仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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131話 操られた信徒

 

それから私達は1週間のお試し期間を終えて正式な信徒として登録を受ける事となった。

 

チャッキー(この人インフェルノのメンバー!?)

 

幹部「では改めまして。ようこそ黒の菩提樹へこれから一緒に頑張りましょう」

 

チャッキー「よろしくお願いします」

 

葉月「よろしく」

 

1週間の間葉月さんは見事に湊さんを演じ続けており私はこのまま葉月さんが戻って来ないんじゃ無いかと思っていた。

 

チャッキー「葉月さん大丈夫?」

 

葉月「千秋、私は湊耀子よ…」

 

チャッキー「う、うん…ごめんね湊さん…」

 

その時、幹部の1人がトランクケースを持って来て中を開くとその中にあるザクロロックシードを取り出してその中の1つを私に差し出した。

 

幹部「それは命の実…常に肌身離さず、持ち歩いてください」

 

チャッキー「はい…」

 

隣を見ると葉月さんも同じようにザクロロックシードを受け取るがすぐにハンカチでロックシードを包んで仕舞い込んでしまった。

 

葉月「…これは…!!」

 

チャッキー「えっ…」

 

幹部から渡されたロックシードを、思わず両手で受け取るとその瞬間、無れるような感覚が掌から全身へと伝わっていった。

 

チャッキー「これっ!?」

 

胸の奥から喜びが湧き上がり、身体が羽のように軽く感じた。

もはや何もかも投げ出し、歓喜に身を委ねたいと一瞬だけとはいえ、そんな考えすら思い浮かぶ。

 

チャッキー(これ、ホントにヤバイものだよ…)

 

私が一瞬でザクロロックシードに呑まれそうになった時隣にいた葉月さんが私の手を掴んでどこかに歩いて行く

 

葉月「こっちよ!!」

 

私達はトイレに駆け込むと鞄の中からザクロロックシードを仕舞い込んで事前に準備していた代わりのレプリカのロックシードをポケットに入れた。

 

葉月「千秋、呉島光実に連絡を…」

 

葉月「う、うん…」

 

私は小型無線機に向かって小さな声でミッチに連絡をとるとすぐにミッチから通信が聞こえて来た。

 

チャッキー「こちらチャッキー、命の実を受け取ったよやっぱりロックシードだった!!」

 

光実「ロックシードにはできるだけ触れないで。後で回収するから」

 

チャッキー「わかってる。あとやっぱりミッチの予想通りだったよ。幹部の中にギャングの人がいた。うん。インフェルノのメンバー。以前、後をつけた時に見た顔だから間違いないよ」

 

光実「大丈夫?疑われている様子はない?」

 

チャッキー「たぶん。いまのところは平気だよ。このまま潜入を続けるね」

 

光実「わかった。気をつけて葉月さんも大丈夫?」

 

葉月「問題ないわ…あと私は湊耀子よ」

 

光実「えっ…あぁ…うんわかった…」

 

私は通信を切るとすぐにトイレから出て信徒の中に混ざると信徒達は広い宮殿のような場所へと移動しておりどこからか男性の声が響いた。

 

供界「いのちはめぐる。すべてはうつろう」

 

チャッキー「この声…」

 

供界「歓喜せよ。森から追放されし我らが、救済の階段をまたひとつ昇るのだ」

 

葉月「間違いないわ。狗道供界の声よ」

 

その声はまさしく武神の世界で出会った狗道供界の声であり周りの信徒達は空に向かって手を掲げた。

 

信徒「終末の時は来たれり…迷える我らを救いたまえ」

 

供界「千変する三千世界のその果てに、我が願い、我が救済は結実せり!!」

 

狗道供界の声が響くと同時に信徒達の手に持つザクロロックシードが紅く光り始めてそれを見た私はすぐに無線でミッチに連絡を入れた。

 

チャッキー「ミッチ!!みんながトランス状態に…」

 

光実「わかった…今から救援に向かうから気をつけて!!」

 

ミッチからの通信を切ると信徒達がどこかに移動を始めたので私達もトランス状態になったフリをして後を追いかけた。

 

チャッキー「バス…?」

 

後を追いかけると信徒達はいつの間にか用意されたマイクロバスに乗り込んだので私と葉月さんも一緒にバスに乗り込んだ。

 

