仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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117話 銀色の果実の意思

 

デェジュシャシュ「ハアッ!!」

 

葉月「…フッ!!」

 

新しいアームズへと変身した葉月さんは黒いオーバーロードの攻撃を片手だけで受け止めてしまいソニックアローで斬撃を浴びせると黒いオーバーロードを蹴り飛ばして吹き飛ばしてしまった。

 

デェジュシャシュ「何だ…この力は…?」

 

葉月「…ハアッ!!」

 

デェジュシャシュ「グアアッ…何だと…」

 

葉月さんは強敵である黒いオーバーロードを圧倒しており私はいつもとは雰囲気の違う葉月さんにとても驚いていた。

 

リカ「ねぇ…あれ本当に葉月さんなの…?」

 

光実「あの神々しい姿は舞さんと同じ…?でも舞さんとは少し違う気もする…」

 

 

(ドラゴンフルーツエナジースカッシュ)

 

 

葉月「ハアアアッ!!」

 

デェジュシャシュ「グアアアア…」

 

葉月さんはゲネシスドライバーを1回押し込むとソニックアローにエネルギーを溜めて一気に振り抜き黒いオーバーロードを薙ぎ払うと大ダメージを与えたようで黒いオーバーロードは吹き飛ばされて地面を何度も転がってしまった。

 

デェジュシャシュ「ありえない…なぜ…なぜお前がこれほどの力を手に入れた…?」

 

葉月「……」

 

葉月さんは質問には答えずにソニックアローを構えて射撃の体制に入りそれを見たデェジュシャシュは地面に向かって剣を突き立てると煙が辺りを包み込んだ。

 

デェジュシャシュ「呉島葉月…貴様はいずれ私が…」

 

チャッキー「逃げた!?」

 

煙が晴れると黒いオーバーロードは姿を消しており私達は絶体絶命な状況を回避した事に安堵したが私はすぐに変身を解除した葉月さんの元へと駆け寄った。

 

チャッキー「葉月さん!!よかった…」

 

私が葉月さんの肩を掴んで呼びかけるが葉月さんは私の方を睨みつけると私の手を払いのけてしまった。

 

チャッキー「葉月さん…?」

 

葉月「私に触れるな人間!!」

 

光実「なっ…」

 

城乃内 「おいおい…せっかく戻って来れたのにどう言うつもりだ?」

 

光実「アンタ…誰だ?」

 

ザック「ミッチ?」

 

光実「アンタは葉月さんじゃ無い…体は葉月さんだけど中身が別人だ!!」

 

ザック「別人?」

 

別人説を唱えたミッチの言葉にみんなが驚くがそんな葉月さんはシロちゃんの姿を見るとシロちゃんの元へと歩いて行った。

 

シロ「お姉ちゃん…!?」

 

葉月「デェングムボシュだな?一緒に来て貰うぞ!!」

 

シロ「えっ…わっ!?」

 

チャッキー「シロちゃん、葉月さん!?ちょっと!?」

 

葉月さんはシロちゃんの手を掴むとそのまま一瞬でどこかに瞬間移動したようで姿を眩ましてしまった。

 

サガラ「厄介な事になったなこりゃ…」

 

光実「サガラ!?アンタいつの間に…」

 

気づくとそこには謎の服装に身を包んだDJサガラがおりミッチがサガラに詰め寄っていた。

 

城乃内「サガラが何でここに?ってかお前は一体…」

 

サガラ「俺の事はどうでもいい…だが問題は呉島葉月の事だ!!」

 

チャッキー「葉月さんに何が起こってるの?そもそもあの人は本当に葉月さんなの!?」

 

サガラ「それはだな…」

 

光実「あの葉月さんは黄金の果実を体に埋め込まれて神になった舞さんと同じ…そうだろう?」

 

私がサガラに向かって問いかけるがミッチが間に割り込んでサガラを問い詰めていた。

 

サガラ「勘がいいな…だが半分当たりで半分外れだ」

 

光実「何?」

 

サガラ「今の呉島葉月の体を動かしているのは呉島葉月本人では無い…」

 

ザック「どう言う事だ…?」

 

