仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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舞台版鎧武外伝 仮面ライダー斬月 トルキア共和国編
156話 トルキア共和国とアンダーグラウンドシティ


 

-アンダーグラウンドシティ-

 

(イチゴスカッシュ)(ジンバーピーチスカッシュ)

 

葉月「やああああああっ!!」

 

フォラス・ベリアル「「うわあああああっ!!」」

 

トルキア共和国の地下世界のアンダーグラウンドシティにてアーマードライダーヴィーナスこと呉島葉月はプロトブラーボことベリアルと呼ばれる傭兵とプロトグリドンことフォラスを圧倒しており葉月は倒れる2人にソニックアローの刃を向けた。

 

フォラス「くっ…何だこの女…桁違いの強さだ」

 

ベリアル「傭兵のアタシがここまで圧倒されるなんて…なんなのアンタ!?呉島貴虎の何なの!?」

 

葉月「私の名前は呉島葉月。呉島貴虎は私の旦那です…」

 

ベリアル「嘘でしょ!?」

 

2人のライダーを圧倒する葉月の様子を近くで1人の男性が驚きながら見ていた。

 

雅仁「呉島…葉月だと…?」

 

地面に倒れるプロトブラーボとプロトグリドンに向かってソニックアローを向けながら葉月はベリアルの手の中にある物に視線を向けると怒りの形相で2人に歩み寄った。

 

葉月「…どこですか…」

 

ベリアル「えっ…」

 

葉月「貴虎さんは…どこですか!!」

 

葉月はとてつもない怒りを2人に向けており、怒りの理由はベリアルの手にあるベリアルのキスマークのついた貴虎の写真であった。

 

 

 

 

 

          天を獲る

 

世界を己の色に染める その栄光を君は求めるか?

 

その重みを君は背負えるか? 

 

人は己1人の命すら思うがままにはならない

 

誰もが逃げられず逆らえず 運命という名の荒波に押し流されて行く

 

だがもしもその運命が君にこう命じたとしたら

 

世界を変えろと未来をこの手で選べと 君は運命に抗えない

 

だが世界は君に託される!!

 

 

トルキア共和国。かつて、大国より独立した小国。主だった産業は無いに等しく、国民は独立当初より貧困に喘ぎ隣国との紛争の舞台となっていた。

そこに目をつけた、とある巨大企業があった。

巨大企業「ユグドラシルコーポレーション」かつてトルキア共和国はユグドラシルコーポレーションの巨大な実験場となっていた。

「プロジェクトアーク」人類の存亡を懸けた旧地はトルキア共和国の実験の成果もありその難を免れる事になった。それから数年後、プロジェクトの中心人物だった呉島貴虎は再びトルキア共和国の地に立っていた。

 

 

貴虎「これで終わりか?私だ…正体不明の奴に襲われた。情報通りだ…トルキア共和国で何かが起こっている…引き続き調査を続ける。」

 

トルキア共和国の地に降り立った貴虎は謎の集団に襲われて向かって来る敵のナイフを体術で弾き躱しながら捌いていき貴虎は傷一つ負うことも無く敵を退かせた。

 

貴虎「トルキア共和国…8年振りか…この国に住む90パーセントは地下世界の住民。ノブレスオブリージュ…私はまだこの国でなすべき事がある…」

 

貴虎はポケットからメロンロックシードを取り出すと静かに語りかけるように呟いた。

 

貴虎「すまないな雅仁。俺はまだ死ねない…今の俺はお前は許してくれるだろうか?」

 

???「よくこの国に来れたね?」

 

突如何者かが現れて貴虎に向かって銃撃を放ち貴虎は間一髪で銃撃を躱した。

 

貴虎「お前は?」

 

ふと背後を見ると巨大な穴が空いており貴虎は一瞬背後を確認した事で隙が出来てしまい続いて放たれた銃撃を躱すために巨大な穴へと落下してしまった。

 

 

-地下世界・アンダーグラウンドシティ-

 

トルキア共和国で最も危険な都市であるアンダーグラウンドシティにて2つの男性達のチームが今、まさに互いの命を懸けてぶつかり合っていた。

 

フォラス「今日こそ決着をつけてやる…逃げ出すなら今のうちだ…」

 

