ポケモン廃人に転生。バトルスタンバイ!リメイク 作:エンパイア
「ギリギリだったか……」
シゲルとのバトルを終えてトキワシティのポケモンセンターと到着すると同時ぐらいに雨が降って来た。
かなり強い雨なので、濡れずに済んで安心した。
取り敢えずジョーイさんにポケモン達を預けて回復してもらっている間予定を立て直す事にした。
「原作が終わってないならヤマブキジムとトキワジムは挑戦するのは辞めておいた方がいいか」
原作知識を使ってヤバいジムである二つを思い出す。ヤマブキジムののナツメは超能力者で幼少期が原因で歪んでしまって、ジム戦で負けたチャレンジャーを人形に変えてしまうし、トキワジムのサカキはロケット団のボスで伝説のポケモンのミュウツーを出して来る。
両ジム共、問題だ。
「確か、アニメオリジナルのジムがあった筈だから、そっちに挑戦した方が良いか」
そう思い、パソコンを使いカントーのジムについて調べる。
調べ終えるとアナウンスでポケモンの回復が終わった事が知らされるので迎えに行く。
「お待たせしました。お預かりしたポケモンはみんな回復しました」
「ラッキー!」
「ありがとうございます」
ポケモンを受け取り、ポケモンセンターを出ようとするとジョーイさんに呼び止められた。
「もうすぐ日が暮れるから、今日はポケモンセンターで泊まっていったらどうかしら」
「ありがとうございます。ですが、俺には俺の予定がありますので」
そう言って、ポケモンセンターを後にした。
ジョーイさんには悪いが、このままでは原作に巻き込まれてしまうので去るに限る。
「ロケット団が俺に付き纏う事にでもなったら鬱陶しい。俺が居なくても問題無い筈だ」
原作通りなら、夜にトキワシティのポケモンセンターをロケット団が襲撃して、サトシとピカチュウがそれを撃退して、その事をキッカケにサトシのピカチュウが特別と思い、狙われる事になる。
俺の手持ちにはカントーではまだ珍しいナエトルがいて、下手に介入すると俺が狙われる事になってしまうので回避させて貰う。
ポケモンセンターを出た俺は野生のポケモンを探す事にした。
「アイツがいればいいんだが……」
リーグは後半に行くと、フルバトルがあり六体のポケモンを使用する。
しかし、原作ではポケモンがダメージを受け過ぎて次の試合に出る事が出来ない描写があった。
なので、ある程度手持ちを増やす為ポケモンをゲットしに来た。
「アイツは!?」
暫く探すと、マンキーが三体いた。マンキーの最終進化のコノヨザルはスカーレット•バイオレットで追加された進化先だが、専用技の『ふんどのこぶし』が強く、一気に環境レベルになったポケモンだ。
探していたポケモンとは違うがゲットして損は無い。
「ナエトル、バトルスタンバイ!」
「エオ!」
「『はっぱカッター』!」
不意を突いた『はっぱカッター』だったので、マンキー達は思ったよりもダメージを受けた。
「モンスターボールアタック!」
三体ともゲットに成功した。ステータスは
マンキー 特性『いかりのつぼ』
技『からてチョップ』『にらみつける』『みだれひっかき』
マンキー 特性『やるき』
技『けたぐり』『からてチョップ』『にらみつける』『きあいだめ』
マンキー 特性『やるき』
技『からてチョップ』『にらみつける』『れいとうパンチ』
「ほう、『れいとうパンチ』を覚えているのか。こいつは使えるな」
そう言って、『れいとうパンチ』を覚えているマンキー以外を逃した。
まだ明るいので本命のポケモンを探す。
しかし、見つける事が出来ず、今日は諦めるしか無いと思い野宿の準備をする為、丁度良い場所を探していると川があったので、この近くで良いかと思っていると、川の水を飲んでいるポケモンが居た。
「いたか!?ガルーラ!」
俺の探していたポケモンはガルーラだ。新無印でサトシのピカチュウがまだピチューの時、マサラタウンの近くでガルーラと一緒に居たので、この近くにいると思って探していた。
ガルーラはX•Yでメガシンカを得て対戦環境を荒らしたポケモンなので狙っていた。
「パルシェン、バトルスタンバイ!」
「シェン!」
「『つららばり』!」
