1週間程が経過してトルキア共和国に行くための準備が終わりついに私達はトルキア共和国へと行く日を迎えて私は自宅にて藤果さんと合流していた。
藤果「それでは参りましょうか」
葉月「その前に藤果さんこれを…」
私は藤果さんに黒いケースを渡して藤果さんはケースを受けとり中を確認すると目を丸くしていた。
藤果「これは…」
中に入っていたのは以前藤果さんから回収していた藤果さん専用の戦極ドライバーとL.S-EXと記された黄緑色の色をしたリンゴのロックシードであり藤果さんは青リンゴロックシードを手に取った。
葉月「それは以前藤果さんが使っていたリンゴのロックシードを改良した物です」
藤果「リンゴ…」
葉月「以前とは違い体を蝕む危険性は無くなっていますがクラックやヘルヘイムを操る能力は撤廃されています。でもこれなら安全に戦えると思います…」
藤果「私のために…?」
葉月「あの時凌馬さんにドライバーを回収される前に私が藤果さんから回収出来ていたのでなんとかイドゥンを守る事が出来ました。
藤果「葉月さん…ありがとうございます。」
葉月「シロちゃんが3日掛けて完成させてくれたんです…あと、頑張ってって言ってましたよ!!」
藤果「そう…でしたか帰ったらお礼を言わないとですね」
葉月「はい!!今度は貴虎さんを連れて3人で必ず帰りましょう!!」
藤果「はい!!」
そして私達は沢芽市から空港へと移動すると国際線の飛行機に乗りそれなら再び別の飛行機をに乗り換えていた。
葉月「トルキア…小国だけど危険なところってミハイルさんが言ってました…」
藤果「そもそも何故貴虎はわざわざトルキアへと行ったんでしょう?」
葉月「あれから色々調べたんですけど貴虎さんは前にもトルキアにも行った事があるそうですよ」
藤果「なっ…そうなのですか?」
葉月「トルキアはかつてユグドラシルに目をつけられて実験場になっていたそうです…」
藤果「実験場…」
葉月「トルキアはプロジェクトアーク…人類救済のための実験場であったと凌馬さんの資料からはわかりました。しかしかつてスカラーシステムが起動して被害が出たそうです…その時に犠牲になったのが貴虎さんの親友だった人らしいのです…」
藤果「貴虎の親友?」
葉月「名前は確か… 鎮宮雅仁と呼ばれる男性だったと…一緒にプロジェクトアークを進めていた人との事です。」
藤果「鎮宮雅仁…そんな人がいらっしゃったのですね…」
葉月「もしかしたら貴虎さんがトルキアに行ったのはそれが関係しているのかもしれません…」
藤果「貴虎…貴方はまた1人で背負いこんでいるのですね…」
私達は飛行機を降りるとトルキア市内へと向かうためにタクシーに乗り込みまずはホテルに行く事にしたのだが藤果さんはしきりに辺りを見回していた。
葉月「藤果さん?」
藤果「何か見張られているような…?」
葉月「なっ…一体誰が…?」
藤果「いえ…気のせいかもしれません。」
葉月「……」
???Side
???「来たわね…必ずこの国へ来るとはわかっていたわ…」
とある建物の屋上から1人の女性が葉月と藤果の乗るタクシーを見張っておりトランシーバーを使い誰かに指示を出していた。
???「見失っては駄目よ…頼むわ!!…ん!?」
その時双眼鏡でタクシーを見ていた女性は葉月の隣にいる藤果を見ると驚きの表情を浮かべた。
???「まさか…藤果!?まさか…生きていたの?」
-翌日-
トルキア共和国へとやって来た私達は人目を避けるように朝早くからホテルで身支度を整えると辺りを散策し始めていた。
葉月「藤果さんその服装かっこいいですね」
藤果「葉月さんこそ白いスーツとてもお似合いですよ」
私は湊先輩お下がりの白いジャケットその中に黒いシャツを着込み、白いタイトスカートを履き藤果さんは黒いレザージャケットに黒いズボンと以前と同じ服装をしていた。
葉月「その服装が藤果さんの仕事モードの時の服装なんですね」
