タツ「恋をしたいか?恋をして終いに一体何が残る?」
エス「む・・・!?周りの者達も恋をし、子を成しているではないか、私も不思議
だがそういうものに興味を持ったのだ」
タツ「お前のような大量殺戮者の血など残す訳にはいかないな」
エス「ぐっ・・・、つ、強い者が子孫を残す、それがこの世の常識だ」
タツ「知った事か!お前のような人間を生み出すようになるならば、生物は全て滅
べば良いと思うがな」
エス「タツミ・・・お前はそんな事を考えていたのか?」
タツ「フッ・・・、お前のような雑魚はそういう事も考えんだろうがな」
エス「・・・・タツミは私にどうしろと言うんだ?」
タツ「さあな、自分で考えな」
エス「・・・今まで殺した者達の事を考えて罪を認め、死んだ方が良いのか?」
タツ「・・・・・・」
エス「くっ・・・私はまだそのような理由で死にたくは無い・・・」
タツ「・・・・・・」
エス「教えてくれ、タツミ。頼む」
タツ「・・・俺はお前にとっての死神だ。ある選択選べば、俺は躊躇なくお前を始
末する。だが別の選択を選べば、地獄まで付き合ってやる。・・・エスデス、今ま
で人を好きになる事が無かったお前に課せられた、これも一つの試練だろうな。
最も恋もせず心境の変化が無いだろう以前のお前に会っていたら、俺は問答無用で
仕留めたろうがな」
エス「・・・・・・」
タツ「一日待ってやる・・良いな!」
エス「・・・・・・」
タツ「答えは出たか?」
エス「私は自ら死を選ぶのは弱者のする事だと考えている」
タツ「・・・・・・」
エス「私に殺された者達は私より弱かった、だから殺されるのも当然と考えている」
タツ「・・・・・・・・・・・・」
エス「だが私に殺された者達にも自分と同じように恋をしたい者もいたのかもしれ
んと思うと、なんだか切なくなってきてな」
タツ「・・・・」
エス「タツミ・・・、私はお前の言う通り愚かだから、自分がどうすべきか判らん
。だから最後はタツミが決めてくれ、どういう結果になろうと私は受け入れる覚悟
は出来ている!」
タツ「・・・・・・、ここから西の方に知っての通り、砂漠地帯が広がっている。
そこでは満足に水が無く争いの種にもなっている。お前の帝具なら解決出来るだろ」
エス「私に人助けをしろと言うのか?罪滅ぼしの為に」
タツ「お前が自分達の部下に闘いの士気を高める為の打算とはいえ、その家族達に色々手厚い保護もしていたのは知っている。それは打算だが根底には小さい頃、親や仲間達と過ごした良い日々が作った優しさだろうと俺は考えている」
エス「・・・・・」
タツ「お前の父親は弱肉強食では無く因果応報を教えるべきだったな。本気で弱肉
うんたらを信じてたならお前は子供の頃に殺されても本来文句は言えないぞ。弱肉
を唱える奴に限って本来足手まといな子供、自分の子供を殺したりしないものだ。
最も生かして糧にしてこき使おうとするなら、大人になった時反逆されて同じ事さ
れても文句はいえんぞ。」
エス「・・・・・この後も共に来てくれるのか?タツミ」
タツ「乗りかかった船だ。しょうがないだろ、俺はお前がどうなるか見届けなきゃ
ならない義務がある。もしまた以前のようになるなら、その時は始末する為にな」
エス「・・・判った、これからも宜しく頼む」
タツ「せいぜい斬り殺されんよう気を付けるんだな」