プロローグ
~今より遥か昔、とある世界線の異世界にて世界の存亡を賭けた大戦が勃発した~
「「『うっ!?…』」」
「くっ!?…」
「そ、そんな!?…あの人達の力を奪われたというの!?…」
「糞っ!?…あのエセ神達の仕業に違い無い!…」
巨大な機械仕掛けの数十体の巨人が力を合わせて何処からともなく現れた謎の脅威に立ち向かっていた。
所がある存在の介入によって力のほとんどを奪われてしまい戦況は悪化する一方であった。
世界の『反逆者』と呼ばれていた者達はその光景を目の当たりにして絶望にうちひしがれる。
「このままでは我々だけじゃない…世界そのものが…!」
「!あ、アレ見て!」
「「!?」」
反逆者の一人である少女が何かに気が付き全員が其方を見上げると…
「黄金の…もう一体の巨人!?…」
其処には黄金に輝きを放つ一体の巨人が遥か彼方の天空より舞い降りていた。
「「『!』」」
黄金巨人を目撃した他の巨人達を動かしていた者達はある決意を固めた。
それは自身等の持てるパワーの全てをあの黄金巨人に託す事を…。
「皆見て…!」
「ま、真逆!?…」
「それしか方法が無いと悟ったのか!…」
巨人達のパワーが黄金巨人へと注がれていきその力を受け取った巨人は今度は真紅の輝きを放ち謎の脅威に向けて一閃を放った。
すると謎の脅威は跡形も無く消え去っていた。
「か、勝てたの?…」
「ああ、どうやらそのようだ…だがしかし!…」
「ああ!?…」
「皆…」
何時の間にか黄金巨人の姿は無く、他の巨人達は力を使い果たした影響か段々と石化し始めていた。
その時突如としてワームホールが開き巨人達は其処へと吸い込まれていってしまった。
「帰っていけたのか…元居た世界へと…」
「!皆コレを見て!」
「「!こ、コレは!?…」」
残された反逆者達はそう悟るとふと何かが手の中に有る事に気が付く。
それは先程迄戦ってくれていた巨人達を操るそれぞれのリーダーの顔と刻印が記されていた黄金のリングであった。
「どうやら我々は託されたようだ…語り継がねばなるまいな。
後世にこの大戦の記録を!…」
「そうみたいだね…」
反逆者達は大層な力を託されたと悟り脅威と戦い続けた。
だが神の悪戯と消耗が祟っていた事もあり呆気無く敗北…長き眠りにつくしかなかった…。
後の世に巨悪を打ち砕き世界を救う存在が現れる事を願いながら…。
~それから時は流れて、とある場所で~
「…」
一人の少年は赤い狼のマスクのヒーローの様な顔を象った、それと24と赤い戦士が描かれたリングを眺め一人思いにふけっていた。
「織徒、授業始まるよ?」
「今行くよ」
一人の女子生徒に呼ばれた少年はその場から歩き出した。
自分達にこれから起こるとんでもない事を知る由も無く…。