もしもエスデスを仲間にするには・・・?前篇   作:聖獅

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過去を語るエスデス

 

 

 

タツ「お前の父親はその時に死んだのか、北の異民族はその仇だからあのような事

をしたのか?」

 

エス「?一応仇ではあるが別に特別憎くは無いぞ。」

 

タツ「ほぉ、憎くは無いのか。なら何故生き埋め処刑にした?」

 

エス「あれはただのコスト削減と見せしめだ」

 

タツ「ふ~ん・・・」

 

エス「別に仇であろうが無かろうが実行したぞ、帝都からの命令だったしな。父の

事は悔やまれるがそれも彼が弱かっただけの事・・・」

 

タツ「弱かった?それもあるが根っこは別にあるな、因果応報だ」

 

エス「ん?なぜそうなる?」

 

タツ「お前の父親は危険種とはいえ必要以上に多くの動物を殺してきたんだろう?

北の異民族とは獲物の取り合いか縄張り争いか・・どういう諍いがあったかしらん

が、自分の行いはなんらかの形で自分に返って来るという事だ」

 

エス「何を言う、タツミ?強ければそんな因果律をもねじ伏せてくれる」

 

タツ「やれるものならやってみろ、一個の独立した真の強者で居たければ、今から

何も食べず、息もせず過ごしてみろ」

 

エス「!?馬鹿を言うな、タツミ、そんな事出来るか?」

 

タツ「植物を見てみろ、奴らは自分でエネルギーを生み出しているぞ!所詮俺達動

物は、そんな植物にあやかってしか生きられん。

空気も動物が吸える量を植物が作っているんだ」

 

エス「・・・・・・」

 

タツ「お前は自分が強いと思っているだろうが、広い目で観れば、所詮は釈迦の手

の平の上の孫悟空にしか過ぎないぞ。」

 

エス「・・・そういうならタツミは少なくとも私よりも強いのだな?」

 

タツ「言葉では納得せず、実行してみろと言うのか?」

 

エス「・・・・・・・・・」

 

タツ「・・・・・・・・・」

 

エスデスの剣が刹那にタツミの喉元で止まる。

 

エス「タツミ、口だけならなんとでも言えるぞ?・・・以前は不覚を取ったが今度は本気でいかせて貰った」

 

タツ「そうだな、残念だ。言葉だけで判って貰いたかったんだがな・・・お前もう

死んでるぞ」

 

エスデスの剣は折れている。

 

エス「!?」

 

タツ「今回は見逃すが、次は無いと思え・・・お前は確か弱者は強者の糧とか従う

者だと思っているよな。安心しろ、俺はそんな面倒臭い事に興味は無い」

 

エス「・・・何故だタツミ、他の者はそれが当たり前と、そうしているのに、何故

強いお前もそうしない?」

 

タツ「実際そうしてみろ、いつしか自分の強さに溺れ、暴走する。お前みたいにな

。そして、権力に胡坐を掻いているといずれ堕落し、他の者にとって代わられる」

 

エス「・・・・・」

 

タツ「お前は物事の表面しか捉えていない。よくそれでそこまで強くなれたものだ

、逆に感心するぞ。・・・それに支配する側で居たい割りには帝都の命令には従う

んだな」

 

エス「・・・帝都の治安も守る為だからな」

 

タツ「嘘をつくな、戦乱を望むお前が何故大量殺戮を行った?多くの人間が死ねば

戦えなくなるぞ?」

 

エス「タツミ・・・余り細かい事を聞くな」

 

タツ「所詮、お前の気まぐれだろう。その話でいくとお前より帝都の方が強いよう

だな」

 

エス「・・・・・」

 

タツ「俺はお前の言行不一致な面に呆れているんだ。・・・帝都に従うのも自分のや

りたいように出来る為、持ちつ持たれつか」

 

 

 

 

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