仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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179話 私と貴虎さんの決意

 

葉月「ぷはっ…」

 

私は水面から顔を出すと濡れた髪を掻き上げながら岸壁から垂れ下がるロープを使いなんとか岸へと辿り着いた。

 

葉月「あぁ…もう最悪だぁ…びちゃびちゃじゃん!!」

 

気づけば私は変身が解けてしまっており全身が海水でずぶ濡れになってしまい足に張り付くフレアスカートの裾を摘んで水気を絞り取っていた。

 

貴虎「葉月、大丈夫か?」

 

そこへ貴虎さんが歩いて来て私の体を支えようとしたが貴虎さんのスーツが濡れてしまうと思った私は貴虎さんを手で制した。

 

葉月「貴虎さんまで濡れちゃいますよ…」

 

貴虎「そのぐらい構わない…お前にはまた無茶をさせてすまない…」

 

葉月「いえ…」

 

貴虎さんは自身のスーツが濡れるのもお構いなしに、私の体を支えてくれて私達はゆっくりと倉庫の影に腰掛けた。

 

貴虎「後は私に任せてお前はここで休んでいろ…」

 

葉月「はい…」

 

貴虎さんは私の髪に張り付く海藻を摘んで取ると自身の黒いジャケットを私に着せてくれて私は貴虎さんの頬を自身の手で挟み込むと自身の顔までぐいと引き寄せた。

 

貴虎「葉月!?」

 

私は貴虎さんに短く優しく口付けをすると貴虎さんは呆気に取られたような表情となり貴虎さんの頬から手を離すと私は自身の腰の戦極ドライバーのベルト帯を外して外れた戦極ドライバーを貴虎さんへと差し出した。

 

葉月「信じてますよ…貴虎さん!!」

 

貴虎「あぁ…私は負けん…必ず奴を倒す!!」

 

貴虎さんは戦極ドライバーを受け取るとその場から立ち去ってしまい私は安心して目を閉じた。

 

 

葉月「うぅん…?」

 

しばらくして私は辺りに響き渡る戦闘音により目を覚ました。辺りを見回すと貴虎さんがトルキアで手に入れたカチドキアームズへと変身しており先程自身が戦った紫色のアーマードライダーを圧倒しているところだった。

 

葉月「カチドキアームズ…強い…」

 

ふと建物の中からも戦闘音が聞こえて来たのでこっそり中を覗くと暴走する凰蓮さんに向かってロックシードを構える城乃内さんの姿が見えた。

 

(ライチアームズ!ユア・ザ・ヒーロー!)

 

城乃内「初めてグリドンがパワーアップした…」

 

城乃内さんが新しいアームズへと変わり、新しい武器を手にる凰蓮さんと互角に渡り合っており剣を叩きつけながら凰蓮さんを建物の外へと追いやっていた。

 

城乃内「こいつなら…いける!!」

 

葉月「城乃内さんも新しいアームズに…」

 

私は城乃内さんの戦いの様子を見守っているとすぐ側でも貴虎さんが紫色のアーマードライダーを圧倒しているところであった。

 

葉月「貴虎さん強いなぁ…私ももっと強くなりたい…」

 

再び城乃内さんの方へと視線を向けると城乃内さんが凰蓮さんに飛び蹴りを繰り出して吹き飛ばしていた。

 

城乃内「なんか決め台詞言わないとな…あ、最高のスイーツに酔わせてやるぜ!!」

 

城乃内さんは指をパチンと鳴らすと戦極ドライバーを3回倒して技を発動させた。

 

 

(ライチスパーキング)

 

城乃内「目を覚ましてください…師匠!!」

 

城乃内さんは高く飛び上がると剣を凰蓮さんの胸目掛けて剣を投げつけてさらに手元に召喚したドンカチを思い切り叩きつけて凰蓮さんを変身解除にまで追い込んでいた。

 

城乃内「あっ…師匠!!大丈夫ですか!?」

 

凰蓮「触らないで!!このぐらい全然平気だか…あぁっ!!」

 

変身の解けた凰蓮さんに向かって城乃内さんが駆け寄ると凰蓮さんが慌てて振り払うがバランスを崩して倒れる凰蓮さんを城乃内さんが慌てて支えた。

 

城乃内「無茶しないでくださいよ!!」

 

凰蓮「少しは元の貴方に戻ったみたいね…」

 

葉月(藤果さんの時みたいになんとか元に戻ったみたい…よかった…)

 

ふと貴虎さんの方へと視線を向けると紫色のアーマードライダーは地面に倒れており貴虎さんがとどめの一撃を放とうとカッティングブレードへと手を添えているところであった。

 

貴虎「お前の野望はここで絶たれる…」

 

(カチドキスパーキング)

 

鈴鹿「うわああああっ!!」

 

紫色のアーマードライダーが武器も持たずにカチドキ旗を装備した貴虎さんに突っ込んで行くが貴虎さんは2本の旗を連続で叩きつけて自身も回転して回転切りを浴びせると最後に強い一撃を浴びせると紫色のアーマードライダーは謎の光に包まれ始めた。

 

鈴鹿「これで終わりだと思うな…貴様の戦いは終わる事は無い…」

 

最後に笑い声を上げるとそのまま光の粒となって彼女は消滅してしまい貴虎さんは彼女が消滅した方へと言葉を投げかけた。

 

貴虎「言われるまでも無い…初めからそのつもりだ…」

 

そして貴虎さんは側の建物を背に座り込んでいる私の方へと歩いて来ると私の体を優しく抱き上げた。

 

貴虎「待たせたな葉月…帰ろう」

 

葉月「はい…貴虎さん」

 

私は貴虎さんにお姫様抱っこをされてしまい頬を赤く染めながら貴虎さんへと声を掛けた。

 

葉月「私達の戦いはこれからも続いていくんですよね…」

 

貴虎「その通りだ…だがお前と一緒なら乗り越えられる…そう信じている!!」

 

 

葉月「私も…そう思います!!」

 

 

それからしばらくして私と貴虎さんはユグドラシルタワーがあった場所へとやって来ており、上を見上げるとユグドラシルタワーが新たに再建される様子を見学していた。

 

葉月「ユグドラシルでは無いですが…タワーを再建したんですね」

 

貴虎「元々ユグドラシルタワーは観光名所になっていたからな…再建の希望があったらしい…」

 

葉月「スカラー兵器も搭載されていないごく普通のタワーになったんですね!!」

 

貴虎「そうだな…今度はスカラー兵器の無い沢芽市の象徴となるだろう…」

 

私は貴虎さんの手を握るとタワーの方を見上げると貴虎さんも同じように一瞬私の方に視線を送ると再びタワーへと視線を戻した。

 

葉月「貴虎さん。これからも私と一緒に…」

 

貴虎「あぁ… 葛葉紘汰が守った世界を守っていく…これからも私と一緒に戦ってくれるか?」

 

葉月「はい!!」

 

 

私は貴虎さんの言葉に力強く返事をすると貴虎さんは笑みを浮かべて私も同じく貴虎さんに笑顔を向けた。

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