仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

170 / 281
170話 三津子の望み

 

葉月Side

 

藤果「葉月さんアイムさん大丈夫でしょうか?」

 

葉月「……」

 

アイムはインベスと化したリーダーを倒してしまい戦う気力を失ってしまっており1人どこかに去ってしまっていた。

 

葉月「こう言う時に私はなんて声を掛けたら…」

 

三津子「見つけたわよ…藤果!!」

 

そこに三津子が私達の元に歩み寄っており私と藤果さんは警戒して戦極ドライバーを装着した。

 

藤果「三津子…もうやめましょう…復讐は自分の身を滅ぼすだけ…かつての私のように!!」

 

三津子「うるさい…貴方の始末を既に鎮宮鍵臣から命令されている…今更引けないわ!!」

 

藤果「なっ… 鎮宮鍵臣!?」

 

葉月「鎮宮鍵臣ってこの国を支配している貴族でしたっけ…?」

 

三津子「さぁ…覚悟しなさい!!」

 

三津子はマロンエナジーロックシードを取り出すと開錠しようとしたが胸を押さえて苦しみ始めた。

 

葉月「駄目です…それ以上そのロックシードを使っては…」

 

三津子「うっ…ああああっ!?」

 

再びマロンエナジーロックシードが赤く光り、三津子の両腕がインベスに変わり三津子は悲鳴を上げるが藤果が三津子に駆け寄ると三津子を抱きしめた。

 

三津子「離せ!!」

 

藤果「私は貴方を本当は助けたかった…」

 

三津子「そんな事…思ってなかった癖に!!」

 

葉月「それは違います!!藤果さんは貴方を見捨ててしまった事をとても悔いていました…だからこそ藤果さんは三津子さんに酷い実験をしたユグドラシルに復讐してやがて自分も死ぬつもりだったんです!!」

 

三津子「何っ!?」

 

葉月「藤果さんは危険なロックシードであるリンゴのロックシードに手を伸ばして自分の命を削りながらも貴虎さんと相打ちになってでも殺そうとした…そこまでの覚悟があったんです!!」

 

三津子「貴方…私の事をそこまで思って…?死んでるとは予想してたけどそこまでだったなんて…」

 

藤果「三津子…私は葉月さんと出会ってから全てをやり直す事を決意したわ…もちろん貴方に許されるとは思ってなかったけど…貴方の為にも生きる事を日々考えるようになったわ…」

 

三津子「と…藤…果…」

 

三津子の手は人間の手に戻り、ゆっくりと藤果の背中に腕を回すと抱きしめて涙を溢し始めた。

 

三津子「藤果…私の為にそこまで命を張っていたのね…」

 

葉月「2人共もう一度やり直せる筈です…手と手を取り合える筈!!」

 

藤果「三津子…」

 

三津子「藤果…私ももう一度やり直せるのかな?」

 

藤果「えぇ…私と一緒に…またやり直しましょう!!」

 

三津子「藤果!!」

 

藤果「三津子!!」

 

2人はお互い握手をしようと手を差し出した瞬間。三津子の背後で鈍い音が響いて全員が突然の事に動きを止めた。

 

葉月「なっ…」

 

藤果「あっ…三津…子?」

 

三津子「あ、あ、けふっ…」

 

三津子の背中には槍が突き刺さっており槍を突き立てる人物の顔が露わになった。

 

雅仁「そんな言葉で心を動かされたって言うのかい?実に愚かだな君は…」

 

三津子「あん…たは!?」

 

葉月「三津子さん!!」

 

藤果「いや…嫌っ!!三津子!!」

 

雅仁「君はオーバーロードへと進化するチャンスを逃すところだったんだよ?人として生きても意味は無い…この俺のようにオーバーロードとなり進化するべきだ!!」

 

三津子「あっあああああやめて…やめてぇぇぇ!!」

 

