仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

163 / 282
163話 三津子の復讐

 

葉月「せやあああああっ!!」

 

フォラス「うわあああっ!!」

 

私はソニックアローを力の限り振り抜いてプロトグリドンにダメージを与えていきすかさず二刀流の剣を振り翳すプロトブラーボを回し蹴りで蹴り飛ばして地面に転がしていく。

 

ベリアル「な、なんて強さなのこの女!!」

 

フォラス「アイムやグラシャ…それにあの白いアーマードライダーより強ぇ…」

 

(ロックオン)

 

私はピーチエナジーロックシードをドライバーから外してソニックアローに装着するとハンガーを閉じて弦を引き絞り狙いを定めると一気に技を発動させた。

 

(ピーチエナジー)

 

葉月「はあっ!!」

 

フォラス・ベリアル「「ぐわああああ!!」」

 

私の一撃が2人を吹き飛ばしてしまい2人は地面を転がり変身が解除されてしまい私はソニックアローの刃先を向けて2人に歩み寄った。

 

葉月「無駄な抵抗は無意味です…さぁ!!貴虎さんの居場所を教えなさい!!」

 

私はベリアルの胸倉を掴み上げるとベリアルは小さな悲鳴を上げるが私はベリアルの腰に装着されている戦極ドライバーが目に入りベリアルの腰のドライバーをじっと見つめた。

 

葉月「シルバーの帯のこのドライバー…量産型ともバージョンアップ版でも黒の菩提樹の信徒が作った物とも違う…このドライバーは一体…?」

 

ベリアル「さぁ?依頼主から貰ったものよ…詳しくは知らないわ?」

 

葉月「このドライバーもしかして…」

 

私がベリアルの戦極ドライバーを調べようと手を掛けた瞬間。隣でフォラスが苦しみ始めて私はフォラスの元へと駆け寄った。

 

フォラス「ぐあっ…何だこれ…胸が苦しい…」

 

葉月「これは!?」

 

ベリアル「まったく…当たりどころが悪かったのかしら?」

 

フォラス「グゥ…グゥゥゥ…」

 

藤果「なっ…」

 

フォラスは突如胸を抑えながら立ち上がるとまるで獣のような声を上げてしまい私の方を睨みつけた。

 

ベリアル「ちょっと坊や!?冗談きついわよ!!」

 

フォラス「ガアッ!!」

 

葉月「きゃっ…」

 

フォラスはまるで獣のように目が金色に光っており私に向かって飛び掛かると私はバランスを崩して倒れ込みその上にフォラスが跨り襲い掛かった。

 

フォラス「グアアッ!!」

 

葉月「うっ…なっ…何ですか…このパワー!?まるで獣!?」

 

フォラス「グアッ!!」

 

葉月「うぅっ…かはっ…」

 

私はついに首を掴まれてしまい呼吸が出来なくなり必死に振り解こうとフォラスの手首を掴んで抵抗した。

 

藤果「やめなさい!!」

 

フォラス「ぐあっ…」

 

葉月「けほっ…けほっ…」

 

藤果さんがフォラスを蹴り飛ばすと私は深く咳き込んでしまうがすぐにフォラスの方へと意識を集中させた。

 

フォラス「あれ…俺は一体何を!?」

 

ベリアル「坊や!!今は一旦引くわよ!!」

 

フォラスはなんとか自分の意識を取り戻したようだがベリアルがフォラスの体を支えると何処かへと歩き出してしまった。

 

藤果「葉月さん…今のは一体?」

 

葉月「まさか…彼らの使ってるドライバーはまさかプロトタイプ?」

 

???「わかったところで彼等を止める事は出来ないわ!!」

 

藤果「三津子!?」

 

突如女性の声が響き私達は声の方へ視線を向けるとそこには私からゲネシスドライバーを奪った堀江三津子さんが居た。

 

三津子「彼等は戦いに飢えた獣と同じ…生き残るためなら危険な力にだって平気で手を伸ばす…愚かな子供達よ?」

 

葉月「堀江三津子さんでしたっけ…?生き残るって一体どういう事ですか!?」

 

三津子「彼等はいつか地上に出ることを夢見てる…そのためにはこの地下世界を支配している貴族を倒す必要があるのよ。」

 

葉月「貴族…?」

 

三津子「でも全員で生き残れるほどこの地下世界は甘く無い…だから争い事が起こるのよ!!」

 

藤果「三津子!!貴方…一体どうして…!?」

 

三津子「何故生きているのか…とでも言いたいようね?」

 

藤果「貴方は沢芽児童保育院の記録では既に亡くなってると…」

 

三津子「でも今、私はここに居る…これは紛れも無い事実よ」

 

三津子さんは懐から私から奪ったゲネシスドライバーを取り出すと腰に当てて装着すると懐からロックシードを取り出して掲げた。

 

葉月「そ…そのロックシードは!?」

 

三津子さんが掲げたのは私の持つマロンエナジーロックシードと同じであり唯一違うところは「E.L.S.-PROTO」と記載されているところだった。

 

三津子「藤果!!私と同じ施設だったアンタは私を見捨てて自分だけが助かって呉島家に仕えるようになった!!」

 

葉月「藤果さん…?」

 

藤果「…事実です…私は自分だけが助かるために貴方を見捨ててしまった…」

 

三津子「私だけが苦痛な人体実験を受けて貴方は呉島家でのうのうと平和に過ごして来た…許さない!!」

 

