仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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153話 アナザーヴィーナスの暴走

 

-ダンスイベント当日-

 

翌日、ダンスイベント当日となりイベント開始の数時間前にダンスイベント会場にはチームVENUSのメンバー3人であるミズキ、チャッキー、リカの3人が集まっていたがチームバロンのメンバーが集まっているのを見たミズキはメンバーを睨みつけていた。

 

チャッキー「チームバロン凄い人数だね…」

 

リカ「人気のダンスチームだから当然参加するよね」

 

ミズキ「くっ…あれだけ妨害をしたのに…なんで…?」

 

そこにチームバロンのリーダーである駆紋戒斗がこちらに歩み寄り、ミズキの方へと鋭い視線を向けた。

 

戒斗「一連の妨害は貴様の仕業なのはわかっている…こそこそ隠れてご苦労だったな」

 

ミズキ「何ですって…!?」

 

戒斗「自分の実力を信じきれてないからそんな姑息で卑怯な手段を取る…貴様のような弱者など俺は認めない!!」

 

ミズキ「弱者…あんた…!!」

 

最後に駆紋戒斗はミズキのパーカーを掴み上げて鋭い視線を向けた。

 

戒斗「水瀬リーダーは強かった…お前と違い実力で這い上がって来た…しかも自分達のチームの事だけじゃなくて他のチームの事を考えるほどお人よしな奴だ」

 

ミズキ「くっ…」

 

戒斗「今の貴様では俺と同じ土俵にすら立ててない…やはり俺を楽しませてくれるのは水瀬葉月だけだな…」

 

ミズキ「何ですって…」

 

戒斗「ふん…」

 

駆紋戒斗は鼻を鳴らすと立ち去ってしまい、それを見たミズキは拳をぎゅっと握りしめて睨みつけた。

 

ミズキ「ふざけんな…私が弱者ですって…私が自分の実力を信じられてないですって…」

 

チャッキー「ミズキ!?」

 

リカ「何をするつもり!?」

 

 

(ヴィーナス)

 

ミズキはウォッチを起動すると自身の胸にウォッチを埋め込み変身を完了させて、その姿を見たチャッキーとリカは激しく動揺した。

 

チャッキー「ミズキが化け物に…」

 

ミズキ「ウラアアアア!!」

 

チームバロンメンバー「ぐわっ…」

 

戒斗「なっ…」

 

アナザーヴィーナスは近くに居たチームバロンのメンバーに襲い掛かかると、騒ぎを聞きつけて引き返した駆紋戒斗にターゲットを絞り弓を向けた。

 

ミズキ「駆紋戒斗…あんたを消せばチームバロンは終わりだ…死ね!!」

 

(マロンエナジー)

 

アナザーヴィーナスは駆紋戒斗に弓を放つが、そこに女性が乱入して動けない駆紋戒斗を押し倒して攻撃を躱して、2人は地面に倒れた。

 

戒斗「貴様、水瀬葉月!?」

 

葉月「逃げてください!!」

 

戒斗「貴様を見捨てて逃げるなど…」

 

葉月「チャッキーさんもリカさんも逃げて!!ここは私が引き受けますから!!」

 

葉月は無理やり駆紋戒斗の背中を押して避難させようと叫ぶと、駆紋戒斗は葉月の肩を掴んだ。

 

リカ「葉月さん…」

 

戒斗「貴様も早く逃げろ…死んだら承知せんぞ!!」

 

葉月「えぇ…」

 

駆紋戒斗とチャッキーとリカは出口に通じるドアから外へと脱出してしまい、その場には葉月とアナザーヴィーナスの2人が残された。

 

ミズキ「リーダー水瀬…やっぱりあんたが邪魔をするんだ…」

 

葉月「もうやめて下さい!!貴方はただ純粋にダンスを楽しみたかった筈です…他の人を傷つけるような人では無い筈です…」

 

ミズキ「言ったでしょ…私は力を手に入れた…この力で私は邪魔者を消して、私1人が輝きを掴むんだから…」

 

葉月「その力は危険です…貴方のその性格までも変えてしまった…これ以上その力は…」

 

ミズキ「うるさい!!邪魔をするなら…まずはあんたから始末する!!」

 

葉月「なっ…うぐっ…」

 

アナザーヴィーナスは葉月へと襲い掛かり葉月を勢いよく殴りつけて、葉月はたまらず地面に倒れる。

 

ミズキ「ウラアアア!!」

 

葉月「あ、うぅぅぅ…」

 