チャッキー「みんな完全に操られてる…」

 

バスが走り出すとバスと並走するように違う車が同じく走っており市街地を走りながら私達のバスを追い抜くと河川敷付近辺りで止まった。

 

チャッキー「河川敷…?ここは何も無かったような?」

 

葉月「いえ…ここは確か…巨大な地下放水路がある場所よ…」

 

私達は信徒達がバスから降りるのを見るとトランス状態になったフリをしながらバスから降りて地下水路へと足を踏み入れた。

 

チャッキー「ここは…」

 

私達が足を踏み入れたのは雨水を貯めるための巨大な地下空間でありそこには大人数のザクロロックシードに操られた信徒達がいた。

 

葉月「なるほど…水路を爆破すれば警察署や病院などのライフラインや治安維持に必要は施設をことごとく破壊出来る…だからここを選んだのね…」

 

チャッキー「そんな!?」

 

葉月「恐らくこの先にセイヴァーシステム本体が隠されているのね」

 

葉月さんが周りを見渡しながらそう呟くと周りの信徒達が虚空を見つめたまま動かなくなってしまい近くの信徒を起こそうと体を揺するが正気に戻ることはなかった。

 

光実「チャッキー!!葉月さん!!」

 

そこへ連絡を受けたミッチとザックが駆けつけて私はやっと安心して一息を吐いた。

 

光実「2人とも大丈夫?」

 

チャッキー「大丈夫…ミッチが助けに来てくれるって信じてたから!!」

 

葉月「呉島光実…この先に恐らくセイヴァーシステムが隠されているわ!!」

 

光実「なっ…まさかここに!?」

 

葉月「ここは隠すのには絶好の場所ね…恐らくこの先の調圧水槽の奥よ」

 

光実「わかった…葉月さんはチャッキーお願い…僕はセイヴァーシステムを…」

 

葉月「わかったわ…1人で大丈夫なの?」

 

光実「僕はみんなを裏切ってしまった…みんなのために今度こそ僕が皆を助ける!!」

 

葉月「わかったわ…ここは任せたわよ…」

 

葉月さんは私の手を掴むと地上へと通じる水路へと走り始めて私は葉月さんに手を引かれながらひたすら走った。

 

光実「葉月さん…貴方は一度命を落とした…もうこれ以上無茶をして欲しくない…だから… 狗道供界は僕が決着を付ける!!」

 

 

ザック「こっちだ!!」

 

チャッキー「ザック!!」

 

地上に出た瞬間、出て来た水路の向こうから戦闘音が響き渡り、私達は慌てて水路の方へと視線を向けた。

 

ザック「中で何が…?」

 

葉月「恐らくだけど狗道供界が動き始めたようね…」

 

ザック「奴が…やっぱりアイツらのアジトがこの先だったのか!!」

 

葉月「えぇ…そして例のセイヴァーシステムもこの先にある筈よ…」

 

ザック「こうなったらチャッキーを一度避難させてから突入を…」

 

葉月「そう簡単にはいかないようね…」

 

ふと水路の中から小さい虫のような物が群れを成して大量に現れており私達の周りを飛び回ると1つの形に形成されて怪人の姿となる?

 

ザック「こいつは…前に現れたイナゴの怪人!?」

 

それはかつて沢芽市に現れたイナゴ怪人であり鋭い爪を立てて襲いかかって来た。

 

葉月「ハアッ!!」

 

ザック「おりゃあ!!」

 

2人は私を後ろに下がらせるとイナゴ怪人に蹴りを浴びせて倒すと同時にドライバーとロックシードを構えた。

 

葉月・ザック「「変身!!」」

 

(ピーチエナジー)

 

(クルミ)

 

(ロックオン・ソーダー)

 

(ロックオン)

 

葉月さんとザックはロックシードを素早く開錠するとそれぞれのドライバーに装着するとハンガーを閉じて葉月さんはレバーを押し込み、ザックはブレードを倒した。

 

(ピーチエナジーアームズ)

 

(クルミアームズ・ミスターナックルマン!!)

