仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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106話 葉月と呼ばれる存在

 

葉月「はああああっ!!」

 

供界「ぐあっ…」

 

鎧武アームズへと変身した私は無双セイバーと大橙丸の二刀流で狗道を連続で斬りつけるがすぐに狗道は私の攻撃を色違いのソニックアローで受け止めた。

 

供界「何故だ…お前は我を恐れていた筈…何故だ!?」

 

狗道は私の攻撃を受け止めながら聞いてくるが私は黒いソニックアローをはね上げるとガラ空きの体に大橙丸を繰り出して再び連続斬りを浴びせた。

 

葉月「決まってます…ただ恐れていては勝てる勝負も勝てない…ただそれだけです!!」

 

私は大橙丸を無双セイバーに連結させて薙刀の形にするとぶんぶん掘り回して刃の切先を狗道に向けて駆け出した。

 

葉月「輪切りにしてあげます!!」 

 

薙刀で私は再び連続で斬りつけて最後に回し蹴りを浴びせて吹き飛ばすと狗道は鎧から火花を散らしながら再び立ち上がった。

 

供界「こんな事がある筈が無い…私は力を手にした…なのに…何故だぁ!!」

 

葉月「はっ!!」

 

狗道は黒いソニックアローを再び握り、私に向けて矢を放とうと構えるが私はすぐに横に跳んで躱して無双セイバーの銃撃で反撃のために狙い撃ち、狗道はついに黒いソニックアローを手放してしまい地面に転がっていった。

 

葉月「終わりにしましょう…狗道供界!!」

 

(鎧武・スパーキング)

 

私はゲネシスドライバーのレバーを3回押し込むと足にエネルギーを溜めて高く飛び上がった。

 

葉月「たあっ!!」

 

供界「私が…皆を…世界を救うのだぁぁ!!」

 

私が空中に飛び上がるのを見ると狗道はダーク大橙丸と黒いソニックアローを構えてブレードを3回斬って技を発動させた。

 

(ザクロ・スパーキング)

 

(ブラッドオレンジ・スパーキング)

 

狗道はダーク大橙丸と黒いソニックアローの二刀流で斬撃を放つが私は空中で蹴りを繰り出すと狗道の技を蹴り砕きそのまま狗道を蹴り飛ばした。

 

葉月「せいはぁぁぁ!!」

 

供界「うわああああ!!」

 

狗道は変身を解除させるとそのまま体が薄くなっていきフラフラな体で私に歩み寄ると私の肩を掴んだ。

 

葉月「くっ…」

 

供界「これで終わりでは無い…私は…必ず…」

 

狗道はそのまま消滅してしまい私はようやく息を吐くことが出来てロックシードの蓋を閉じて変身を解除した。

 

サガラ「見せて貰ったぜ呉島葉月!!お前の心の強さって奴」

 

葉月「いいえ…私もまだまだだと感じました。それに…私1人では乗り越えられませんでした…」

 

私はふと後ろにいるチャッキーさんの方を振り返るとチャッキーさんがこちらに笑顔を見せており手を振っていた。

 

葉月「仲間がいたから…乗り越えられた…そう思いました。」

 

サガラ「そうか…お前さんは仲間の存在がお前にとっての戦うための原動力…そう言う事だな?」

 

葉月「はい!!」

 

私がサガラさんへ返事を返していると私の体がだんだんと微粒子状になり始めておりチャッキーさんの方を見ると同じく微粒子状に薄くなっていた。

 

チャッキー「これは…現実世界に帰れるって事だよね?」

 

葉月「はいっ!!」

 

サガラ「おめでとう呉島葉月…いやアーマードライダーヴィーナス!!お前なら銀色の果実を掴み取るのに相応しい人間となったわけだ!!」

 

葉月「サガラさん…」

 

サガラ「だがお前さんにとっては…これからが本当の試練の始まりだ」

 

葉月「本当の試練…?あの…どう言う事ですか!?」

 

サガラ「俺はお前達を見守ってるぜ…これまでも、これからも!!」

 

葉月「ま、待って…話はまだ…」

 

葉月がそう呟くのと同時に葉月とチャッキーはこの世界から消えてしまいその場にはサガラ1人が残されたがサガラの背後に1人の女性が現れた。

 

 

舞「どうして葉月さんを止めなかったの!?このままじゃ葉月さんは…」

 

サガラ「始まりの女か…アイツは葛葉紘汰と同じだ…」

 

舞「どう言う事!?」

 

サガラ「呉島葉月…アイツは葛葉紘汰と同じで自分の使命と向き合い理不尽な悪意と正面からぶつかりあっている…」

 

舞「これ以上彼女を戦わせたら…」

 

サガラ「彼女が試練を乗り越えた今、1つだけ言えることがある…それは彼女は呉島葉月は既にこの物語の主人公だと言う事だ。」

 

舞「!?」

 

サガラ「本来ならこの「仮面ライダー鎧武の世界」には呉島葉月、いや水瀬葉月と呼ばれる人物は存在しない筈だ…だが彼女がこの世界に存在する事によって既に幾つか本来の物語の展開が変わり始めている…」

 

舞「葉月さんが…存在しない…?」

 

サガラ「あぁ…本来彼女は存在しない人物だ…」

 

舞「じゃあ葉月さんって…」

 

サガラ「恐らくは人々の想いが生み出した存在と言ったところか…」

 

舞「人々の想い?」

 

サガラ「「仮面ライダー鎧武」の物語の結末を知る存在が物語の展開や結末を知り、こうあって欲しかった…こいつには死んで欲しくなかった…様々な思いが交錯する中で生み出された存在だと俺は思っている。」

 

舞「そんな事が…本当にあり得るの…?」

 

サガラ「あり得ない事があり得ると言ったところか?だが彼女が確かに存在する事が出来る材料も揃っている…」

 

舞「それは…?」

 

サガラ「アーマードライダーヴィーナスだよ…ヴィーナス自体も本来は存在しない…だが彼女の使用するドライバーとロックシードはどうだ?」

 

舞「まさか…あの赤いドライバーもマロンのロックシードは本来は存在する!?」

 

サガラ「そうだ…彼女の使うマロンのロックシードは本来は呉島光実からザックと呼ばれる男の手に渡り戦力の1つとして登場したが本来の新型のドライバーを介して使用した本来の持ち主が存在しなかったからな…」

 

舞「まさか…葉月さんが…!?」

 

サガラ「そうだ…彼女が存在する事によってマロンのロックシードの本来の使い手と言う役割に割り当てられた…だからこうやってヴィーナスも葉月もこの世界に存在しているって事さ…」

 

舞「そんな創作上の物語りみたいな…」

 

サガラ「あぁ…そうかもな…だが…確かに言える事がもう1つある…」

 

舞「?」

 

サガラ「俺達は…いや…呉島葉月は確かにこの世界に存在してるって事だ」

 

舞「存在してる…」

 

サガラ「呉島葉月…彼女がどんな未来を歩んでいくのか見物だな!!」

 

サガラはそう言い残すとその場から姿を消してその場には舞1人が残された。

 

舞「どうすればいいの…彼女は葉月さんは…」

 

始まりの女こと舞は人の身を捨てて神となった事でこれまでの過去や未来、平行世界など様々な展開を目にしてきており今回の物語の展開を見た事によりこれから訪れる未来の展開に危機感を露わにしていた。

 

 

舞「このままじゃ葉月さんが…死んじゃう!!」

 

舞の口から放たれたのはまさかの葉月の死と言う今後の物語を揺るがしかねない衝撃の一言だった。

 

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