仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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158話 藤果の決意

 

葉月「うぅん…頭…痛い…」

 

私は酷い頭痛で目が覚めてしまいふと自分がベッドから落ちている事に気がついた。

 

葉月(うぅん…スーツのまま寝てた…?)

 

ふと自身の服装を見るとスーツのまま寝てしまっていたようで髪はボサボサでジャケットはそこらに落ちておりシャツがスカートからはみ出てスカートはしわくちゃのぐちゃぐちゃで裾が捲れ上がってしまっており私は痛む頭を押さえながらゆっくりと立ち上がった。

 

葉月「頭痛い…お腹空いた…」

 

私は酷い頭痛でクシャクシャの髪を手で払いながら食卓まで移動するとそこにはエプロン姿の藤果さんが味噌汁を作っており私はのっそりと藤果さんの方へと歩いて行った。

 

藤果「おはようございます。葉月さん…凄い格好ですね…?」

 

葉月「うーん…ねむねむ…」

 

藤果「葉月さん…先程ミハイルを名乗る方からお電話がありましたけど…」

 

葉月「みはいる?みはいる…確か…ロシアのハイテクベンチャーの企業の社長さんで貴虎さんの古い友人…?だったような…」

 

私は軽い洗顔をすると椅子に座ったまま眠い目を擦りながら差し出された味噌汁を口にしていた。

 

藤果「そのミハイルさんから貴虎の事について連絡がありました。」

 

葉月「貴虎さんの?何でしょう?」

 

藤果「定期的に連絡を取り合っていた貴虎との通信が途切れたと…」

 

葉月「うんっ!?げほっげほっ!?」

 

私は衝撃的な内容に味噌汁を詰まらせてしまい咳き込んでしまった。

 

葉月「貴虎さん!?やっぱり返事が無いのは何かがあったから!?」

 

私は一瞬で眠気が吹き飛び、今だに既読にすらならないメッセージアプリを開くが既読がついていないことを確認するとすぐにミハイルさんへと電話を掛けた。

 

ミハイル「ハズキ!?起きたのだな?貴虎の事なんだか…」

 

葉月「貴虎さんはどこで通信が途切れたんですか!?」

 

ミハイル「トルキア共和国だ…」

 

葉月「トルキア…確か小さい国って貴虎さんが言ってたような…」

 

ミハイル「我々は貴虎を探しに行ってくる予定だ…必ず君の旦那さんは取り戻すから安心して欲しい…」

 

葉月「……」

 

ミハイル「ハズキ?」

 

葉月「いえ…私がトルキアに行きます」

 

ミハイル「なっ…本当か?」

 

葉月「私が貴虎さんを迎えに行きます!!」

 

ミハイル「トルキアは小国とはいえ貧困などで苦しみ略奪や殺人などが行われる危険な国だぞ!?君が行くのは危険過ぎる…」

 

葉月「それでも!!私は貴虎さんの妻であり秘書です!貴虎さんのためならどこへだって行きますよ!!」

 

ミハイル「…すまない…せめて私にも出来るだけの支援はさせて欲しい!!飛行機などの移動手段は私がなんとかしよう…だが早くても1週間は待って欲しい!!」

 

葉月「わかりました…よろしくお願いします!!」

 

通話を終えると突如私の背中を優しく抱きしめる感触があり私は後ろを見ると藤果さんがさんが私を後ろから抱きしめるのが目に入った。

 

藤果「行ったら駄目です…葉月さん1人にそんな危険な事…」

 

葉月「…ごめんなさい…でももう決めた事なんです。私は貴虎さんを探しに行かないと行けないんです!!」

 

藤果「やはり…行かれるのですね」

 

葉月「はい…」

 

藤果「なら…私も一緒に連れて行ってくれませんか?」

 

葉月「なっ…藤果さんを?」

 

藤果「私は貴方に命を救われました…だから今度は私が貴方を守ります。」

 

葉月「でもっ!!危険な旅なんですよ?間違いなく戦闘になります…貴方を巻き込みたくは…」

 

藤果「私もそれなりには戦えるつもりです…それに貴虎の事も…私はあの人を助けたいと…今はそう思います。」

 

葉月「っ!!本当は藤果さんを戦いに巻き込みたくなかったんですが…」

 

藤果「葉月さん…」

 

葉月「わかりました…一緒に行きましょう!!」

 

その後1週間後に出発する事になり藤果さんは準備のために自宅へと戻り、私は準備を整えながらシロちゃんへと電話を掛けた。

 

葉月「シロちゃん…今から私の家に来れますか?」

 

シロ「すぐ行くから待ってて…」

 

5分ほど待っていると自宅の中にクラックが現れて中からシロちゃんがゆっくりと現れてシロちゃんが私の元へと歩み寄った。

 

シロ「お待たせ…」

 

葉月「要件はさっきメールした通りです。お願い出来ますか?」

 

シロ「正直微妙なところ…でもやるだけやってみる!!」

 

葉月「お願いします。シロちゃん…」

 

シロ「任せて!!呉島貴虎を助けるために必要な物だもんね…」

 

私は黒いアタッシュケースをシロちゃんに渡すとシロちゃんはそれを受け取り再びクラックの中に入って自宅へと戻ってしまった。

 

 

シロは葉月から受け取った黒いアタッシュケースを持ったまま自身の工房へとやって来ると側で掃除をしていた巫女達に話しかけた。

 

巫女「あ、お戻りになられていたんですねシロさん」

 

シロ「これから仕上げなきゃいけない事が出来たから3日ほど私は工房に籠るから表の神社の事をお願いしてもいい?」

 

巫女「お任せを!!」

 

シロ「お願いね…それじゃ…」

 

シロは工房へと入ると黒いアタッシュケースを開けてその中に収められている物を取り出して机の上に置いた。

 

シロ「よし…やっちゃうよ!!」

 

机の上に置いてあるのは葉月が以前藤果から回収していたイドゥンの戦極ドライバーであり、その隣には砕けて欠片となった禁断のリンゴロックシードが置いてあった。

 

シロ「久しぶりに張り切っちゃうよ!!」

 

シロは砕けた禁断のリンゴロックシードを手に取ると僅かに笑みを浮かべた。

 

 

 

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