 

2人は素早く変身を果たすとそれぞれの武器を手にイナゴ怪人へと挑みかかりイナゴ怪人は吹き飛ばされていく。

 

(クルミオーレ)

 

ザック「どりゃあ!!葉月!!」

 

湊「任せて!!」

 

(ロックオン)

 

ザックさんの拳により再びイナゴ怪人は天高く吹き飛ばされて葉月さんは地上から落ちてくるイナゴ怪人に向かってソニックアローを向けた。

 

(ピーチエナジー)

 

葉月「ハアッ!!」

 

葉月さんの一撃がイナゴ怪人を貫きイナゴ怪人は爆発を起こして消滅してしまい私は物陰から顔を出した。

 

チャッキー「2人とも大丈夫?」

 

ザック「あぁ…1体だけだったしなんとかなったな…」

 

チャッキー「よかった…」

 

ザック「よし…一旦街に戻ってからもう一度…」

 

葉月「っ!?待ちなさい!!」

 

直後葉月さんの鋭い声が響いて変身を解除しようとしたザックを止めると水路の方へと視線を向けた。

 

ザック「どうした!?」

 

葉月「また、何か来るわ…それにさっきより多い…」

 

私達は一斉に警戒モードに入ると同時に通路からさっきよりも大量のイナゴの群れが出現して私達の周りを飛び回った。

 

葉月「千秋!!伏せなさい!!」

 

(ピーチエナジースカッシュ)

 

葉月さんはソニックアローで群れを斬り払うがイナゴの群れは再び怪人体へと姿を形成させたがあまりの光景に私達は衝撃を受けた。

 

チャッキー「そんな…5体も…」

 

ザック「畜生…そんなの有りかよ…ぐあっ!!」

 

チャッキー「ザック!!」

 

直後にザックの声が響きザックは2体のイナゴ怪人に攻撃されて地面に倒されてしまっていた。

 

葉月「千秋!!私の後ろに…ハッ!!」

 

チャッキー「葉月さん!?」

 

私達の元にも一斉に3体のイナゴ怪人が襲い掛かり葉月さんがソニックアローの刃でそれを防ぐが間から2体目のイナゴ怪人の攻撃が葉月さんの鎧に命中して火花を散らした。

 

葉月「くっ…あぁっ…」

 

葉月さんが苦痛の声を漏らし始めて私は慌てて葉月さんを支えようとしたが葉月さんは手で制して来たので私は動きを止めた。

 

葉月「千秋…貴方は私が守ると言った筈よ…だから大人しく下がっていなさい!!」

 

チャッキー「そんな!!前みたいに私を庇って!!」

 

葉月「ハアッ!!くっ…ううう…」

 

葉月さんは蹴りを繰り出すが2体同時に蹴り飛ばす事には成功したが再びダメージを受けてしまい黒いアンダースーツから火花が散って膝を付いた。

 

ザック「ぐわああああっ!!」

 

チャッキー「ザック!!」

 

気づけばザックはイナゴ怪人2体に踏みつけられておりダメージにより変身が解除させられておりザックを倒したイナゴ怪人2体がこちらに迫って来た。

 

葉月「ハアッ…ハアッ…くっ…」

 

葉月さんは片膝を付いたままイナゴ怪人を睨みつけるがそこにイナゴ怪人3体の爪がとどめと言わんばかりに振り翳されてしまいついに葉月さんは吹き飛ばされてしまった。

 

葉月「ぐあああああああっ!!」 

 

チャッキー「葉月さぁぁぁん!!」

 

葉月さんは私の足元まで吹き飛ばされてしまい変身が強制的に解除されてしまった。

 

チャッキー「葉月さんしっかり!!」

 

葉月さんは衝撃で気を失っており私はひたすら葉月さんを揺さぶっていたがそこに5体に増えたイナゴ怪人が迫りつつあった。

 

葉月「痛たたた…あれ…私?」

 

チャッキー「葉月さん!?元の葉月さんに戻ったんだ!!って前!!前!!」

 

葉月さんはすぐに目を覚ましたが元の葉月さんに戻っているようだったがイナゴ怪人が迫っている事を思い出すと慌てて葉月さんへ叫んだ。

 

葉月「えっ…うわっ…な、な、な、」

 

目覚めるなり葉月さんは驚きの表情を見せて水路の中で大声で叫んだ。

 

 

葉月「目覚めたらいきなり大ピンチじゃないですかあああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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