仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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152話 水瀬葉月を探して

 

2013年

 

ゲイツはタイムマジーンにより2013年へと辿り着くと数人のダンサーとスーツを来た男性2人と言い争っている場面に遭遇した。

 

ユグドラシル職員「さっさと解散しろ!!そしてこの場所も開け渡して貰おうか!!」

 

ミズキ「ふざけないで!!私達はダンスでお客さんを笑顔にしたいの!!」  

 

ユグドラシル職員「お客さん?お前達のような連中のために集まる客がいるのか?」

 

チャッキー「うっ…」

 

ゲイツ(なんだ…あのスーツの奴らは?)

 

ユグドラシル職員「やはりお前達のようなこの社会からドロップアウトした無法者は放って置くだけで面倒だ!!」

 

リカ「なっ…」

 

ユグドラシル職員「これからこの町は再開発が行われる…新しい建物や商業施設が建てられていく…いつまでもお前達のような無法者が古臭いダンスを踊っていると観光イメージを崩す事になる…」

 

ミズキ「こいつ!!言わせておけば…」

 

チャッキー「待ってミズキ!!今、あいつらに正面からぶつかっちゃ駄目!!」

 

ミズキ「でも…このままじゃチームが解散される上に踊る場所すら奪われちゃう!!」

 

ユグドラシル職員「そう言う事だ…我々ユグドラシルはこの街を支配している…お前達のような少数のダンサー如きが我々に逆らうとどうなるかその身でわからせてやろうか?」

 

ミズキ「くっ…来ないで!!」

 

ユグドラシル「さぁ…どうする?チームを解散して場所を明け渡すか…それとも我々に無理やり奪われるのとどっちがいい?」

 

リカ「チャッキー…どうする?」

 

チャッキー(葉月さん…)

 

ユグドラシル職員「さぁ…さぁ!!どうする!?」

 

葉月「何をしているんですか!!」

 

職員がチャッキー達にゆっくりと迫る中でそこに凛とした声が響き渡り全員が視線を向けるとそこにはチームVENUSのパーカーを羽織った葉月がこちらに歩み寄って来ていた。

 

チャッキー「葉月さん!!」

 

リカ「葉月さん!!」

 

ミズキ「水瀬リーダー!!」

 

ユグドラシル職員「貴様、水瀬葉月!!なぜここに!?」

 

葉月「またですか…私達は誰にも迷惑を掛けていません!!ダンスの場所の使用もちゃんと申請書を提出しています!!それなのに無理やりこの場所を奪おうとするなんておかしいです!!」

 

ユグドラシル職員「貴様、ユグドラシルに歯向かうつもりか?さっさと貴様がチームを解散させないからこんな事に…」

 

葉月「何度言ったって私達の答えは変わりません…この街でみんなに笑顔を届けたい…だから私達はダンスを続けたいんです!!」

 

ユグドラシル職員「くっ…」

 

その後、ユグドラシルの職員は引き上げたものの葉月達の顔は暗いままだった。

 

リカ「私達ユグドラシルに徹底的にターゲットにされてるね…」

 

チャッキー「ちょっとでも油断すればあっと言う間にこの場所を奪われちゃう…」

 

ミズキ「嫌だ…私はもっとキラキラ輝いていたいのに…」

 

葉月「………」

 

数時間後練習を終えた葉月はチャッキーと2人きりでカフェへと訪れておりゲイツは2人にバレないように尾行して2人の会話を反対側の席から盗み聴きしていた。

 

チャッキー「ユグドラシルに就職!?葉月さん本気!?…」

 

葉月「はい。そのために私はこのチームを抜けます…」

 

チャッキー「なんで…今まで一緒に頑張って来たじゃん…これからって時に…」

 

葉月「そう…これからのためです…これからもみんなにはダンスで街のみんなを笑顔にして欲しいんです…そのためには私がチームから抜けてユグドラシルに就職しないといけないんです!!」

 

チャッキー「ユグドラシルに就職する事が必要な事…?」

 

葉月「今から話すことはリカさんとミズキさんには内緒にしてください…」

 

チャッキー「本当にそれでいいの…?」

 

葉月「はい…もう決めたことですから…」

 

チャッキー「それでユグドラシルに入る理由って…?」

 

葉月「それはですね…」

 

葉月はその理由を話し始めてその話す理由にチャッキーは思わず涙を溢しており盗み聴きしていたゲイツも話を聞き終わると静かにその場を後にした。

 

ゲイツ「そういうことだったか…」

 

 

 

 

-2018年-

 

その頃ソウゴとツクヨミは水瀬葉月を探すためにユグドラシルへと移動していたが道に迷ってしまっていた。

 

ソウゴ「ユグドラシルってこの辺りだっけ?」

 

ツクヨミ「その筈だけど…」

 

2人がタブレットのマップを拡大しているとフルーツの盛り合わせを持った女性が通り掛かって2人は女性に思わず話し掛けていた。

 

