Side織徒
俺達はシアさん達兎人族を送り届けるとついでに亜人の国であるフェアベルゲンに存在する大迷宮攻略に向かう為に訪れた。
シアさん達を送り届けた直後に彼女を忌み子扱いし批判する馬鹿が湧いてきたがハジメが黙らせた。
そして俺はというと…
「もう戻って来ないんじゃないのかと思った…シア姉さんが無事に帰って来てよかったよー!なんと御礼を言ったらいいのやら…」
「このニンゲン、指輪持ってる~!」
「… 織徒と呼んでくれ」
「分かったー!」
猫耳と犬耳の二人の美少女に詰められていた。
二人共なんとセンタイリングを所持していた。
31と11の戦士の物だ。
「わふわふ、わちはリムリス・ハウリア!見ての通り狼人族わっふー!」
「わ、私はリムナ・ハウリア…猫人族です」
「ハウリアという事は…」
そう名乗った二人に俺は疑問をぶつける。
「…私とリムリスは物心付く前から忌み子だとして捨てられてしまったんです…それからハウリアの長老さんに拾われて育てられてきたんです…だからシア姉さんらやリムリスとは本当の姉妹同然の仲なんです」
「そういう事だったか」
リムナがそう語り俺は納得する。
「それよりもオリトー、わち達の番にならないわふー?」
「ちょ!?リムリス///~」
「待て待てどういう事や!?」
いきなりリムリスにそんな事を言われて俺は混乱する。
「たまに技を教えに来るお師匠様が教えてくれたんだわふー!
いずれ指輪を填めた者が他にも現れるってそれが運命の相手だってわふ!」
「り、リムリス!そ、それって絶対に師匠の悪戯だから…」
「わふぅ?リムナはオリトが番じゃ嫌わふか?」
「そ、そういう訳じゃないけど…」
「俺、恋人居るんだが…」
「そうだったのわふ…だが構わないわふ!」
俺がそう言ったもののリムリスは構わないと抱き着いてきた。
う、凄いイイニオイするし
「…俺もお前の事言えないが随分と面白え事になってんじゃねえか」
「土下座の練習しとくわ…」
ハジメに揶揄われて俺は頭を抱えた。
「…立ち寄ってよかったな」
「ああ…強制的に最後の地点になろうとはな…」
此処の大迷宮の扉を開けるのに必要な物というのが他の迷宮攻略の証と決められた種類のセンタイリングだったのだ。
「仕方無い、今後の為にもハウリア族をちと鍛えなきゃならんからしばらくはどの道俺達は滞在せなきゃならんしな」
「だったら俺は他の街に出て情報収集がてら色々やってくるかな。
リムリス達みたいに解放者以外でもセンタイリングを所有している人物も居るかもしれないしな」
「そうか」
俺はハジメ達とは一旦別行動に、フェアベルゲンから離れリムリス達を連れて他の街に赴く事にしたのだった。