ポケモン廃人に転生。バトルスタンバイ!リメイク   作:エンパイア

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モンスターボールアタック

「じゃあな、カントーリーグ頑張れよ」

 

「兄貴もしっかりな」

 

 シンオウ行きの船が出るビンヌという海水浴場まで来て、兄貴を見送りに来た。

 最後の挨拶を交わすと船が出航する音が聞こえて、兄貴は船の中に入った。

 船が見えなくなるまで見送り、俺は出発する事にした。

 

「よし、いくか」

 

 ここからマサラタウンを経由してトキワシティへ向かう事にする。

 だが、その前に手持ちがナエトル一体だけでは心許ないのでポケモンをゲットする事にした。

 

「ナエトル、バトルスタンバイ!」

 

「エオ!」

 

「ナエトル、『はっぱカッター』!砂浜に隠れているポケモンを引き摺り出せ!」

 

 海水浴場はシーズンオフなので人が居ないので安心して攻撃を指示した。

 相手への全体攻撃だけあって攻撃範囲の広い『はっぱカッター』で砂浜を攻撃すると、隠れていたポケモンが姿を見せた。

 

「「シェル!」」

 

「ヘア!」

 

「シェルダーが二体にヒトデマンか。悪くない」

 

 シェルダーは特性の『スキルリンク』が強く、進化形のパルシェンは対戦環境にいた事もあり、ヒトデマンの進化形のスターミーは初代厨ポケなので、どちらもゲットする価値がある。

 

「もう一度、『はっぱカッター』!」

 

 最初の『はっぱカッター』でそこそこダメージを受けていたので、もう一度『はっぱカッター』で攻撃して弱らせる。

 

「モンスターボールアタック!」

 

 三個のモンスターボールを投げる。そして、捕獲完了の音が聞こえると、早速ポケモン図鑑を開いて三体の確認をする。

 

シェルダー 特性『シェルアーマー』

技 『たいあたり』『からにこもる』

 

シェルダー 特性『スキルリンク』

技 『たいあたり』『からにこもる』『みずでっぽう』

 

ヒトデマン 特性『はっこう』

技 『たいあたり』『かたくなる』『みずでっぽう』

 

「……使えないな」

 

 そう言って、特性が『スキルリンク』のシェルダー以外のポケモンを逃した。

 こういう厳選はこの世界では鬼畜な行為かもしれないが、前世の記憶がある俺からすれば、特性はバトルを有利する進める為に重要な要素の一つなので、しっかりやって行く。

 やっている事が本当にシンジだな。いや、俺がシンジなんだが。

 

 しかし、原作と違うのは一度手持ちにすると決めたポケモンは絶対逃しはしない事だ。

 取り敢えずゲットしたシェルダーを出して最後の厳選をする事にした。

 

「シェルダー、俺は最強のポケモントレーナーを目指している。進化して俺の言う事を聞く気があるか?」

 

 俺がポケモンに求めるのは、理想の特性と進化する気があるのかと、俺の言う事を聞く気があるのかだ。

 

 特性はゲットした時に図鑑を開いて確認すれば良いが、進化に関しては主人公のサトシのピカチュウやフシギダネ、DP編のヒロインのヒカリのポッチャマという例があり、進化を拒絶する個体がいる。

 進化したくないのはそいつの勝手だが、俺はそんなポケモンを手持ちに加わえる気は無い。

 そして、言う事を聞く気が無い奴も手持ちに加わえる気は無い。

 

 可能なら性格も考えて厳選したいが、ゲームではないので性格補正があるのかがイマイチ分からないので今は考えてない。

 

「シェル!」

 

 何はともかくシェルダーに最後の確認を取ると、進化する気もあり言う事も聞く気があるみたいなので、早速兄貴から貰った『みずのいし』を使いパルシェンに進化させて、『きずぐすり』を使って回復させて進む事にした。

 

 マサラタウンを越えると色んなポケモンが出て来た。

 

「ポッポにコラッタ、オニスズメか。要らんな」

 