葉月「でも藤果さんだって人体実験をする呉島家が許せない気持ちがあった!!だからこそ…ユグドラシルや呉島家に復讐を…」

 

三津子「もはやユグドラシルや呉島家なんてどうでもいいわ…今はアンタをここで殺さなければいけないの!!」

 

葉月「そんな!!本当に悪いのは当時のユグドラシルや呉島家なのに!!」

 

藤果「…いいのです葉月さん。私が彼女を見捨てたのは事実なので罰を受けるのは当然なのです。」

 

藤果さんは藤果さんを睨みつけるとマロンエナジーロックシードを開錠した。

 

三津子「藤果…貴方をここで抹殺するわ…変身!!」

 

 

(マロンエナジー)

 

 

ファンファーレの音声が響き上空から薄い茶色の鎧が現れて三津子さんはマロンエナジーロックシードをドライバーに装着してハンガーを閉じた。

 

(ロックオン・リキッド)

 

(マロンエナジーアームズ)

 

三津子さんの体を真っ黒なアンダースーツが覆い、その上から薄茶色の栗の鎧が被さり三津子さんは変身を完了させた。

 

葉月「ヴィーナス…?」

 

私のヴィーナスと似ているが茶色の栗の形を模したメットに薄茶色の鎧、黒いアンダースーツを身に纏いスカートのような前掛けは大きくはためき銀色の裏地が顔を覗かせてその手にはソニックアローを装備させており、まるでその姿は色違いのヴィーナスであった。

 

三津子「ハアアアアッ!!」

 

藤果「ぐぅっ!!」

 

葉月「藤果さん!?」

 

三津子さんの拳が藤果さんの体に命中して藤果さんは防御もせずにその攻撃を受けてしまい地面に転がってしまった。

 

藤果「うっ…あぁっ!!」

 

三津子「抵抗…出来るわけがないわよね…貴方は自分でわかってるのよ自分が如何に残酷な人間だって事をね!!」

 

葉月「藤果さん…どうして抵抗しないんですか!?このままじゃ…」

 

藤果「私は殺されて当然の人間なのです。だからもうこのまま三津子に…」

 

藤果さんはとうとうソニックアローの斬撃を受けてしまい頬には切り傷が付いてしまい地面に再び倒されてしまった。

 

三津子「これで終わりよ藤果!!」

 

葉月「駄目ぇぇぇぇ!!」

 

私は藤果さんと三津子さんとの間に割って入り三津子さんのソニックアローを同じソニックアローで受け止めるがだんだんと押され始めてしまった。

 

三津子「呉島葉月…邪魔をするつもり?その女は私を裏切り呉島家の人間に仕えながら呉島の人間を手に掛けた最低の人間よ…」

 

葉月「それでも…私はこのまま藤果さんを見捨てる事なんて出来ない!!」

 

三津子「そう…なら仕方ないわね!!」

 

葉月「きゃっ…」

 

私は三津子さんに突き飛ばされてしまいソニックアローの斬撃を浴びて地面に転がってしまい倒れた私に向かってソニックアローを構えた。

 

(ロックオン)

 

葉月「くっ…」

 

三津子さんはマロンエナジーロックシードをソニックアローに装着すると弦を引き絞り私に向かって技を放とうと構えたが突如ソニックアローの向きを変えると藤果さんの方へと向けた。

 

葉月「なっ…」

 

三津子「死になさい藤果!!」

 

(マロンエナジー)

 

藤果「くっ…」

 

葉月「やめてぇぇぇ!!」

 

ソニックアローの一撃が放たれて藤果さんに向かって矢が放たれたが私は藤果さんの前に躍り出ると藤果さんを庇って技を受けて吹き飛ばされてしまった。

 

三津子「なっ…まさか庇うなんて…」

 

葉月「くっ…うぅ…」

 

私は直撃を受けてしまい壁に背中を打ちそのまま壁を背にしながらずるずるとそのまま地面に崩れ落ちてしまい変身が強制的に解除されてしまった。

 

三津子「呉島葉月…」

 

葉月「うぅ…あっ…」

 

私の戦極ドライバーからイチゴロックシードとピーチエナジーロックシードが外れて地面に音を立てて転がり私に歩み寄る三津子さんが2つのロックシードを拾い上げると私に距離を詰めた。

 

葉月「っ!!」

 

三津子「ふーん…」

 

三津子さんは私の顎をクイと上げると私の顔に自身の顔を寄せて来てニヤリと笑みを浮かべた。

 

三津子「可愛いわね…」

 

葉月「えっ…」

 

直後私に向かって掌を翳すと私は突如眠気に襲われてしまい私はそこから意識を失ってしまった。

 

藤果「三津子!!葉月さんをどうするつもりなの!?」

 

三津子は意識を失いぐったりとした葉月を抱き抱えると藤果に背中を向けた。

 

三津子「貴方への復讐を変えるわ。貴方から呉島葉月を奪ってやるわ!!」

 

藤果「なっ…葉月さんは関係ないでしょう!!」

 

三津子「この子は私が貰うわ…私のエスパー能力で操って私のモノになって貰うのよ!!」

 

藤果「なっ…まさか…最初から葉月さんが狙いだったの!?」

 

三津子「さぁ…どうかしら?じゃあね藤果!!」

 

三津子は葉月を抱き抱えたままその場を去ってしまい、その場に残された藤果が三津子の去った方向へと手を伸ばしながら叫んだ。

 

藤果「葉月さぁぁぁぁん!!」

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。