サガラ「今の彼女は呉島葉月本人では無い…呉島葉月の体に埋め込まれた銀色の果実そのものさ!!」

 

光実「銀色の果実…!?まさかシロが話してくれたあの…!?」

 

ザック「じゃあ銀色の果実が意思を持って葉月の体を動かしているって事か?」

 

サガラ「ま、そう言う事になるな」

 

チャッキー「ちょっと待って…でも葉月さんが亡くなる直前に銀色の果実は確かに1度葉さんの体に埋め込まれたけどすぐに体の外に果実が弾き出されたよ?」

 

リカ「確かに…私も見たよ!!」

 

サガラ「それはだな…」

 

 

シロSide

 

シロ「つまり…埋め込まれた銀色の果実から溢れた種があの時お姉ちゃんの体内に残ったんだ?」

 

葉月(果実)「そう言う事だ」

 

その頃私はお姉ちゃんの体を動かしている銀色の果実の意思を名乗る者と会話を交わしていた。

 

葉月(果実)「確かに果実そのものは体外に弾き出されたが種は体内に残り続けて命を支える果実へと成熟を果たしたのだ…」

 

シロ「でも新しく成熟した果実がお姉ちゃんの命を繋ぎ止めたのならお姉ちゃんの意識はどうなったの?」

 

葉月(果実)「それはお前の使った銀色の果実が所詮黄金の果実の複製品に過ぎないと言う事だ…複製品では完全に意識までも復活させる事が出来なかったのだ」

 

シロ「そうだったんだ…」

 

葉月(果実)「あの時彼女の精神そのものにもダメージがあり彼女の体と意識を繋げる事が出来なかったのだ…」

 

シロ「それで彼女の精神を守るために新たな人格を形成して精神を守ったのが貴方だったんだね?」

 

葉月(葉月)「そう言う事だ…彼女の精神を守るために新たに成熟した果実から生み出された人格が私と言うわけだ…」

 

シロ「じゃあお姉ちゃんの意識は今眠ってるの?」

 

葉月(果実)「彼女は恐らく意識を完全に覚醒させるために精神が別の時空へと行ってしまった可能性がある…」

 

シロ「別の時空?」

 

葉月(果実)「かつて同じように体内に果実を埋め込まれて肉体を失い、精神が過去に飛ばされた高司 舞と同じようにな…だが呉島葉月の場合は肉体が残っているために高司 舞とは反対に過去ではなく、はるか先の未来へ迷い込んでいる可能性がある…」

 

シロ「人間的には死を迎えた高司 舞とは違いお姉ちゃんの肉体が生きているから…人間としての未来が無くなった彼女と違いお姉ちゃんにはまだ未来があるからって事!?」

 

葉月(果実)「そうだ…彼女には未来の世界からこの世界へと無事に帰還しなければならない…」

 

シロ「なら…今はお姉ちゃんが戻って来るのを待っていれば…」

 

葉月(果実)「だがあまり時間は無い…熟成した果実から生み出された私と言う意識だが完全に体と一体化した訳では無い…早く彼女が意識を取り戻さなければ私と言う意識も、やがて時間と共に消失してしまう…」

 

シロ「そんな…私に出来る事は何か…」

 

葉月(果実)「出来る事は何もない…ただ彼女が戻って来るのを待つしか無いだろう…」

 

銀色の果実の意思は私の手にもつ銀色の果実に視線を移すと銀色の果実といつの間に回収していたのか粉々になったマロンエナジーロックシードを取り出した。

 

葉月(果実)「この複製品も完全の状態では無いがお前の気持ち次第では大いなる力になってくれる筈だ…」

 

シロ「大いなる力…」

 

そして最後にマロンエナジーロックシードの欠片を握りしめると欠片が1つになって発光してロックシードは綺麗な状態へと復元していった。

 

葉月(果実)(後はお前次第だ呉島葉月よ…)

 

 

 

葉月Side

 

私は確かにあの時シロちゃんを庇ってオーバーロードに体を貫かれて死を迎えたと思っていたが私は様々な記憶が思い出のように漂う時空の狭間のような場所を漂っているようだった。