藤果「ええ…葉月さんこそタイトスカートだなんて珍しい…」
葉月「覚悟を決めた時はこの服装って決めてるんですよ…」
藤果「湊さん…でしたっけ?あの人も同じ物を着用していたような?」
葉月「あぁ…まさにこれですよ…湊先輩からのお下がりなんですこれ…」
藤果「なるほど…」
葉月「これを着ていると勇気が湧いて来る…そんな気がするんです」
私達はそれからミハイルさんと貴虎さんの最後の通信が行われたポイントまでやって来たが突如何者かの気配を感じて私達は目を見合わせ後ろを振り返った。
葉月「後を付けているのはわかっています出て来なさい!!」
私がそう叫ぶと近くの物陰から見知らぬ男性が5人ほど現れて私達は一斉に警戒モードへと入った。
藤果「葉月さん気をつけて…この人達はただの強盗って訳ではなさそうです…」
葉月「では一体…」
私がそう呟いた瞬間、男達は一斉に私達に襲い掛かり私達は遅い来る男達へと蹴りを繰り出して対抗していた。
葉月「はっ!!」
藤果「ハアッ!!」
男性「ぐわっ…」
藤果さんも見事に敵のナイフを奪い取りナイフで斬撃を与えるとすぐにナイフを投げ捨てて背中に回った男を蹴り飛ばしていた。
葉月「くっ…この人達は一体…」
私に向かって銃撃を放つ男達の攻撃を回避しながら私は変身するためにゲネシスドライバーを取り出して腰に当てようとドライバーを構えた。
葉月「なっ…」
藤果「くっ…体が…動かない…」
私達は何故か体が動かなくなってしまい固まったまま必死に辺りを見回していた。
???「もう十分…手を出さないで頂戴」
葉月「だ…れ…?」
突如黒いマスクを被った見知らぬ女性がどこからか現れて私達の元へと歩み寄っており私はゲネシスドライバーを構えたまま動きを止められてしまいこちらに歩み寄る女性を必死に睨みつけた。
葉月「なんなんですか貴方…何が目的なんですか!!」
???「呉島貴虎を追って必ずこの地にやって来ると思ってたわ…部下に見張らせていて正解だったわ」
葉月「私達が来る事を読んでいた…?」
???「さてと…目的の物はいただいていくわね」
葉月「なっ…私のドライバーを…返して!!」
謎の女性は私の手からゲネシスドライバーを奪いとり次は藤果さんの元へと歩み寄り黒いマスクを外して素顔を晒していた。
???「久しぶりね藤果」
藤果「なっ…嘘…でしょう…だって貴方はもう…」
???「フフフ…あんたに復讐するのまだ後よ…アンダーグラウンドシティで待っているわよ藤果…」
藤果「待って!!」
見知らぬ女性と男性達はその場から立ち去ってしまい姿が見えなくなると私達はようやく体が動くようなり私は思わず座り込んでしまった。
葉月「はぁ…はぁ…なんなんですか…あの人、超能力?念力を使ってましたよ?」
藤果「葉月さん…大丈夫ですか?」
葉月「私はなんとも…ただゲネシスドライバーを奪われちゃいました…」
藤果「何故…あの子が…?信じられない…」
葉月「藤果さん…あの女性を知っているのですか?」
私の問いかけに藤果さんは苦しげな表情を浮かべたが私の方へと視線を戻して私の問いかけに答えた。
藤果「あの子の名前は「堀江三津子」私と同じくかつてユグドラシルの未来を担う人材育成のために設立した孤児院「沢芽児童保育院」出身者です。」
葉月「沢芽児童保育院…って前に私が藤果さんを助けたあの実験施設!?」
藤果「三津子は児童の中でも唯一特殊なエスパー能力を有していた子でその力に目をつけたユグドラシルは彼女に様々な人体実験を行っていたそうです。」
葉月「エスパー能力を…?やはり彼女の目的はユグドラシル…以前の藤果さんのように呉島の人間とその関係者に復讐する事が目的…?」
藤果「その可能性は高いかと…しかし何故彼女が?」
葉月「彼女がどうかしたんですか?」
藤果「三津子は実験中に亡くなっているのです」
葉月「なっ…」