだろうか。心をチリチリと焦がしていた不安の種を吐露するユウカ。

 

 「………そ、その」

「うむ」

 

 「……せ、先生に、嫌われたのではないか、と。も、勿論先生のことは信頼しています!先生がこの程度のことで見限らないのは分かってますが……そ、それでも、不安で……」

 

 赤く染まっていた彼女の顔が、今度は忙しなく青色に染まる。彼に撫でられていた時の朗らかな表情から一転、今度は不安が拭えず心配そうに視線を泳がせていた。そんな彼女の様子を見て────瞬きを繰り返した柱間が、小さく笑う。

 

 「ふふ、ユウカよ、考えることは一緒だな」

 「は、はい?」

 

 「実はな、オレもだ」

 「おれも…?」

 

 「あぁ。不安で不安でたまらなくてな」

 

 てっきり───自分で言うのも何だが───自分を慰めるものと思っていたユウカの耳に入ってきたのは、柱間の弱音。どうやら彼も、自身と同じく何か不安の種を抱えていたらしい。

 

 「えっと、いったい何が不安だったんですか?」

 「ん?今さっき言ったはずぞ?」

 

 「いま、さっ、き…………───ち、ちょっ!?」

 

 彼の言わんとすることを理解したユウカが一気に顔を紅潮させる。相手を求めていたのはどうやら自分だけではないと理解した彼女が───漫画のように髪の毛を飛び上がらせると、変わっていないはずの柱間の穏やかな顔がどうにもニヤケ面に見えてしまい、恥ずかしそうに表情を歪めていた。

 

 「〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!も、もうッ!!なんで貴方はそう恥ずかしげもなくそういうことが言えるんですかッ!!」

 「ハッハッハ!恥ずかしいものか!うむうむ!!ユウカに嫌われたわけではないようで一安心ぞ!!」

 「口に出さなくていいです!!もう!!」

 

 怒っているのに、嬉しさを隠せないように口がにやけてしまう。それを何とか堪えようとして変な顔をするユウカが、暑そうな顔を覚ます為に手のひらでパタパタと顔を扇いでいた。

 

 「ユウカよ」

 「な、なんですか、まったく……!!」

 

 「謝罪の品だ。受け取ってくれるか?」

 「…謝罪の品、ですか?」

 

 「あぁ、大したものではないが…」

 

 未だ熱の冷めやらないユウカに柱間が取り出したのは、小さな小包。手提げの袋に入った何かを机の上に置いてユウカの前に差し出した。

 

 「そんな、申し訳ないですよ!わざわざご丁寧に、こんな…食事もご馳走になっていますのに…」

 「そうか、ならオレのために受け取ってくれぬか?貴様にかけた迷惑料と思ってくれ。そうすればオレも気が休まる」

 

 「…もう、そう言われたら受け取らざるを得ないじゃないですか……ありがとうございます、先生」

 

 そう言って丁重に袋を受け取るユウカ。その後、どうしたものか、この場で見ても良いのか、そっと脇に置いて持ち帰るべきか悩んでチラリと柱間の顔を見ると、彼がゆっくりと首を縦に振る。それを開封の合図だと受け取ったユウカが、チラッと中身を見て驚いたように口を開いた。

 

 「…えっと………え、えッ!?こ、これ!!」

 「ふむ、喜んでもらえたか?」

 

 「こ、これ、香水じゃないですか!?し、しかもサミュエラの、ザ・ビヨンド……!た、高すぎますってッ!!受け取れませんよッ!!」

 

 中を覗いてみたら、何か見覚えがあるような薄紫色の箱を見つけて目を細め───それがキヴォトスで大ヒットしている最高級香水だと気づいた瞬間驚いた声を荒げてしまう。その反応が意外だったのか柱間も困ったように表情を歪めていた。

 

 「す、すまん、気に入らなかったか…?」

 「え?あ、いえ、気に入らないとかじゃなくて…!と、というかただの仲直りの品にしては価格も、そ、その…物選びも色んな意味で重すぎますよ!!な、なんで香水なんか選んだんですか!!」

 

 少し悲しそうな柱間の顔に折れそうになるユウカが、いやいやと気を持ち直す。いきなり柱間から最高級香水を手渡され、心臓をドキドキと高鳴らせるユウカが、これは大人の世界では普通のことなのか、自分がウブなだけなのか、などと変なことを考えながら柱間わ問い詰めていた。

 

 「い、いや、ユウ───き、キヴォトスの女性はこれが好きだ、と聞いてな」

 

 キヴォトスの女性はこれが好き。

 

 その話は間違ってない。事実ザ・ビヨンドはこのキヴォトスで他の追随を許さない破竹の勢いで売れている。ユウカもそれを貰って、嬉しくないはずがない。少しいきなりすぎてテンパってしまったものの、どうせこのまま彼の態度に絆されなし崩し的に受け取ってしまうのだろう。そして甘んじて最高級香水の香りに身を包み、幸福に項垂れるのだろう。そんな予感があった。

 

 つい先ほどまでは。

 

 

