仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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104話 チャッキーと舞

 

紘汰「おーい舞!!そろそろ行くぞ〜」

 

光実「裂け目がもう持ちそうにありません…急ぎましょう!!」

 

遠くからミッチと紘汰さんの声が聞こえて来て私はふと舞と一緒に後ろを振り返った。

 

舞「ごめん…もう行かなきゃ…」

 

チャッキー「うん…舞、最後に話せてよかったよ」

 

舞「最後…?とりあえず…これ返すね。」

 

私はマロンエナジーロックシードを受け取ると舞とお別れの時間がやって来てしまい舞を思いきり抱きしめた。

 

チャッキー「舞…1人で抱え込まないで…ちゃんと仲間に相談してね?」

 

舞「チャ、チャッキー?」

 

チャッキー「これが今の私が言える…唯一の未来へのアドバイス…ってところかな…?」

 

舞「うん…わかった…それじゃあまたねチャッキー!!」

 

チャッキー「うん…またね…舞…」

 

私は紘汰さん達の元へと去っていく舞の後ろ姿を見送りながら裂け目の中に入って姿が見えなくなるまで見守っていた。

 

葉月「チャッキーさん…」

 

気づけば心配して見に来てくれたのか葉月さんが私の元へとやって来て心配そうに見つめていた。

 

チャッキー「大丈夫…きっとまた会える…そう信じてるよ…」

 

葉月「はい…」

 

チャッキー「それじゃ…私達も元の世界に戻ろう?」

 

葉月「はい…帰りましょう!!」

 

私達は手を繋いで現実世界に帰るために準備を整えるが肝心な事を思い出して葉月さんへと向き直った。

 

チャッキー「ねぇ…これどうやって現実世界に帰るの?」

 

葉月「……あれ…?」

 

チャッキー「えっ…葉月さん…?これまでどうやって帰ってこれたの?」

 

葉月「試練達成の条件をクリアしたら自動的に現実世界に帰れる筈なんですが…」

 

チャッキー「えっ…武神鎧武を倒してこの世界を救ったのに?」

 

葉月「まだ条件があるっていうのでしょうか…?うーん…どうしよう?」

 

チャッキー「とりあえず…最初にこの世界に降り立った場所に戻ってみる?」

 

葉月「そうですね…一旦移動しましょう…」

 

 

私達はその後時間を掛けて最初に降り立った切り立った崖の上へとやって来ると頭を抱えた。

 

葉月「どうすれば帰れるんでしょうか?」

 

チャッキー「そう言えば出発前にシロちゃんが何か言ってたよね?」

 

葉月「えっと確か…」

 

 

葉月(ついに3つ目の最後の試練…ですよね?)

 

シロ(うん…武神の世界…)

 

葉月(武神の世界か…どんな感じの試練なんですか?)

 

シロ(私が言えるのはただ1つだけ…勝つ事…だよ…)

 

 

葉月「勝つ事…確かにシロちゃんはそう言っていました…」

 

チャッキー「勝つって一体何に…?武神鎧武は紘汰さん達が倒しちゃったし…」

 

葉月「この世界を救うためのご神木…さっきの場所に何かヒントがあるかもしれません…」

 

チャッキー「じゃあもう一回さっきの場所に戻ってみようか!!」

 

葉月「はいっ!!」

 

 

-ご神木付近-

 

私達はさっきの場所に再び長い時間を掛けて辿り着くと近くで人の気配を感じて近くの岩場に隠れて辺りの様子を伺った。

 

葉月「誰…イエヤスさん?」

 

男性2人が話しているようで私はこっそりと岩陰から顔を覗かせた。

 

 

???「可能性と可能性が交差する時、時折このような世界が生まれることもある。まあ、幻みたいなもんだ」

 

???「貴方は何者だ?」

 

???「さて、ここで名を問われても意味がない。俺は俺としか言いようがない…強いていえば…以前は「蛇」と呼ばれていたことがある」

 

 

葉月(あれは…サガラさん!?なんで…この世界に!?)