倒れ込んだ葉月のお腹を踏みつけてしまい、葉月は苦痛の声を上げてアナザーヴィーナスは笑い声を上げた。

 

ミズキ「あっはっはっ…あんたを始末すれば誰も私に逆らえない…最初からこうすればよかったのかもね!!」

 

葉月「あっ…ぐぅぅぅ…」

 

ミズキ「立てっ!!」

 

葉月「あぅっ…」

 

ミズキは倒れている葉月の首を掴むと無理やり立たせて、そのまま首を掴んだまま高く持ち上げてしまい、葉月は苦しみに耐えながら必死にミズキへと手を伸ばした。

 

葉月「み、…ず…き…」

 

ミズキ「リーダー…さようなら…あんたを殺してわたしが本当のリーダーに…女神になる!!」

 

葉月「うぅ…かはっ…」

 

葉月は必死に足をバタバタと振って抵抗するが、アナザーヴィーナスは首を掴む力をさらに強めてしまい、スカートのベルトから吊り下がっている白いライドウォッチが葉月の足の動きに合わせて大きく跳ねた。

 

ゲイツ「やめろ!!」

 

(ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!)

 

そこへ2013年から帰還したゲイツが駆けつけてアナザーヴィーナスにジカンザックスを叩きつけて衝撃でアナザーヴィーナスは吹き飛び、拘束から逃れられた葉月が地面に落下してゲイツが葉月の体を受け止めた。

 

ゲイツ「大丈夫か?」

 

葉月「うっ…貴方は…ソウゴ君の仲間…?」

 

ゲイツ「俺は別に…」

 

ソウゴ「ゲイツ!!」

 

そこへソウゴとツクヨミがゲイツに支えられる葉月の元へと駆けつけた。

 

ミズキ「ちっ…邪魔者が!!」

 

ソウゴ「ゲイツ戻ったんだ!!」

 

ゲイツ「ジオウ!!ここは任せろ!!」

 

ソウゴ「頼んだよゲイツ!!」

 

ミズキ「ぐっ…離せぇぇぇ!!」

 

アナザーヴィーナスはゲイツに妨害されて会場の外へと引きずり出されてしまった。

 

葉月「ミズキ…私じゃあの子を止められなかった…」

 

ツクヨミ「水瀬さんはミズキさんやチームVENUSの2人、他のダンスメンバー達の居場所を守ったんだよ…ミズキさんはその事を知らないからあんなに暴走して…」

 

ソウゴ「ミズキさんにその事を話したらミズキさんは自分を責めてしまう…だから内緒にしてたんだよね?」

 

葉月「はい…でも話さなかったからミズキはあんなに暴走して…」

 

ソウゴ「後は俺に任せて…水瀬さんの思いは俺が彼女に伝えるよ!!」

 

葉月「ソウゴ君…どうしてそこまで…?」

 

ソウゴ「俺、王様になるのが夢なんだ…王様になってみんなを守らなきゃいけないんだ!!」

 

葉月「お、王様…?」

 

ソウゴ「うん!!」

 

葉月「王様…ですか…ふふ…壮大で素敵な夢ですね。ふふっ…」

 

ソウゴ「そう?」

 

葉月は笑みを浮かべると自身のスカートのベルトから吊り下がっている白いライドウォッチをストラップから外して手に取ると目を閉じて握りしめた。

 

ツクヨミ「ウォッチが変化した…?」

 

白いライドウォッチは白いライダーはそのままにその周りを囲うように黄色と黄緑色が加わって新たなるライドウォッチへと変化を遂げた。

 

葉月「ソウゴ君…これを受け取って下さい…」

 

葉月はライドウォッチをソウゴに差し出すとソウゴはウォッチを受け取った。

 

葉月「貴方が昨日、これと似たような物を使っているのをみてピンと来たんです」

 

ソウゴ「仮面ライダーヴィーナスのウォッチ!!」

 

葉月「気づいたら私のポケットに入っていたんです…持ち主が現れたらすぐに気づいて貰えるように目立つようにスカートのベルトに吊り下げてたんです。」

 

ツクヨミ「そうだったんだ…」

 

葉月「この時計に私の想いを込めておきました。貴方ならきっと優しい王様になれると思います!!」

 

ソウゴ「ありがとう。ツクヨミ、俺達は2013年に!!」

 

ツクヨミ「わかった!!」

 

ソウゴはウォッチを手にするとツクヨミと一緒にタイムマジーンに乗り込み時代を2013年にセットした。

 

ソウゴ「時空転移システム起動!!」

 

(タイムマジーン!!)

 

 

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