貴虎Side
その頃貴虎は鎮宮影正の先導の元スカラーシステムのコントロールルームへとやって来ていたが影正は貴虎から離れるとスマホの着信に出て話し始めた。一方貴虎も影正から離れて頭を抱えるとかつての記憶を取り戻しかけていた。
影正「三津子…?」
三津子「呉島葉月がアイムと接触したみたい…いずれ貴方達に辿り着きそうよ…」
影正「ちっ…潮時か…こっちももう終わらせるとしよう…」
-貴虎の記憶-
鍵臣「この国はどうだ?」
雅仁「正直に言っていい…貧しい国だ…驚いたろう?俺も最初に来た時は驚いた」
貴虎「私もそう思いました」
鍵臣「まるで戦後の日本だ…誰もが生きる希望を見失っている。わしも君の父親の天樹もそんな日本を知っている!!」
貴虎「しかし…日本は復興を遂げた」
鍵臣「そうだ…だがこの国にその可能性は無い…」
貴虎「そう言いきるのは…」
鍵臣「食うか食われるか…そして我々はプロジェクトアークに向けて人類の選別を行わなければならない…この国がその一歩!!人類が生き残る為の礎となる…理解はしているな?」
雅仁「無論です…」
鍵臣「この国の上層部は喜んで我々の申し出を受け入れた。この国はユグドラシルが沢芽市で行う実験のテストケースとなる!!天樹氏と手を取り合ったようにお前達が手を取り合う事を嬉しく思う…これからはお前達の時代だ!!」
鍵臣は貴虎と雅仁の手を無理やり繋ぐとスマホで撮影を始めてしまいぐるりと一周しながらスマホで撮影に入った。
鍵臣「期待しているぞ!!」
鍵臣はそのまま去ってしまい残された2人は離れると乱れた服装を直し始めた。
雅仁「プロジェクトアークで助かる人類は10億人…その為には50億人を抹殺しなければ…」
貴虎「人間が人間を選別する… 俺達は大きな罪を背負う事になる」
雅仁「受け入れられないか?」
貴虎「誰かがやらねばならないとしたらそれは俺の仕事だ…呉島の家に生まれた時から決まっている!!」
雅仁「その罪をお前1人で背負う必要は無い…俺も一緒に背負ってやる」
貴虎「雅仁…」
雅仁「2人とも生まれた家に苦労するな…少なくとも俺達の弟には苦労を掛けたくないものだ…」
影正「兄さん!!」
そこへ雅仁の弟の鎮宮影正が現れて雅仁は笑みを浮かべた
雅仁「あぁ…お前初めてだったな?紹介するよ…俺の弟の影正だ」
影正「よろしくお願いします!!」
-現実-
貴虎「あいつは影正… 雅仁の弟だ!!うっ!!」
直後銃声が響き貴虎は腕に銃撃を受けてしまい腕を抑えた。銃を構えているのは鎮宮影正であり貴虎へと銃口を向けながら貴虎の方を睨みつけた。
影正「そうだよ。僕は鎮宮影正…」
貴虎「何故私を殺そうとする…?」
影正「復讐だよ…自分の命を懸けてまであんたを守ろうとした鎮宮雅仁…兄さんの…」
貴虎「守ろうとしただと…?」
影正「兄さんはライダーシステムの実験で負傷したあんたの代わりに斬月になった…未完成の戦極ドライバーを使って…!!」
貴虎「鎮宮雅仁が斬月…」
影正「この国で斬月になるのは呉島貴虎…あんたの筈だった…だけど未完成の戦極ドライバーを使ったらインベスになってしまう事を知っていたあんたは兄さんにその役目を押し付けた…それで兄さんは…」
貴虎「インベスになった…」
影正「デヤアッ!!」
貴虎「ぐあっ…」
影正は貴虎を殴打してさらに蹴り飛ばすと貴虎は地面を転がりながらかつての雅仁とのやりとりを思い出していた。
-貴虎の記憶-
雅仁「ライダーシステムこそが人類の未来を切り開く…この錠前が開く時、人類は救済への一歩を踏み出す事になる!!こいつは俺が使わせて貰う!!」
貴虎「まだそいつは未完成だ!!」
雅仁「主任研究員も戦極凌馬氏から君のこれのテスト中に大怪我を負ったと聞いた…お前はまだ傷が癒えてないだろう?」
貴虎「だが…」
雅仁「お前の背負っている責任を俺にも背負わせてくれ!!」
貴虎「雅仁…」
雅仁「貴虎…人類の未来を頼んだぞ!!」
-現実-
貴虎「そうか…そういう事か…」
貴虎はよろよろと立ち上がると銃口を向ける影正へと向き直った。
貴虎「私を恨むのは構わない…確かにあいつに戦極ドライバーを渡したのはこの私だ…」
影正「やっと思い出したんだね?」
貴虎「だがこれだけは言っておく…全ては雅仁の意思だ!!」
影正「都合よく事実を歪めるなぁぁ!!兄さんは!!兄さんは…」
貴虎「殺したければ殺せ…」
影正「じゃあ…死んでよ!!」
影正は貴虎の額に銃口を突きつけると貴虎はその腕を掴み上げた。
貴虎「…だが!!私はまだ私ねない… 雅仁との約束を果たすまでは!!」
直後にどこからか銃撃が放たれて2人は咄嗟に離れて距離を取るとそこには無双セイバーを構えた斬月が立っていた。
影正「アーマードライダー斬月!?」
貴虎「くっ…」
斬月は貴虎に無双セイバーを振り下ろし貴虎は慌てて斬撃を躱すが影正が割り込んで斬月に銃撃を放った。
影正「があっ…」
貴虎「影正!!」
影正は無双セイバーの斬撃を浴びてしまい貴虎が慌てて影正を守るように斬月に組みつくが振り払われてしまい再び影正が銃口を斬月に向けた。
影正「うぐっ…」
貴虎「やめろ!!逃げるぞ!!」
葉月Side
アイム「俺達の戦極ドライバーが…?」
葉月「えぇ…使い続ければいずれインベスになってしまいます…」
その頃私達は場所を変えてフォラスの身に起こった事を詳しく説明していた。
グシオン「じゃあ…いつかアイムさんまで!!」
アイム「ひょっとしてリーダーも?」
葉月「リーダー?」
アイム「俺達のリーダーめアーマードライダーだった…でも突然苦しむようになって消えたんだ…」
パイモン「リーダーも化け物になったって事?」
ベリアル「そう考えるのが不思議じゃない?」
アイム「クッソォォ!!」
ベリアル「貴方達もワタシも貴族に一杯食わされたっちゃったって訳ね?」
インベス「グアアアアアッ!!」
アイム「インベス!?」
その時突如インベスが現れて私達は一斉に警戒モードになり私は戦極ドライバーを素早く腰に装着した。
アイム「うわっ…」
インベスはアイム達に襲い掛かり私はイチゴロックシードとピーチエナジーロックシードを開錠した。
(イチゴ) (ピーチエナジー)
葉月「変身!!」
(ミックス!!)
