仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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100話 乱戦

 

チャッキー「ふわあ…背中…痛い…」  

 

私は周囲の暑苦しさに目が覚めてしまい辺りを見回すと自信は独房の藁の上に寝かされている事に気づいた。

 

チャッキー「私…ずっと拘束されてたの?だから体が痛いんだ…」

 

辺りには外された拘束具が地面に落ちており痛む背中を抑えてゆっくりと立ち上がった。

 

チャッキー「あれ…私いつの間に変身が解けて…あれっ…ドライバーが無い…無いっ!!」

 

私は自身の腰に付けていたゲネシスドライバーが外されている事に気づいて慌てて周囲を確認した。

 

チャッキー「あれは葉月さんから借りた大切なドライバーなのに…」

 

私はゲネシスドライバーが辺りに落ちてないか必死に探すがそこに何者かが独房へとやって来て私は動きを止めた。

 

チャッキー「誰っ?」

 

イエヤス「Hey!!ガール!!気分はHappy?」

 

チャッキー「イエヤスさん!?」

 

イエヤスさんはサングラスを外して私の方を見るが私はイエヤスさんの腰についてある物を見るなり独房の中から手を伸ばした。

 

チャッキー「ドライバーが…いつの間に…返して!!」

 

イエヤス「ノンノン…この帯は俺の物だ!!そしてこの赤いベルトも俺の物だ…」

 

チャッキー「ふざけないで!!それは私の大切な人から預かったドライバーなの!!」

 

イエヤス「行くぜ…変身!!」

 

(マロンエナジー)

 

イエヤスさんはマロンエナジーロックシードを解錠するとドライバーに装着するがそこからどうやって変身するかわからないようで私の方へと視線を向けた。

 

チャッキー「やって見せるから返して!!」

 

イエヤス「いいだろう…君の変身を見せてみろ!!」

 

返してくれるんだ…と心の中でツッコミを入れながらも私はイエヤスさんからゲネシスドライバーを受け取るとロックシードが装着された状態で腰に当てた。

 

チャッキー「はぁ…変身!!」

 

(リキッド)

 

(マロンエナジーアームズ)

 

私はヴィーナスに変身するとイエヤスさんは私の周りをぐるぐる周り私の変身した姿を眺め回していた。

 

チャッキー「ちょっと…何っ!?」

 

イエヤス「なるほど…そうやって変身するのか!!」

 

チャッキー「いや…あんたにはヴィーナスには変身させないし…そもそもこれ女性用の装備!!」

 

イエヤス「俺はイエヤスってんだ…よろしく!!」

 

チャッキー「私の話聞いてる!?」

 

イエヤス「それより…俺の質問に答えろ…なぜ俺が武神鎧武と戦うのを止めようとした?」

 

チャッキー「私は武神フォーゼの軍のみんなから頼まれたの…貴方を助けてくれって!!」

 

イエヤス「フォーゼ軍から?」

 

チャッキー「フォーゼ軍だけじゃ無い…これまでたくさんの人達が私を助けてくれた…だからこそみんなで力を合わせて武神鎧武を倒すってみんなで誓ったの!!」

 

イエヤス「確かに…今こそ民を守るために力を合わせる時かもしれない…だがそうも言っていられない状況である事も事実だ。」

 

チャッキー「それは…?」

 

イエヤス「明日にこの城に新たな武神の軍勢がこの城を包囲するようだ」

 

チャッキー「新たな武神…?」

 

イエヤス「武神…バロン」

 

チャッキー「バロン!?まさか…駆紋戒斗!?」

 

イエヤス「武神フォーゼが討たれた今、君にも力を貸してもらいたいのだが…」

 

チャッキー「私は…武神として戦うなんて事は出来ない…でも大切な人を守るために…敵に吸収された親友が戻って来るまでは私が頑張るって誓ったから…」

 

イエヤス「そうか、大切な人を守る為か…その思いは我々と同じ!!だからこそ…君にも力を貸してほしい…」

 

チャッキー「わかった…私に出来る事があるなら…」

 

イエヤス「バロンの方は葛葉紘汰を名乗る武神が引き受けてくれる…君には我々の護衛を任せたい…」

 

チャッキー「わかった。でも1つだけお願いしたい事があるんだけど…」

 

イエヤス「何だ?」

 

チャッキー「私の正体は紘汰さん達には内緒にして下さい…私が変身してるってバレるときっと驚いてしまうから…

 

イエヤス「…?よく事情はわからないが…君の言う通りにしよう…」

 

 

-翌日-

 

私はヴィーナスに変身したまま作戦会議をしているであろう城の一室へとやって来るとそこにはイエヤスさん含めて見知った顔が揃っており私は正体がバレるんじゃないかと緊張してしまった。

 

紘汰「また新しい武神?」

 

イエヤス「紹介が遅れた。私の護衛をしてくれる新しい武神…ヴィーナスだ!!」

 

紘汰「ヴィーナス…ってそのベルトと錠前は!?」

 

チャッキー「っ!!」

 

ゲネシスドライバーに装着されているマロンエナジーロックシードに気づいたのか紘汰さんが私のドライバーをじろりと見て私は思わず声が出そうになってしまった。

 

紘汰「ロックシードで変身するってことは俺達の世界のアーマードライダー!?」

 

チャッキー(やばい…怪しまれてる…?)

 

紘汰「さっきから一言も話さないけど大丈夫か?おーい!!」

 

私は声を出したら正体がバレると思い、紘汰さんの呼びかけに答える事が出来ずに思わず目を逸らしてしまった。

 

イエヤス「彼女は恥ずかしがり屋でね…気にしないでやってくれ…」

 

紘汰「いや…気になるんだけど!!」

 

舞「あれ…紘汰…もう出陣なの?早いなぁ…」

 

眠そうな目を擦りながらやって来た女性を見た私は思わず声をあげそうになってしまうがなんとか堪えながらも女性の方へと視線を向けた。

 

チャッキー(舞っ!?何で舞がここにいるの?)