三津子さんは再び両腕がインベスとなりやがて全身までが白くなり始めてだんだんとオーバーロードの姿になろうとしていた。

 

藤果「あああ…三津子…」

 

雅仁「さぁ…君もオーバーロードとなるがいい!!」

 

三津子「がっ…ああああああっ!!」

 

雅仁は再び槍を突き立てると三津子は体が白い鎧に包まれ始めて悲鳴を上げながらも懐からゲネシスドライバーを取り出すと葉月の方へと投げた。

 

葉月「三津子さん!?」

 

 

三津子「私を殺して…お願い…私が他の人を傷つける前に!!」

 

藤果「あっ…ああああああっ!!三津子ぉぉぉ!!」

 

三津子「グアア…」

 

三津子さんは白い姿のオーバーロードへと変貌してしまい藤果さんはショックで膝を突いてしまった。

 

藤果「そ…そんな…」

 

葉月「くっ…貴方…なんて事を!!貴方、一体何者なんですか!?」

 

雅仁「俺か?俺の名は鎮宮雅仁。いずれ全てを手に入れる者だ!!」

 

葉月「鎮宮雅仁…貴虎さんの親友だったって言う…」

 

雅仁「ははっ…面白い事を言うね…さぁ…君達の力を見せてくれ…」

 

三津子「グアアアアッ!!」

 

藤果「くっ…三津子…」

 

葉月「藤果さん!!」

 

オーバーロード化した三津子さんがゆっくりとこちらに距離を詰めて来たのを見て藤果さんはロックシードを取り出して構えた。

 

藤果「三津子…貴方の望みを今、叶えるわ…貴方を…倒す…」

 

(リンゴ)

 

(ロックオン)

 

藤果さんは青リンゴロックシードを取り出すと開錠しドライバーに装着してハンガーを閉じてカッティングブレードに手を掛けた。

 

藤果「変…身!!」

 

(Come on!!)

 

(リンゴアームズ• デザイア フォビドゥン フルーツ)

 

藤果の体を銀色のアンダースーツが覆いその上から黄緑のリンゴの鎧が被さり展開して藤果はイドゥンへの変身を完了させて剣を盾から引き抜いた。

 

三津子「グアアアアッ!!」

 

藤果「あ、あああああああっ!!」

 

藤果さんは三津子さんに駆け出すと剣をすれ違い様に切りつけるが再び剣を振り被ろうとしたがその手が止まってしまった。

 

三津子「グアッ!!」

 

藤果「あうっ…ああっ…」

 

藤果さんは鋭い爪の攻撃を受けてしまい何度もダメージを受けてしまい地面を何度も転がってしまい三津子さんは倒れた藤果さんに爪を振り下ろそうと構えた。

 

三津子「グアッ!!」

 

藤果「くっ…ここまでですか…でも貴方に殺されるのなら私は…」

 

葉月「藤果さぁぁぁん!!」

 

 

(マロンエナジーアームズ)

 

私は素早くゲネシスドライバーを付け直しヴィーナスに変身して三津子さんの爪をソニックアローで受け止めて大きく跳ね上げると三津子さんを蹴り飛ばした。

 

藤果「葉月…さん…」

 

葉月「藤果さん!!言った筈です…貴方をもう貴方を失いたく無いって!!」

 

藤果「…葉月さん…」

 

藤果さんの手をがっしりと掴んで立たせると私は藤果さんの肩を掴んだ。

 

葉月「藤果さん…三津子さんは…」

 

藤果「えぇ…三津子の…あの子の願いを叶えます…」

 

私達は三津子さんの攻撃を躱しながらそれぞれの武器で攻撃を受け止めて跳ね上げると三津子さんはバランスを崩してふらついてしまいその隙を狙って私達は2人同時にドライバーを操作した。

 

 

葉月「決めますよ…藤果さん!!」

 

藤果「ええ!!」

 

 

(マロンエナジースパーキング)

 

(リンゴ•スパーキング)

 