(イチゴアームズ!シュシュッと スパーク!)
(ジンバーピーチ!ハハーッ!)
アイム「なっ…あんたもアーマードライダーだったのか?」
葉月「下がって…ここは私が!!」
私はインベスの爪をソニックアローで受け止めながらアイム達に声を掛けると素早くソニックアローの斬撃でインベスを吹き飛ばした。
アイム「待ってくれ!!あんた!!」
葉月「!?」
アイム「リーダーが居なくなってからだ…こいつが現れるようになったのは!!」
グシオン「そういえば…」
パイモン「じゃあ…あいつがリーダー!?」
葉月「躊躇わないで!!インベスとなって理性を失えばもう死体と同じです!!こいつはもうヘルヘイムの種を運ぶインベスでしかない!!」
アイム「なっ…やめてくれ!!」
アイムはオレンジロックシードを構えるとベリアルが慌ててその手を抑えた。
ベリアル「やめなさい!!」
アイム「なんで止める!?」
ベリアル「こいつを使ったらどうなるか…あんたもあんな風になりたいの?」
アイム「でもこのままじゃみんなが…目の前の命を助けるのか先だ!!」
アイムはオレンジロックシードを構えるとロックシードを開錠した。
アイム「変身っ!!」
(オレンジ)
(ロックオン・ソイヤ!!)
アイムはオレンジロックシードをドライバーに装着してハンガーを閉じると法螺貝の待機音が響いて勢いよくブレードでロックシードの断面をカッティングした。
(オレンジアームズ!花道 オンステージ!)
葉月「はあっ!!」
私はソニックアローでインベスにダメージを与えると蹴り飛ばしてしまい射撃に切り替えて弦を引きエネルギーを溜め始めたが私はつい力を緩めてしまいその手が止まってしまう。
葉月(こいつはもうインベス…躊躇ったら駄目…でも!!)
アイム「ハアッ!!」
葉月「なっ…くっ…」
そこにおそらくアイムが変身したであろうプロト鎧武が私に向かって大橙丸を振り下ろして私は思わずソニックアローで受け止めた。
葉月「何をするんですか!!」
アイム「やめろっ!!あいつは…俺達のリーダーなんだよ!!」
葉月「言った筈ですよ…彼はもうインベスです…人間としての意思は無い…早めに始末しないと被害が出ます!!」
アイム「まだそう決まった訳じゃ無い!!呼びかければきっと…」
葉月「何甘い事を言ってるんですか…邪魔をしないで!!」
アイム「やめろぉぉ!!」
私は再びインベスへとソニックアローを向けるがアイムがそれを妨害し私はアイムさんに向かって斬撃を放つとそのまま蹴り飛ばした。
アイム「この!!」
葉月「この頑固さ…誰かさんを思い出しますね…」
アイム「これ以上やらせねぇ!!」
葉月「この分からず屋!そのドライバーを付けてるだけで貴方も危険なんですよ!!」
アイム「それでも…俺は…僅かにでも可能性があるなら!!」
葉月「!!」
-葉月の回想-
葉月(私達が罪を背負っているのはわかってます…でも私達はその罪と向き合って未来を切り開いて行かないといけないんです!!)
紘汰(そんなの間違ってる!!)
葉月(私達の…貴虎さんの覚悟を踏み躙る気ですか?)
紘汰(それでも…俺はあんたらユグドラシルのやり方を絶対許せねぇ!!)
-現実-
葉月(似ている…アイムは葛葉さんに…無理やり物事を進めていく大人のやり方にやっぱり納得がいかないんだ…)
アイム「俺がなんとかするから!!頼む!!」
葉月(ここは彼に任せて私は成り行きを見届けるべき…なのかもしれませんね)
私はソニックアローの刃を突きつけていたがゆっくりと刃を下ろすとアイムは構えを解いた。
アイム「アンタ!?」
葉月「いいでしょう…それ程の覚悟なら貴方が彼の始末をつけなさい」
アイム「始末…」
葉月「でも…危なくなったら手を出しますよ…」
アイム「わかった…」
アイムはインベスの方へと向き直ると迫り来るインベスの爪を大橙丸で受け止めた。
アイム「リーダー!!俺だ…アイムだ!!目を覚ましてくれ!!」