チーム「グリーン・ドールズ」のリーダーである「アーマードライダープロトグリドン」の変身者であるフォラスと呼ばれる毛皮のジャケットを羽織った男は目の前の敵に向かって煽りを入れた。

 

グラシャ「強い奴が勝ち残る。それだけだ…」

 

一方でまだ幼さが残る少年。「チームバロック・レッド」のリーダーであり「アーマードライダープロトバロン」の変身者であるグラシャと呼ばれる少年はフォラスを威圧しており、2つのチームは一斉に武器を手に、力強くまるで踊るようにぶつかりあった。

 

実況「おおっとさっそく死亡者が出た!!チームバロック、チームグリーン・ドールズ互いに一歩も退かない!!だが決着がつかないなんて事は無い。彼等には奥の手がある…それはこいつだ!!」

 

フォラスとグラシャの腰には銀色の帯の戦極ドライバーが装着されており2人はその手に持った錠前を開錠した。

 

フォラス・グラシャ「「変身!!」」

 

(ドングリ)

 

(バナナ)

 

2人はロックシードを装着すると素早くハンガーを閉じた。

 

(ロックオン)

 

(ロックオン)

 

2人の戦極ドライバーからそれぞれ法螺貝と西洋風の待機音が流れて2人は勢いよくドライバーのブレードを操作して錠前の断面をカッティングした。

 

(ドングリアームズ!ネバー ギブアップ!)

 

(バナナアームズ!ナイト・オブ・スピアー)

 

2人はプロトグリドンとプロトバロンに変身を完了させてお互いの武器をぶつけ合って先程より激しい戦いとなってしまった。

 

 

パイモン「バロックとドールズの奴らが始めやがった…アイムに報告しないと」

 

2つのチームの戦いを監視している「オレンジ・ライド」のメンバーであるパイモンと呼ばれる少年は戦いの様子を報告するために撤退しようとしたがバロックのメンバーの奇襲を受けてしまいその姿を晒してしまった。

 

フォラス「なんだぁ?今やジリ貧のチーム、オレンジ・ライドのパイモンじゃねぇか!!たった3人になっちまったんだってな?」

 

パイモン「3人になっても俺達にはアイムがいる…」

 

フォラス「だったら先にてめぇを始末して2人にしてやる!!」

 

 

一方貴虎は落下のショックで記憶を失ってしまい地下世界を彷徨う夢を見ており背後に白いスーツを着た男性が現れて貴虎に声を掛けた。

 

貴虎「ここはどこだ…俺は一体…」

 

雅仁「久しぶりだな…」

 

貴虎「久しぶり…?お前は誰だ!?」

 

雅仁「酷いな…忘れたか?」

 

貴虎「忘れた?忘れた…忘れた…何も…思い出せない…」

 

雅仁「そうか。それもいいかも知れない…思い出さない方が良いこともある。お前にとってな…」

 

貴虎「お前は俺の事を知っているのか?」

 

雅仁「もちろんだ」

 

白いスーツの男性はポケットからメロンロックシードを取り出すと貴虎へと見せた。

 

貴虎「それは…?」

 

雅仁「返して貰おう…こいつは俺の物だ…」

 

貴虎「お前の物?」

 

雅仁「今のお前にこれを持つ資格はない…」

 

貴虎「待て!!」

 

白いスーツの男性はそのまま立ち去ってしまい辺りは暗闇に包まれて貴虎は地面に崩れ落ちてしまった。

 

 

貴虎「うぅ…夢か?」

 

アイム「やっと目が覚めた?死んだかと思ったよ」

 

貴虎は突如目の前に現れた少年を警戒して立ち上がるが再び地面に座り込んでしまった。

 

アイム「無理すんなって!!少しは感謝しろよ?助けたんだから…」

 

貴虎「助けた?お前が…?」

 

アイム「俺はアイム。たぶん上から落ちて来たんだろうけど運がいいよ。死なずに済んだんだから…そうだ名前は?」

 

貴虎は自身の名前を尋ねられたが思い出せずに額を抑えた。

 

アイム「なんだよ…助けてやったのに名乗んねぇの?」

 

貴虎「思い出せない…」

 