 

舞「ごめんなさい葉月さん…私、貴方を助けられなかった…」

 

葉月「えっ…舞さん!?」

 

隣には神々しい姿となった舞さんがおり悲しそうな表情をこちらに向けていた。

 

葉月「私…死んだんですよね…でも今の私は…?」

 

舞「葉月さんが死を迎えるのは予知夢で知ったの…でも貴方にそれを伝える事が出来なかった…」

 

私は目を伏せる舞さんの体がだんだんと遠くに離れて行ってしまうのをみて慌てて手を伸ばした。

 

葉月「舞さん!!どこに行くんですか!?」

 

舞「私は未来に行く事は出来ない…未来が無い私では過去を遡る事しか出来ない…逆に葉月さんはこれから起こる未来の一部を見る事になる…どうか漂う意識空間から意識を取り戻して!!」

 

葉月「未来…?って待って…待ってください!!」

 

気づくと私は時空の狭間へと吸い込まれていきその先に待っている未来の世界へと通じる渦巻きに引きずり込まれてしまった。

 

 

葉月「ここはどこ…?」

 

私はどこか見覚えのある場所へと迷い込み顔を上げると見たこともないアーマードライダーに向かって顔見知りの人達が一斉に技を発動させている所だった。

 

 

(魔蛇スパーキング) 

 

供界「デヤアッ!!」  

 

(ピーチエナジースカッシュ)

 

(マロンエナジースカッシュ)

 

(チェリーエナジースカッシュ)

 

(レモンエナジースカッシュ)

 

湊「行くわよ葉月!!」

 

葉月(未来)「はいっ!!」

 

シド「これで潰れやがれ!!」

 

未来の私含めた4人のアーマードライダーの蹴りが叩き込まれつつ周りの景色と共に謎のアーマードライダーは崩壊を始めた。

 

供界「馬鹿な…」

 

凌馬「終わりだ狗道供界…」

 

供界「リョォォウマァァァァ!!」

 

場面は切り変わり私の目の前には骸骨のような怪物と葛葉さんが正面から向き合っている場面が映し出された。

 

供界「私を助けて…」

 

(極スカッシュ)

 

紘汰「おやすみ…狗道供界…」

 

最後に葛葉さんの必殺技により狗道供界が消滅してしまい直後に私は再び記憶の狭間へと飛ばされてしまい目を開けた。

 

 

葉月「今度はどこ!?」

 

次に私が見た記憶は知らない土地でぶつかり合う未来の私となぜか一緒に隣で戦うアーマードライダーイドゥンと謎のオーバーロードだった。

 

葉月(未来)「決めますよ…藤果さん!!」

 

藤果「ええ!!」

 

 

(マロンエナジースパーキング)

 

(リンゴ•スパーキング)

 

 

三津子「グアアア……ごめんね…藤果…」

 

藤果「…さようなら三津子…」

 

直後再び場面は切り替わり今度は貴虎さんと謎のオーバーロードとぶつかりあっている所だった。

 

雅仁「その程度の力で人類を救うつもりか!?笑わせんな!!」

 

貴虎「それでも俺は…負けるわけにはいかない!!」

 

お互いの武器がぶつかり合うが貴虎さんが僅かに押され始めておりオーバーロードが貴虎さんを吹き飛ばしていた。

 

貴虎「お前の行為は人類に対する裏切りに等しい」

 

雅仁「裏切り…」

 

貴虎「信じろ!!人間はそこまで愚かでは無い…」

 

雅仁「……」

 

貴虎「弱い…だが弱いからこそ強くなれる!!誰かを信じる事が出来る!!」

 

雅仁「信じるなどくだらない!!」

 

貴虎「ハアアッ!!」

 

 

 

 

葉月「これが…これから起こる未来…?」

 

直後に私は再び時空の狭間へと飛ばされてしまい再び別の未来の世界へと足を踏み入れていた。

 

葉月「どうしたら現世に戻れるの…?」

 

私は必死に頭を回転させるが次に目の前に現れた未来の光景を見て再び目を丸くした。

 

 

 

 

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