 

そこに居たのはまさかのサガラさんであり誰かと話しており私は衝撃的な人物の登場に声を上げそうになり叫びたい衝動を必死に抑えていた。

 

チャッキー「えっ…あれは…DJサガラ…?なんでサガラがここに?」

 

チャッキーさんが顔を覗かせており私は姿勢を低くしながら声を抑えてチャッキーさんへと説明した。

 

葉月「どうやら…サガラさんは人間ではないようです…実は1つ目の試練の時にも会ったんですよ…」

 

チャッキー「えっ…本当に?」

 

葉月「そしてあの人は私の試練についても事情を知っているようでした…」

 

チャッキー「嘘っ…」

 

私達がサガラについて話している間にもサガラは話を続けており私達は聞き耳を立てた。

 

サガラ「俺のことはどうでもいい。重要なのはそこじゃない。重要なのは…今、お前が俺の前にいるって事だ。★%&*の@?」

 

???「どうして私の名前を…?」

 

葉月「…?肝心の名前が聞き取れなかった…」

 

私が必死にサガラの声に耳を傾けているがサガラは私に気づく様子を見せず話を続けた。

 

サガラ「お前が戦極ドライバーの起動実験に用いたヘルヘイムの力、ロックシード…それは黄金の果実を擬似的に再現する、戦極凌馬のアプローチだ。」

 

???「……」

 

サガラ「結果、お前は人間としては死んだが、その存在は「始まりの女」のように、より高位の次元に至った…面白いな。お前はさしずめ人類にとってのコウガネといったところか!!」

 

???「……コウガネ?」

 

サガラ「お前はオーバーロードにも等しい力を手に入れた。お前はその力、どう使う?」

 

???「…私は…」

 

サガラ「お前が進化の果てを目指すというのなら、俺はお前にも可能性を示そう。さあ受け取れ…」

 

???「これは…?」

 

サガラ「武神の力と創世(ゲネシス)の力だ…」

 

葉月(サガラさん…誰に何を渡してるんですか?)

 

私はサガラさんがロックシードのような物と黒い何かを今だに姿の見えない人物へと渡したようだった。

 

サガラ「そうだ。俺はいつでもお前たちを見守っているぜ」

 

葉月(一体…相手は誰なんですか?)

 

私はサガラと話している男性の顔を確認しようと身を乗り出すとそこに居た男性と目があってしまい私はとても驚いてしまうが男性の顔を見るなりまさかの人物に体が金縛りにあったかのように動けなくなってしまった。

 

葉月「う…そ…な…んで…貴方が…ここに…?」

 

チャッキー「葉月さん!?どうしたの!?葉月さん!?」

 

私は気づくとチャッキーさんに支えられており足がガタガタと震えて止まらなかった。

 

???「ネズミが隠れていたか…」

 

サガラ「おっ…お前達か!!ついに試練も最後の試練にまで辿り着いたか!!」

 

私達はサガラさんへの前に姿を現すと私は気づけばもう1人のまさかの人物の登場に必死に相手を睨みつけていた。

 

チャッキー「サガラ…こっちの事情もわかってたんだ…」

 

サガラ「そうだ…俺はお前達をずっと見守っていたんだからな!!」

 

チャッキー「嘘っ…」

 

サガラ「丁度いい…武神の力と創世(ゲネシス)の力…ここで試してみるってのはどうだ?」

 

???「いいだろう…試してやる…」

 

葉月「う…そ…」  

 

チャッキー「葉月さん…あの人を知ってるの!?何者?」

 

葉月「あの人は…私の…アーマードライダーとして戦う事になった…きっかけとなった男…!!」

 

チャッキー「まさか…!?」

 

サガラ「それじゃ最後の試練だ…呉島葉月…目の前のこいつに勝つ事だな…それで試練はクリアだ!!」

 

目の前のまさかの人物は戦極ドライバーを装着してサガラさんから貰ったゲネシスコアらしき物を追加で装着して2つのロックシードを構えた。

 

 

葉月「なんで貴方がここにいるんですか…狗道供界!!」

 

 

???「変身」

 

 

(ブラッドオレンジ) (ザクロ)

 

(ロックオン・ハッ!!)

 

(ブラッドザクロアームズ!狂い咲き サクリファイス!)

(ブラッドオレンジアームズ!邪ノ道 オンステージ!)

 

禍々しい姿のアーマードライダーとなったのは、かつてユグドラシル入社前に私に深いトラウマを植えつけた狗道供界であった。

 

 

 

 

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