アイム「思い出せない?どういう事?」

 

貴虎「何もだ…」

 

アイム「自分の名前も?記憶喪失って事?」

 

貴虎「記憶喪失…」

 

アイム「何か思い出せる事は無いのかよ?」

 

貴虎「何も…」

 

アイム「驚いたな…記憶喪失の奴って初めて見るよ。」 

 

グシオン「アイムさん!!」

 

そこにオレンジ・ライドのメンバーの1人であるグシオンと呼ばれる少年が駆け込んで来てアイムは立ち上がった。

 

アイム「どうしたグシオン?」

 

グシオン「バロックとドールズとの抗争にパイモンが巻き込まれてる!!」

 

アイム「何だって!?」

 

グシオン「このままじゃパイモンが!!」

 

アイムは懐からオレンジロックシードを取り出すとそれをみた貴虎は驚きの表情を向けた。

 

アイム「助けに行くぞ!!」

 

貴虎「それは!?」

 

アイム「おっさんはここにいろ!!生きてたら戻って来るから!!」

 

遠ざかるアイムの後ろ姿に手を伸ばす貴虎は何かを感じてその自身の手を見つめるとアイムの後を追うために走り出した。

 

貴虎「俺は…あれを知っている!!」

 

 

 

(バナナスカッシュ)

 

フォラス「ぐわあっ!!」

 

グラシャ「どうした?そんなもんか…?」

 

フォラス「甘く見てると痛い目見るぜ?」

 

グラシャの技がフォラスに命中してグラシャは余裕の表情のようで武器を構えていたが背後からグリーンドールズのメンバーの攻撃を受けてしまった。

 

(ドングリスカッシュ)

 

フォラス「グリドンインパクト!!」

 

グラシャ「グハッ…」

 

形成が逆転してしまいグラシャはフォラスの技を受けて地面を転がり、グリーンドールズのメンバーもパイモンを狙って武器を振り上げた。

 

フォラス「てめぇらもさっさとパイモンを殺せ!!」

 

パイモン「こんなところで死んでたまるか!!」

 

フォラス「残念だったな?ここで終わりだ…死ねぇ!!」

 

アイム「待ちやがれ!!」

 

フォラスの一撃が放たれようとした瞬間、オレンジ・ライドのメンバーであるアイムが現れて皆が一斉に動きを止めた。

 

実況「おぉっと…?ここでオレンジ・ライド…アイムの乱入だ!!」

 

フォラス「貴様…」

 

アイム「パイモン…」

 

パイモン「すまない…」

 

グラシャ「アイム…」

 

アイム「グラシャ、フォラス、今日で終わりにしてやるぜ!!」

 

力強く叫ぶアイムの腰には銀色の帯の戦極ドライバーが装着されておりその手に持つオレンジロックシードを開錠した。

 

 

アイム「変身っ!!」

 

(オレンジ)

 

(ロックオン・ソイヤ!!)

 

アイムはロックシードを装着するとハンガーを左手で閉じて勢いよくブレードを倒してロックシードの断面をカッティングした。

 

 

(オレンジアームズ!花道 オンステージ!)

 

 

アイム「ここからは俺達のステージだ!!」

 

アイムが変身したアーマードライダープロト鎧武。それはかつて沢芽市を救った英雄・葛葉紘汰の変身するアーマードライダー鎧武と似ておりその決め台詞も全く同じであり3人のアーマードライダーは一斉に互いの武器をぶつけ合った。

 

 

プロト鎧武のアイム  プロトバロンのグラシャ 

 

プロトグリドンのフォラス プロトブラーボのベリアル

 

オレンジ・ライドメンバーのパイモンとグシオン

 

バロック・レッドのベリトとオセ

 

プロト龍玄の鎮宮影正 鎮宮家の当主の鎮宮鍵臣

 

 貴虎の親友の鎮宮雅仁  そして斬月の呉島貴虎

 

プロトヴィーナスの堀江三津子

 

そして後にこの暗き世界に舞い降りる2人の女性が居た。

 

 

ヴィーナスの呉島葉月  イドゥンの朱月藤果

 

 

今、トルキア共和国のアンダーグラウンドシティにて激しい戦いが始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

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