 「……ちょっと待って下さい。今何を言いかけました?」

 「な、何がだ?」

 

 「とぼけないでください。ゆう、って言いましたよね。ユウカ、って多分言いかけましたよね」

 

 ゆう、と言った、言ってしまった。

 ユウカに突っ込まれた柱間が、手を右往左往させて何とか言い訳を考える。

 

 「そ、それは───その、アレぞ!その、だな……」

 「………」

 「ゆ、ユウカも好きそうだ、と思ったのはオレの考えで、それはそれとして、買った理由はさっきも言った通り───」

 

 「……分かったわ、ノアですね」 

 「な!?」

 

 柱間の反応と顔を見れば、どうやら図星らしい。さっきまで緊張していたのがバカらしくなって、はぁ〜っとため息を吐くユウカが背もたれに体を預けた。

 

 「……道理で、先生らしくない贈り物だと思ったわ。先生ならこんな高価な物送ったら、余計に気を遣わせないか、とか考えそうだもの…」

 「ゆ、ユウカ……」

 

 そこまで口にして、ハッと目を見開いた。

 

 「……ちょっと待って、先生。もしかしてこの店も……」

 「ま、待て!食事の提案はオレが…!」

 

 「……つまり、この店を選んだのはノアなんですね」

 「あ」

 

 

 

 「……はあああぁぁああぁぁぁぁ…………」

 

 ユウカが荒んだ瞳で大きくため息を吐いた。目の前の柱間はオロオロと取り乱すだけで、心配そうに彼女を見つめるばかり。

 

 「す、すまん……貴様の好物が分からず、それでノアに聞いて……」

 「……あのですね、こんな軽く万札が吹っ飛ぶような香水をただの仲直りで渡しませんから」

 「す、すまなかった……」

 

 「……まぁ、有り難くいただいておきます、今回は」

 

 そう言って、観念したようにため息を吐いたユウカが眉を八の字に曲げたまま、自嘲気味に笑って袋の中を覗き込む。当たり前と言えば当たり前なのだが、変な勘違いをして勝手に一人舞い上がっていた数十秒前の自分を見て、喜ぶような残念がるような、そんな気持ち。彼の本心でなくて良かったような、悲しいような。

 

 「……ただ、ノアにまで尋ねてくださった、その気持ちが一番嬉しいです、ありがとうございます、先生」

 「い、いや、お前が良いなら良いんだが…」

 「……ただ、次の機会があれば、その時は私の好きな物、ではなく先生の贈りたい物をいただきたいです。気持ちがこもっているなら、何でも嬉しいので」

 

 「わ、分かった。必ずそうしよう」

 

 先ほどまでは怒りやら悲しみやら嬉しさやらが混在してぐちゃぐちゃだった気分が、いっそ清々しいほどに晴れ渡っていた。先生だけでなくノアからの贈り物とも考えたら二人が背中を押してくれている気がして、いつまでもクヨクヨすべきでもないかと自分を奮い立たせていた。

 

 「……ところで、何で先生はこの店を?と言ってもノアの提案なんでしょうけど…」

 「あぁ、それはだな……」

 

 「失礼します、お飲み物をお持ちしました」

 「あ、ありがとうございます」

 「うむ、ありがとう」

 

 二人の会話に割り込むように、店員が甘い香りの漂うホットミルクを机に置いた。ソレを受け取る両者が感謝を表明すると、去り際に何かの確認をするように店員が柱間にアイコンタクトを送ると、ソレを受け取った柱間が首を縦に振る。二人のやり取りを見たユウカが首を傾げていた。

 

 「えっと…?」

 「うむ、ユウカよ。今腹はどんな具合ぞ?」

 「お、お腹ですか…?まぁ、結構すいてますけど……」

 「うむ、それは良かった」

 

 「えっと…?……あ、そういう…!」

 

 やはり要領を得ない回答に、傾げた首が戻ることのないユウカの視線の先で、笑顔の店員さんが注文した覚えのない、ケーキのようなものを手に二人の元まで歩み寄ってくる。その姿を見た時、なるほどと納得するユウカ。確かにお店によっては事前の予約制でサプライズのように特別なメニューやサービスの受けられる店が存在する。ここもそう言う類のお店かと理解して小さく微笑んだ。

 

 「(なるほどね、ノアも粋なことするじゃない。……に、にしてもこういうサービス受けるのは初めてで緊張するわね。えっと、メニューが置かれて終わりだったりするのかしら…?)」

 

 ニコニコと笑顔を浮かべる店員が近くまで寄ってきて、緊張しソワソワするユウカ。柱間と店員もそんな彼女の様子を微笑ましく思ったのか、笑みを深め───ユウカの前に、豪華な装飾の乗ったケーキを置いて口を開いた。

 

 「当店特製、オリジナルミレニアムケーキです!はい、どーぞ!───

 

 

 

───ユウカちゃん!」

 

 

 「……………は?」

 「いぃ!?」

 

 

───ドスン、と置かれたケーキを見て、目からハイライトを失うユウカと、焦ったように声を漏らす柱間。

 

