仮面ライダー鎧武 呉島貴虎の秘書   作:雨風歌

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18話 私の戦う理由

 

舞「紘汰大丈夫かな…?」

 

ペコ「戒斗さんもまだ戻って来ない…」

 

ザック「一体何があったんだ?」

 

私がチーム鎧武のガレージに運び込まれてから数時間が経過したものの、いまだに戻って来ない駆紋さんと葛葉さんを心配していた。

 

葉月(もしかしてあの赤いオーバーロードがまた現れたんじゃ?)

 

ペコ「おい…これ…見てみろよ!!」

 

私はふとあの赤いオーバーロードを思い出しているとペコさんがネット記事をみんなに見せて来た。

 

葉月「これ…オーバーロード!!街中に…何で…?」

 

なんと赤いオーバーロードが沢芽市に現れて街を無差別に襲い破壊活動をしている様子がネットの目撃情報に寄せられていた。

 

葉月(まさか…クラックから外に出たの…?)

 

舞「大変!!紘汰に知らせなきゃ!!」

 

ザック「戒斗にも連絡しねぇと!!」

 

2人が駆紋さんと葛葉さんにそれぞれ連絡しようとスマホを取り出した時、突如ガレージの入口の扉が開き駆紋さんがボロボロの葛葉さんを抱えて帰って来たのでみんなはあわてて2人に駆け寄った。

 

舞「紘汰!?」

 

戒斗「安心しろ…命に別状は無い」

 

駆紋さんは顔の汗を拭いながら葛葉さんを床に下ろしてそう言った。葛葉さんは怪我が酷く激しい戦闘だった事が見てわかった。

 

舞「ねぇ…何がどうなってるの?」

 

駆紋さんは舞さん達に怪我の手当てを任せてガレージから出て行こうとするが葛葉さんは駆紋さんの上着の裾を掴んで止めた。  

 

紘汰「戒斗…お前の求めている強さって何だ?」

 

戒斗「何?」

 

紘汰「聞いただろ、あのオーバーロードの言葉…強い奴が弱い奴を苦しめても当然だって…お前にとっての強さも同じなのか?」

 

戒斗「あいつの言葉は正しい、それが力ある者達の本性だ」

 

紘汰「お前…本気で言ってんのか!?お前もいつかあんな風になっちまうつもりか?」

 

戒斗「弱者は…強者の餌食になるしかない…だからこそ力が必要だ…どんな強い敵にも牙を向けられる力が!!」

 

紘汰「お前…うっ…」

 

葛葉さんは駆紋さんに何が言い返そうとしたが怪我の影響でとうとう意識が無くなりみんなに支えられながら床に倒れてしまった。駆紋さんは葛葉さんの上着の襟を掴んでぐいと自分の元に引き寄せた。

 

戒斗「葛葉…お前ももっと強くなれ…それがお前の務めだ」

 

ザック「俺も行くぜ…戒斗」

 

駆紋さんが出て行こうとするとザックさんが駆紋さんに真剣な眼差しでそう訴えた。

 

戒斗「覚悟を決めろ…」

 

ザック「おう…」

 

葉月「待ってください…」

 

私は毛布を跳ね除けてソファーから起き上がり、慌てて2人に呼びかけた。

 

ザック「葉月…?」

 

舞「私も連れて行ってください…」

 

戒斗「何?」

 

葉月「私もみんなの力になりたいから…私も…」

 

舞「駄目だよ!まだ怪我が治ってないし…そんな体で行ったら…」

 

葉月「今行かなかったら…絶対後悔するから…それに…きっとこれから行くところにはきっと湊先輩がいると思います…助けに行かないと…」

 

ザック「葉月…」

 

私がそう言いながら立ち上がると駆紋さんは私の元に歩み寄り、厳しい目で私を見つめた。

 

戒斗「ユグドラシルの為か?」

 

葉月「違います…誰に命令されたからじゃ無い…これは私自身の意思です。」

 

戒斗「そうか…お前の戦う理由は何だ?俺と初めて会った時俺はお前に力を示せと言ったな?その力をお前はどう使うつもりだ…?」

 

葉月「私はただ…みんなを助けたい!!大切な人はみんな私が守りたい…今は戦えない人達を守る為に戦う…それが…私の戦う理由…これじゃ駄目ですか?」

 

私は真剣に自身の気持ちをぶつけると駆紋さんは表情が少し柔らかくなり納得したような表情になった。

 

戒斗「戦えない人達を守る為に戦うか…お前もあいつと同じ事を言うんだな」

 

葉月「駆紋さん…」

 

戒斗「それがお前の求める強さか…良いだろう!!だが…覚悟を決めろ!!」

 

葉月「はい!!」

 

私はゲネシスドライバーを回収する為に私のゲネシスドライバーを持っているペコさんに歩み寄った。

 

葉月「ペコさん…私に行かせてください…」

 

ペコ「でも…君まだボロボロだし…」

 

ペコさんは自身の胸に私のゲネシスドライバーを持ったまま渡そうとはせず私に視線を合わせてくれなかった。

 

葉月「今行かなかったら絶対後悔するから…」

 

舞「ペコ…行かせてあげて…今は1人でも力が必要だし、彼女の意思は本物だよ…だから…行かせてあげて…」

 

ペコ「舞…」

 

ペコさんは私にゲネシスドライバーを躊躇いながらも差し出して来て私はそれを受け取った。

 

ペコ「戒斗さんをよろしく…」

 

葉月「っ!!お任せを!!では…」

 

私達がガレージを出て行こうとすると舞さんが再び待ったをかけて私は舞さんの方を振り向いた。

 

葉月「舞さん?」

 

舞「葉月さん…これを!!」」

 

舞さんが私に差し出したのはチーム鎧武のパーカーであり私はそれを受け取って目を丸くした。

 

舞「葉月さん服もボロボロだし私に出来る事はこれくらいしか出来ないから…」

 

私はチーム鎧武の青いパーカーを手に取るとそれを白のブラウスの上から着込んだ。

 

葉月「憧れのチーム鎧武のパーカー…舞さんありがとうございます!!」

 

舞「気をつけて!!」

 

葉月「行って来ます!!」

 

私は駆紋さんとザックさんと共にオーバーロードのところに向かう為にチーム鎧武のガレージを後にした。

 

 

私達が現場に到着すると既にユグドラシルの隊員達がオーバーロードと交戦中であり湊先輩が黒影トルーパー隊に指示を出していたが、オーバーロードの火力に押されて苦戦を強いられているようだった。

 

葉月「湊先輩!!」

 

戒斗「やはり手こずっていたか…」

 

湊「葉月… 駆紋戒斗…」

 

ザック「あんた達には任しておけねぇな!!」

 

「「「変身!!」」」

 

(クルミ)

 

(レモンエナジー)

 

(マロンエナジー)

 

 

私達は一斉にロックシードを構えて開錠し、同時にドライバーに装着してハンガーを閉じてザックさんはブレードを私と駆紋さんはレバーを絞って変身した。

 

(クルミアームズ!ミスター ナックルマン!)

 

(レモンエナジーアームズ!)

 

(マロンエナジーアームズ!)

 

ザック「行くぜ!!」

 

戒斗「はああああ!!」

 

葉月「やああああ!!」

 

変身を完了させた私達は湊先輩を追い越して一斉に赤いオーバーロードへ向かって駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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