私達は大してダメージを与えていなかったが苦しませないように必殺技に全てをかける事にして高く飛び上がると蹴りの体制に入った。

 

葉月・藤果「「はあああああ!!」」

 

三津子「ガアアアアアッ!!」

 

私達の蹴りが命中して三津子さんは吹き飛ばされてしまい地面に落下するとオーバーロードの姿から人間の姿に戻り藤果さんは三津子さんの方へと駆け寄った。

 

三津子「ごめんね…藤果…」

 

藤果「三津子…ごめん…本当にごめんなさい…」

 

三津子「ふふっ…最後に貴方の腕の中でこうして人間として死ねるなんて…幸せ者ね私は…」

 

藤果「三津子…」

 

三津子「葉月…いえ葉月さん…藤果をどうか頼みましたよ…」

 

葉月「えぇ…」

 

藤果「三津子…」

 

三津子さんは涙を流しながら藤果さんへと手を差し出すと藤果さんも同じく泣きながらその手を握った。

 

 

三津子「さような…ら…藤…果…」

 

藤果「…さようなら三津子…」

 

三津子さんはそのまま目を開けたまま動かなくなってしまい藤果さんは泣きながらその目を自身の手で閉じてあげた。

 

葉月「藤果さん…三津子さん…」

 

直後に拍手が鳴り響いて私はゆっくりと立ち上がると拍手をした方向へと視線を向けた。

 

雅仁「いい物を見せてもらったよ…まるで映画を見ているみたいだった!!これが人間の儚さと言ったところか…しかし本当に残念だ。人間としてその命を散らすとはね!!」

 

葉月「……貴方…」

 

雅仁「オーバーロードとして生きれば彼女も幸せだった筈だ…」

 

藤果「くっ…貴様っ!!」

 

藤果さんが涙を流しながら必死に雅仁の方へ睨むつけるが雅仁は構わず笑い始めた。

 

雅仁「彼女も無駄死にだ…ハッハッハッハッハッハッ…」

 

藤果「うっ…うううううう…」

 

雅仁「アッハッハッハッハッハッ!!」

 

葉月「笑うなぁぁぁぁぁ!!」

 

藤果「葉月…さん…?」

 

私はゆっくりと立ち上がると雅仁の方を睨みつけながらソニックアローを向けた。

 

雅仁「おいおいそんな物向けて…まさかオーバーロードである俺と戦うつもりか?」

 

葉月「藤果さん…三津子さんをお願いします…」

 

藤果「わかりました…」

 

私は藤果さんが三津子さんの遺体を抱えて立ち去るのを見届けると雅仁の方へと視線を戻した。

 

葉月「貴虎さんには悪いですが…貴方は絶対に許せない!!」

 

雅仁「ははっ…面白い子だね…貴虎の秘書にしておくには勿体ない…」

 

葉月「私の事まで知られていた…!?」

 

雅仁「当然だろ?俺は全てを知ってるんだぜ?」

 

葉月「貴虎さんはどこですか!?」

 

雅仁「貴虎に会いたいのだろう?だったらこの俺を倒す事だ…」

 

雅仁の腰には戦極ドライバーが装着されておりメロンロックシードを取り出すのを見ると彼のドライバーのフェイスプレートを見て警戒した。

 

葉月「それは…貴虎さんのドライバーとロックシード!?」

 

雅仁「こいつは俺の物だ…つまり俺がアーマードライダー斬月だ!!」

 

(メロン)

 

(ロックオン・ソイヤ!!)

 

雅仁「変身…」

 

(メロンアームズ!天・下・御・免!)

 

葉月「アーマードライダー斬月…」

 

雅仁は斬月へと変身してしまい私はソニックアローを刃を雅仁に向けた。

 

雅仁「さぁ…掛かって来るがいい!!」

 

葉月「はあああああああっ!!」

 

私は怒りに任せてソニックアローを勢いよく雅仁へと振り翳した。

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。