ツクヨミ「あの…ユグドラシルって会社はどこですか?」

 

葉月「ユグドラシルならこの先を左に曲がってしばらく真っ直ぐ行った所ですよ」

 

ツクヨミ「わかりました。ありがとうございます!!」

 

葉月「いえいえそれでは〜」

 

そのまま女性は立ち去ってしまいソウゴとツクヨミも教えられた場所へと歩きだした。

 

 

-ユグドラシル正面玄関受付-

 

 

受付「水瀬さんならついさっき帰られましたよ。」

 

ツクヨミ「そう…ですか…」

 

ソウゴ「すれ違ったかも知れないよ?今度はダンス広場とかに行ってみよう!!」

 

ツクヨミ「うん…」

 

ウォズ「やぁ我が魔王にツクヨミ君」

 

ソウゴ「ウォズ!?」

 

ツクヨミ「どうしてここに?」  

 

ウォズ「仮面ライダーヴィーナスに会った気分はどうだい?」

 

ツクヨミ「えっ…」

 

ソウゴ「仮面ライダーヴィーナス…もしかしてさっきのフルーツ持ってた女性が!?」

 

ウォズ「まぁ彼女も仮面ライダーヴィーナスの記憶が無いから致し方ないが…」

 

ツクヨミ「まさか…水瀬葉月さんが仮面ライダーヴィーナス!?」

 

ソウゴ「こうしちゃいられない…早く探さないと!!」

 

2人はウォズを置いたままその場から走り去り残されたウォズが静かに呟いた。

 

ウォズ「行動力が早くて困ってしまうよ我が魔王よ…」

 

 

-ダンス広場-

 

葉月「まただ…またバロンの衣装が…」

 

2人が広場に辿り着くとフルーツの盛り合わせを地面に置いたまま地面に散乱するバロンの衣装を見つけてしゃがみ込んでいる女性が居た。

 

ソウゴ「いたっ!!さっき道を教えてくれた人だ!!」

 

ツクヨミ「あの人が…仮面ライダーヴィーナス?」

 

ソウゴ「よく見たらパーカーの背中にVENUSって書いてある!!」

 

ツクヨミ「やっぱり…水瀬さんが仮面ライダーヴィーナスなんだ…」

 

葉月「こんなビリビリにして…酷い…砂も被ってるし……あれ…さっきの?」

 

ソウゴ「こんにちは〜」

 

ツクヨミ「あの…何してるんですか?」

 

葉月「これを見てください…誰かがバロンの衣装をめちゃくちゃにしたんですよ…酷いなぁ…」

 

ソウゴ「バロン…?もしかしてこれをやったのって…」

 

ツクヨミ「アナザーヴィーナスの仕業ね」

 

葉月「誰の仕業かはわかりませんがこんな事をするなんて…」

 

ツクヨミ「そうですよね…」

 

葉月はゆっくりと立ち上がるとしゃがんだ際に地面に引きずったスカートの裾をパンパンと払うと地面に置いたフルーツの盛り合わせを手に取った。

 

ツクヨミ「あれは!?」

 

ソウゴ「どうしたのツクヨミ?」

 

ツクヨミ「彼女のベルトのとこ!!」

 

葉月のスカートのベルトに付いているカラビナから伸びるストラップに白いライドウォッチが括り付けられている事に気がついた。

 

ソウゴ「ん〜うおーー!!それっ!?」

 

葉月「はい?あ、これ?」

 

ソウゴ「いやいやいや…これだよこれ?」

 

葉月はフルーツの盛り合わせを差し出すがソウゴは首を横に振って葉月のスカートのベルトに手を伸ばした。

 

ソウゴ「ライドウォッチだ!!」

 

葉月「あぁ…これですか。これはですね…」

 

ミズキ「見つけたわよジオウ!!」

 

(マロンエナジー)

 

ソウゴ「なっ…危ない!!」

 

そこに突如現れてアナザーヴィーナスが現れてソウゴ達に向かって弓を構えており放たれた弓の一撃が襲い掛かりソウゴは慌てて葉月とツクヨミを背中に隠した。

 

ミズキ「私の邪魔をするアンタを先に潰させて貰う!!」

 

ソウゴ「アナザーヴィーナス!!」

 

(ジクウドライバー!!)

 

ソウゴはドライバーを装着するとすぐにライドウォッチを起動してドライバーに装填させた。

 

ソウゴ「変身!!」

 

(ライダータイム!仮面ライダージオウ!)

 

ソウゴ「うおおおお!!」

 

ミズキ「あああああっ!!」

 

2人が同時にぶつかり合いソウゴはジカンギレードを手にアナザーヴィーナスに向かって剣を振り下ろした。

 

ミズキ「私のダンスの邪魔はさせないわ!!行きなさい!!」

 

アナザーヴィーナスは矢を上空に向かって放つと放たれた矢はインベスへと変化してソウゴの周りを取り囲んだ。

 

ソウゴ「うお…なんか出たあ…」

 

ミズキ「この子達は私を引き立たせる僕よ?」

 

ソウゴ「うわっ…もう…だったら!!」

 

(ビルド)

 

(アーマータイム! ベストマッチ! ビルドー!)

