仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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132話 セイヴァーシステム

 

葉月Side

 

葉月「うわっ…」

 

私は後ろにいるチャッキーさんを守りながらイナゴ怪人の攻撃をなんとかしゃがんで回避しながら後ろに後退していると3体のイナゴ怪人が同時に飛び上がりこちらに迫って来た。

 

葉月(くっ…3体同時の攻撃は防げない!!)

 

チャッキー「葉月さぁぁぁぁん!!」

 

葉月「なっ…」

 

そこへ私にチャッキーさんが迫り私はチャッキーさんに押し倒されて私達は同時に倒れ、私はイナゴ怪人の攻撃を躱す事が出来たがチャッキーさんが肩を抑えているのに気づいて慌てて駆け寄った。

 

葉月「チャッキーさん…私を庇って!?」

 

チャッキー「葉月さんが危ないと思ったら無我夢中で…痛たた…」

 

葉月「っ!!」

 

チャッキーさんは肩が僅かにだが裂かれてしまい血が滲んでしまっており私はチャッキーさんを怪我させてしまった事に衝撃を受けると同時に沸々と怒りが湧いた。

 

葉月「許…せ…ない…絶対に許さない!!」

 

私は怒りの余り駆け出すと3体のイナゴ怪人に飛び蹴りを繰り出して吹き飛ばすと残りの2体にも回し蹴りを浴びせて地面に倒してしまった。

 

葉月「許さない!!チャッキーさんを傷つけた貴方達を…」

 

私はゲネシスドライバーを取り出して思い切り腰に叩きつけるように押し当てると銀色のベルト帯が私の腰回りに装着された。

 

葉月「そして…弱い自分自身も!!」

 

私は怒りの余り心臓が熱くなるのを感じながらピーチエナジーロックシードを取り出した。

 

チャッキー「葉月さん目が!?」

 

ふと水面に写る自身の顔を見ると私の片目が金色になっており、私の心臓と融合した銀色の果実の力だと一瞬で理解した。

 

葉月「今度こそ…大切な人は私が守る!!変身っ!!」

 

(ピーチエナジー)

 

私はピーチエナジーロックシードを開錠すると弧を描くように回してドライバーに装着してハンガーを閉じるとレバーを握り思い切り奥に押し込んだ。

 

(ロックオン・ソーダァ!!)

 

銀色の果実の影響かピーチエナジーロックシードもパワーアップを果たしたのかいつもより強めの音声が流れて桃の鎧が降りて来た。

 

(ピーチエナジーアームズ)

 

アラビアンな音声が流れると私の体をシロちゃんが見事に調整した黒とピンクのアンダースーツが身を包みその上から桃の鎧が被さり展開して私の体に装着された。

 

葉月「アーマードライダーマリカ!!私は…もう負けない!!」

 

私はソニックアローを掴み駆け出すと目の前のイナゴ怪人2体に回転蹴りを浴びせて地面に倒すと残りの3体のイナゴ怪人に向かってソニックアローの斬撃を浴びせていく。

 

葉月「ええいっ!!せやああっ!!」

 

私の渾身の一撃で1体のイナゴ怪人が爆発して消滅して2体目のイナゴ怪人が私に飛びかかって来たところを素早く構えたソニックアローを放ち同じく撃破するが残りの3体が私の力に怯えてか後ろに下がった。

 

チャッキー「凄いよ葉月さん!!」

 

ザック「あぁ…5体を同時に圧倒するなんて強ぇぇな…」

 

私は一瞬視線を2人に向けるがすぐに視線をイナゴ怪人に戻すとイナゴ怪人は何を思ったのか再びイナゴの群れへと分裂して私の周りを飛び回った。

 

葉月「くっ…何をするつもり!?」

 

3体のイナゴ怪人の群れは1つに混ざり合うと再び怪人体を生み出して地面に降りたったが私はソニックアローを構えて警戒モードに入った。

 

チャッキー「3体の怪人が1つになった!?」

 

3体のイナゴ怪人は合体してしまい、さらに体が大きくなっており手が4本へと増えていて、私はすぐにソニックアローの斬撃を繰り出すが片手で受け止められてしまい驚く。

 

葉月「なっ…あっ!!」

 

ソニックアローはそのまま力任せにはたき落とされてしまい、ソニックアローがガシャンと音を立てて地面に落ちて、私は格闘戦に持ち込まれてしまった。

 

葉月「はっ!!」

 

私は先程と同じく回し蹴りを放つが再び受け止められてしまい、直後に胸あたりに2つの拳を叩き込まれて思わず呻くが、強力な蹴りが私を襲い、水路へと落とされてしまった。

 

葉月「きゃああああっ!!」

 

私は冷たい水路へと落とされてしまい、全身ずぶ濡れになってしまうが、慌てて立ち上がると目の前にイナゴ怪人が迫り、水路の壁に体を叩きつけられてしまった。

 

葉月「くっ…」

 

私はすぐに反撃に出ようと拳を固めて駆け出すが私の拳が繰り出される途中で私はお腹辺りに衝撃を感じで動きを止めた。

 

葉月「がっ…な、なんで…」

 

視線を動かすとなんとイナゴ怪人の2本の腕が伸びており、伸びた腕の拳は私の鎧に覆われていないお腹の部分にめり込み、強い一撃に私は一瞬息が出来ずに乾いた咳が出てしまった。

