シド「結局また見逃してやるのかい?」
貴虎「やつはもう抜け殻だ。二度と立ち上がってくる事は無い」
貴虎は窓から放心状態のまま立ち去っていく紘汰の様子を見届けていた。
シド「ふぅん…だといいが…」
あの激闘の後、葛葉紘汰は黒影トルーパーに連れて行かれてそのままユグドラシル本社の外へと連れ出されてしまった。紘汰は例の映像を見てからずっと放心状態で抵抗もせずに連れ出されたのだと言う。
シド「それで…水瀬はどうした?」
貴虎「彼女には大事をとって休んで貰っている…クラックの警備に加えて葛葉紘汰との戦闘によりかなりの負担をかけてしまった。」
シド「ふぅん…あの時本来ならアンタが戦うべきだったんじゃないか?何故水瀬に任せた?」
貴虎「彼女は最後まで彼を説得しようとしていた…力による解決では無く…言葉による説得であの場を切り抜けようとしたのだろう。」
シド「あの紘汰ってガキに説得による解決なんて無駄だと思うがねぇ」
貴虎「それが水瀬なりの優しさなのだろう…彼女は元々、力による解決を苦手としていたからな。それが彼女の良い所でもあり、悪い所でもある。」
シド「やれやれ…うちの主任といい、その秘書といい…何でこんなに似てるのかねぇ…」
貴虎「私と水瀬が?」
シド「あぁ…そっくりだよ…アンタら。」
葉月Side
私は今日は休みを言い渡されてしまい、布団の上に寝っ転がったまま前回の葛葉さんの会話を思い出していた。
紘汰(何の罪も無い人達を大勢見捨てて…何が未来だ…ふざけんな!!)
葉月(そんなの…わかってる…でも…)
私の頭の中には人々を助けたい気持ちと犠牲無くして人類救済は不可能という板挟みにあっておりとても辛い気持ちでいっぱいだった。
葉月「駄目だ…全然心が全然休まらない…こんな時、湊先輩なら何て言うかな…?」
しかし私は湊先輩と会う機会が少なくなっていた。原因は駆紋戒斗さんであり、詳しい話は聞いていないもののユグドラシルに協力して何かをしているのだとか。
葉月「湊先輩、駆紋さんにつきっきりだからなぁ…完全に先輩を取られたなぁ…」
私は憧れの先輩が奪われてしまったのもあり私はとても寂しい気持ちになっていた。
葉月(先輩に会いたい…)
湊先輩なら私の今の悩みを聞いてくれるのかもと期待してしまう。そう思うといてもたってもいられなかった。
葉月「先輩に会いに行こう!!今度こそ…ランチに誘うんだ!!」
私は壁にかけているスーツに手をかけて支度を始めた。
凰蓮「見つけたわよ乙女座のお嬢さん」
葉月「っ!?貴方は確か…凰蓮…さん…?」
私が本社に向かっている最中突如私の前に現れて道を塞ぐように立ち塞がっているので私は警戒してしまう。
凰蓮「貴方、メロンの君の正体と居所を知ってる筈よね…今度こそ吐いてもらうわよ…」
葉月「私急いでいるので…失礼します。」
凰蓮「何故逃げるの…?察するに他に何か重要な秘密を握ってるんじゃ無いかしら?…例えば…」
私はバックを持ち直してその場を去ろうとするがなかなか私を逃してくれないようだった。
凰蓮「例えば…貴方達が抱えるこの街の秘密…とかかしら?」
葉月「っ!?…失礼します!!」
城乃内「逃がさないんだよね〜」
葉月「…なっ!?」
私は慌てて逃げようとするか逃げる先に城乃内 秀保さんが現れて私の進路を塞いで来るのであった。
葉月「2人して…なんのつもりですか?」
凰蓮「貴方達みたいな無責任で勝手な大人達が好き勝手やってるのが許せなかったのよ!!」
私は2人に挟み撃ちにされてしまい完全に逃げることが出来なくなり私は思わず唇を噛み締めた。
凰蓮「どうしても話す気が無いのなら…仕方ないわね…」
凰蓮さんと城乃内さんは戦極ドライバーとロックシードを取り出してドライバーを腰に装着させた。
「「変身!!」」」
(ドリアン)
(ドングリ)
2人はドライバーにロックシードを装着してブレードを素早く斬って変身を完了された。
(ドリアンアームズ!ミスター デンジャラス!)