 別段、量がとんでもなく多いわけではない。逆に、ユウカという女子高生の身からしても少し少ないくらいだろう。では、そのケチ臭い量に不満を漏らしたのだろうか。

 

───否、理由は明白で───その装飾が問題だった。

 

 

 

 

 

 

 

 『……っと、すまん、予約を取りたいのだが』

 『あ、はい!予約ですね!いつ頃に致しましょう?』

 

 時を遡って、先日の朝頃、時間にして便利屋と合流するためミレニアム校舎を出た直後くらいだろうか。便利屋に断りを入れて店に電話を行う柱間が、丁寧にモノを頼んでいた。

 

 『明日の九時からの枠で頼めるか?』

 『明日の九時ですね!お名前を伺ってもよろしいでしょうか?』

 『千手柱間ぞ』

 

 その後も滞りなく予約の手続きを済ませる柱間、諸々の確認が終わった後───問題の、サプライズサービスの話になった。

 

 『それでだの、とある人物当てに、サービスをお願いしたいのだが……』

 『あ、はい!サービスですね!そのお方のお名前を伺っても構いませんか?』

 

 『ユウカだ』

 

────ここで、第一のミス。

 何とはなしに、彼は苗字を含めず、下の名前だけで呼んでしまった。これは単にいつもの癖で呼び捨てにする感覚で名前を口走ったのだが───ここでもし、早瀬、と言っていれば"千手"との相違で店員の勘違いを防げただろう。

 

 『どんなメッセージを記載されますか?』

 『ん?メッセージ?』

 『はい!食用のチョコペンを用いて事前にメッセージを記載できますよ!』

 

 『ふむ、なるほど……』

 

 顎に手を当て考え込む様子の柱間。事前に仕込むメッセージというのに少しこそばゆさを覚えながら、店員に頼んだ。

 

 『すまんな、気の利いた言葉なんかが思いつかず……何か、元気づける言葉でも書いといてもらえるか?』

 『分かりました!では、ユウカちゃんに元気づけるメッセージですね!』

 

 『あぁ、それで頼む』

 

 

────第二のミス。それは、ユウカ"ちゃん"に突っ込まなかったこと。

 

 これは、完全に柱間の為人が問題だろう。本来なら彼とユウカは単に教師と生徒という関係で、それこそ第三者にちゃん付けされると戸惑うのが普通だが───幸か不幸か、彼はその違和感を抱くことができなかった。突っ込みが入らなかったからこそ、店員の予想も確信へと至ってしまった。

 

 『最近、ユウカちゃんが落ち込んでるんですか?』

 『ん?あぁ、ちぃとオレがやらかしてのぉ……嫌われてないと良いのだが……』

 

 『ふふ、大丈夫ですよ!お気持ちはちゃんと伝わってるでしょうから!』

 

 手元の書類に書き込みながら確認を取りながら、何気ない雑談をこなす店員が、落ち込む柱間を励ますように声をかける。

 

 『にしても、ユウカちゃんが可愛くて仕方がないんですね!伝わってきますよ!』

 『ん?はは!当然ぞ!気の利く優しい子でな!それでいてしっかり者で、非の打ち所の無い子ぞ!』

 

 『ふふ、そうですか!仲直りできると良いですね!』

 

 柱間に釣られるように店員も声を上ずらせながら、微笑ましく彼の様子を眺めていた。しばらくして手続きを終えた両者が言葉を交わし───数分後、柱間が退店する。その後、客がいなくなった後、店内で、奮起する店員が呟いた。

 

 『よぉ~し!気合い入れるぞ!───

 

 

 

───あの親子の為にも!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それでは、ごゆっくり!」

 

 そう言ってその場を後にする店員が、やり終えたという顔で満足そうにその場を後にする。後に残されたのは────ユウカちゃん、という言葉の横に、ご丁寧に全部ひらがなで書かれたメッセージと───どう見ても幼児向けの装飾だった。

 

 「……………」

 「ゆ、ユウカ……」

 

 地獄のような雰囲気に、たじろぐ柱間。額から大量の汗を垂らして───ユウカの様子を伺っていると───彼女が口を開いた。

 

 

 「……ふ、ふふ、そう、ですよね、勘違い、ですもんね?……まさか、先生が私を煽るために、こんなことをしているわけではないですもんね…?」

 「あ、あぁ!ち、誓って違う!お、オレもこういうものとは知らんくて……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「………────せんせえ~~~~ッッッ!!!!」

 

 

 

 

───その後、帰ってきたやつれた様子の柱間と、怒りながらもいつもの調子に戻ったユウカを見て、ノアも笑みを深めるのだった。

 

 




ご清覧ありがとうございます。
先ずは謝罪を。
先週は投稿できず、大変申しわけございませんでした。
結局その補填投稿も叶わず、約束を破る形となってしまい、弁明の余地もございません。
以後、同じことがないよう、体調管理も含め気を付けて参ります。
もしよろしければ、今後も本作品を応援くだされば幸いです。

感想、評価ありがとうございます!
活動の励みになります!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。