 色んな種類のポケモンがいたが、どれもゲットする気が起きなかった。

 ポッポは最終進化のピジョットがメガシンカ出来るが、態々コイツにメガシンカ権を使うまでも無いと思った。

 もっと有用なメガシンカポケモンはいくらでもいる。

 

「やあ。そこの目付きの悪い君、このマサラタウンの期待の星のシゲルとバトルしないかな」

 

「「「「きゃああああ!!シゲルゥ、カッコいい!!」」」」

 

「(チッ、騒々しい奴らだ。……待てよ、コイツは確か)」

 

 有用なポケモンが居ないので、トキワシティに向かおうとしたら、バトルを挑まれた。

 騒がし連中なので苛ついたが、バトルを挑んで来たトレーナーには見覚えがあった。

 主人公サトシの幼馴染でライバルのシゲルだ。

 

「(まさか、今日は原作が始まった日なのか)」

 

 お調子者状態はカントーリーグで負けて自分を見直す前だし、カントーリーグがやるのはまだまだ先の事なので間違いなく今日が原作開始の日だろう。

 

 色々驚いたが、バトルを受ける事にした。ルールはニ対ニの交代ありだ。

 

「いけ、ニドラン♀!」

 

「ニド!」

 

「パルシェン、バトルスタンバイ!」

 

「シェン!」

 

「ニドラン♀、『にどげり』!」

 

「パルシェン、『からにこもる』!」

 

 『にどげり』を『からにこもる』で防御する。パルシェンは殆どダメージを受けていない。

 

「バカな!氷タイプのパルシェンには格闘タイプの技が効果抜群の筈だ!」

 

「……ヌルイな」

 

 確かにシゲルの知識は間違って無い。しかし、ポケモンの種族値を考えてない。

 パルシェンは防御が高く、更に『からにこもる』で防御を上げたのだ。ニドラン♀の『にどげり』程度じゃこうなるのも当然だ。

 だが、そんな事を態々教えてやるほど俺はヌルくないので、容赦なく攻撃する。

 

「『つららばり』!」

 

 パルシェンに進化して覚えた『つららばり』で攻撃していく。『スキルリンク』で五連射した攻撃を避けられず全弾命中してニドラン♀は戦闘不能になった。

 

「クッ!まだだ、僕にはとっておきがいる!いけ、ゼニガメ!」

 

「ゼニィ!」

 

「戻れ、パルシェン。ナエトル、バトルスタンバイ!」

 

「エオゥ!」

 

「見た事ないポケモン……」

 

 ナエトルは初めて見たみたいで、シゲルはポケモン図鑑を開いてナエトルを確認しようとしている。

 だが、カントー地方にしか対応していないシゲルのポケモン図鑑では反応せず動揺している。

 当然、そんな隙を逃しはしない。

 

「ナエトル、『はっぱカッター』!」

 

「ゼニ!?」

 

「しまった!?草タイプか!?」

 

 『はっぱカッター』を使った事によって、ナエトルが草タイプだと気付いた様だが、水タイプのゼニガメ相手に交代して出て来たのだから少しは警戒するべきだ。

 ウソッキーの様な見た目詐欺では無いのだから。

 

「ゼニガメ、『たいあたり』!」

 

「ナエトル、『からにこもる』!」

 

「クッ、またそれか!」

 

 相性が悪いのでナエトルを早く倒そうとして来るが、『からにこもる』で防御を上げ余裕で耐える。

 攻撃技では無く、『からにこもる』を使った事によりシゲルが悪態をつくが、馬鹿正直にやるだけがポケモンバトルじゃない。

 

「トドメの『はっぱカッター』!」

 

 再び『はっぱカッター』を受けたゼニガメは倒れて戦闘不能になる。

 

「そんな、僕が負けるなんて……」

 

 碌にダメージも与えられず、完敗した事を受け入れられない。そんな感じがするが、しばらくするとゼニガメを戻して、取り巻きの女達を残して、どこかへ走って行った。

 

「「「「待ってぇ!シゲル!」」」」

 

 取り巻きの女達もすぐシゲルを追いかけていった。何とも言えない終わり方になってしまった。

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