(ドングリアームズ!ネバー ギブアップ!)
凰蓮「無理やりにでも聞き出してやるわ!!」
葉月「いきなり何をするんですか…やめて!!」
2人は武器を構えて私に迫ってきたので私は素早く避けながらバックの中からゲネシスドライバーとマロンエナジロックシードを取り出してドライバーを腰に当てた。
葉月「くっ…変身!!」
(マロンエナジーアームズ)
私は素早く変身を完了させて凰蓮さんの武器をソニックアローで防ぐが二刀流のために捌ききれずに攻撃を受けてしまう。
凰蓮「ふん!!」
葉月「うぐっ…うあっ…」
城乃内「おりゃああ!!」
城乃内さんがハンマーを構えて私に飛びかかってくるが私はソニックアローを構えて城乃内さんを撃ち抜き城乃内さんが地面に倒れ込む。
凰蓮「最近秘密ばかりを抱えていてアンタ達…この街を支配するつもりかしら…?」
葉月「私はそんなつもりじゃ…」
紘汰(何の罪を無い人達を皆殺しにしてお前は心は傷まねぇのかよ!!)
葉月(わ…私は…)
突如葛葉さんの声が頭の中に現れて戦意が喪失し私はソニックアローを降ろしてしまう。
凰蓮「隙ありよ!!どりゃっ!!」
葉月「きゃあああ!!」
私は反応が遅れて二刀流の斬撃を受けてしまい、腹を蹴られて地面に転がってしまう。
城乃内「どりゃああ!!」
葉月「うっ…ああっ…」
私は精神的ショックもありろくに戦えず攻撃を躱す事も出来ずついに地面に膝をついてしまう。そこに2人はとどめを刺そうと近づいてくる。
凰蓮「今よ!!坊や!!」
(ドリアンオーレ)
(ドングリスカッシュ)
2人がブレードを斬り必殺技に入り凰蓮さんのドリアンを模したエネルギーが私を捉えてしまい動きを封じられてしまう。
葉月「…っ動け…ない…」
城乃内「どりゃあああ!!喰らえ!!」
葉月「…っ!?きゃあああああ!!」
私は城乃内さんの回転して勢いのついた回転ハンマー攻撃を躱わしきれず攻撃が直撃してしまい、壁に体を叩きつけられてしまう。
葉月「うっ……あぁ…」
私は崩れた瓦礫を身に浴びながら壁から落下して衝撃で変身が解除されてしまい元のスーツ姿に戻り、私のマロンエナジーロックシードがドライバーから弾け飛んでしまう。
凰蓮「よっ…と…やったわ!!」
私のマロンエナジーロックシードが弾け飛び凰蓮さんがそれを掴み取り、城乃内さんに見せつけた。
城乃内「やりましたね!!まさかユグドラシルの奴からロックシードを奪えるなんて!!」
凰蓮「おっほっほっほ…やったわね!!」
葉月「くっ…返してください…それは…私の…」
私が必死に呼びかけながら手を伸ばすが2人は笑って取り合おうとしなかった。
城乃内「これ…確か俺達のドライバーでは使えないですよね…」
凰蓮「そぅねぇ…だったらあの子のドライバーも頂戴しようかしら」
城乃内「おぉ!!それ…いいですね!!」
葉月「っ!?」
2人の視線は私の腰に付けてあるゲネシスドライバーに注がれ、2人は私からドライバーを奪おうと近づいて来た。
凰蓮「ついでにお嬢さんのドライバーもいただいていくわね…」
葉月「…っ!!やめ…やめて!!」
私の叫びも虚しく凰蓮さんは私のゲネシスドライバーを腰から外そうとゲネシスドライバーに手をかけた…