 

私が驚いている中で舞は私の方を見ると興味を示したのか私の方へとやって来た。

 

舞「わっ…また新しいアーマードライダー?」

 

イエヤス「今回の戦いの助っ人だ…俺と舞殿の護衛を任せている…」

 

舞「ねぇ!!名前はなんて言うの?」

 

チャッキー「……ヴィーナス…」

 

私は声をわざと変えて正体がバレないように低い声を出してなんとか名乗ると舞は私の方をじろじろ見て私は体が硬直してしまった。

 

チャッキー(やばい…舞には絶対バレたくない…バレたら色々と問い詰められるよ…)

 

私が心の中で頭を抱えていると紘汰さんは戦いの準備を終えたのか部屋から退室してしまった。

 

イエヤス「さぁ…我々は紘汰達の戦いを見守ろうじゃないか!!」

 

舞「紘汰…戒斗…2人が戦う事になるなんて…」

 

部屋の窓際から外の様子を見ると城の門の前で変身して向き合っている紘汰さんがおり、今回の戦いで私は犠牲者が出ない事を祈っていた。

 

戒斗「いい時代だ…世界が力を求めてる…俺はこんな時代にこそ生まれたかった!!」

 

紘汰「ここは俺達が生きる時代じゃ無い!!」

 

(マンゴー)

 

(パイン)

 

(マンゴーアームズ!ファイト オブ ハンマー!)

 

(パインアームズ!粉砕 デストロイ!)

 

2人はそれぞれ違うロックシードを開錠するとすぐに違うアームズへと変身を果たした。

 

紘汰「俺は戦うって決めた…ある男を守るために!!」

 

戒斗「あの殿様をそんなに守りたいのか?」

 

紘汰「違う!!俺が守りたい男はお前だっ!!」

 

戒斗「俺を守るだと…?」

 

紘汰「俺達が手に入れた力は人を傷つける力じゃない!!自分達の場所と仲間を守るための力だ!!」

 

チャッキー(紘汰さんらしいな…ライバルである駆紋戒斗も助けようとするなんて…)

 

私は紘汰さんの叫びに頷いていると2人は必殺技を放ち紘汰さんの技が駆紋戒斗を吹き飛ばして変身解除に追い込んでいた。

 

紘汰「俺は戦いを終わらせるために戦う!!約束だ。一緒に戦ってくれ…」

 

戒斗「…今だけだ…一緒に戦うのは…」

 

紘汰「あぁ…買って帰ろう…元の世界に…」

 

舞「紘汰っ!!」

 

チャッキー「やったね舞っ!!」

 

舞「えっ…舞?」

 

チャッキー「あっ…」

 

紘汰さんが勝利した事に私はつい舞に向かって呼びかけてしまい私はすぐに自分から正体を晒すような失敗をしてしまったと焦ってしまった。

 

舞「貴方…もしかして…」

 

チャッキー「あ…」

 

舞が私の正体に気づいてしまったのか私の方へと鋭い視線を向けて私が目を逸らした瞬間に城全体が揺れ始めて私達は足元がふらつき始めた。

 

イエヤス「何だ…この揺れは?」

 

舞「うっ…」

 

チャッキー「舞っ!?」

 

床から巨大な根が競り上がり衝撃で舞は壁にぶつかりそのまま地面に倒れてしまった。

 

チャッキー「舞…?舞っ!!しっかりして!!」

 

私は舞の体を揺さぶるが舞は気を失ってしまっており、私は舞を床に寝かせたまま窓から外の様子を確認した。

 

チャッキー「何…これ…城が…」

 

城の遥か上空に巨大な大木が聳え立っており地上では武神鎧武と紘汰さん達が激しい戦闘を繰り広げていた。

 

チャッキー「呉島さん…?」

 

よく見ると斬月に変身する呉島貴虎さんが現れて武神鎧武を引き付けて戦っており、紘汰さん達は魔法使いのようなライダーも協力して緑色の怪人と交戦していた。

 

紘汰「オラァ!!」

 

ウツボカズラ怪人「クワーッ!!」

 

緑色の怪人は魔法使いライダーの仲間らしき人物とミッチを吐き出してしまい私は葉月さんも一緒に解放されると思って城の天守閣の窓際まで顔を覗かせた。

 

チャッキー「葉月さん…葉月さんは!?」

 

しかし解放されたのは2人だけで葉月さんが解放される事はなく辛い現実に私は握り拳をぎゅっと握り締めた。

 

チャッキー「葉月さん…もう…戻って来れないの?」

 

そして追い打ちをかけるが如く、天守閣の壁を突き破り武神鎧武が現れて私達に武器を向けた。

 

武神鎧武「運命の巫女を渡せ…」

 

イエヤス「渡せと言われて渡す奴がいるのかい?」

 

イエヤスさんは刀で斬りかかるが簡単に受け止められ、さらに武神鎧武の蹴りを受けてイエヤスさんは尻餅をついてしまい、武神鎧武はイエヤスさんに武器を向けた。

 

武神鎧武「目障りだ…消えろっ!!」

 

チャッキー「やめてっ!!」

 

私は武神鎧武とイエヤスさんの間に割って入りソニックアローで武神鎧武の武器を受け止めた。

 

武神鎧武「小娘が…貴様から始末してやろう…」

 

チャッキー「これ以上…貴方の好きにはさせない!!」

 

 

 

 

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