 

葉月「がはっ…」

 

私のお腹に拳がぐりぐりと押し込まれて苦悶の声を漏らしたが、全身に力を込めて手を翳した。

 

葉月「ぐっ…こんな攻撃で!!」

 

私は手に再びソニックアローを出現させると、未だに私のお腹に拳を叩き込むイナゴ怪人にソニックアローの斬撃を放ち吹き飛ばした。

 

葉月「たあっ!!」

 

私は跳躍して水路から出ると地面に降り立ち再びソニックアローを構えた。

 

(ロックオン)

 

(ピーチエナジー)

 

ピーチエナジーロックシードをソニックアローに装着するとハンガーを閉じて弦を引き絞りエネルギーをチャージさせると迷いもなく弓を放った。

 

葉月「はっ!!」

 

私のソニックアローの一撃がイナゴ怪人の体を貫き火花を散らしながら吹き飛んでいき、地面に倒れたところにソニックアローからピーチエナジーロックシードを外して、再びゲネシスドライバーに装着した。

 

(ピーチエナジースパーキング)

 

私はレバーを2回押し込み地面を蹴って飛び上がると蹴りの体勢に入り足に力を溜めた。

 

葉月「はあああああっ!!」 

 

私の蹴りがイナゴ怪人に炸裂し、蹴りを受けたイナゴ怪人は爆発した。私はスカートを翻しながら地面に着地した。

 

葉月「はぁ…はあっ…うっ…」

 

チャッキー「葉月さん!!」

 

ザック「葉月!!」

 

私はなんとか強敵を倒す事が出来たが、お腹の痛みに耐えきれずにそのまま地面にしゃがみ込んでしまい、チャッキーさんとザックさんが慌てて駆け寄って来た。

 

チャッキー「大丈夫葉月さん!?どこか痛むの!?」

 

葉月「さっきのイナゴ怪人…戦いの中で私の…マリカの弱点を一瞬で見抜いてました…」

 

チャッキー「弱点…?まさか!?」

 

私は痛むお腹を見せるとそこには何度も連続で殴打された跡が私の黒いアンダースーツに残っており殴打された影響でスーツの生地が歪んでしまっていた。

 

葉月「マリカは細かい動きを想定されているので鎧が軽装で面積が少ないんです…だから鎧の覆われていないところをあいつは狙って…」

 

チャッキー「そんな…いたぶるような攻撃を…」

 

葉月「幸いシロちゃんが調整してくれたアンダースーツが私の体を保護してくれたみたいですが、普通の人間だったら間違いなく内臓とかが破裂してますよ…痛たた…」

 

私はなんとか立ち上がり痛むお腹を抑えながら歩こうとしたが、隣にいたザックさんに支えられてしまった。

 

ザック「今変身を解除したら痛みが更に酷くなるから、変身は解除しない方がいい…」

 

葉月「…そうですね…では一旦ガレージに…」

 

私達はなんとか体勢を立て直してその場を後にしようと歩き出そうとしたが、突如地面が揺れ始めて私達は慌てて周囲を見渡した。

 

ザック「何だ!?」

 

チャッキー「あ、あれ!!」

 

私達は水路の向こうに続く地下空間の方に視線を向けると地下水路のさらに下から何か巨大な何かが地面を突き破りながら迫り上がった。

 

チャッキー「何…あれ!?」

 

それはかつてオーバーロードに占拠されてヘルヘイムの植物に覆われたユグドラシルタワーを彷彿とさせた、巨大な菩提樹であった。

 

ザック「あれはまさか…シュラの言っていたセイヴァーシステム!?」

 

供界「これこそ我が楽園の創世である!!」

 

信徒「終末の時は来たれり…迷える我らを救いたまえ… 」

 

突如声が響き渡ると同時に、赤い幾つもの光が巨大な菩提樹へと集まりだして、巨大な菩提樹は起動してしまい赤い光のエネルギー波のような物が、沢芽市全てを呑み込んでしまった。

 

 

-沢芽市内-

 

突如放たれた赤い光は沢芽市全てを呑み込んでしまいそこに住まう人々はザクロロックシードを持ってない人にも関わらず頭痛を訴えて座り込んでしまいそのままトランス状態に陥ってしまい赤く光る目は虚空を見つめていた。

 

 

ザック「な、何が何が起こった!?」

 

チャッキー「あぁぁぁぁっ!!」

 

葉月「チャッキーさん!?どうしたんですか!?」

 

チャッキー「あぁっ…うぅぅぅぅ!!」

 

突如チャッキーさんが悲鳴を上げて頭を抱えながら座り込んでしまい私はチャッキーさんを支えると様子を伺った。

 

葉月「チャッキーさん!?目が…」

 

チャッキーさんは両目が赤く染まっておりとても苦しそうな表情でこちらを見つめていた。

 

ザック「これはトランス状態…?今ザクロロックシードは手に持ってないのに!?」

 

葉月「そんな…チャッキーさん…チャッキーさんしっかりしてください!!」

 

私は必死に呼びかけながらチャッキーさんの肩を揺さぶるが、チャッキーさんは赤い目をこちらに向けながら私の肩を掴んだ。

 

チャッキー「は…ず…きさ…ん…たすけ…て…」

 

葉月「チャッキーさん!?チャッキーさん!!」

 

 

 

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