仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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133話 戦極凌馬の研究データ

 

チャッキー「ううう…あぁぁぁぁ!!」  

 

葉月「チャッキーさん!!くっ…一体どうしたら…」

 

私は目を赤く光らせ苦しむチャッキーさんを助けることが出来ずにあたふたしていたが突如ザックさんのスマホに着信が入りザックさんが着信に出る。

 

ザック「シロか!?チャッキーが!!」

 

シロ「スマホをスピーカーモードにして!!」

 

ザック「おう!!」

 

シロ「お姉ちゃん!!聞こえる!?」

 

葉月「シロちゃん!?チャッキーさんが苦しそうで…」

 

シロ「チャッキーお姉ちゃんの腰に戦極ドライバーを装着して!!」

 

葉月「えっ…戦極ドライバー!?」

 

シロ「菩提樹から光が放たれたのは私も見たよ…あれはヘルヘイムの力を用いてるの!!」

 

葉月「ドライバーはヘルヘイムの環境に対抗するためのシステム!!なるほど…そういう事ですね!!」

 

私はシロちゃんから渡されていた戦極ドライバーを取り出すとチャッキーさんの腰に当てると黄色のベルト帯がチャッキーさんの腰に装着されてチャッキーさんはすぐに顔を上げると私の方を見た。

 

チャッキー「あれ…私…?」

 

葉月「よかった…ドライバーを装着していればあの光を浴びてもトランス状態から解放されるんだ…」

 

私はなんとか正気を取り戻したチャッキーさんを支えようとしたが自身のお腹の痛みに再びうずくまってしまいザックさんが私を支えてくれた。

 

ザック「一旦このままガレージに行くぞ!!」

 

チャッキー「う、うん…」

 

 

-チーム鎧武ガレージ-

 

ガレージに帰還して最初に目に飛び込んで来たのは赤く目が光りどこか虚空を見つめている様子のリカさんとペコさんとラットさんの3人の姿であった。

 

ザック「くっ…ペコ…」

 

チャッキー「リカ…ラット…」

 

シロ「みんな…よかった無事で…」

 

ふとシロちゃんの腰を見ると戦極ドライバーが装着してあり咄嗟にセイヴァーシステムの光から身を守ったのだとわかった。

 

シロ「ごめんなさい…戦極ドライバーが足りなくてみんなを助けられなかった…」

 

葉月「シロちゃん…」

 

シロ「私の体もお饅頭を食べた影響でオーバーロードでありながら人間に近い物になってるからヘルヘイムの影響を受けちゃうみたい…戦極ドライバーが無かったら危なかった…」

 

葉月「シロちゃんだけでも無事でよかっ…うっ…」

 

シロ「お姉ちゃん!?」

 

私の体をシロちゃんとチャッキーさんが支えて私はガレージの椅子に横になりシロちゃんが私の体を調べ始めた。

 

シロ「あのイナゴ怪人の攻撃は厄介…たぶん私達オーバーロードやインベスとも違う生き物…」

 

チャッキー「あれインベスじゃないんだ…」

 

シロ「下手したらアイツは私達アーマードライダー最大の天敵かも知れない」

 

葉月「天敵!?」

 

シロ「アーマードライダーは果物などの植物がモチーフ…でもアイツはイナゴそのもの…植物や作物を食い荒らす害虫…厄介だよ…」

 

葉月「食い荒らす害虫…うっ…」

 

私は痛みを堪えているとシロちゃんが痛むお腹の辺りを調べ始めてイナゴ怪人に殴打されたお腹の辺りに触れた。

 

シロ「あのイナゴ怪人の攻撃…お姉ちゃんのアンダースーツの防御力を下げてる…ここを見て…」

 

チャッキー「えっ…」

 

シロちゃんは私のお腹の黒いアンダースーツを見ると何度も殴打されたところに拳の跡が残ってしまっておりシロちゃんが黒いスーツの生地を摘んだ。

 

シロ「アンダースーツは装着者の体に合わせてピッタリ装着される筈なんだけど…指先で摘めるほどにスーツの生地が弛んでるでしょ?これスーツの力を下げられてるんだよ…」

 

葉月「痛たた…だから私のスーツの防御性能がうまく機能しなかったんですね…」

 

シロ「しかも1番防御力が低いマリカのスーツだからただでさえ苦しかった筈だよ…」

 

葉月「これ…シロちゃんが調整してくれなかったらまさか…」

 

シロ「多分攻撃でスーツが衝撃に耐えきれなくて破れてたかも…つまり生身で攻撃を受ける事になるから一撃であの世行きだったよ…」

 

葉月「最近死んで生き返ったばかりなので勘弁して欲しいですよ…」

 

シロちゃんは私のお腹に手を当てて光を放ち始めて私は体が癒されているのを感じた。」

 

シロ「とりあえずしばらくこのまま回復させるね?」

 

葉月「ありがとうございますシロちゃん」

 

 

10分ほど経つとシロちゃんがお腹から手を離すと回復のための作業が終わったようでスーツを見ると殴打された跡は消えてスーツの弛みも元に戻り、私はようやくピーチエナジーロックシードの蓋を閉じて変身を解除してかつらを取ると痛みのあったお腹に触れた。

