ありふれない異世界英雄大戦記   作:カオスサイン

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EPⅣ「再会~試練と世界の真実」

Sideハジメ

ドパン!ドパパン!

「どうやらこの階層でこの大迷宮は最後のようだな…」

「ん…そうみたい」

僕、いや俺は学友の一人と一緒に謎火球によって引き起こされた迷宮の崩落に巻き込まれ奈落の底へと落とされた。

だが落下地点がズレた為か一緒に落とされた学友の姿は見当たらずに俺は孤独に独り飢えと無力感に苛まれた。

道中で運良く発見出来た神水の湧いた泉のおかげで魔物共の肉の毒性を打ち消せたおかげで俺は異常な迄の強さを手にする事が出来た。

そして更なる道中で厳重過ぎる封印処置を受けていた吸血鬼の少女、ユエを助け出し共にこの大迷宮を攻略する事になった。

遂に最後の階層だと思われる場所にへと辿り着くが肝心の学友の姿は見当たらない…アイツがこんな所で死ぬ様な奴じゃねえ…

「まずはコイツ等を片付けるしかなさそうだな!…」

「天雷!…」

恐らくラスボスだと思われる三ッ首蛇型の魔物ヒュドラに対しユエとのコンビネーション攻撃を叩き込む。

「あまり効いていないのか!?…」

「うっ!?…」

「どうしたユエ!?」

俺達の攻撃はあまりヒュドラには効いておらず奴の目を直視していたユエが途端に苦しみ始めた。

「真逆コイツ精神系の攻撃手段を持っていやがったのか!?」

「グオオオオー!」

あまりの取り乱し様に俺はヒュドラが精神系の何かを持っていたのだと推測する。

「ユエ、すぐに助ける!…」

ドンナーがほとんど効かないとくればコイツを使うしかなさそうだ。

そう思い立ち新たな武装を取り出そうとしていた正にその時だった。

ギュイイイイーン!

物凄い音と共にヒュドラの頭上の天井が崩れて其処から現れたのは…

「グオオオオー!?…」

「い!?ど、ドリルタンク!?」

大型のドリルタンクがヒュドラの目に直撃し大破する。

大破したドリルタンクから何者かが飛び出す。

それは赤い狼のスーツを纏った人物だった。

ン?赤い狼?…

「お前もしかして…織徒なのか!?…」

 

Side織徒

「おわっと!?脱出!」

ドリルタンクで突き進んで行くと目の前に三ッ首の蛇型モンスターが現れる。

そのままドリルタンクは蛇共の目に直撃し大破、俺は慌てて脱出する。

「ふう!…」

「お、お前織徒なんだよな?…」

「ン?…んン!?…」

脱出直後に名前を呼ばれたので俺は振り返ると其処には白髪の男と金髪美少女が居た。

「そういうお前はハジメで間違い無いんだよな!?」

「あ、ああ…!色々あり過ぎて偉く様変わりはしちまったけどな…」

「様変わりし過ぎィ!」

目の前の白髪男が俺が探していた人物と同一人物だと分かり驚く。

「そういうお前だって何だよその妙な恰好はよ?!」

「実はだな…!」

俺はハジメにこれ迄の経緯を説明した。

「意思の有る剣?そんな代物が…」

「二人共悠長にしている場合じゃないみたい…!」

「「!」」

金髪美少女の声で俺達ははっとなる。

どうやらモンスターがまだ倒せていないようだった。

「此処は俺に任せてくれ!」

「良いのか?」

「ああ、まだ試せていない力があるからな…いくぞ!」

俺はテガソードを構え今度はロボの顔のリングを装填する。

「エンゲージ!」

「「!?」」

リングをリードさせた瞬間、俺が開けた天井の穴から轟音が響き渡る。

其処から巨大なテガソードが浮かび出現する。

そして俺の手元のテガソードは一人でにロボットの様な形状に変形する。

「はっ!」

俺は巨大なテガソードに飛び乗り込む。

「リングイン!そして<獣神一体>!」

コクピットの台座にロボ状態のテガソードを置き目覚めさせる。

『テガソードレェーッド!』

「降誕、紅き狼神!テガソードレッド!」

巨大テガソードも変形を開始しテガソードレッドとなる。

「す、凄え!…」

「驚愕!…」

テガソードレッドを目にしたハジメ達は驚く。

「はっ!よっ!とりゃあー!」

テガソードレッドを縦横無尽に操り蛇モンスターを追い詰めていく。

「これでトドメだ!<ウルフェンスカーレットストライク>!!」

『レッドウルフフィニッシュ!』

スロットルを操作し必殺の一撃を繰り出す。

「グオオオオー!?……」

背部の剣翼の回転斬を奴に浴びせ今度こそ倒した。

「いよっし!」

「やったな!」

テガソードレッドから降りてハジメ達の下に駆け寄る。

「見て扉が!…」

「漸く此処から出られる!」

其処には魔法陣が安置されていた。

ヴンッ!

「「!」」

『私の名はオスカー・オルクス…』

「オスカーって…この迷宮の!」

ホログラム映像の様に男が現れる。

『ああ、これは記録映像でね残念ながら其方の質問には返答出来ない。

さて、迷宮攻略者には我々が神に異を唱え「反逆者」否「解放者」として世界の命運を賭けた戦い、そして…ある時より異世界より現れし色鮮やかな様々な英雄達と謎の侵略者による戦い「ユニバース大戦」の記録を見て頂きたい!』

ホログラムのオスカーが語ったのはこの世界の創造神と信仰されている「エヒトルジュエ」が実は人間と魔族の対立を煽ってまるでゲームの駒の如く戦争を引き起こさせていたらしい。

その真実を偶然にも知り得たオスカー達は立ち上がり戦ったがエヒトの外道さはより酷さを増していき彼等は逆に追い詰められてしまったという。

そして…別の映像が映し出される。

「お、オイ、アレって!…」

「テガソードレッド!?なんで!?…」

オスカーが移した映像では知らないロボット達が戦っていた。

その最中でテガソードレッドが現れ謎の敵を一掃した。

『戦いの直後、我々は英雄達の力のいくつかを託された。

だが多勢に無勢…如何せん敵が上手で結局は敗北を強いられた…後の世の為に神代魔法と英雄達の力が宿った指輪+αを残す』

「神代魔法ね…!」

「リングは…あったこの箱の中か!…っては!?…」

ハジメは魔法の習得を始め、俺はオスカーが残したというセンタイリングを探す。

それはオスカーの白骨遺体の付近にあった木箱の中にあったのだが…。

「どうした?」

「こいつを見てくれ…」

「コレは!?…」

木箱の中にあった物は2、33の戦士が描かれたセンタイリングと銀色のテガソードが五振りだった。

「+αってコレの事か…このテガソードからは意思を感じられないな」

「となると解放者達が模倣して作り出した物だと?」

「恐らくはそうだと思う…ハジメ丈夫なケースを作ってくれないか。

移し替えるから」

「了解」

俺はセンタイリングと銀テガソードを回収、テガソードの方はハジメに丈夫なケースを作ってもらい移し替えてスキルのアイテム収納、持ち運ぶ事にした。

 

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