仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

112 / 281
112話 新しい友達

 

レデュエ「さぁ…その玩具を渡せ!!」

 

葉月「逃げて下さい!!」

 

チャッキー「葉月さん!!」

 

私から赤いドライバーを奪おうと緑色のインベスが歩み寄ってくるが葉月さんがインベスの足を掴んで歩みを止めていた。

 

レデュエ「邪魔をするなぁ!!」

 

葉月「うぐっ…」

 

インベスは葉月さんを容赦なく踏みつけており、やがて自身の長い杖を葉月さんへと振り翳そうと構えた。

 

レデュエ「愚かな!!死ね!!」

 

チャッキー「駄目ぇぇぇ!!」

 

私は必死に叫ぶが緑色のインベスは杖を大きく振り上げるがそこに何者かが乱入して来てレデュエは吹き飛ばされていた。

 

???「ハアッ!!」

 

それは桃色のアーマードライダーであり葉月さんと同じ赤いドライバーが腰に装着されており弓で斬撃を与えてダメージを与えているようだった。

 

葉月「湊…先輩…」

 

チャッキー「先輩?」

 

湊(くっ…こいつ何者!?まさか…オーバーロード!?)

 

葉月「湊先輩!!」

 

湊(呉島主任に気付かれるのはまずい…早く始末しないと…)

 

レデュエ「また新しい猿が…ならば…」

 

レデュエは再び杖を構えて攻撃体勢に入るが突如動きを止めて必死に何かをぶつぶつ呟き始めた。

 

レデュエ(王!?)

 

ロシュオ(レデュエ…戻れ!!)

 

レデュエ(はっ…)

 

湊「何!?」

 

葉月(誰かと話してる…?)

 

緑色の怪人は杖から緑色の煙を出すとそのまま姿を眩ましてしまった。

 

チャッキー「はぁ…助かった…」

 

私は思わず座り込んでしまうが私の元に桃色のアーマードライダーがやって来て私に向かって弓を刃先を向けて来た。

 

湊「今のは忘れなさい…いいわね!!」 

 

チャッキー「は、はい…」

 

桃色のアーマードライダーは弓の刃先をゆっくりと下ろすが私の手に赤いドライバーがあるのを見ると私の手からドライバーを奪い取ってしまった。

 

湊「なんで貴方がそれを…返しなさい!!それは子供の玩具じゃないのよ!!」

 

チャッキー「あ、ちょっと…」

 

葉月「やめて下さい先輩!!」

 

湊「葉月…?」

 

すると葉月さんが間に割って入りまるで私を庇うように手を広げていた。

 

葉月「チャッキーさんはその男の子とドライバーを守ってくれたんです!!」

 

湊「男の子?」

 

私の後ろから男の子が顔を出して桃色のアーマードライダーの方を見つめており桃色のライダーは再び葉月さんへと詰め寄った。

 

湊「男の子はわかるけど何で貴方のゲネシスドライバーまでこの子が持っているの?」

 

チャッキー「それは…」

 

葉月「アイツにやられちゃったんです私…」

 

湊「えっ…」

 

葉月「こう…ドカーンと…うわーってやられちゃって」

 

湊「……」

 

葉月「グワーってなってドライバーも腰から外れてあ〜れ〜って…」

 

湊「それで彼女が拾い上げたと…そういうわけね?」

 

葉月「そ、そうなんです!!」

 

チャッキー(今ので理解したんだ…)

 

私は思わず苦笑いを浮かべると桃色のライダーは呆れたような仕草を見せるとその場から立ち去ろうと歩き出した。

 

葉月「あぁ…待って下さい先輩!!」

 

チャッキー「待って…葉月さん!!」

 

葉月さんが桃色のライダーの後を追いかけるために走り出したが私は言いたい事を伝えるために葉月さんを呼び止めた。

 

チャッキー「この間…ぶったりしてごめんなさい!!私…葉月さんの事…何も理解してなかった!!」

 

葉月「え、チャッキーさん!?」

 

チャッキー「ユグドラシルだからって葉月さんもアイツらと同じと思ってた!!けど違った…葉月さんは本気でさっき私達を命懸けで守ってくれた!!」

 

葉月「チャッキーさん…」

 

チャッキー「葉月さんは沢芽のヒーローだよ… 紘汰さんと同じ!!」

 

私は頭を下げて必死に謝っていたが突如私は葉月さんに抱きしめられ私は思わず目を丸くした。

 

チャッキー「葉月さん!?」

 

湊「なっ…葉月!?」

 

近くで桃色のライダーが驚くような声を漏らすが渡す固まったまま葉月さんの方へと視線を向けた。

 

葉月「チャッキーさん…私と友達になってくれませんか?私…職業柄友達が居ないので…もしチャッキーさんさえよければ…ですが」

 

チャッキー「私でよかったら是非!!」

 

私は葉月さんを抱きしめ返すと最後にガッチリと握手を交わして連絡先を交換して葉月さんは桃色のライダーと一緒に去って行った。

 

 

葉月「湊先輩…さっきのインベスはなんだったんですかね?」

 

湊「さぁ…知らないわ…」

 

葉月「あれ…先輩なんか怒ってます?」

 

湊「別に怒っていないわ…ただあの子と随分と仲がいいなと思っただけよ?」

 

葉月「新しい友達ですよ!!」

 

湊「さっき抱きしめてなかったかしら…普通、友達にあんなに抱きしめたりするかしら?」

 

葉月「あれ…先輩もしかして抱きしめて欲しいんですか?やだな…それならそう言ってくれればいいじゃないですか!!」

 

湊「何を言っているのかしら?バカバカしい!!」

 

葉月「ほーら先輩…ぎゅー!!」

 

湊「なっ…何をするの!!離れなさい!!」

 

葉月「良いじゃないですか!!せーんぱい!!」

 

湊「まったく…甘えん坊なんだから…」

 

葉月「えへへ!!」

 

 

チャッキー(なんだぁ…満更でもなさそうじゃん)

 

遠くで葉月さんと湊と呼ぶ白いスーツの女性が抱きしめ合っているのを遠くから眺めていると私は自然と笑みが溢れた。

 

リカ「チャッキー何してたの?心配してたんだから…」

 

そこにリカが私を迎えに来てくれて私はリカへと視線を向けた。

 

リカ「あれ…チャッキーどうしたの…何かあった?」

 

チャッキー「別に〜」

 

リカ「あー…何隠してるの!?」

 

チャッキー「別に…ただ…新しい友達が出来たってだけだよ!!」

 

リカ「友達!?まさか…彼氏…!?」

 

チャッキー「ち、違うよぉ…女性の人だよ…」

 

リカ「へぇ…どんな人なんだろ…会ってみたいな…!!」

 

チャッキー「ヒーローだよ!!あの人は…」

 

リカ「ヒーロー?紘汰さんみたいな?」

 

チャッキー「うん!!きっとまた会えるよ…きっと!!」

 

それから私は男の子を交番まで連れて行き両親と再会するのを見届けるとチーム鎧武のガレージへと帰還した。

 

それから沢芽市はやがてオーバーロードからの侵略を受けて沢芽を守るためにオーバーロード達とアーマードライダー達の熾烈な戦いが始まってしまい、やがて紘汰さんと舞が地球を離れてしまった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。