 

葉月「よかった…大丈夫みたいです」

 

チャッキー「それにしても誰も戻って来ないね?」

 

葉月「そうですね…あれ?」

 

直後私のスマホに着信が入り通知を見るとロシアにいる筈の貴虎さんであり私はすぐに電話に出た。

 

貴虎「葉月…今どこにいる?」

 

葉月「貴虎さん?シロちゃんとチャッキーさんと一緒にガレージに居ますけど…」

 

貴虎「シロも一緒か?丁度いい…今から私の自宅まで来れるか?」

 

葉月「はい!!今行きま…」

 

ふとシロちゃんの方を見るとシロちゃんは手を翳してガレージの中にクラックを発生させており開いたクラックの中からスマホを持ち驚いた表情でこちらを見る貴虎さんと光実君と城乃内さんと凰蓮さんの姿があった。

 

シロ「呉島貴虎の家の中にクラックを繋げた…これで一瞬だよ?」

 

チャッキー「うわぁ…便利…」

 

葉月「あはは…」

 

私達はクラックを通って貴虎さんの自宅へと足を踏み込むと城乃内さんと凰蓮さんが真っ先に出迎えてくれた。

 

凰蓮「お嬢さん達久しぶりね」

 

シロ「えーっと確か…おーれんさん?」

 

城乃内 「俺は!?俺は!?」

 

シロ「どんぐりの人…」

 

(ネバーギーブアッープ!!)

 

突如城乃内さんにスポットライトの光が当たりグリドンの変身音が流れると城乃内 さんは地面に崩れ落ちた。

 

貴虎「オーバーロードと言うのはそんな便利な事も出来るのか…」

 

シロ「まぁね…えっへん!!」

 

葉月「貴虎さん…ロシアから帰って来てたのですね…連絡のひとつを寄越してくれたらよかったのに…」

 

貴虎「それはすまなかった…だが予想以上の事があり緊急帰国したのだ…」

 

葉月「それってもしかして…」

 

光実「ロシアでセイヴァーシステムの設計図が見つかったんだ…そしてロックシードを違法に製造している工場もね。」

 

葉月「セイヴァーシステム!?まさか…先程現れた菩提樹の!?」

 

貴虎「そのセイヴァーシステムが狗道供界の指示の元、沢芽市のどこかで作られている事がわかり緊急で戻って来たのだ…」

 

葉月「狗道供界…やはり彼は生きてるんですね…」

 

光実「さっきまで僕達は狗道供界と戦ってたんだけど…やはり彼は不死身なのかも知れない…倒しても倒してもキリが無い…」

 

葉月「そんな…」

 

貴虎さんは自身のデスクに置かれたパソコンを見せると私達は目を丸くした。

 

葉月「これって回収した凌馬さんのパソコン…?」

 

貴虎「凌馬のパソコンから何か情報を探ろうと思ったのだが…この通りだ」

 

チャッキー「パスワード…」

 

凌馬さんのパソコンのデータフォルダのロックがかかり開くことが出来ないでいたようだがそれを見たシロちゃんが目を輝かせながらパソコンへと飛びついた。

 

シロ「戦極凌馬の研究データ!?見たい見たい!!」

 

シロちゃんは目を輝かせながらパソコンをカチャカチャ叩き始めたが光実君がため息を吐きながらシロちゃんへと話しかけた。

 

光実「そのパソコンは長い時間を掛けてようやくセキュリティを突破したんだけど肝心のデータフォルダが開けないんだ…」

 

シロ「………」

 

貴虎「我々でも開く事が出来ない…そう簡単には…」

 

シロ「ほほいのほいっと…」

 

光実「開いた!?」

 

貴虎「なっ…」

 

突如パソコンのロックが解除されて貴虎さんと光実君がとても驚き画面を食い入るように見始めた。

 

チャッキー「シロちゃん凄い!!」

 

葉月「一瞬でハッキング…お手柄ですよシロちゃん!!」

 

シロ「えへへ…」

 

私とチャッキーさんはシロちゃんの白髪を撫でるとシロちゃんは目を細めて喜んでいたがすぐに画面の方へと視線を向けるとフォルダの中の動画が再生され始めた。

 

凌馬「やあ。このファイルにアクセスしたということは、狗道供界がまた現れたのかな?」

 

貴虎「凌馬!?」

 

凌馬「この動画を見ている君はいったい誰かな?光実君か、もしかしたら貴虎か…それとも水瀬君かな?まぁいいか…私がいなくなった後の世界がどうなろうと知ったことじゃないがあの三流が大きな顔をしているなら、少々不愉快だ」

 

 

葉月「凌馬さん…自分が死ぬ事も想定して記録を残してくれていたんですね」

 

貴虎「そうだな…」

 

私達は凌馬さんの用意周到さに驚愕していたが直後に映像の中の凌馬さんは衝撃的な事を口にした。

 

 

凌馬「結論から言おう…狗道供界はオーバーロードだ。」

 

 

 

 

 

 

 

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