ポケモン廃人に転生。バトルスタンバイ!リメイク 作:エンパイア
「レアコイル、お前を進化させるぞ」
「リリ?」
「お前は更に進化できるんだ。いくぞ」
「ジバババン!」
レアコイルに『かみなりのいし』を使い、ジバコイルに進化させた。
しっかりゲームの設定も反映されているようで安心した。
ジバコイルの実力を測る為、一日使っていろんなトレーナーとバトルしたが、群れのリーダーだけあってかなり使える。
ジム戦に出しても問題なしだと思ったので、ハナダジムに挑戦しにいく。
ジムに入ると、一人の女性が近付いてきた。
「すいません。水中ショーは午後からなんですよ」
「水中ショーを観に来たのではなく、ジム戦をしに来ました」
「あー。えっと」
目的を言うと、明らかに困った顔をした。
そうしていると、奥から二人の女性が来た。
「ボタン、どうしたの?」
「そっちの子はお客さん?」
「サクラ姉さん、アヤメ姉さんこの子ジムに挑みに来たみたいなんだけど……」
「今は時間が悪かったですか?」
「そういう訳じゃないんだけど、実はここ最近ジム戦が連日あってね、ジム戦用のポケモン達が入院しているのよ」
「……どうにかなりませんか?」
このままでは、原作のサトシみたいにジム戦もせずにバッジを渡そうとしてくる筈だ。俺はそんな事、納得できない。
そんな使えない事をしようものならば、バッジを捨てて即刻ポケモン協会に報告してやる。
「うーん。今残ってるのは、水中ショー用のポケモンとレベルの高いポケモンしかいないのよ」
「レベルの高いポケモンで良いのでジム戦させていただけませんか」
「……分かったわ。ルールは使用ポケモンはジムリーダー側は一体、アナタは二体で交代は自由でどう?」
レベルが高かろうがバトルができるなら文句は無い。サクラに案内されバトルフィールドに立つ。
バトルの相手は長女のサクラで、審判はアヤメだ。
「いくわよ、ギャラドス!」
「ギャアア!」
「ジバコイル、バトルスタンバイ!」
「ジバババン!」
「ギャラドス、『ハイドロポンプ』!」
「迎え撃て!『10まんボルト』!」
二つの技がぶつかり合うが、『ハイドロポンプ』が撃ち勝ちジバコイルに向かう。
「ジバコイル、空中に逃げろ!」
ジバコイルは『ハイドロポンプ』を間一髪避けた。
「レベルが高い、か。成る程、言うだけの事はある」
カスミが相手ではないから、正直舐めていた。何だかんだいっても、姉達もジムリーダーだったって事か。
まさか、特攻の高いジバコイルの『10まんボルト』が、威力が高いとはいえ特攻の低いギャラドスの『ハイドロポンプ』に負けるとは思わなかった。
「フィールドに『でんじは』!」
フィールドに向けて撃った『でんじは』は水を伝って、フィールド全体に広がった。
「ギャラドス、浮島に上がって!」
「今だ!『10まんボルト』!」
「『かえんほうしゃ』よ!」
浮島に上がった瞬間を狙った『10まんボルト』は『かえんほうしゃ』で相殺された。
「やはり、この距離は部が悪いか」
ジバコイルもこの特殊攻撃メインのギャラドスも距離をとって戦うのだが、ギャラドスの方がレベルが高く特攻も高いので、この距離でバトルするのはこっちの方が部が悪い。
このままではジリ貧だ。ならば、少々強引だがこっちから仕掛けるしかない。
「リスク覚悟でいくぞ!ジバコイル突っ込め!」
「ジバ!」
「ギャラドス、『かえんほうしゃ』!」
「ギャラァ!」
ジバコイルに『かえんほうしゃ』が命中して煙が上がる。
「ヤケになったって、何も変わらないわよ」
「別にヤケになった訳ではないですよ……ジバコイル、いけ!」
「ジババ!」
特性の『がんじょう』でギリギリ耐えたジバコイルが煙の中から現れた。
「ギャアァ!?」
「なんですって!?」
「『10まんボルト』!」
至近距離から放った『10まんボルト』がギャラドスに命中する。四倍弱点だけあって、ギャラドスは苦しそうな顔をする。
しかし、それでもギャラドスは耐えた。
「『かえんほうしゃ』!」
「水中に潜って回避しろ!」
水中に潜ったジバコイルを狙って、ギャラドスは『かえんほうしゃ』で攻撃するが、水のフィールドのお陰でジバコイルに届かず、水が少し蒸発するだけだった。
水タイプのジムなので、苦手な草タイプ対策で覚えさせたであろう『かえんほうしゃ』が仇になったようだ。
「ジバコイル、浮上して『10まんボルト』!」
再びギャラドスを『10まんボルト』で攻撃する。ギャラドスは既に限界ギリギリみたいなので、当たれば間違いなく戦闘不能にできる。
「『はかいこうせん』よ!」
しかし、反撃の『はかいこうせん』が『10まんボルト』を押し返しジバコイルに命中して戦闘不能になる。
「ジバコイル、戦闘不能!」
少々、攻め急いでしまった。『かえんほうしゃ』を防いだ時、もう少し冷静に指示するべきだった。これはおれのヌルいミスだ。すまない、ジバコイル。
「戻れ、ジバコイル。パルシェン、バトルスタンバイ!」
「シェン!」
「パルシェン、『からをやぶる』!」
ギャラドスが『はかいこうせん』の反動で動けない隙に『からをやぶる』でパルシェンの攻撃と特攻と素早さをぐーんと上げる。
その代わりに防御と特防ががくっと落ちた。
「ギャラドス、フィールドに向けて『10まんボルト』よ!」
「浮島に上がれ!」
先程、ジバコイルが使った水のフィールドに電気技を使う戦術を使って来たが、俺もパルシェンに浮島に上がって回避するように指示する。
「今よ!『はかいこうせん』!」
「いくぞ!パルシェン、『つららばり』“改”!」
浮島に上がった瞬間を狙って、ギャラドスは『はかいこうせん』で攻撃してきた。
こちらは『つららばり』で反撃するが、ただの『つららばり』ではない。
ポケスペのシンオウ地方の図鑑所有者であるダイヤのドダイトスが使う戦術を取り入れた『つららばり』だ。
ダイヤのドダイトスは複数の葉っぱで攻撃する『はっぱカッター』を一枚の葉っぱに集約し、技の威力と速さを上げたように、本来なら特性の『スキルリンク』で五連射されるのを一撃に集約された『つららばり』が発射した。
『はかいこうせん』と『つららばり』“改”がぶつかり合い、勝ったのは……『つららばり』“改”だ。
そのまま反動で動けないギャラドスに命中し、戦闘不能になる。
「ギャラドス、戦闘不能!パルシェンの勝ち!よって勝者、トバリシティのシンジ!」
「まさかギャラドスが負けるとは思わなかったわ。これが勝者の証、ブルーバッジよ」
思った以上の強敵だったが、無事にバッジを手に入れる事ができた。