『つららばり』でガルーラを弱らせてモンスターボールを投げゲットする。
ガルーラ 特性『きもったま』
技『ピヨピヨパンチ』『ずつき』『にらみつける』
「まあ、最初はこんなものだろう」
マンキーみたいに強い技を覚えている訳では無いが、特性が『やるき』の下位互換の『はやおき』じゃなく『きもったま』なのが良かった。
ガルーラをゲットした俺はそのまま野宿した。途中、トキワシティの方角から大きな爆発音が聞こえるのを無視して寝た。
次の日、トキワの森をポケモンを探しながら進んだが、キャタピーやビードルなどばかりだ。
バタフリーはキョダイマックス、スピアーはメガシンカがあるが、ゲットする気が起きなかったので先に進む事にする。
「お主は、マサラタウンのトレーナーでごさるか?」
「……いや、俺はシンオウ地方のトバリシティ出身だ」
いきなり声を掛けられたので対応したが、あまり関わり合いたくない奴だった。
何故なら、兜を被り、鎧を着て、腰に刀を差した前世なら速攻で通報、逮捕されるであろう変質者だったから。
「なんと!?マサラタウンのトレーナーでは無かったでござるか。だが、トレーナーなら好都合。拙者の名前はサムライ、目と目が合ったらバトルそれがトレーナーの礼儀でござる!いざ、尋常に勝負でござる!」
しかし、こっちの考えなどお構いなしとばかりにバトルを挑まれた。
挑まれたバトルは受ける主義なので、バトルをする事にした。ルールはシゲルの時と同じだ。
「いけ、カイロス!」
「カイ!」
「マンキー、バトルスタンバイ!」
「ウキィ!」
「カイロス、『はさむ』でござる!」
「頭のハサミに気を付けろ!躱して、『にらみつける』!」
「クッ、すばしっこい奴でごさる。しかし、いつまで避けられるでごさるかな?カイロス、もう一度『はさむ』でござる!」
「一回『にらみつける』が使えれば充分だ。『れいとうパンチ』!」
カイロスの『はさむ』は頭のハサミを使うので、必然と下を向いて発動するので避けやすい。その弱点を克服していない様なので、避けて『れいとうパンチ』を叩き込む。
戦闘不能にはならなかったが、追撃の『れいとうパンチ』で倒す。
「いけ、トランセル!」
「……」
「戻れ、マンキー。パルシェン、バトルスタンバイ!」
「シェン!」
「拙者のトランセルの固さを見せてやるでござる!トランセル、『かたくなる』でござる!」
「パルシェン、『みずでっぽう』!」
「なんと!?」
ヌル過ぎる。防御を高めるなら、特殊攻撃で攻めれば良いだけの話だ。
トランセルが想像以上にダメージを受けた事で、動揺したサムライはトランセルに語りかけた。
「トランセル、拙者達は誓ったであろう!必ずマサラタウンのトレーナーにリベンジしようと!ここで負けたらリベンジなど夢のまた夢でござる!」
サムライの言葉に応えたのかトランセルの身体が光り始めてバタフリーに進化した。
「フリィ!」
「バタフリー、『かぜおこし』でござる!」
「パルシェン、『つららばり』!」
進化したことにより技のバリエーションが増え、一気に攻め立てて来るが、進化したことでタイプに飛行が追加されたので、氷タイプの『つららばり』で反撃する。
お互いに攻撃が命中するがパルシェンは耐え、バタフリーは戦闘不能になった。
「拙者の負けか……。また、修行のやり直しでござる」
「一ついいか。ニビシティはどっちの方角だ?」
「ニビシティならあっちの方角でござる」
案内された道を進みニビシティを目指した。
数日後、サムライとサトシがバトルしていた。サトシはピジョンを倒され、トランセルでサムライのカイロスを倒した。
「拙者のカイロスを倒すとは、流石はマサラタウンのトレーナーでござる。しかし、拙者の切り札はコイツでござる!いけ、バタフリー!」
「フリィ!」
「バタフリーだって!?」
「バタフリー、『かぜおこし』でござる!」
「ああ、トランセル!」
「やった、やったでござる!遂にマサラタウンのトレーナーにリベンジしたでござる!」
しかし、『かぜおこし』で吹き飛ばされたトランセルはスピアーの巣に激突して、追いかけられる事になった。
結局、サトシが負ける事以外原作通りになった。