仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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10話 説得

 

私は湊先輩からの通信で大急ぎで本部に向かいながら葛葉さんの事を考えていた。

 

葉月(余計な事しないでって言ったのに…!!なんて無茶を…)

 

葛葉さんは私の指示に従わず行動を起こしてしまい、私は頭を抱えていた。

 

葉月(沢芽市を焼き払いたくないのは私も同じだけど…その為にスカラー兵器を壊す為に即行動するのは違うでしょ…)

 

私は愚痴りながらバイクを走らせるがだんだんと不満が募っていくのを感じた。

 

葉月(そもそも何でスカラーシステムの事について知ってるの?)

 

私はずっと疑問だった。ユグドラシルの実態、戦極ドライバー、ヘルヘイムの森の秘密、残された猶予、スカラーシステム、なぜここまで秘密が葛葉さんにバレているのだろうか?

 

葉月(あぁ…これ絶対貴虎さんや凌馬さんがバラしてるな…)

 

葛葉さんがあそこまで秘密を知ってると言うことは接点がある2人が話したに違いないと思った。

 

 

葉月「私の上司、重要秘密を葛葉さんに漏らしすぎだぁ!!」

 

 

 

私の叫びは誰かの耳に届く筈もなく、バイクの走行音でかき消されてしまった。

 

 

 

本社に着くと私はすぐにバイクを降りて裏口から入り、貴虎さんが居る制御室へと向かっていた。

 

葉月(中は広いし、まず制御室が何処か分からないでしょ…)

 

私はそう安心するが、行動力がある葛葉さんなら簡単に制御室を見つけ出しそうな気がした。それに私にはある不安があった。

 

葉月(もしかしたら…葛葉さんと戦う事になるかも…)

 

私はビートライダーズに強い憧れがあった為に葛葉さんと戦うのは避けたかったのであった。しかし私にはユグドラシルの一員として会社を守らなきゃいけない責務があったのでとても心が苦しかった。

 

葉月「貴虎さん!!」

 

貴虎「水瀬!!」

 

私が制御室に到着したもののまだ葛葉さんが来ていない事に安心したがほっとしたのも束の間、制御室に警報音が流れているのに気づきモニターを見ると黒影トルーパーを蹴散らしこちらに向かってくる葛葉さんの姿があった。

 

葉月「嘘…もう…ここに来る…」

 

貴虎「私が行こう…」

 

貴虎さんが迎え撃つ為に制御室を出ようとするが私は貴虎さんを呼び止めた。

 

貴虎「水瀬?」

 

葉月「私が葛葉さんを説得します!!もし駄目だったら…」

 

貴虎「水瀬…」

 

葉月「私が葛葉さんを止めます…」

 

 

 

私は制御室へ通じる廊下へと向かったところそこに黒影トルーパー隊を振り切った葛葉さんが変身した状態でやって来た。

 

葉月「葛葉さん…止まって下さい!!」

 

紘汰「水瀬!?」

 

葉月「一応聞いておきます…何しに来たんですか?」

 

紘汰「スカラーシステムとか言うやつをぶち壊す!!」

 

葉月「何でスカラーシステムの事を…?」

 

紘汰「戦極凌馬から聞いたぞ…プロジェクトアークとか言う戯言を!!)

 

葛葉さんの話を聞いて私は再び頭を抱えて叫びたい気持ちをぐっと堪えた。

 

葉月(プロジェクトアークの事まで…凌馬さん…秘密漏らしすぎ…)

 

葉月「余計な事はしないでって言ったのに…なんでわかってくれないんですか?」

 

紘汰「あんたらのやり方は絶対に許さねぇ!!」

 

葉月「街を救うためとはいえ、その為にスカラー兵器を壊すのは間違ってます!!」

 

紘汰「じゃあ街がどうなってもいいのかよ!!」

 

葉月「それは…」

 

私は上手く言い返せず押し黙ってしまうがぐっと歯を食いしばった。

 

葉月「私達が罪を背負っているのはわかってます…でも私達はその罪と向き合って未来を切り開いて行かないといけないんです!!」

 

紘汰「そんなの間違ってる!!」

 

葉月「私達の…貴虎さんの覚悟を踏み躙る気ですか?」

 

紘汰「それでも…俺はあんたらユグドラシルのやり方を絶対許せねぇ!!」

 

葉月(あぁ…もう説得は無理だ…もうこうなったら…)

 

私はゲネシスドライバーを装着しマロンエナジーロックシードを取り出した。

 

葉月「本当は戦いたくなかったのですが…仕方ありません…」

 

ここまで来たらもう直接葛葉さんにぶつかって行かなきゃ駄目だと私は覚悟を決める。

 

葉月「私は…貴方を止めます…!!」

 

私は静かにマロンエナジーロックシードを開錠した。

 

葉月「変身…!!」

 

(マロンエナジー)

 

私はマロンエナジーロックシードを装着してハンガーを閉じてレバーを絞って変身した。

 

(マロンエナジーアームズ)

 

 

(レモンエナジー)

 

私は素早く変身を完了させソニックアローを握りしめるが、葛葉さんもゲネシスコアを戦極ドライバーに装着しレモンエナジーロックシードを取り出して起動させた。

 

(ロックオン・ソイヤ!!ミックス!!)

 

レモンエナジーロックシードがゲネシスコアに装着されハンガーを閉じてブレードを斬ると、オレンジの鎧とレモンの鎧が合体して陣羽織のようなアーマーが装備された。

 

(ジンバーレモン!ハハーッ!)

 

葛葉さんもジンバーレモンアームズになり私と同じソニックアローが装備された。

 

私達はお互いに変身を完了させ正面から向き合うが葛葉さんが先にソニックアローを構えて迫って来た。

 

紘汰「ハァァァァァ!!」

 

葉月「やあぁぁぁ!!」

 

私達はついに衝突し武器ソニックアローを叩きつけて鍔迫り合いになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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