 

ソウゴはビルドアーマーに姿を変えるとドリル状の武器を振り上げるがアナザーヴィーナスはバックステップでそれを回避していく。

 

ミズキ「ワン・ツー・ワン・ツー」

 

ソウゴ「うおっ!!踊ってる?」

 

葉月(あのステップはVENUSのテーマ曲のステップ…それにあの声、ステップの踏み方…まさか!!)

 

 

ソウゴ「ぐあああっ!!」

 

ソウゴは数体のインベスに押されてしまい苦戦しているところにアナザーヴィーナスが弓を構えて弦を引き絞っておりそれをみたツクヨミがソウゴに向かって叫んだ。

 

ツクヨミ「ソウゴ!!」

 

ソウゴ「なっ…しまった!!」

 

ミズキ「終わりよ…はあっ!!」

 

(マロンエナジー)

 

ソウゴ「ぐああああああっ!!」

 

ソウゴはアナザーヴィーナスの必殺技を受けてしまい柱に体を叩きつけられてしまいソウゴは変身が解けて柱の下に身を預けてしまった。

 

ミズキ「あっはっはっ!!さぁ…とどめを刺してあげるわ!!」

 

ツクヨミ「ソウゴ!!…っ!?水瀬さん!?」

 

ソウゴ「なっ…水瀬さん…」

 

変身が解除されたソウゴを庇うように葉月がアナザーヴィーナスの前に立ちはだかっておりアナザーヴィーナスは葉月の姿を見るなり足を止めた。

 

葉月「やめて!!」

 

ミズキ「なっ…水瀬…リーダー!?なんであんたがここに!?」

 

葉月「貴方…その声…ミズキさんですよね…どうして?」

 

ミズキはウォッチを体から抜き変身を解除すると葉月の元へ歩み寄りその胸倉を掴み上げた。

 

ミズキ「私達を裏切ってチームを抜けてユグドラシルなんかに就職したあんたがよく私の前に姿を見せたわね。」

 

葉月「聞いてください…私は!!」

 

ミズキ「黙れ!!有名企業に入れてさぞかしいい暮らしをしているんでしょうね?」

 

葉月「違います…私は…」

 

ミズキ「今は私がリーダーだ…私は私の好きなようにダンスを踊れればいい…誰にも邪魔はさせない!!」

 

葉月「もしかしてチームバロンを襲ってるのは貴方…?どうして…」

 

ミズキ「チームバロンだけじゃないわ!!他のチームも私がこの手で潰してやったわ!!」

 

葉月「どうしてこんな事を…!?」

 

ミズキ「決まってるでしょ?他のチームは邪魔!!私だけがキラキラと輝ければいいんだから!!」

 

葉月「チームVENUSは踊っているみんなが主役です…誰か1人が中心になったらそれはダンスチームとは言いません!!」

 

ミズキ「うるさい!!私は力を手に入れた…この力さえあれば私はダンス界の頂点に立てる…他のダンサーには絶対に負けない!!」

 

葉月「駄目ですよ…それ以上は戻れなくなっちゃいます!!」

 

ミズキ「私は…もう戻れない…明日のダンスイベントで私はナンバーワンに輝くの!!みんなの記憶に私の輝きを刻みつけるんだから!!」

 

葉月「待ってミズキ!!」

 

ミズキはそのまま立ち去ってしまいその場には呆然とした表情で膝をついた葉月が残されてしまいソウゴとツクヨミは葉月に駆け寄った。

 

ツクヨミ「大丈夫?」

 

葉月「えぇ…でもあの子が…」

 

ツクヨミ「ミズキって人はとにかく自分が一番目立つ事を目標に障害となる他のダンサーを襲ってるって事…?」

 

葉月「えぇ…明日のダンスイベントに必ずあの子もチームVENUSとして出る筈…」

 

ソウゴ「ねぇ…ミズキさんは水瀬さんに強い憧れと同時にライバル意識があったんじゃ無い?」

 

葉月「私に?」

 

ソウゴ「自分達を裏切ってって言ってたしそれまでリーダーだった水瀬さんに強い期待と憧れがあってそんな凄い水瀬さんにダンスの実力で勝ちたくてその後にチームを抜けてユグドラシルに就職した事が許せなかったんじゃないかな?」

 

葉月「彼女が私に…?」

 

ソウゴ「ねぇ…水瀬さんがチームを抜けてまでユグドラシルに就職したのはどうしてなの?」

 

ソウゴに問い詰められて葉月は表情が苦しそうな表情を見せるとソウゴの方へと向き直った。

 

 

葉月「みんなの…ダンサーとしての居場所を守るためです…」

 

 

 

 

 

 

 

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